2009/12/31

年を迎える前に飾ろう♪

いよいよ今年も終わりつつあるねぇ。
街中もすっかりお正月モードになっていて、「謹賀新年」などの文字が目につくのだ。
クリスマスを過ぎたらこんなものだけどね(笑)
で、同時に目につくのが、お正月の飾り。
今でも玄関先に飾っている家が多いよね。
今回は、そのお正月の飾りについて調べてみたのだ。

あのお飾りは注連(しめ)飾りと呼ばれるもので、玄関先に飾るものを特に玉飾りというそうなのだ。
台所やトイレなどの水回りには注連縄(しめなわ)をまるめたようなものを飾るけど、それは輪じめと言うそうだよ。
神社にある注連縄は現世と神域の境界を示す結界のように扱われるけど、もともとは神様が宿る依り代としての意味があったのだ。
お正月の飾りはまさにその依り代で、年神様を迎えるものなんだそうだよ。
これは童謡「一月一日」に♪松竹たてて門(かど)を取り~♪と歌われている門松も同じ。
両方飾ってあるとかぶってしまうのだ!

通常注連飾りには縁起物がつけられて色鮮やかに飾られるんだよね。
目立つのは「代々」をかけた橙(ミカンじゃないよ!)、長寿を表す伊勢エビ、依り代であることを表す紙垂(しで)、末広がりを意味する扇、シダの一種であるウラジロなんかがつけられているよね。
ウラジロは由来がだんだんわからなくなってきているそうなんだけど、これは裏側が白くなったシダというだけではないようなのだ。
一説には、ウラジロは茎が長く伸びていって、毎年その先端に2枚の若い葉が出てくるんだけど、それが世代の交代を表していて、かつ、裏が白くなると言うことで「夫婦ともに白髪の生えるまで」という縁起物と言われているのだ。

同じように年神様を迎えるのに飾られるのは鏡餅。
もともとは武家で具足(甲冑)を飾っていて、その前に餅が置かれていたらしいんだけど、いつしか餅だけになったのだ。
この鏡餅にも同じように橙やエビ、ウラジロなどの縁起物が飾られるよね。
丸い形は家庭円満を表し、二つ重ねるのはそれが代々続きますようにという願いが込められているそうなのだ。
ちなみに、これは後付の説で、もともとは魂の形と考えられていた円形に形作り、それが古代の円鏡に似ていたので鏡餅と言うらしいのだ。
二つ重ねるのも陰陽をそれぞれ表していて、福徳が重なって縁起がよい、ということらしいよ。

で、これらの飾りを飾る時期だけど、大晦日ではダメなのだ!
旧暦の一番最後の日である12月30日や今の暦の最後の日である31日だと「一夜飾り」となってしまって年神様に失礼に当たると言われているんだ。
さらに、29日だと「九」が「苦」につながるので縁起が悪いと言われるのだ。
なので、28日までに飾るのがスタンダードらしいよ。
今はクリスマスがあるから25日~28日に飾ることが多いみたい。
むかしはそれこそ新年にそなえて12月10日くらから準備したらしいけど。

というわけで、街中ではまだまだ正月飾りを売っているのを見かけるけど、すでに遅いのだ(笑)
飾らないよりはいいのかもしれないけどね。
何事も事前の準備が重要ということかな?
年末の大掃除もそうだけど、すっきりして年を越したいものなのだ。

2009/12/19

マスのサケ

クリスマスが過ぎると、一気に年末っぽくなるねぇ。
今年ももう1週間をきっているのだから当たり前だけど。
で、クリスマスケーキやローストチキンが消えた後に出てくるのが、お正月の定番のお節料理の材料(特にかまぼこ、数の子など)や切り餅などなど。
そして、かつてのお正月の定番と言えば、冷蔵庫がなくても保存できる新巻鮭なのだ。
産卵期に川を上ってきて脂が落ちきったサケの内臓をぬき、そこに塩を詰めて保存食にしたのものなのだ。
でも、最近では、塩抜きが大変だし、そんなにたくさん食べられないから、雰囲気だけと普通にサケを買うことも多いみたいだよね。
なぜかスモークサーモンなんかが一緒に並んでいたりするのだ。

で、このところ注目を集めているサーモンと言えば、一気に知名度が上がってきたトラウトサーモン。
サーモントラウトとも呼ばれるけど、「トラウト」は「マス」、「サーモン」は「サケ」だから、本来はどっちつかずの不思議な名前なのだ。
そうなると気になってくるので、とるものもとりあえず(?)調べてみたよ。

正体から言うと、このトラウトサーモンというのは、子どものころによく川でつかみ取りをしたニジマス!
そのニジマスをチリやアルゼンチンの南の「冷たい海」で養殖して大きく育てたものを輸入しているんだよ。
もともとニジマスはカムチャッカから北米大陸北部の寒い地域の原産で、サケ・マス類ではあってもそのほとんどの個体は海に降らずに淡水域にとどまるのだ。
たまに海に出て大きく育つやつが出てくるらしいんだけど、それがスチールヘッドと呼ばれるものなのだ。
よく食卓に上るベニザケは逆で、ほとんどの個体は海に降って大きく育つんだけど、一部が淡水域に残るとヒメマスと呼ばれるんだよね。
で、その降海型のスチールヘッドと比較的大きなニジマスとを交配していってできあがったのが、大きく育つドナルドソン・トラウトという系統で、米国ワシントン州立大学のドナルドソン博士が作り上げたんだそうだよ。
で、そのドナルドソン・トラウトを完全海洋養殖したのがトラウトサーモンというわけ。
でも、生物種としては完全にニジマスなのだ。

海流が比較的早い冷たい海で養殖することで、脂がのりすぎることもなく身も引き締まるのだ。
また、サケ類は寄生虫がいるので生食せずに燻製にしたりするわけだけど、北極海を回遊中に寄生虫に寄生されることが知られていて、養殖する場合は寄生虫フリーになるんだって。
つまり、スモークサーモンやルイベ(サケを冷凍してから薄く切ったもの)にしなくても、お刺身でいけるんだよ。
輸入物だけど安価に手にはいるので一気に人気が出てきたのだ。
アトランティックサーモン(タイヘイヨウサケ)やギンザケも養殖物が出回っているらしいけど、成長が早く安くできるのでここのところトラウトサーモンの流通量が増えてきているんだって。
(通常ムニエルやスモークサーモンなどの洋風の料理に使うサケは欧米で一般的なアトランティックサーモンだよ。)

川にいるニジマスも流通しているのはほとんど養殖物で、どうも日本では放流してもほとんど定着しないみたい。
知床半島の一部で定着している例もあるそうだけど、多くの場合は釣りなどの目的で放流されているものを見かけているのだ。
最初に日本に移入されたのは1877年というから明治10年。
さすがにそのころからのおつきあいだから、養殖ものだろうとは思っていても、日本にむかしからいるのかと思っていたよ。
一部の例外を除いて、あまり定着しないから今でも盛んに放流しまくっているのかもしれないけどね。

ニジマスはエラから尾びれにかけて赤~赤紫の模様があって、これが虹色の光沢があるのでニジマスと言うのだ。
これが海に降って大きくなると頭部が黒くなるのでスチールヘッド(和名ではテツ)と呼ばれるんだって。
淡水域に生息しているものでは成熟後に数年にわたって複数回の繁殖が可能で、サケの川上りのように一生に1回の繁殖というわけではないのだ。
サケ類としては比較的高温でも生息可能だけど、それでも冷たいくらいの水温が好きで、もともと流れが急なところに住んでいるので、溶存酸素量(水の中に溶けている酸素の量)も多い方がいいみたい。
なので、ニジマスの養殖場にはよく水車があって、それで水をよくかき回しているらしいのだ。
トラウトサーモンを海流のある海域で養殖するのも同じだね。

しょうがのパン

いよいよ年末が近づいてきて、寒さがきびしくなってきたねぇ(>_<)
こういう季節には体が温まるものが恋しいのだ。
鍋物がなんと言っても恋しいけど、この時期同じ恋しくなるのがしょうがの味。
さわやかな辛みと風味を与えてくれるとともに、体がぽかぽかとするのだ。

日本だと甘酒に入れたり、葛湯に入れて飲むなどの飲料系、煮物・鍋物に入れるなどのスープ系などで使われることが多いよね。
欧米だと、ジンジャーエールのようにしょうがを砂糖で煮て作ったシロップを使う飲料もあるけど、
香辛料のひとつとしてクッキーなどの焼き菓子やパンにも使うんだよね。
で、その代表格が、クリスマスの時期になると見かけるジンジャーブレッドやジンジャークッキー。
ともにしょうがをすり下ろしたもの(またはその絞り汁)や粉状にしたジンジャーパウダーを練り込むのだ。

ジンジャーブレッドは十字軍の時代に中東から欧州に持ち込まれたもののようで、しょうがを入れ込んだパンなのだ。
通常はドライフルーツやナッツも入れて、菓子パンにすることが多いみたい。
甘みをつけるのにサトウキビの絞り汁を煮詰めて遠心分離で粗糖を分離した後に残る糖蜜を使うんだけど、そのせいで黒いことが多いのだ。
糖蜜は言わば砂糖をのぞいた後のカスみたいなイメージだけど、もともとサトウキビに含まれるアミノ酸などの成分が凝縮されているので、栄養も満点。
さらに、煮詰める過程で中でカラメルができていて風味もよいのだ。
なので、素朴な甘さとうまみ、独特の風味をつけるものとして、欧米ではけっこうお菓子なんかに使われるんだよね。
ジンジャーブレッドみたいに甘さを抑えつつ、しょうがの風味と合わせようとするときには最適なのだ。

これと似たようなものがジンジャークッキー。
こっちはしょうがを練り込んだクッキーだけど、甘みをつけるには砂糖ではなくて黒砂糖やハチミツが使われるんだって。
やっぱりしょうがの風味は単純な砂糖の甘さではなく、アミノ酸などのうま味成分や風味成分が合った方が合うということなんだろうね。
日本では特にジンジャーブレッドとよく混同されるけど、どうも実はそんなに明確な差があるわけでもなさそうで、固くて乾いていればジンジャークッキーという程度みたい。
でも、米国だとしけたようなサクサクタイプのクッキーもあるから、そうなるとますます境界はあいまいかも。

混同する原因のひとつは、クリスマスの時期にかざりにも使う人型にしたジンジャークッキーをジンジャーブレッドマンと呼ぶことがあげられるよね。
さらに、ジンジャークッキーで作ったお菓子の家はジンジャーブレッドハウスで、こっちもずれているのだ。
でも、日本で触れるのはこのふたつが圧倒的に多いから、どうしても誤解してしまうよね。
おそらく、もともとは固めに焼いたジンジャーブレッドで作っていたものが、より日持ちがするクッキーで作るようになったんじゃないかと思うんだよね。
欧州のクリスマスケーキである、英国のクリスマス・プディング、フランスのブッシュ・ド・ノエル、ドイツのシュトーレンなどはどれも日本のお節料理と一緒で保存食としての面を持っているので(これは休みの期間中に料理をしなくてすむようにだよ。)、おそらくこのジンジャーブレッドもそうなのだ。
クッキーにすればクリスマスツリーに飾った後も食べられるというわけ。

しょうがの辛みと風味はジンゲロールやショウガオールと呼ばれる成分で、これが体をぽかぽかさせるのだ。
漢方薬でしょうががショウキョウとして使われるときの薬効成分でもあるんだよ。
免疫力を高める効果もあると言われていて、風邪の予防にもよいのだ。
クリスマスはもともと冬至のお祭りであると言われているけど、これは寒さが厳しくなる季節。
そんな時期に体の温まるしょうがを使ったものを食べるという習慣はよくわかるのだ。
日本ではカボチャを食べたり、ゆず湯に入ったりするけど、カボチャは冬に不足しがちなビタミン類の補給ゆず湯は体をより温める効果があるので、発想は似ているんだよね。

2009/12/12

膜と肉の間

昨日、忘年会で焼肉を食べに行ったんだけど、そこの名物はハラミだったのだ。
これがやわらかくっておいしかったんだよねぇ。
で、そのハラミと言えば横隔膜。
というわけで、横隔膜についてちょっと調べたのだ。

横隔膜というのはほ乳類だけに存在するもので、心臓や肺のある胸腔と、胃や腸、肝臓のある腹腔の間にあるのだ。
横隔膜はドーム状になっていて、胸腔の方にふくらんでいるのだ。
それで肺は下の方が少しえぐれた形になっているんだよね。
心臓のある方の左側が二葉、ない方の右側が三葉で全部で5つのパートに分かれていて、それがすっぽりと肋骨・肋間膜と横隔膜の間におさまっているわけ。
でも、完全にパーティションになっているわけではなくて、食堂と下大動脈(心臓からの血液を下半身に運ぶ)と上大静脈(下半身から心臓に血液を運ぶ)の3つの太い管が通れるように穴が空いているんだよ。

このドーム状の横隔膜は随意筋と呼ばれる自分の意思で自由に動かせる筋肉で、ドームをべこっと凹ませるようにするとそれに引っ張られて胸腔が広がり、それで肺がふくらむのだ。
そうすると気道から空気が流入するわけ。
これが深呼吸した状態だけど、通常は意識せずにその動きをしているんだ。
肋骨で囲まれた胸郭を開くことでも胸部はふくらむので、通常の呼吸のサイクルではそこも動いているんだけど、あえて胸郭を動かさないように行うのが腹式呼吸。
これは横隔膜の動きだけで呼吸を仕様とするものなんだけど、全身の筋肉が弛緩し、声帯もよく開くので、声が大きくきれいに出るようになるそうなのだ。

鳥類も地上で生活しているけど、高空を飛ぶ必要があるので呼吸の仕組みはかなり違うようで、より効率的に酸素を取り込めるようになっているんだって。
肺の他に気のうと呼ばれる部位があって、そこに一度空気をため込んでから肺に空気を送るそうなのだ。
気のうから肺に、肺から気のうにと空気を送り込む際に血液中のガス交換をして酸素を取り込み二酸化炭素を排出するんだけど、この仕組みを使うと、より少ない体積で多くの酸素を取り込めるようになるそうなのだ。
鳥類は重量や体積に制限があるから、うまいこと進化しているんだよね。

話は横隔膜にもどって、この横隔膜がけいれんすると起こるのがしゃっくり。
原因や対処法はそんなに解明されていないんだけど、不随意に、つまり、自分の意思とは関係なく横隔膜が細かく動いて起きているのがしゃくりなのだ。
このとき、声帯が開いたり閉じたりして独特の「ひっく」という音が出るんだ。
民間療法ではいろんな治し方が知られているけど、科学的にはよくわからないのが正直なところみたい(笑)
気の持ちようのところもあるので、自分が信じていれば治るという面もあるかも。
しゃっくり自体はそんなに人体に悪影響を与えるものでもなくて、ちょっと呼吸がしづらい、食べ物を飲み込みづらいといったことはあるけど、それだけで命に危険が及ぶようなものではないのだ。
よく何回しゃっくりをすると死ぬとか言うのは根拠がないんだよ。
でも、しゃっくりが長期間止まらない場合は、尿毒症や脳腫瘍などの重大な病気の可能性があるので注意が必要なんだって。

最後に、焼肉の話にもどって(笑)、ハラミの話。
ハラミはカルビより脂が少なくよりさっぱり食べられるから最近人気なんだよね。
むかしは「ホルモン」というとイメージが悪いこともあって、「ソフトカルビ」なんて言われていたこともあったのだ。
横隔膜はよく動く筋肉なので脂肪がつきづらく、それだけやわらかいんだよね。
実は、背中側のうすい部位がハラミ、腹側の厚いところはサガリというらしいのだ。
ハラミも一般には内臓系のホルモン扱いだけど、肝臓のレバーや腸のモツ(狭義のホルモン)、心臓のハツ、第一胃のミノ・・・といった内臓系の不随意筋(自分の意思では自由に動かせない筋肉)は違って、普通のカルビやロースト同じ随意筋なので、風味はそちらに近いのだ。
まさに、胸と腹の間、骨格筋と内臓筋の間の、どっちつかずのにくいやつ、なんだよ。

2009/12/05

冬を彩れ!

12月になるといよいよクリスマスまっしぐらのムード(?)だね。
今年は11年ぶりに表参道のイルミネーションが復活して話題になっているけど、都内でも各地でクリスマスイルミネーションの点灯式が行われているのだ。
この時期の名物だけど、きれいだよねぇ。
というわけで、今回はこのイルミネーションについて調べてみたのだ。

なんと、イルミネーションの起源は16世紀のドイツ。
宗教革命で有名なマルティン・ルターさんが考えたと言われているんだ。
森の中で見たきらめく星々に感動し、それを再現するために木の枝にロウソクをつるして飾ったのがはじまりらしいよ。
この装飾はクリスマスのお祝いに行われたらしいんだけど、もともとドイツには14世紀から大きな針葉樹に様々な飾り(オーナメント)をつるすクリスマスツリーの習慣もあって、そこからさらに発展したみたい。
初期のクリスマスツリーは日本の歳末市のようなクリスマスマーケットに飾られ、そのまわりで踊ったりしたらしいのだ(日本の盆踊りのイメージ?)。
それがさらにロウソクで彩られ、光の装飾へと進化していったというわけ。

イルミネーション(illuminatin)は動詞のilluminateから来ているわけだけど、このilluminateはラテン語の光をいう意味の単語のlumenというのが語原。
il-がついて動詞になって、「光で照らす」という意味になったんだ。
で、同様に光を当てるという意味の「enlight」という語と同じように「闇を照らす、暗がりに光をもたらす」ということから「啓蒙する」なんて意味が派生したんだよ。
イルミネーションももともとは「光で照らす」から「光で装飾する」というように意味が変わってきたんだけど、その由来がキリスト教の宗教行事であるクリスマスで、かつ、宗教革命を進めたルターさんが始めたっていうのは「啓蒙する」という方にもひっかかっていておもしろいのだ。
ちなみに、飾り文字のまわりに装飾することもilluminateというらいしよ。

日本ではすでに明治時代にイルミネーションが導入されていて、最初に文献に銀座の明治屋のものなんだとか。
でも、このときはクリスマスのものというよりは、文明開化の象徴としての西洋の光の文化であるガス灯の方に注目がいっていたんだろうけどね。
そういう経緯もあって、日本ではイルミネーションがクリスマスに直結するというイメージはうすいよね。
クリスマス以外でも光のアートとして観光名所でイルミネーションをしたりするし。
クリスマスツリーやクリスマスリースの電飾とは一線を画しているような気がするのだ。
日本ではお祭りの時に提灯を飾ったり、灯籠に火をつけたりと何かと光を装飾に使う文化があったから、そっちの面の方が早く受け入れられたのかも。

最初はイルミネーションも主に火を使ったものだったんだけど、暗いのと火事の危険があるのとで電球が発明されてからは麦球や豆電球が主流になってくるのだ。
そのまま使っても淡いオレンジ色であたたかみのある色だしね。
でも、どうしても電球だと熱を持ってしまうので、火事の危険は避けられないし、かなり電力も消費するんだよね。
そうすると、自ずと使用できる電飾の量も限られていたのだ。
そこで最近登場してきたのがLED(発光ダイオード)。
少ないエネルギーで明るい光が得られるし、しかも熱を発生しないので、火事の危険は漏電くらいしかないのだ。
技術の進歩で様々な色が出せるようになって、さらにイルミネーションも進化してきたのだ。
でも、もともと熱が出ないから冷たいし、青や白が多いから寒々しい感じがしてしまうこともあるけど・・・。

このイルミネーションもよいことばかりではなくて、イルミネーションの光が明るすぎて眠れない、とかいう害も出てくるわけ。
そういうのを光害(こうがい)というらしいよ。
星を見るには確かにじゃまだし、人だけでなくその他の生物にも影響を与えるところが問題なのだ。
幹線道路などの近くは明るいので夜でも鳥が飛んでいることがあるけど、そうやって鳥や虫などの生活のリズムにも影響を与えてしまって、生態系を崩す可能性があるのだ!
また、イルミネーションを見物に来る人のマナーも問題で、そもそも表参道で地域住民が反対していたのがゴミが翌朝ひどく散乱しているという理由もあるとのことなのだ。
そこはモラルの問題で解決可能だけど、生態系に与える影響はよく考えないといけない問題なのかもね。
確かにきれいなものだけど、技術が進歩して大がかりになってくるとこういう問題も出てきてしまうのだ。

2009/11/28

2つの宛先

そろそろまた年賀状を書くシーズンが到来しようとしているねぇ。
年賀はがきは売り出されたし、年賀状作成ソフトなんかの話題も出てきているのだ。
で、この時期に重要なのは、送り先の住所の確認。
基本は前の年にもらった年賀状を参照することだろうけど、引っ越しをしたりしている人もいるからね。
このとき、つらつらと人の住所を見ていると、ふと気づくことがあるのだ。

それは、都市部に多く見られる○○町○丁目○番地○号というものと、○○町○○○○番地という長い番地名のみのもの。
東京で生活していると後者はほぼ見かけないから不思議な感じがするよね。
で、この違いは、「住居表示」と「地番」の違いなのだ!

「地番」というのは土地の所有権を確定する登記制度上で所有する土地区域の範囲に対して付される番号のことで、どこどこの町の何番目の区域は誰々さんのもの、というのを明確にする目的でふられているもの。
並び順にも規則性がなく、必ずしも連続する番地が隣り合っているわけではないのだ。
さらに、土地が分割されたり(分筆)、複数の土地が合わせて一人の所有者のものになったり(合筆)することもあって、そうなると、枝番が発生したり、ある番地がなくなったりするのだ。
※土地の登記簿上の境界を「筆界」というので、土地を合わせたり分けたりするのに「筆」の字を使うんだよ。

でも、この特徴を見るとすぐわかるように、はっきり言って位置を特定するのには便利な制度とは言えないのだ。
家が点々としかないような地域ではそんなに問題にならないかもしれないけど、住宅や商店が密集している都市部で番地の数字が連続していないとか、欠番があるとはわかりづらいんだよね。
そこで出てきたのが住居表示という制度。
主に郵便配達をうまく行えるように、という目的で一部の市区町村で導入されていて、基本的には大きな年であればたいてい導入されているのだ。
一定の規則に従って、丁目、番地(街区符号)、号(住居番号)をふっていくのが一般的だけど、これを街区方式と呼ぶのだ。
地図上にバーチャルなマス目を規定して、位置を特定するっていうイメージだよね。
京都市や札幌市のような碁盤の目状の都市だとさらにわかりやすいのだ。
ちなみに、実は「丁目」までが「町名」なので、○○町○丁目の範囲で番地・号をふってるんだって。

でも、この丁目を導入することで、いくつかの旧地名地域を合併していることがよくあって、それで「旧地名殺し」とも呼ばれるのだ。
例えば、板橋区にある小茂根は、小山、茂呂、根ノ上という3つの地名を合わせたものなんだけど、小山は文字どおり小高いところを指し、茂呂はちょっと盛り上がった森や林を意味していて、根ノ上もまわりより少し高くなった地域のことなんだよね。
つまり、旧地名はこのあたりが石神井川のある谷間から見て高い地域であることを示していたんだけど、合成地名になってその意味が失われてしまっているのだ。
といっても、完全に消えているわけでもなくて、交差点や駅名・バス停名に残っていたり、町会の名前が○○町○丁目町会でなくて旧町名の○○町会とされていたりして残っているのだ。
それに、地番に旧地名が残されていることもあるんだよね。

丁目以下の番号もルールに則っているからどっちにいったら数字が増える・減る、というのがわかって、住居表示を見ただけで目的地を特定しやすくなっているわけだけど、このルールというのが、ある基準に向かって1から数字をふっていく、というものなんだよね。
東京の場合は皇居で、皇居に近い方が数字が若くなるのだ。
逆に、住居表示の数字をたどっていくと皇居がどっちの方角かがだいたいわかるのだ!
この皇居=江戸城を基準にするのは、実は江戸時代から共通で、江戸時代の丁目もそうしていたんだよね。
唯一の例外が護国寺門前の音羽町で、ここだけは護国寺の方から数字をふっていたのだ(今の住居表示は皇居が基準だよ。)。
とは言え、江戸時代は○○坂上・坂下、○○橋、○○寺門前などランドマークに対応づけて位置を特定する方が一般的だったんだけどね。

さらに、最後の号の住居番号は番地の端から約10mごとに機械的にふっていて、玄関がある位置の番号が採用されるのだ。
なので、大きな建物のまわりでは欠番が生じるし、正面玄関の位置が建て替え等で変わると住居表示も変わってしまうんだよ。
マンションが建設中のときからできあがったときに住居表示が変わっていることがあるのはこのためなのだ。
でも、逆に言うと、住居番号を見ると番地の境からどれくらい進んだところに入口があるかがわかるので、法則さえ覚えていれば便利なんだけどね。

この街区表示の利便性を地番に少し取り入れようとするのが地番整理というやつなのだ。
住宅地開発などの後に区画整理した区域に対し、枝番も使いながら地番をふりなおすことで、一定の規則性を入れて位置を特定しやすいようにするんだよ。
住居表示の導入との違いは、登記簿自体の表記も変わってしまうことで、住居表示を導入するだけでは登記簿上の地番はそのままなんだけど、地番整理はっその地番そのものを変えてしまうのだ。

欧米なんかでよく見られる住居表示が道路表示というやつで、道路にすべて名前をつけて、そこに番地をふっていくのだ。
○○通り○○、というやつだよね。
これは住宅が密集していない地域でも使える利点があって、米国なんかではまわりに他に建物がない場合が郊外に多いので有用なのだ。
でも、その通りにあることはわかっても、どれくらい進んだところにあるのかはよくわからないので、街区表示に比べると不便だと思うんだけど・・・。

最後に、最近問題になっているのが、地番と住居表示がうまく一致しないということ。
基本的に登記のときの地図は現在の実測の国土地理院の地図に比べると精度が悪くて、しかも、土地の境界があいまいなところも多いので、道や土地の端がずれるのだ。
普段生活する分にはそんなに困らないんだけど、土地関係でもめるとこれが大きなインパクトがあるみたい。
個人的には、もっとシステマティックに位置を特定できるように、地番も住居表示もGPSをもとにした精密な緯度・経度の範囲で表したらよいと思うんだけどなぁ(笑)

2009/11/21

ロースト・ヒポポタマス

今日は日本橋でうなぎを食べたのだ。
うなぎはおいしいよねぇ。
で、うなぎの食べ方と言えば「蒲焼き」。
白焼きであっさりというのもたまにはよいけど、やっぱり甘めのたれをつけて焼いてある蒲焼きがおなじみなのだ。
というわけで、今回は蒲焼きについて少し調べてみたよ。

蒲焼きは醤油、みりん、砂糖、酒などを混ぜ合わせて作った甘めのたれをつけながら焼いていく調理法で、イワシやサンマのような脂がのった青魚や、ハモやアナゴなどの淡泊な白身の魚に使われるんだよね。
うなぎは淡泊な白身で脂がのっているということで両方の特徴を持っているわけだけど、もともとはうなぎをおいしく食べる調理法として開発されて、それが他の魚に応用されたようなのだ。
ドジョウやヘビのような臭みのある食材でも比較的おいしく食べられるので使われるよ。
でも、ハモなんかは梅肉をつけてさっぱり食べたり、お吸い物にするのが主流だし、アナゴも焼くより甘めに煮付ける方がメジャーだよね。
一方、うなぎの場合はたれをつけずに焼く白焼きと蒲焼きくらいしか食べ方がないから、うなぎのための食べ方と言えるのだ。
一般に蒲焼きというとうなぎのことを指すのもうなづけるよね。

うなぎ自体は古代から食べられていたようで、遺跡から骨が見つかったりしているんだって。
川に簡単な罠を仕掛けておくだけで捕れるから、手に入れやすい食材ではあったみたい。
その食べ方はと言えば、太刀魚と同じようにそのまま塩をつけて焼いたり、みそで味をつけたり、筒切りにして煮たりしていたと言われているのだ。
ところが、うなぎの特徴はその脂の多さ。
焼いていると次から次へと油が出てきて醤油やみそといった調味料をはじいてしまうので味がつけづらいのだ。
でも、淡泊な味わいなので塩味だとあきる。
煮てもたくさん油が出てくるので食べづらい(逆に脂が少ないアナゴは焼くより煮た方がふっくらやわらかく食べられるのだ。)。
というわけで、なかなかこれというおいしい食べ方がなかったようなんだよね。

で、江戸時代の中期に出てきたのが今の蒲焼きの手法。
糖分が入ってより浸透圧の高いたれにつけることで身にも味がしみるし、濃い味なので味もつきやすいのだ。
さらに、たれにつけることで身の表面の油が落ちて、よりさっぱりした味になるのだ。
たれの方にもコクが出るんだよね。
うなぎや焼き鳥のたれ、アナゴの煮汁はつぎたしが尊重されるけど、それはこの身から出た油などでコクが出るからなんだよね。
というわけで、淡泊な身で脂の多いうなぎにはもってこいの調理法が完成され、江戸後期の文化文政期に一気に広まったようなのだ。
18世紀からだとすると、意外と新しい料理法だけど、実は、にぎり寿司や天ぷらなんかもこのころに鐘鋳された料理で、現在海外からも人気のある「日本食」はこの時代に作られたものが多いみたい。

蒲焼きの語原は、一般的には串に刺された身がガマの穂に似ている、或いは焼き上がった色がガマの穂の茶色に似ているから「がまやき」と呼ばれていたのがなまって「かばやき」になっという説が有力と言われているよ(「がま」も「かば」も同じ「蒲」の字なのだ。)。
ちなみに、「がま」と言えばイナバの白ウサギだけど、毛をむしられたウサギが大国主命の助言で身につけたのは茶色いガマの穂ではなくて、黄色っぽいガマの花粉(「蒲黄=ほおう」)の方だよ。
そうでないと白ウサギが茶ウサギになってしまうのだ!
その他にも、できあがった色・形が「樺(かば)の木」に似ていたから、とか、香りがよく「香疾(かばや)」と呼ばれたから、「蒲鉾(かまぼこ)焼き」が略されたなんて説もあるよ。

よく言われることだけど、関東と関西では蒲焼きの作り方が違うんだよね。
武家文化の江戸では、うなぎを背から開き、一度蒸して脂を落としながらやわらかくしてからふっくらと焼き、甘めのたれをつけるのだ。
一方、関西ではさきやすいように腹から開き、蒸さずにそのまま油を落としながら香ばしく焼いて辛めのたれをつけるんだよね。
でもでも、実は、江戸は武士に縁起が悪いから背開きにするというのは俗説で、泥臭さを抜くために蒸してから焼くんだけど、そのときに身の端がやわらかいと焼いている最中に崩れてしまうので、背から開いて身の端がかたくなるようにしている、という実際的な理由があるみたい。
蒸してから食べるので、太くて脂ののった身の固いうなぎも食べるのが関東の特徴なのだ。
身をふっくらさせるからたれも甘めにするんだよね。

関西のうなぎは泥臭くないのでそのまま焼いてしまうんだけど、どうしても身が固くなるのでそんなに太いうなぎは食べないんだよね。
さらに、できあがりが香ばしいので、辛めのたれの方が合うというわけ。
名古屋文化圏ではうなぎの蒲焼きを細かく切ってご飯に混ぜる「ひつまぶし」があるけど、この場合は関西風のかための蒲焼きを使わないとうなぎのみがほぐれすぎてしまうので。
普通に関東で買ったやわらかいうなぎの蒲焼きを家で切ってご飯に混ぜてもうまくいかないんだよね。

というわけで、調べてみると蒲焼きもなかなか奥が深いんだよね。
でも、一番興味深いのは、うなぎをいかにおいしく食べるかという工夫の末にできた調理法ということだよね。
ハモも骨切りしてまで食べるけど、めんどくさいって言ってしまったら、あのおいしいハモ料理は現在に残っていなかったはずなのだ。
今では食べ物がいくらでもあるからそういう工夫は生まれないかもしれないけど、むかしの人の創意工夫には敬服するよね。

2009/11/14

お湯で煮ただけの鍋?

うちの職場の同僚が「鯛ちり」が食べたいとさわぎだし、来週食べにいくことになったのだ。
そう言えば、家で鍋をするときはポン酢につけて食べるのが多いけど、外で食べるときは味付きの汁で煮てあるものが多いような
関東ではそもそもあんまり「ちり鍋」を食べず、寄せ鍋や湯豆腐が多いこともあって、くだんの「鯛ちり」についてもみんなはっきり言って「?」といった感じ(笑)
絶対にうまい、というので食べに行くことにしたんだけどね。
そこで、今回は「ちり鍋」についてちょっと予習をすることにしたのだ。

ちり鍋というのは一般的には昆布などのダシで具材を煮て、ポン酢などのつけだれにつけながら食べる鍋料理。
最初から味付きの汁で煮てある具だくさんの汁物としての鍋料理(ちゃんこ鍋や石狩鍋など)とは一線を画すものなのだ。
そのまま取り皿にとって食べるだけの方が楽というのもあるけど、ポン酢とモミジおろしでさっぱり、はふはふと食べたいというのもあるよね。
ボクもわりと好きなのだ。
以前、ちゃんこ料理屋で頼もうとしたら、「うちはつゆが売りなので味付きの鍋にして」と怒られたこともあったくらい(笑)

このちり鍋、通常はタラ、タイ、フグ、ハモなどの白身の淡泊な魚やカニが多いよね。
おそらく、味付きの汁でしっかり煮てしまうとぱさついてしまってうまさが薄れるけど、さっと火を通して食べるちり鍋だとおいしく食べられるということなのだ。
このちり鍋の起源は幕末から明治にかけてと言われていて、お刺身などの生の魚を食べられない西洋人がお湯につけて火を通して食べたのがはじまりなんだとか。
湯につけると身が「ちりちり」と縮むので「ちり鍋」と呼ばれるようになったんだとか。
そういう意味では、「しゃぶしゃぶ」と同じようなものなんだね。

ちなみに、火を通すと身の中の脂肪がとけ、アミノ酸が出てきてうまみが増すんだよ。
その一方で、魚介の場合は火を通しすぎるとかたくなるし、脂肪分の少ない白身の魚は脂が抜けきってぱさつくので、さっと火を通すことが大事なんだ。
一方、しゃぶしゃぶの場合は、肉をさっぱり食べるために余計な脂を湯で融かして除いて食べる調理法で、根本的な考え方が違うんだよね。
最近では、いわゆる「鯛しゃぶ」とかもあるけど、むしろあれはより薄い切り身を使うちり鍋と整理すべきものかも。
起源的には原初のちり鍋の食べ方に近いよね。

特殊(?)なちり鍋としては、豚肉と白菜を使った常夜鍋なんていうのもあるよね。
これは毎晩食べてもあきない、ということからついた名前だそうだよ。
こっちも淡泊な素材をおいしく食べるというよりは、肉をよりさっぱり食べる方法だよね。
最近ではチゲや火鍋など豚肉を使った鍋はたくさんあるけど、むかしの肉をそんなに食べ慣れていない人たちにとってはそれくらいしないと肉の脂身には抵抗があったのかも。
すき焼きの前身の牛鍋はみそやしょうゆの濃い味付けで肉の臭みを抜いて食べるものだし、明治からはしばらく肉食になれるための調理法が各種開発されたんだよね。
今ではもう肉を食べ慣れてきたから、そういう肉本来の味が感じづらい料理法では物足りないというところもあるけど。

ここでちり鍋をするときに問題となるが、具材の新鮮さなのだ。
さっと火を通しただけでうまみを活性化させて食べるのが基本で、そのときに魚介から出たダシを野菜や豆腐が吸うという構造。
なので、もともとの魚介が新鮮なものでないとおいしくないのだ(>_<)
どうもこれが外であまりちり鍋が出て来ない理由のような気がするんだよね。
味付きの汁鍋であればある程度味でごまかせるんだけど、具材の味がそのまま出るちり鍋ではそれがつらいから。
今では流通も発達してイワシやサンマの刺身なんてのも普通に都心で食べられるようになったので状況は変わっているんだろうけど、おそらく、経緯としてそういうことがあったのではないかと思うのだ。
そういう意味では、今度食べに行くちり鍋は楽しみだね♪

2009/11/07

冬の花

今日は立冬。
寒さも徐々に厳しくなっていっていよいよ紅葉も本番に近づこうという季節だよ。
で、そんな寒さが増す季節に咲き始めるのが冬を代表する花のサザンカ。
歌でも有名だよね。
大川栄策さんの「さざんかの宿」じゃなくて、もちろん童謡「たきび」だよ。
2番で「♪さざんか、さざんか、咲いた道。たき火だ、たき火だ、落ち葉たき。」と歌われているとおり、たき火の季節に咲くんだよね。

このサザンカ、漢字で書くと「山茶花」で、もともとは「さんさか」と呼ばれていたのが「さざんか」になったんだとか。
「山茶」というのはツバキのことで、「茶」の字が入っているとおり、飲むお茶の葉のとれるチャノキもツバキの仲間だよ。
特徴はその葉っぱで、ギザギザで楕円形の厚みがあって、深い緑色で表面に独特の照りがあるのだ。
照葉樹とも言われるよね。
ツバキの仲間は熱帯から亜熱帯にかけて自生しているんだけど、サザンカは比較的寒さに強くて、日本では山口県、四国、九州以南で自生していて、ここが北限。
ツバキやチャノキも温帯でも栽培できるけど、霜とかには弱いのだ。
茶畑にある下向きのプロペラ(?)は風を送って根元に霜がつかないようにするものなんだよ。

自生しているサザンカは白い花に淡い桃色が入っているもの。
でも、園芸品種が数多く作られていて、赤から白までいろんな濃さの花があり、かつ、花弁の数も普通のものや八重のものなど様々だよ。
サザンカとツバキは一見似ているけど、いくつか違いがあって、ツバキは花が落ちるときにガクから(根元から)落ちるのに対してサザンカは花びらが1枚1枚落ちていくのだ。
ツバキは縁起が悪いと武士に嫌われたけど、その点サザンカなら大丈夫というわけ。
それに、ツバキは花びらが完全に平面状まで開かずにカップ状にとどまるんだけど、サザンカは完全に開ききるんだって。

ツバキというと化粧品などに使われる椿油が有名だけど、この椿油はヤブツバキの実を圧搾してとるのが一般的なのだ。
でも、サザンカの実からもとれるみたいで、なんと、お茶の実からもとれるんだって!
英語で椿油はcamellia oilというのが普通だけど、tea oilという言い方もあるそうなのだ。
ツバキ類の実は照りのある、卵形で、伊豆大島なんかに行くと実自体を使った細工物がおみやげで売っていたりするよ。
この実をつぶしつつ砕きながら油を絞っていくんだけど、そのまましぼるのが向かしながらの圧搾。
砕いたものを一度溶媒でといて液状成分を取り出し、後で溶剤を飛ばすのが溶剤抽出という方法なのだ。
圧搾の方が自然の風味が残っていて質のよい油がとれるというんだけど、効率がよいのは溶剤抽出。
圧搾の場合だと、余計な不純成分が入りづらい分、収量も少ないということなのだ。

この椿油の特徴は、オレイン酸が非常に多く、リノール酸が少ないということ。
椿油やオリーブ油は不乾性油と呼ばれ、薄くのばしておいてもまったく乾燥しないのだ。
で、用途の広さともあいまって、東洋のオリーブ油とも呼ばれるんだって。
逆に、食用油といしてよく使われる大豆油やサンフラワー油は乾性油というすぐに乾いてしまう油、ごま油やひまわり油はその中間で少し乾燥する半乾性油というやつなのだ。

椿油はオレイン酸含有量が高いんだけど、そのおかげで抗酸化作用が強いのだ。
空気中に放置しておいてもあまり参加が進まず、油が劣化しないんだよね。
これと、不乾性油という特徴から、化粧品から食用、装飾用まで幅広い用途に使われるんだよね。
刀や櫛の手入れに使われるのは、劣化せず、乾かないからこそなのだ。
かつては髪にもぬっていたというから、西洋のオリーブ油と同じだよね。

そんなわけで、サザンカやツバキは見て楽しむだけでなく、実用面でもむかしからかなり活躍してきたんだよね。
お茶なんかは日本を代表するソフトドリンクだし、なかなかあなどれない植物種なのだ。
今度からはもう少し尊敬のまなざしを持って花を見ないと!

2009/10/31

かぼちゃの日

今日はハロウィンだねぇ。
街中でも黒やオレンジの飾りをよく見かけるし、関連イベントも目にするようになって、日本でもだいぶ浸透してきているのがわかるよ。
で、この時期におなじみになりつつあるのがカボチャのお菓子。
もともとはカボチャのランプのジャック・オー・ランタンから来ているんだろうけど、ちょうど新カボチャが出てくる時期でもあるから、というのもあるんだろうね。
というわけで、今回はカボチャについて調べたよ。

カボチャはウリ科のつる性の植物で、ヘチマやきゅうり、メロン、スイカの仲間だよね。
南北アメリカ原産の新大陸野菜で、16世紀以降に一気に世界に広まったのだ。
というのも、とにかく丈夫で、寒冷や乾燥にも強く、カボチャの実はデンプン質に富むだけでなくてビタミン類やカロテンも豊富なので、栄養面でもばっちり!
日本でも戦時中はさつまいもやカボチャばかり食べていたというけど、主食にもなり得る野菜なのだ。

カボチャは新大陸のものだけど、当時東南アジアに拠点を持っていたポルトガル人がカンボジア経由で持ち込んだのだ。
ポルトガル人は「カンボジャ・アボボラ」と呼んでいたのだけど、この前半が略されてカボチャになったというわけ。
この最初に伝わったのは中米地域で栽培品種になった東洋カボチャで、日本古来のカボチャはこれ。
デコボコしたかたくて黒い皮を持っているやつだよ。

一方、スーパーなどでよく見かけるのは西洋カボチャで、こっちはアンデスの高地で栽培品種になっていたもの。
比較的皮はやわらかくてつるんとした表面、皮の緑色も明るい鮮やかな色だよ。
ハロウィンで見かけるオレンジ色ものは米大陸の乾燥地帯で栽培品種になったもので、通常小型で変わった形のものが多いのだけど、よく話題になる巨大カボチャもこれなのだ。
ズッキーニやそうめんカボチャとも言われる繊維質が豊富な金糸カボチャもこの仲間。
形状に特徴があるので、食用だけでなく、装飾用にも使われているよ。
ハロウィンのカボチャもそのむかしは翌日にパンプキンパイにして食べたらしいけど、最近は飾り用のおいしくないものなので食べないようなのだ・・・(>_<)

日本で現在よく食べられているのは西洋カボチャで、甘みも強く、生ではかたいけど煮ると皮までやわらかくなるのだ。
ほくほくして甘い栗カボチャなんてのもあるよね。
ニョッキやカボチャクリームのように崩して食べるのに向いていて、様々なカボチャのお菓子に使われるけど、逆に言うと煮くずれしやすいので、煮物にするとぼろぼろになってしまうのだ。
ダシでじっくり煮る場合は、皮もしっかりしていて煮くずれしにくい東洋カボチャの方がよいんだって。
でも、一部のブランドカボチャを除いてほとんど作られなくなってきているし、徐々に消えつつあるそうだよ。
ブランドカボチャもほとんど一般には流通しないしね。
なかなか口にする機会はないのだ。

カボチャが甘いのは、中にデンプンを糖に分解する酵素が含まれているからで、収穫直後よりは1ヶ月くらい間をおいた方が甘くなるのだ。
これはさつまいもなんかと同じだね。
カボチャを食べる人言えば冬至だけど、むかしは冬の時期には新鮮な野菜や果物が手に入らず、ビタミン類の不足に陥りがちだけど、そのときに、長期保存が利いてビタミンが豊富なカボチャはうってつけなわけ。
しかも、収穫してから置いておいた方が甘みが増すので、ちょうど食べ頃というわけなのだ。
カゼをひきにくくなる、なんて言うけど、それなりに合理性があるんだよね。
むかしの人は経験的に知っていたのだ!

カボチャは頑丈なだけあって栽培も容易で、間違ってタネを落としただけでも普通に発芽して成長するくらい!
気をつけないといけないのは、他のウリ科植物と同様に雄花と雌花が分かれているので、実をならせるには受粉させないといけないのだ。
チョウやハチがいればまかせておけばよいけど、そうでない場合は朝のうちに巡幸受粉させる必要があるんだって。
さらに、よく成長するので、実ができてからもその重さに耐えられるように下から支えてあげたりなどのサポートが必要なのだ。
ほぼ放っておいてお成長するのだけど、成長しすぎて実が自重に耐えられずに落ちたり、茎が折れたりするのでそれに気をつけないといけないのだ。
地をはわせて栽培する場合はそんなに気をつけなくてもよいけどね。

と、ここまで調べてくると、なんだかカボチャが食べたくなってくるねぇ(笑)
せっかくのハロウィンだし、何かカボチャのものを食べようかな?

2009/10/24

肌砂漠

秋になって空気も乾燥してきたねぇ。
寝て起きると口の中が乾いているのがよくわかるよ。
これは口を開けて寝ているからだけど(笑)
でも、この時期もっと気になるのは、乾燥肌によるかゆみと皮膚のかさつき。
ボクはわりと乾燥しやすいようで、秋冬は肌がかゆくなりがちだし、指先なんかはすぐにざらつくのだ・・・。
で、その原因が気になったのでちょっと調べてみたよ。

いわゆる「乾燥肌」という状態は、皮膚の表面にある角質層でセラミドなどの皮脂成分が欠乏してかさかさになっている状態。
皮膚細胞の表面には、細胞から剥離したタンパク質のケラチンなどが積み重なって角質層を形成しているんだけど、この角質の間にセラミドなどの皮脂があったり、ヒアルロン酸やヘパラン硫酸、コンドロイチン硫酸などのプロテオグリカンと呼ばれる糖タンパク質があるのだ。
この糖タンパク質は水分を保持することで「肌の潤い」を与えるんだよ。
ヒアルロン酸入り化粧水などはこれを外から補給するわけ。

セラミドなどの皮脂はかたいタンパク質であるケラチンの間に入って、角質層にやわらかさ、なめらかさを与えるのだ。
よくひじやかかとの角質化によるかさつき・ざらつきの対策の話があるけど、もともとケラチンなどのタンパク質は爪と同じ成分でかたいものなのだ。
その間に油が溶け込んでなめされると皮膚の柔軟さが出てくるわけ。
逆に言うと、皮脂が不足してくると角質層がかたくなってくるというわけ。
これが肌のかさつきという状態だよ。

さらに、皮脂が減ってくると、糖タンパク質に保持されている水分も蒸発しやすくなるのだ。
これが乾燥の原因で、特に湿度が低くなる秋冬に問題になるわけだよね。
水分と皮脂が少なくなると、それまで角質層が果たしていた皮膚を守る機能が弱まって、真皮が傷つきやすくなってしまうのだ。
その最初の状況がかゆい状態で、かゆみというのはごくごく弱い痛み刺激なんだよね。
角質層が薄くかたくなると、痛覚神経も敏感になってきて、ちょっとした刺激で反応するのでかゆくなるのだ。
通常では気にならない衣服とのすれとかの刺激でも反応するようになるのでかゆくなるんだよ。
で、さらにひどくなるとそれがひりひりとした痛みになるけど、そこまでくるとかなり乾燥肌が進んでいるよ。

美容業界で言うケミカル・ピーリングは皮膚の外にある角質層を無理矢理薬品ではがして薄くすることで、皮膚にごく近いやわらかでなめらかな角質層を表面に出す技術なのだ。
でも、これって防御してくれている角質層を薄くするので肌が傷つきやすく、すぐに皮膚が赤くはれてしまったりするようになるのだ・・・。
重度のやけどやひどい乾燥肌と同じ状況で皮膚の細胞のある真皮が外に出てくる状態だよ。
そういう病的な状態を引き起こすものなので当然注意が必要。
真皮は傷がつくと跡が残ってしまうけど、ケミカル・ピーリングをした後にかゆくなってかいてしまって皮膚が傷つくと、その跡も残ってしまうよ。
やけどなんかもすぐに重傷化するので大変なのだ。

話を乾燥肌にもどすと、では、なんでそもそも皮脂の分泌が減るか、というのが問題だよね。
遺伝的にもともと少ない人もいるみたいだけど、不規則な生活や肌のこすりすぎ(ケミカル・ピーリングもこれと一緒だよ。)、洗剤の使いすぎによる皮脂の減少、冷暖房の使いすぎによる代謝異常などなのだ。
健康的なバランスのとれた食事をとり、あまり冷暖房を効かせすぎずに自然に近い生活を送ればよいというのは他のこととも共通だよね(笑)
洗剤の使いすぎというのは、秋冬に中性洗剤で手先が荒れるというのが代表例で、これは手袋をするとか、比較的手に優しいものを使うという工夫でなんとかなるのだ。

と言っても、どうしても秋冬は空気が乾燥しているので肌も乾燥しがち。
気をつけるにしても限度があるので、対処療法も必要なのだ。
単純なのは手に油脂などを加えてやって保湿する、という方法だけど、その代表例がハンドクリームや保湿クリームだよね。
セラミドやスクワレン、ワセリンなどの皮脂と同じような油脂が主成分で、そこに保湿効果のある尿素やヒアルロン酸が入っていたりするよね。
よく入っているα-トコフェロール(ビタミンE)は抗酸化作用で抗酸化作用による肌へのダメージを軽減するのだ。
とりあえずは、そういうものでケアしつつ、根本的な原因の方の生活習慣も改めるというのが重要なんだろうね。

2009/10/17

ひしゃげた菜

昨日、スーパーで買い物をしていて、たまたま見かけて「タアサイ」という菜っ葉を買ったのだ。
緑の野菜で葉っぱ系がほしいな、と思って、コマツナやチンゲンサイなどを物色していたところで見つけたんだ。
意外と新しもの好きなので、ついつい購入。
アクも出ないし、煮物、炒め物、おひたしなんでも合うよ、という説明も気に入ったんだよね。
とは言え、素性がわからないと気になるので、少し調べてみたよ。

タアサイは日本では如月菜、瓢児(ひさご)菜、縮み雪菜などとも呼ばれる野菜で、白菜やコマツナと同様に冬野菜の菜っ葉。
アブラナ科アブラナ属で、白菜、コマツナ、チンゲンサイ、野沢菜、・・・といった他の菜っ葉と同様にカブの変種なんだそうだよ。
原産地は不明だけど、長江流域で栽培がはじまり、霜や寒さに強いので中国の華中・華北でよく栽培されているんだとか。
寒さの中、地をはうようにひしゃげて生えるのだそうで、「タア」はそういう意味なんだって。
白菜と同様に霜が降りてから冷え込むと甘みが増すので年を越えてからの方が旬のようだけど、今はその出始めのようだよ。

日本には白菜なんかと一緒に一度戦前に入ってきたようなんだけど、あまり定着せず、戦後は一度栽培も廃れてしまったようなのだ。
それが、1972年に日中の国交が正常化すると再上陸して栽培が再開されるようになったんだって。
そこから徐々に普及して、東京でも見かけるようになったのだ。
実は耐暑性も強いということで周年栽培が可能で、一年中作れて、しかも、株間をそんなにあけなくても栽培できるので、コマツナ同様に作りやすい作物みたい。
プランターなんかでもわりと簡単に栽培できるようだよ。
あたかかいうちは葉っぱが立っていて、それが寒くなると徐々に広がってくるらしいのだ。
花は菜の花(アブラナ)と同じような黄色い花が咲くようだよ。

クセがなく、アクも出ない上に、葉が厚いのにやわらかくて煮くずれしないので、煮物、炒め物、おひたし、スープとなんでも合うと言われているのだ。
火の通りが早いのでさっと料理するのがよいようなのだ。
しかも、コマツナと同様にβ-カロテン(β-カロチンのもと)、ビタミンC、鉄分が豊富で、栄養面でもばっちりのようなのだ。
これは冬にはうれしい野菜だねぇ♪
ただし、鮮度が落ちるのが早いので、浅漬けにしてもあまり長期保存には向かず、早めに使い切ることが重要なようだよ。
ここは白菜とは違うね。

おいしいタアサイは葉に光沢がつやがあるもので、もちろん、葉先がしおれていなくてみずみずしいのが重要。
さらに、霜が降りてから甘みが増したものは葉が紫がかった濃い緑色になるそうなので、そこもチェックなのだ。
高温や乾燥に弱いので、買ったらすぐに調理した方がよいということなので、食べるときに買うのがよいわけだね。
というわけで、今晩ボクも料理に使ってみよう!

2009/10/10

天気が決まっている日?

今日は旧体育の日の10月10日。
今回の招致にはしっぱいしたけど、45年前には東京オリンピックが開催された日なのだ。
一般に、日本の夏は高温多湿で秋口の方が都合がよいことと、10月10日が晴れの「特異日」なので開会式が開かれたと言われているよね。
これは毎年のように言われていることだけど、特定の天気になりやすい、くらいにしか理解できていないので、ちょっと特異日について調べてみたのだ。

特異日というのは、前後の日と比べたときに偶然とは言えないような有意に高い確率で特定の気象状態が現れる日、と定義されるらしいんだ。
この気象状態というのは、晴れ・くもり・雨のいわゆる天気だけでなく、気温の高低、日照時間でもよいらしく、暑くなる特異日、寒くなる特異日、台風が来る特異日なんてのもあるそうだよ。
1930年代にドイツの気象学者のシュマウスさんが研究して知られるようになったらしいんだけど、英語ではシンギュラリティ(singularity)というらしいのだ。
この特異日は、長期的な気象データを多変量解析で統計的に検定することができて、それで偶然とは言えないような高確率になること=特異性が見られることが証明された日が特異日なのだ。

ただし、梅雨の時期なら雨が降りやすいし、梅雨明け後なら晴れになりやすいのは当たり前。
なので、「前後の日に比べて」という部分が重要なんだって。
そういう季節的な要因を越えてなお特定の気象条件が発生しやすい、というのが特異日なのだ。
実際の気象データから計算して特異日を探している人もいるみたいだよ。

で、肝心の10月10日なんだけど、実は晴れの特異日じゃない、とも言われているんだよね。
気象庁の資料でも「晴れの特異日だから」開会式の日に選ばれた、と書いてあるんだけど、むしろ逆で、選ばれたから晴れの特異日と誤解されたようなのだ(>_<)
こればかりは実際の気象データから調べればわかる話なので、おそらく、晴れの特異日ではないんだよね・・・。
もともと秋雨前線も停滞して晴れやすい時期ではあるし、何より、10月上旬は気候がおだやかだから、それで夏季オリンピックの開催時期になって、たまたま10日が開会式にあたったんだろうね。

よく平年に比べて・・・、という言い方をするけど、この比較の基準が平年値と呼ばれるもので、これは過去30年分の気象データを平均したものだそうだよ。
平年より2度気温が高い、という場合は、過去30年の同日の気温の平均と比べて2度高いというわけで、その中には暑い日も寒い日もあるはずで、例えば、暑い日と寒い日がそれぞれ半々の確率で発生するような場合は比較の基準にはならないんだよね。
でも、この平年値というのはけっこう使い勝手がよいらしく、世界気象機関で決められている世界基準のようなのだ。
短期でもないし、超長期でもないので、気候を見るにはよいみたい。
平年より暑い日が早く来ると早く夏になるように気候が進行しているな、とか考えるらしいよ。

で、この平年値を見ていくときに常に気象が安定した点として見えてくるのが特異日なのだ。
なので、逆にこの特異日を起点として、どれくらい季節の移り変わり、気候の変化が進んでいる/遅れているかがわかるらしいよ。
晴れの特異日に雨が降ったけど、その翌日が晴れだった場合、1日ずれているのでは?、ということになるわけ。
あくまでも目安に過ぎないけど、週間予報や月間予報のような長期予報をする際に役に立つのだとか。
もちろん、特異日自体も長期的に一切ずれない、というわけではないらしいので、徐々に徐々に長期的にずれてくることはあるんだろうけどね。

で、気になるのがこの特異日という現象が発生する理由だけど、端的に言えばよくわからない、というのが正直なところみたい。
なんとなくもっともらしい説は、太陽系の仲間でもある長周期で太陽のまわりを楕円軌道で公転している彗星は太陽の近くで痕跡として宇宙塵(氷やほこりのようなものなど)を残しているんだけど、その中を公転している地球が通るときに影響を受けるのではないか、というもの。
確かに周期的に特定の気象状態が発生する、という点ではよいのだけど、それが天気や気温にどう影響するのかはよくわからないし、宇宙塵がそれこそそう長い間残っているかどうかも不明なので、完全に説明できるわけではないのだ(そもそも地球がその中を通ったら宇宙塵もかき回されるはずだから、翌年同じ現象が起きるとは限らないよね・・・。)。
その一方で、単なる偶然で、より長期的に見ればたまたまそこに固め打ちで集中していただけで、実際はランダムな変化に過ぎない、という見方もあるのだ。
とは言え、けっこう長期間のデータをもとに検定しても「特異日」となってしまう日も存在するようだから、それがごくごく偶然的な確率でたまたま起きている事象なのか、起きるべくして起きている事象なのかはよくわからないんだよね(笑)

2009/10/02

つける方も食べる方も元は一緒?

日本人にとってごちそうというとすぐに思い浮かぶのが「寿司」。
うちの実家ではそうでもないんだけど、今でも法事や祝い事があって人をもてなすときにはよく出てくるよね。
で、同じ「すし」と名前がついていても大きく違うのが、滋賀の名物の「鮒鮨」。
強烈なにおいで苦手とする人が多いことで有名だけど、これはだてに「すし」の名がついているだけではなくて、「すし」という食べ物の歴史を物語っているものなのだ。

もともと「鮨」というのは魚を保存のために塩漬けにしたもののことで、「すし」というのは「酸し」で酸味があることを指しているのだ。
いわゆる「塩辛」のことで、自己消化や内在している微生物によって乳酸発酵が起きて、体内のデンプンが分解されてブドウ糖ができ、それが乳酸に参加されて酸味が出てくるのだ。
古代の保存食品と言えば、酢漬けの「なます」と塩漬けの「すし」が二大勢力だったとか。

時代がもう少し進むと、よりおいしく発酵させるために、炊いたお米である「めし」と一緒につけ込むようになったのだ。
そうすることによって、「めし」の中で麹菌が繁殖し、より発酵が進み、乳酸発酵だけでなくタンパク質の分解も進むようになるので、アミノ酸が出てきてうまみが増すのだ。
これがいわゆる「なれ鮨」で、鮒鮨はまさにその一種。
他にも、日本では鯛や鯖、鮑なんかをつかったなれ鮨があるそうだよ。

これらのなれ鮨は、一緒につけ込んだ「めし」がどろどろの粥状になるまで発酵させるので、つけ込んだ魚だけを食べるのだ。
当然、それだけ発酵が進んでいるのでかなりにおいも強烈になるというわけ。
このなれ鮨は漢字で言うと「鮓」の字に当たるそうで、ただの塩辛だった「鮨」と、なれ鮨の「鮓」が混同されて、今では両方が「寿司」の意味に使われるようになったそうだよ。
どちらにしても、全国的に普及するほどのメジャーな食品にはなれなかったので、そういう混同が起こってしまったみたい。

さらに時代が下ると、そんなに発酵する前に引き上げて、「めし」ごと食べる、ということが行われるようになったんだとか。
これは「半生」な状態で引き上げることから「生なれ」と呼ばれる食べ方で、逆に従来のなれ鮨は「本なれ」と区別されるようになったのだ。
中間状態の「半なれ」というのもあるみたい。
「生なれ」の場合、「めし」の部分は甘酒を作る際に使う「米麹」のようになっていて、ほのかな甘み(デンプンが分解されてできる麦芽糖やブドウ糖によるもの)とさわやかな酸味(ブドウ糖が乳酸発酵してできる乳酸に由来するもの)があって、なかなかおいしいんだそうだよ。
こうして酸味がついた魚とご飯=「めし」を一緒に食べる「寿司」の基本形態ができたのだ。

江戸時代になると、発酵させて酸味を出すのがまどろっこしい、ということで、酢で酸味をつけるようになったのだ。
で、「めし」の方に酢で酸味をつけておいて、それと魚や貝をあわせて食べるようになったのだ。
これが現在の寿司の直接の御先祖になる「早鮨」で、熟成させないで食べるから「早」なんだよ。
最初は関西にあるいわゆる「箱鮨」や富山名物の「ますの寿司」のような「押し寿司」の形態で、塩漬けにしたり、酢でしめたり、調味ダレにつけ込んで「ヅケ」にしたりして多少保存性を上げた魚介類と酢飯の組み合わせだったみたい。
これが江戸に移ると、江戸時代から食べられ始めた刺身の文化と融合し、にぎり寿司が生まれるのだ。
にぎり寿司を江戸前鮨というのは江戸で生まれた食べ物だからだよ。
こうして、発酵食品から、刺身と酢飯の組み合わせの寿司へと大変換をとげたのだ。

で、寿司を食べるのに欠かせないのは醤油。
この醤油も実は魚を発酵させたものに由来があるんだよね。
今でもしょっつるやいしるなんていう魚醤が日本にもあるけど、ヴェトナムのニョクマムやタイのナンプラーはメジャーな調味料だよね。
これらはもともと「醤(ひしお)」と呼ばれる肉や魚、穀類なんかを塩漬けにして発酵させたものからにじみ出た液体成分で、「醤」の液体成分=油だから「醤油」という名前のようなのだ。
「醤」の場合は、塩辛よりもさらに発酵を進ませて、タンパク質をアミノ酸に分解し、うまみを出すんだよね。
で、そのうまみがにじみ出た液体にも溶け込んでいるので、調味料となるわけ。
時代が下って調味料をとるのが目的になると、保存食品として食べるわけではなくなるので、原形を留めないほどになるまで発酵させるのだ。
ミソがまさにそうだよね。

日本では仏教の伝来で肉食が禁止されたので、大豆や麦を使った味噌が中心となっていくのだけど、この味噌を造るときに出てくる液体成分の「たまり」が現在の日本の醤油の御先祖というわけ。
江戸時代になると、液体部分だけを調味料として使うために今につながる醤油の製法が開発されるのだ。
押し寿司は基本的に味が付いているので何もつけずに食べることが多いけど、刺身と酢飯を組み合わせたにぎり寿司は刺身を醤油につけるように、寿司を醤油につけて食べることになるよね。
こうして、寿司と醤油が切っても切れない縁となることに。
で、この寿司も醤油もどちらも最初は塩漬けにして発酵させた食品由来。
そういう意味では相性ばっちりな組み合わせなのかもね(笑)

2009/09/26

串に刺して焼け

今日は両国に行ってきたんだけど、両国と言えば相撲の生地の国技館だよね。
ちょうど秋場所が開催中だったので近辺にも人があふれていたのだ。
で、ボクが国技館を見ると思い出すのは焼き鳥。
テレビで見て知ったんだけど、国技館の地下は場所中のみ稼働する巨大焼き鳥工場になっていて、国技館内で売られている焼き鳥を製造しているんだよ。
枡席におみやげとしてついてくる焼き鳥も地下の工場で作られたものなのだ!
鳥は2本足で立っていて「手をつかない」ので、相撲では縁起がいいとされているから相撲観戦のお供になっているらしいよ。

この焼き鳥、現在ではスシと同様に国際的に有名になった日本料理で、実は宇宙食にもなっているのだ!
土井さんや若田さんは国際宇宙ステーション(ISS)で食べているんだよ。
もともと甘辛い「照り焼き」味はジャパニーズ・テイストとして欧米でブームになったんだけど(欧米の料理ではあまりそういう味付けはないからね。)、焼き鳥の場合は、炭で焼いて油を落としているのでさらにヘルシーということではやったようなのだ。
ボクも米国の鉄板焼きの店(なぜか「ヒバチ・グリル」と呼ばれているよ。)で見かけたけど、けっこうメジャーなメニューだよ。
焼くときに空中に浮かせたりと変なパフォーマンスをするので日本食ではないんだけど(笑)
もちろん、「照り焼き」味が好きなので、「塩」はなくて「タレ」だし、串に刺さっていないことも多いんだよね。

「焼き鳥」は字義的には鳥肉を焼けばよいわけだから、どんな焼き方でもよいわけだよね。
実際に日本でも古くから鳥の肉は食べられていて、平安時代にはキジが最高級の食材だったりしたらしいよ。
当時はどう食べていたかはよくわからないけど、おそらく丸焼きに近いスタイルだろうね。
それでも、高級な食材で庶民がそうそう食べられるようなものではなかったようで(猟師さんは別だよ。)、一般に広まったのは南蛮人が渡来したあたりから。
彼らは鶏肉も卵も食べるので、それで日本人もマネして食べるようになったみたい。
それまでは仏教の戒律もあって肉食は疎んじられていたらしいけど。

ところが、江戸期になると肉食が禁忌とされ、また食べられなくなるのだ!
と言っても、鳥は4つ足じゃないとか言って、貴重なタンパク源にはなっていたんだよね。
田舎では卵を産まなくなった雌鳥をすき焼きにしたりして食べていたらしいし、都市部でもイノシシやうさぎなどとともに「ももんじ屋」に行けば肉食ができたのだ。
卵をとるのに家畜として育てられていただけあって、中でも鶏はポピュラーな方だったみたい。
とは言え、まだまだ高級食材で、明治期に肉食が正式に解禁されても庶民にはなかなか手が出るようなものではなかったようなのだ。

鶏肉が一般人の食卓にも頻繁に並ぶようになるのは大正時代になってブロイラーの養鶏が始まり、鶏肉が安価に流通するようになってからなんだって。
それで一気に大衆化し、いわゆる焼き鳥も世間に認知される庶民の味になっていったのだ。
甘辛いたれにつけて焼くつけ焼きの「焼き鳥」はすでに江戸時代の料理本にも載っているらしいんだけど、それがいつから串に刺されて焼かれるようになったのかはわからないみたい。
ちなみに、忠犬ハチ公は御主人の帰りを待っていたのではなく、駅前の焼き鳥の屋台の親父さんに焼き鳥をもらえるのが楽しみで通っていて、実際に亡くなったハチを解剖したら胃に焼き鳥の串が数本刺さっていた、なんて話もあるんだよね。
すると、大正から昭和にかけての時期にはすでに串に刺されて焼かれる現在の形の焼き鳥が普通に売られていたということになるのだ。

今では高級志向の焼き鳥もあって、備長炭で焼くとか、高級地鶏を使うとかこだわりがあるよね。
そういうものに限って、肉の味をより楽しむためと言って「塩」で食べるのだ。
おそらく、縄文時代から上古にかけてはそんなに調理法もないし、調味料もないので普通に焼いて塩でもかけて食べていたんだろうと思うんだけど、すでに江戸時代にはタレで食べていたようなので、これは原点回帰なんだよね。
むしろ、流通がそんなに発達していなかったから新鮮な肉は手に入らないし、卵を産まなくなった雌鳥だと年をとっているから、必然的に肉に臭みがあったはずなのだ。
それでもおいしく食べる技術としてタレが発明されたはずなんだよね。
欧州で劣化した肉を食べるのに重宝した胡椒がもてはやされたのと同じなのだ。

焼き鳥というと、焼肉と同様にいろんな専門用語があって、心臓のハツ、砂肝のズリ、おしりの部分の肉のボンジリ、・・・とあるけど、焼き鳥と聞いてイメージするのはねぎまだよね。
今では「ネギ間」で間にネギをはさむからねぎま、というような当て字をするけど、これが実は後付けらしいのだ。
もともとは、マグロとネギを交互に串に刺して焼いたり煮たりする料理があって、それを鶏に置き換えたものから派生したんだって。
なので、ねぎまの「ま」はマグロの「ま」なのだ!
確かに、今でもねぎま鍋と言えばネギとマグロだよね。

2009/09/19

年輪を重ねるように

最近新宿伊勢丹の地下に新しくバウムクーヘンのお店ができたのだ。
我が家でもさっそく買ってきて食べたんだけど、おいしかったよ♪
よく結婚式の引出物でもらったりするけど、実は普通のケーキよりカロリーが高かったりするので敬遠されることもあるのだ。
でも、ボクはけっこう好きなお菓子なので、今回はちょっとバウムクーヘンについて調べてみたよ。

よく知られているように、バウムクーヘンはその切り口の見た目から年輪に例えられていて、それが故に結婚式の引出物にも選ばれるのだ。
ドイツ語でバウムクーヘン(Baumkuchen)は「木+ケーキ」の造語で、まさに木のお菓子、という意味。
質実剛健を旨とする(?)、あまり食べ物に華があるとは言えないドイツの料理・お菓子の中では日本でもっともポピュラーなんじゃないかな?
ドイツでは「お菓子の王様」とも呼ばれていて、ドイツ菓子組合のシンボルにもなっているらしいよ。

このバウムクーヘン、日本ではいろんなバリエーションがあるけど、本場ドイツでは厳格な品質基準があって、原材料は小麦粉、バター、砂糖、卵のみで、かつ、その割合が1:1:1:2でないといけないんだって。
日本ではさっくり感を出そうとショートニングを使ったり、ふわふわ感を出そうとふくらし粉や重曹を使ったり、しっとり感を出そうと水飴を使ったりするけど、ドイツではそういう材料を使うとバウムクーヘンとは名乗れないんだって。
もちろん、食品添加物などもってのほかなので、日本のちまたで見かけるもののほとんどはバウムクーヘンとは言えないのだ!

焼き方も手間がかかっていて、通常は専用のオーブンで焼かれるよ。
心棒がバナーの上で自動的に回転するような形で、生地をつけてくるくると回しながら焼くと薄い生地の層ができるのだ。
この上にさらに生地をつけて重ね焼きをしていって、10層から20層くらいまで重ねるんだって。
むかしはカシの木の心棒に生地をつけ、手動で回していたというんだから、さらに手間がかかっていたのだ。
日本だと焼き上がったままの、焦げ目のついた茶色い表面のものがよく売られているけど、これに砂糖でコーティングしてグレージングしたり、チョコレート・コーティングでアイシングしたりもするんだよね。
で、結果として、カロリーの高いお菓子ができあがるのだ(笑)
確かに、材料を見ても、作り方を見てもがっしりしているよね。
バウムクーヘンはパウンドケーキなんかと比べるとぎっしりつまっている感じがするよね。

このバウムクーヘンを日本で最初に焼いたのが、洋菓子のユーハイムの創始者のカール・ユーハイムさん。
もともとは青島で菓子店を開いていたそうなんだけど、第一次世界大戦で進軍してきた日本軍に連行され、広島に連れて行かれたそうなのだ。
その広島の広島物産陳列館(現在の原爆ドーム)で開催された俘虜作品展示即売会で出品されたんだって。
時に1919年というから大正8年なのだ。
この時はカシの木の心棒に生地をかけ、手で回しながら焼き上げるという手間のかかる手法で作っていて、そのあまりのおいしさにすぐに売り切れたということなのだ!

俘虜解放後、日本で菓子店を開業するんだけど、それが今のユーハイム。
戦後国外退去となったので一時お店は閉められていたみたいだけど、一家は再来日し、再び菓子店を開いたそうなのだ。
店頭のディスプレイに飾られたバウムクーヘンは当初「ピラミッドケーキ」の名前で親しまれていたらしいんだけど、1960年代にバウムクーヘンと改められ、日本の高度成長期とともに国中に広まっていったんだとか。
ボクらの世代では物心ついた時からあったからそんなでもないけど、今でも年配の人がバウムクーヘンをこじゃれたお菓子だと認識しているのにはそういう時代背景もあるのだ。

2009/09/12

二日目がつらい・・・

木曜日の夜に若手職員の懇親会があったんだけど、学生の時のノリで飲んでしまったので、翌日すごいことに。
さすがにアラサーで一気とかは体に悪いのだ・・・(>_<)
なんとか職場には来ているけど、みんな気持ち悪そうな顔をしていて、頭が痛いなんて言っている人もいたのだ。
つまりは、二日酔いに苦しんでいたというわけ。
ボクはもともと量が飲めないこともあって二日酔いになることはほとんどないんだけど、ちょっと気になったので調べてみたよ。

「二日酔い」は「宿酔い」とも書くけど、アルコールによる酩酊状態が続くというわけではなくて、代謝能力を越えるアルコールを摂取したことによる不快な身体的状態を指すのだ。
よく酒が残っていると言うけど、多くの場合は中間代謝物であるアセトアルデヒドがたまっている状態なのだ。
ちなみに、壁紙の接着剤などの建築材から出るアセトアルデヒドはシックハウス症候群の原因物質のひとつで、それが体内でできてたまっているのだから、体によいわけがないのだ!
このアセトアルデヒドを分解するアルデヒド脱水素酵素(デヒドロゲナーゼ)の能力がお酒を飲める・飲めないの差となるのだ。
この酵素の機能が低いとアルコールの分解が途中でつまってすぐ気持ち悪くなるのだ。
世界的には東アジアのモンゴロイドのみに見られるんだよね。

一般には、頭痛、吐き気・嘔吐、胸のむかつき(胃炎)、のどの渇きなどが症状だよ。
ほとんどの症状は体内にアセトアルデヒドがたまっているから起こる症状だけど、のどの渇きだけは違うのだ。
アルデヒドを分解するときは水を使ってカルボン酸に酸化するんだけど(いわゆるアルコールのエタノールの場合はアセトアルデヒドから酢酸になるのだ。)、分解に水を大量に消費するので水分がほしくなるわけ。
同時に、分解を行っている肝臓ではそのエネルギーも必要となるので糖分も欲しているのだ。
食べ物と同時にお酒を飲むと二日酔いになりにくい、というのは、食べ物が胃に入ることで過度に出た胃酸が中和され、アルコールの分解に必要なエネルギーも得られるからなのだ。
二日酔いの時にスポーツドリンクをおいしく感じるのも糖分も摂取できるからなのだ。
原理的にはコーラとかでもよいわけだけど、胃がむかむかしていることが多いから、炭酸飲料は飲む気がしないんだよね(>_<)
シジミ汁も二日酔いに聞くと言われるけど、シジミにはうま味成分のコハク酸が多量に含まれていて、このコハク酸はすぐに分解されてエネルギーとなるのだ。
二日酔い防止のドリンク剤にカキエキスが含まれているのは、同じようにカキにエネルギー源となるグリコーゲン(ブドウ糖が分岐しながらたくさんつながったもの)が大量に含まれているからだよ。

わざとアルデヒド脱水素酵素の働きを悪くする薬もあって、それはアルコール依存症に使われるんだよね。
ちょっと飲んだだけで気持ち悪くなるので飲まなくなる、というわけなのだ。
こういうのを嫌酒薬と言うんだよ。
よくかぜ薬とアルコールを同時に摂取するとよくないと言われるけど、これも似たような話で、よくかぜ薬に入っている解熱鎮痛薬のアセトアミノフェンは肝機能を低下させる副作用があって、大量のアルコールと同時に摂取するとアルコールが分解できなくなって、その中毒になるのだ。
これは急性アルコール中毒と同じような状態で、アルコール自体がアルデヒドに分解されきらず、血中に高い濃度で残ってしまうことで、脳機能が麻痺していき、最終的には脳幹の呼吸器や循環器を司る部分も麻痺してしまって意識を失うのだ(>o<)
これはアルデヒドを分解できるとかできないとかは関係なく、純粋にアルコールの濃度が高いときに起こるので、お酒に強い・弱いにかかわらず、短時間で大量にお酒を摂取すると起こってしまうんだよ!
普段お酒が強い人も中毒になるので注意が必要なのだ!

戦後のもののない時代は、通常アルコールとして摂取されるエタノールが不足していて、かわりにメタノールが飲まれることもあったんだよね。
でも、これは危険で、やってはいけないのだ。
メタノールが分解されてできるホルムアルデヒドは有害物質として有名だけど、これが網膜の視細胞に作用して、失明するのだ。
視細胞の中で光を完治するのに使われているロドプシンというタンパク質は、レチナールというアルデヒドが光に当たったときに構造変化を起こすことを感知しているのだけど、これがホルムアルデヒドに変わってしまうと光が感知できなくなるのだ。
なので、「目散る」と言われたんだよね。

ホルムアルデヒドの水溶液はホルマリンで、タンパク質を変性させ、固定させる作用があって、よく生物標本を作るのに使われるよね。
そんなのが体内の血液中を流れることになる、と考えるとおそろしいけど、実際にはすぐに分解されてしまうので、問題になるのは目への影響のみだそうだよ。
むしろ、ホルムアルデヒドが分解されてできるギ酸を霊長類は分解できないので、こっちの悪影響の方があるのだ。
ギ酸がたまると血液が酸性に傾くアシドーシスという状態になり、ひどいと意識を失うのだ。さらに神経毒性もあるので、かなりやばいんだよ。
今では工業用アルコールを飲料にしないようにわざとメタノールを添加していたりするんだよね。

2009/09/05

男の身だしなみ

身だしなみというと、お肌の手入れをしたり、爪をきれいにしたりと女性の方がはるかに大変なわけだけど、男性だけがやるものといえばヒゲの手入れ。
伸ばすにしてもきちんとそろえないと無精髭で汚らしいし、はやさないのならきちんと定期的に剃らないといけないしで、けっこうめんどくさいのだ(>_<)
ボクなんかはカミソリ負けする方なので、けっこう気も使うんだよね。
で、ヒゲのことが気になったので、ちょっと調べてみたのだ。

ヒゲは主に男性の顔に生える毛で、これは男性ホルモンによって発毛が促されるため。
なので、男性でも思春期から生え出すのだ。
少ないけど女性にも多少ははえていて、牛乳を飲んだ後に産毛に牛乳がついてヒゲみたいになったりするよね。
最近は顔ぞりで剃ることもあるけど、モデルさんやタレントさんはアップにしたときに化粧が浮いているのがわかるらしくて剃るらしいのだ。
これも男性ホルモンの量とかで人によって個人差があって濃さが違うのだ。
男性でも濃い人、薄い人といるよね。

このヒゲなんだけど、男性に生えているものは他の体毛に比べるとはるかにかたいもので、銅線に匹敵するともいわれるんだって。
ひげそり前に蒸しタオルを当てるのは少しでもひげをやわらかくするためだよ。
逆に言うと、かたいからこそカミソリを顔の表面にはわせたときにヒゲだけがそれるのだ。
このヒゲは一人当たり6,000~25,000本ほど生えていて、これが1日に約0.4mm伸びるのだとか。
たいていは朝剃るけど、実は朝から昼にかけての方が昼より伸びているらしく、朝剃ってきても会社の前で電気シェーバーをわたされればそれなりにそれるのだ!
あのCMにはそういうからくりもあるんだよね。

欧米の人はヒゲがわりと濃くて、伸ばすといわゆる「サンタヒゲ」のようになるんだけど、日本人を含む東洋系、新モンゴロイドと呼ばれる東アジアの民族は比較的薄いのだ。
伸ばしてもちょびヒゲ程度でかえってかっこわるくなることも・・・。
どうも、かつて寒冷地にいたので、ヒゲがあると吐息でそこから凍結してしまって凍傷になるので、薄くなったんじゃないかと考えられているみたい。
ヒゲもじゃの方があたたかそうだけどね(笑)

このヒゲ、洋の東西を問わず、むかしから男性のおしゃれの一部だったようなのだ。
主に男性しか生えないから、男性らしさの象徴的な意味もあったんだろうね。
今でもイスラムでは男性はヒゲをはやすものだとされているし、欧米でどうしても童顔に見られてしまうアジア人は自分が大人であることの証明にヒゲを生やすことも多いのだ。
日本語では「ヒゲ」だけだけど、漢字や英語ではしっかりと使い分けられていて、口の上にある「口ひげ」は「髭」でこれは「ムスタッシュ(mustache)」、口の下からあごの先端にかけて生える「あごひげ」が「鬚」で「ビアード(beard)」、もみあげからほほにかけての「ほほひげ」が「髯」で「サイドバーン(sideburns)」と言うのだ。
これはヒゲがそれだけ興味・関心を持って扱われていたことの証拠だよね。
単にじゃまだから剃るだけなら、「顔の毛」とだけ認識していればよいのだ。

動物の場合も顔から飛び出ている毛は「ヒゲ」と呼ばれるけど、そもそも顔中毛だらけなわけで、人間のヒゲと同じものではないのだ。
ネコはヒゲですき間に自分の体が入るかどうかを察知しているというけど、まさにそういうことに使う感覚器官で、昆虫の触角のようなものなのだ。
空気の振動やものとの接触を感知しているわけ。
これは洞毛(どうもう)と言われる毛状の感覚器官で、構造自体は体毛と同じなんだけど、つけ根の毛包の部分に海綿体用の組織があって、そこで毛のゆれを感知しているんだって。
なので、ネコのヒゲを切ったりするとバランス感覚が悪くなってしまうので要注意なのだ。

2009/08/29

いろんな投票

いよいよ総選挙の投票日が近づいてきたねぇ。
マスコミもすっかり選挙モードなのだ。
ニュースでは、アンケート調査の結果として97%近くの人が投票をする意向があると言っているけど、まさにそれだけ国民の関心があるのかな?
でも、その一方でかなり選挙後の体制の予測もなされているし、もうだいたい結果は出てるよね、という冷めた空気もあるよね・・・。

そんな中、けっこうテレビなんかでも取り上げているのが、当日以外に投票をする方法。
いろいろな投票方法があるだけど、国民の参政権を確保するため、そしてより多くの国民に政治に興味をもってもらって投票率を上げるため、さまざまな工夫がなされているのだ。
これが調べてみるとなかなか奥が深いよ。

ボクに特になじみが深かったのは在外選挙という制度。
ちょうど米国に留学しているときに参議院選挙があったんだよね。
2000年から比例代表への投票ができるようになり、2007年からは選挙区への投票できるようになったのだ。
外国に在留している国民が選挙に参加するための制度なわけだけど、その前提として、在外選挙人名簿に名前を載せる必要があって、大使館や領事館を通じてあらかじめ手続をしておくことが必要なんだ。
その際、きちんと国内で転出届を出しておくことが必要で、国内に住民票を残したままだとその住民票のある市町村の選挙人名簿に名前が載ってしまうよ(ようは、長期の旅行扱いだよね。)。
最終的に住民票があった市町村(転出届の最後の住所地)の選挙区で選挙権が発生するんだけど、国外出生(つまりは海外生まれ)の場合は、本籍地になるみたい。
大使館・領事館と市町村との間でやりとりするので、手続にはけっこう時間がかかるみたい。
ニュースでも在外選挙制度を利用する人が増えていると言っていたけど、問題は立候補者の情報で、どの選挙区で誰が立候補しているかがわかりやすくまとめられている情報は海外では手に入らないので、誰に入れたらよいかを決めるのが大変だと言っていたよ。

もっと身近に感じられるものは期日前投票。
これは公示日から投票日前日までに選挙管理委員会に指定された投票場所で事前に投票する方法で、通常の選挙と同様に投票用紙に立候補者の氏名や政党名を書いて投票するのだ(最高裁判所裁判官国民審査の場合は投票日の7日前からだよ。)。
投票日当日になんらかの理由があって選挙に行けない場合に使うものだけど、その理由はレジャーとかでもよくて、そんなに理由を問い詰められることはないみたい。
そうしないと棄権しちゃうからね・・・(>_<)
「見込み」でよいというのがこの制度のポイントで、要件を緩和することでより選挙に参加しやすくなったのだ。
それでも、2003年からの制度なんだよね。
やっと浸透してきたのかな?
ちなみに、法律上は漢字でしか書いていないので、「きじつまえ」なのか「きじつぜん」なのかもめているそうで、総務省は正式には「きじつぜん」としているそうだよ。

その前からあるのが不在者投票という制度。
老人ホームや病院に入院している人、身体に障害があって選挙に行くのが困難な人などが選挙日前に投票できる制度なのだ。
外洋を航行中の船員さんがFAXで投票するというのもあるんだって。
でも、不在者投票の場合は、あらかじめ書いておいたものを封筒に入れて厳重に保管し、選挙日当日にそれを書いた人が選挙権があるかどうかを確認して選挙管理委員会の人が投票するらしいのだ。
本人が直接投票箱に投函する期日前投票とは違うんだって。

その他にも期日前投票とは違うところがあって、不在者投票だと選挙日当日に20歳になっていれば投票が認められるけど、期日前投票の場合は、その投票をする時点で20歳になっていないといけないのだ。
それに、期日前投票はすでに投票してしまっているのだけど、投票した人が選挙日までの間に選挙権を失った場合は後で無効票扱いにしないといけないのだ。
例えば、事故や病気などで亡くなってしまった場合なんかがそれにあたるのだ。
不在者投票の場合は選挙日に確認してから投函するので最初から投票されなかった扱いになるそうだよ。
それと、立候補者が途中で辞退した場合にその人に投票していると、それも無効票になるのだ。

不在者投票はけっこう厳格な制度で、選挙日当日に投票を行うことが確実に困難な場合のみ利用できるものだったため、けっこう根掘り葉掘り理由を聞かれたらしいんだよね。
そうなると、プライバシーの侵害の問題などもあって非常に使いづらい制度だったらしいのだ。
そこで、より要件を緩和して、「いないかもしれないので事前に投票したい」という場合でも投票できるようにしたのが期日前投票だよ。
こうすることでぐっと利用者が増えたのだ。

一般国民が政治に関与できるのはまさに選挙だけだから、とにかく投票という形で積極的に参加していくことが必要だよね。
そういう意味では、こういう制度が整備されるとそれだけ参加しやすくなるのだ。
本当の国民の声を反映するためには必要なことだよね。
将来的にはネットで投票なんてのも出てくるのかな?

2009/08/21

辛麺

今日のお昼は、ラーメン好きのうちの職場の人が絶賛していた担々麺のお店に行ったのだ。
最近は辛いものがブームなのか、韓国料理屋やインドカレー屋なんかも増えてきているけど、担々麺を出す店も増えたよね。
本場風の激辛麻婆豆腐の店もよく見かけるようになったし。
で、ボクも辛いものが好きなので、けっこう食べるんだけど、ふと、本場の中国の「担担麺(擔擔麪)」は日本のものとは違うというので、ちょっと調べてみたのだ。

担々麺は中国は四川省の麺料理。
四川は亜熱帯でかなり蒸し暑いので、麻婆豆腐や回鍋肉などの辛みのある料理が多いよね。
つい最近はやっていた「レッド・クリフ」の世界、三国志の蜀の国があったところなのだ。
中国四千年の歴史とは別に、古代文明が栄えていたところとも言われているんだよ。
黄河文明とはまた別の文明があったと言われているのだ。
今ではパンダの育成と保護を行っている「パンダ保育園」でも有名なのだ!

そんな四川では、いわゆる「ぼてふり」と呼ばれる天秤棒でかついで売られていた麺料理なんだって。
担々麺の「担」はまさに「かつぐ」の意味で、天秤棒で担いで売り歩いたのでその名がついたそうだよ。
※「担担」で天秤棒という意味もあるんだって。
で、天秤棒で担ぐという性質から、重くなるスープを持ち歩けなかったため、汁気のない、辛いタレと薬味をからませた麺として売られていたのだ。
ゆで麺に唐辛子と花椒(麻婆豆腐の「麻」のしびれるような辛さの味のもとだよ。)の辛みとと芝麻醤(すり胡麻と油を練り混ぜた中華風の胡麻ペースト)の甘みをきかせたたれを少量入れ、そこにそぼろ肉、刻みネギなどの具や薬味を加えてできあがり。
今の日本で言う「汁なし担々麺」みたいなものだね。

天秤棒の片側は七輪、もう片側は鍋で、その鍋には仕切りがあって、半分は具、半分はタレだったんだって。
で、ゆでた麺にあたたかくしたタレと具をまぜ、小さなお椀に入れて提供したらしいのだ。
今みたいな「食事」という体裁ではなく、「おやつ」とか「軽食」といった扱いで、むしろ当時のファストフードだったみたい。
四川のものは本当に辛いんだけど、上海なんかでは辛いのが苦手な人も多いので、かなりマイルドになっているんだって。
日本と同じだね(笑)

こうして見ていくと近いのが、江戸時代の日本の屋台そば。
だけど、日本のそばの場合はいわゆる「かけそば」で、しっかりと汁も一緒に運んでいたんだよね。
軽食にしていたという扱いは一緒だけど、そこが大きく違うのだ。
おそらく、江戸と四川の違いは、飲料水にできるグレードの水がすぐに手にはいるかどうかだと思うんだよね。
日本のそばの場合、持ち歩くのはいわゆる「かえし」で、これにお湯を加えて「つゆ」にするのだ。
つまり、その薄めるお湯やそばをゆでるお湯は現地調達というわけ。
そうすると、四川の天秤棒と同じものだけを持ち歩いても、汁そばが提供できるのだ!

話を担々麺にもどすと、今みたいな辛いスープと肉そぼろの麺になったのは日本に導入されてから。
最初に日本に紹介したのは、何を隠そう、「四川の神様」こと四川飯店のオーナーシェフ・陳建民さん。
中華の鉄人・陳建一さんのお父さんだよね。
陳建民さんは、NHKの「きょうの料理」などの料理番組に出演して、自分のお店で出している日本風にアレンジされた四川料理を紹介していったのだ。
それで麻婆豆腐や回鍋肉、エビチリなどが一般的になっていったんだよ。
で、今はさらにそれにとどまらず、本場の味が志向されて、本場の四川料理が持ち込まれてきているわけ。

担々麺の場合は、激辛の少量のタレでゆで麺を混ぜたものだったんだけど、辛みの苦手な日本人にあわせてスープで薄めて辛みを弱くし、麺の量も増やして一食の「食事」になるようにしたのだ。
それが日本風の担々麺だよ。
食事に見合うものにするために、ここに野菜などの具がどんどん加えられていって現在のバリエーションがあるのだ。
最近は干しエビのダシをきかせたものとか、刻んだザーサイを入れたもの、豚のあばら肉の唐揚げの「排骨」をいれたものなど様々だよね。
さらに、ボリュームを増すとともに辛さを軽減させるためにごはんをサービスで提供するお店も多いのだ。
現在ではこうした日本風の担々麺が香港などに逆輸入されているんだそうだよ。
日本風のカレーライスがインドにはいるようなものなのだ(笑)

2009/08/14

本人たすき

実際にボクも街で見かけたんだけど、月末の衆議院総選挙に向けて立候補予定者が活動を活発化させているのだ。
そこで特に目を引くのは「本人」と書いてあるタスキ!
なんだこれは?、と最初は思ったんだけど、どうもこれは法律上自分の名前や所zくする政党の名前を書いたタスキをするのがアウトになる可能性があるカラなんだって。
というわけで、今回はその辺を少し調べてみたよ。

今回の衆議院選挙は、7月21日に麻生総理が衆議院を解散したことに基づくもので、8月18日に公示が、同30日に選挙が行われる予定になっているのだ。
解散した日の臨時閣議で「衆議院議員総選挙の施行公示について」として公示日と投票日を閣議決定しているので、このスケジュールを変えるにはまた別に閣議決定をして改正する必要があるんだよ。
日本国憲法では、衆議院議員の任期は原則4年だけど、通常は解散があるので、それより短い任期となるのだ。
今回はけっこうギリギリまでねばった(?)んだけど、けっきょく解散したんだよね。
ちなみに、衆議院の解散は天皇の国事行為で、内閣の助言と承認に基づき天皇が行うのだ。
そのとき出されるのがいわゆる「解散詔書」だよ。
これは行政官で唯一モーニングを職務上着用すると言われる内閣総務官が宮中で陛下の御名・御璽をいただき、官邸に持ち帰って総理に副署してもらうんだ。
その後、官房長官を通じて衆議院議長にわたされるんだよ。
でも、実際に国会で読み上げられているのは詔書の本物ではなく写しで、陛下の署名と御璽の押捺の部分が「御名・御璽」という言葉に置き換わっているんだって。

日本国憲法では、衆議院が解散された場合、40日以内に総選挙を行い、選挙の日から30日以内に国会を召集することになっているんだ。
今回は7月21日に解散したわけだけど、そのちょうど40日後が選挙日の8月30日だよ。
選挙後に招集されるのが特別会、通称「特別国会」で、ここでは首班指名と呼ばれる内閣総理大臣氏名選挙を行うんだよ。
で、その結果が出て新たに内閣総理大臣が選出されるまでは前政権が引き続き行政権を担当するのだ。
すなわち、麻生総理は少なくとも8月30日から30日以内に開催される特別国会までは総理だっていうことだよ。

この解散から40日以内の選挙は公職選挙法でも定められていて、この法律では任期満了の場合の選挙期日についても定めているのだ。
満了の場合は任期が終わる日から30日以前に行わなくてはならないんだけど、その30日間が国会が開会中又は閉会から23日以内にかかる場合は、国会閉会の日から24日以後30日以内に行うこととされているんだ。
なんだかややこしいよね(>_<)
で、肝心なのは、この期日を定めるのと同じ条文で定められている選挙の公示に関する規定で、衆議院の総選挙の場合は選挙日の少なく十12日前に公示をしなくてはならないのだ。
今回は8月30日を選挙日にしようとしているので、ギリギリの12日前で8月18日公示となるわけ。

で、この公職選挙法では、選挙の公示日以降に立候補の届出をした人にしか選挙活動を認めていないのだ。
つまり、公示日前は立候補予定者が勝手に「選挙ではよろしくお願いします。」と選挙活動をしてはいけないわけ。
なので、「当選したら○○をします。」とか、「選挙では○○に清き1票を!」とかは言ってはいけないのだ。
もし言ってしまうと公職選挙法違反になってしまうよ。

そこで解散から公示日までに行われるのが、自分の政治信条や自分が理想とする社会を住民に訴える、という活動なのだ。
このとき、議員になったらとかを言ってはいけないので、自分はこういう社会にしたいと思っている、と主張するのに留めないといけないんだよ。
さらに、単独で氏名・政党名付きのポスターを貼ると選挙活動と見なされてしまうので、必ずツーショット以上のポスターになるわけ。
よく党首や任期の議員とのツーショットのポスターを見かけるよね。
話題になった女性タレントとのツーショットのポスターもここに端を発しているんだよ。
あのポスターにはよく「弁士」と書いてあって、どこどこで政策集会をやるとか、講演会をやるとか書いてあるけど、主要な目的はその会合の日時を知らせることではなくて自分の顔と名前を売ることなので、期日が過ぎてもはずさないのだ(笑)

さらに、自分の名前や政党名を書いたタスキも選挙活動に当たる可能性があるということで避けられているんだ。
そこから出てきたのが「本人」と書いたタスキ。
自分の名前と政策を大声で言いながら本人と書いたタスキをして街中をうろうろすることで、事実上の「選挙活動」をしているわけ。
こうして、公示日までは法の網の目をかいくぐって、立候補予定者があの手この手で自分を売り込む活動を展開するのだ。
今回は解散からギリギリの40日後に選挙が行われるというめずらしい長期戦になったので、それが目立つようになったんだよね。

2009/08/08

夏の風物詩-蝉時雨

いやぁ、街でもセミが鳴いているねぇ。
セミの鳴き声を聞くと夏を感じるのだ。
でも、これって欧米にはない文化で、ただ音がしているとか、虫が鳴いているとしか思わないらしいよ。
もったいないことなのだ(>_<)
で、気になったのが、セミの鳴く原理。
つい昨日職場の窓のすぐ外の壁にセミがとまって鳴いていたんだけど、あんまり動きがあるわけでもないのに大音量で鳴いていたのだ!
これは気になるよね。

セミで鳴くのはオスだけで、このためにおそらくメスを呼ぶために鳴いているんだろう、とむかしから考えられているのだ。
これはいわゆる「ハンディキャップ理論」というやつで、大音量で鳴くことでメスだけじゃなく鳥などの天敵も呼んでしまうわけだけど、それでも生き残れるほど優秀なんだよ、と示すことでメスにアピールしているんじゃないか、ということなのだ。
なので、基本的には鳴き声が大きいセミの方がもてるのだ。
これは秋に鳴くキリギリスやスズムシ、マツムシ、コオロギなどと一緒なのだ。

鳴く時間帯もセミの種類で棲み分けられていて、早朝に鳴くのはニイニイゼミ、午前中は特に声が大きいクマゼミ(これまでは南の方にしか生息していなかったけど、最近はヒートアイランド現象とかで都会にもいるよ。)、午後はおなじみのアブラゼミやツクツクボウシが鳴くのだ。
なので、アブラゼミやツクツクボウシの鳴き声のイメージが強いよね。
で、朝夕の薄暗い時間に鳴くのがその名もヒグラシで、夕方ヒグラシがカナカナカナと鳴くとちょっと悲しい気分になるのだ。
さすがに真っ昼間の暑い時間には鳴いていないらしいけど、常にセミの声がしているような気がするよね(笑)
ちなみに、太陽が完全に沈んでから夜に鳴くセミは今のところいないようなのだ。
ただし、街灯があったりして明るいとその近くで鳴いていることはあるみたい・・・。

で、肝心の鳴く仕組みだけど、これは、オスのおなかに発音筋と発音膜というのがあって、発音筋で発音膜をふるわせて鳴いているらしいのだ。
さらに、オスのおなかには共鳴室と呼ばれる空洞があって、そこで音を増幅しているのだ。
腹部を伸び縮みさせることで共鳴室の大きさを変えたり、発音膜の外側にある腹弁というフタ状のものですき間の形を変えることで増幅される共鳴周波数を変え、音の高低を変えているんだって。
トロンボーンや笛と同じ原理だよね。
メスの場合はこの発音機構のあるところに卵巣があって、たっぷりと卵がつまっているらしいのだ。

セミは大声で鳴いているのでだいたいの居場所はすぐにわかるんだけど、さすがに保護色で茶色くなっているから実際には見つけづらいんだよね。
で、やっとの思いで見つけて捕まえようとすると「おしっこ」を引っかけられて逃げるのだ。
でも、あれはただ単に飛ぶ前に体を軽量化するために余計な水分を排出しているだけでほとんどが水で、その他は消化中の樹液なので、いわゆる「おしっこ」とは違うものなのだ。
とは言え、ものすごく「してやられたり」感はあるけどね。

2009/08/01

かたい?やわらかい?

最近はミネラルウォーターを飲んでいる人が多いよね。
それこそボクが子どものころは水をお金を出して買う人なんてごくごく限られていたけど、今では自動販売機でも売っているし、下手なジュースやお茶よりもさっぱり飲めると人気。
エヴィアンやコントレックス、六甲のおいしい水、南アルプス天然水などの有名ブランドから、各スーパーのプライベートブランドまでそれこそ種々雑多にあるのだ。
で、そんな水を見ていて気になったのが水の「硬度」。
よく話題になるけど実はそんなによくわからないので、この際調べてみたのだ。

水の硬度というのは、水の中に含まれる鉱質成分、すなわちミネラルで、主にカルシウムとマグネシウムの量だそうなのだ。
日本では、米国式の炭酸カルシウム塩に換算して数値化したものだそうだよ。
戦前はドイツ式で酸化カルシウム量に換算していたんだって。
でも、炭酸カルシウム(CaCO3)は質量数が100でわかりやすいので、米国式の硬度計算だとイオン濃度への変換も楽というメリットがあるみたい。

水中には、カルシウムイオンとマグネシウムイオンがあるんだけど、これが炭酸塩、硫酸塩、塩化物として溶け込んでいるのだ。
このうち、炭酸塩、すなわち、炭酸カルシウムと炭酸マグネシウムは煮沸すると沈殿して不溶性になるので、これを一時硬度というみたい。
一方、その他のものは煮沸しても溶けたままなので永久硬度というらしいのだ。
この二つを足すと総硬度で、これが0~60だと軟水、60~120だと中硬水(中程度の軟水)、120~180だと硬水、180以上が非常な硬水と定義されているそうだよ。
日本の場合は関東の一部と沖縄をのぞいてほぼ軟水で、逆に欧州ではほとんどが硬水なのだ。
東京都水道局では、おいしい水の条件の水質基準として水の硬度を10~100になるように調節しているそうなのだ。

硬水は一般には洗濯、飲み水、工業用水には適さないとされていて、それで比較的硬度の低い地下水をミネラルウォーターとして飲料水にする文化が生まれたようなのだ。
ただしヴィッテルやエヴィアンは硬度が300くらいあるので「非常な硬水」にあたるんだけど。
硬水の場合、水中に含まれるマグネシウムイオンが吸収されづらいので、そのイオンが水和して水分子をひきつけて、腸での水分吸収をさまたげるのだ。
これが硬水を飲み過ぎるとおなかを下す理由だよ。
日本人が飲み慣れないエヴィアンを飲み過ぎるのはよくないのだ!

さらに、カルシウムやマグネシウムがあると、せっけんの泡立ちが悪くなるのだ。
せっけんは脂肪酸のナトリウム塩又はカリウム塩なんだけど、これが水中のマグネシウムイオンと一緒になると不溶性の塩を形成してしまうのだ。
それで泡立ちが悪くなるとともにせっけんカスができたり、せっけんじみができるわけ。
さらに、カルシウムイオンは色落ちした色素と反応して不溶性の色素を形成するので、洗濯による色ムラの原因にもなるんだって。
このため、欧州では一度煮沸して炭酸塩を除去してから生活用水に使う必要があるのだ。

さらに、硬水にはカルシウム塩やマグネシウム塩が多量に含まれるので、お皿や車を洗った後にそのまま乾かしておくと白い斑点ができるのだ。
これは水分が蒸発した後に析出してしまった塩だよ。
ただし、悪いことばかりでもなくて、アクの成分とすぐに不溶性の塩を形成するので、アク抜きをするときは硬水の方がよいのだ。
コンソメスープなんかをきれいにおいしく作るにはむしろ硬水の方があくが抜けてよいみたい。

これに対して軟水は飲み口が柔らかで飲料水、炊飯、工業用水なんかに適しているといわれるのだ。
余計なものが少ないから使いやすいってことかな?
お茶やコーヒーにもむいていて、硬水だとタンニンなんかの成分が不溶物として析出してしまうのでおいしくなくなるのだ。
いわゆる茶渋がまさにそれだよ。
カルシウムの不溶性塩であることが多いので、重曹(炭酸水素ナトリウム:NaHCO3)で洗うとよく落ちるのだ。
鍾乳洞にできる鍾乳石や石筍も地下水中の炭酸カルシウムが長い間に析出して積み重なったものだよね。
ちなみに、苦いのが苦手な人は硬水で入れると苦くなく入れられるよ(笑)
日本産のミネラルウォーターだと軟水だからよいのだけど、海外のものだと大概硬水なのでおいしくないのだ。
そういうときは、硬度的にはちょうどよい水道水を煮沸するなどしてカルキを抜いてから使うとよいそうだよ。
適度に硬度もあっておいしく入れられるらしいのだ。

2009/07/26

なべら

昨日、沖縄料理を食べたんだけど、沖縄って独特の食材を使うよね。
ゴーヤことニガウリは特に有名だけど、青パパイヤやヨモギなんかもよく食べられるようなのだ。
でもでも、ボクが何よりおどろいたのがヘチマ!
小学校の時に育てたことがあるけど、まさか食べられるとは思っていなかったのだ。
で、食べてみるとけっこうおいしかったりするんだよね。
というわけで、今回はヘチマについて少し調べてみたよ。

ヘチマはその形や花からもわかるように、キュウリやカボチャの仲間のウリ科。
つる性の植物で、普通は棚にはわせて栽培するのだ。
花は黄色くて、雄花と雌花に分かれていているけど、雌花のつけねの子房はすでに小さなヘチマの形をしているんだよね。
これはキュウリなんかとまったく同じなのだ。
ヘチマの場合は同株の雄花と雌花で受粉ができるので、実がなる確率もかなり高いのだ!

キュウリも放っておくとものすごく大きくなって、黄色く色づくんだけど、その姿はヘチマそっくりなんだよね。
両方とも完熟した後に乾燥してきて、実の先端が割れてそこから黒い種が飛び出すのだ。
風で乾燥した実がゆれると、先から種が四方八方に飛ばされるというわけ。
キュウリの場合は熟しすぎると苦みが出るとともに、固くなって食べられなくなるんだよね。
ヘチマは熟してくるとあの「たわし」になる繊維質が固くなってきて、食べられなくなるのだ。
キュウリ同様未成熟の実を食べているんだよ。
みずみずしくて、キュウリよりはねっとりした感触なのだ。
沖縄ではチャンプルー(炒めもの)とかンブシー(味噌煮)にして食べるよね。

十分に熟した後に実を収穫し、しばらく水につけて実の部分を腐敗させた後に残るのがヘチマの形の繊維質。
これがたわしになるんだけど、沖縄弁の「ナーベラー」も「鍋洗い」に由来するらしいのだ。
最初はちょっと固いけど馴染んでくると適度にやわらかくなって、体を洗うスポンジとして今でも使われているよね。
夕顔(ひょうたん)だと繊維が密に固まっていてシート状に残るので容器にできるわけだけど、そこまでではなくてメッシュ状なのでたわしに使われるのだ。
それにしても、むかしの人はよくこんなのを見つけたよね。

そして、ヘチマと言えばヘチマ水。
化粧水として使われるけど、これは、完熟した実をとった後、茎を地上30cmくらいのところで切ってしまって、その先端を容器にさしておくとたまってくる水のことなのだ。
ようは、ヘチマの根が地中から水を吸い上げて維管束の中を通して上に送ろうとするものをとっているんだ。
ヘチマの茎の中を通ることで、サポニン、カリウム、ペクチン、タンパク質、糖分なんかを含むのだ。
サポニンは泡立つ性質がある物質として有名で、殺菌作用があるんだよ。
それに、ヘチマ水の中には植物由来の抗菌成分のファイトアレキシンなんかも含まれるので、抗菌・殺菌作用があるのだ。
しかも、一般の化粧水に含まれているアルコールも含んでいないので、肌に優しいと言われているんだ。
合わない人もいるけど、自然成分で今でも愛用者がいるんだよね。
ただし、防腐剤などは当然入っていないから、あまり長期間保存できないのだ。
※市販のものは保存できるようにいろいろな成分を加えた加工したものが多いよ。

というわけで、学習に使われ、食べられ、たわしの原料になり、そして化粧水もとれる便利な植物なのだ。
栽培も比較的しやすいし(小学生でもできるくらいだからね。)、すごい植物だよ。
身近ながらすごいやつなのだ!

2009/07/19

皮が重要

ボクはジャムの中でもマーマレードが好きなんだよね。
ほろ苦さがあるところが好きなのだ。
色も黄色やオレンジできれいだよね。
でも、イチゴやほかの果物の場合は単にジャムと呼ばれるのに、マーマレードだけは特別にマーマレードと呼ばれるんだよね。
そこが少し気になって調べてみたよ。

辞書で見てみると、「オレンジ・夏みかんなどを用いたジャムのうち、果皮の薄片の含まれているもの。」ということで、この「オレンジ・夏みかんなど」というところと、「果皮の薄片」というのがポイントなんだ。
日本農林規格(JAS)でも、「ジャム類のうち、かんきつ類の果実を原料としたもので、かんきつ類の
果皮が認められるもの」とされているよ。
一般に見かけるのはオレンジ・マーマレードで、オレンジの果汁と果皮を砂糖で煮てとろみをつけたもの。
たまにユズ・マーマレードやグレープフルーツ・マーマレードなんかも見かけるよね。
定義としては、かんきつ類を使って作ったジャムで果皮が中に含まれるもの、なんだって。
果皮を一緒に入れることで、ほのかな苦みとリモネンほかのかんきつ類特有の香りが強くなるのだ。
いわゆるかんきつ類の香りは多くは皮のつぶつぶの中に含まれている精油成分だからね。

作り方は普通のジャムより一手間多くて、まず実と皮をわけ、皮は千切りにするのだ。
その皮を実からしぼった果汁(ジュース)で煮てって、やわらかくなったところで砂糖を投入して甘みづけ。
最後に火を止めてペクチンを入れ、とろみがつくまでかき回したらできあがりなのだ。
皮は本当の外側の色のついた部分だけでもよいけど、できれば白い綿状のところも入れたいのだ。
ここに苦み成分があるんだよ!
それと、作るときに気をつけないといけないのは、皮をそのまま使うので、表面をきれいに洗っておかないといけないということ。
最近ではもうそんなことはないだろうけど、ひとむかし前は防かび剤とかを塗布(ポストハーベストというやつだよね。)してあったからね。
気をつけるにこしたことはないのだ。

マーマレードを作るときの特徴は皮を煮ていくことだけど、このとき、果皮からペクチンが溶け出すのだ。
イチゴやブルーベリー、サクランボ、モモ、アンズなんかの場合は酸性度が足らないので、煮詰めてからレモン汁を加えると、液性が酸性になって果肉の細胞壁中から自然と溶け出したペクチンと反応してゲル化するわけ。
ところが、マーマレードは皮と果汁で作っているんだけど、皮から溶け出したペクチンは果汁の酸でほぼ十分にとろみがつくのだ!
皮を煮るときにはじめから砂糖を入れないのがポイントみたいだよ。

マーマレードの語源はマルメロというギリシア原産のカリンに似た果実の砂糖漬けから来ているんだって。
このマルメロは、カリンと近縁種(属は違うけど)で、カリンと同じように固くて酸味が強くて生食できない果実。
一方、果実酒や砂糖漬け・はちみつ漬け、ジャムなんかに加工すると強い香りがあっておいしいんだって。
で、むしろ洋なしに近いこのマルメロの砂糖漬けがなんでかんきつ類の果皮入りのジャムの語源になっているのかはよくわからないけど、細切りにして砂糖漬けにしたものがマーマレードの中のオレンジ類の果皮に似ていたのかもね。
強い酸味があるので、味的にかんきつ類を使ったジャムに似ていたのかもしれないけど。
ちなみに、民間伝承としては、スコットランドのメアリー女王が仮病を使ってでも食べたがったことから名前がついたとも言われているそうだよ。

最後に、韓国ではユズ・マーマレードをお湯又は水に溶かしたものをゆず茶として飲むんだよね。
のどが痛いときなんかはやさしい味で、日本のカフェとかでもけっこう見かけるよね。
もともとジャムは紅茶に入れられたりするけど、ボクはマーマレードを入れるのがわりと好きなんだよね。
香りもオレンジティーのようになるし、甘さもそんなに強くないのでちょうどよいのだ。
それを考えると、ゆず茶というのもそんなに不思議な飲み方ではないんだよね。
薄いとおいしくないけど(笑)

2009/07/11

洗濯の後はびしっと!

ボクはアイロンがけをしなくてもよいように、お仕事用のワイシャツは形状記憶のものを使っているんだけど、それでも、ときどきアイロンをかけてびしっとしてあげた方が長持ちするとか言われるよね。
ちょっと高級なオーダーメイドシャツなんかを着ている人の場合は、びちっとのりをきかせてアイロンがかかったワイシャツを着ているのだ。
毎回毎回家できっちりアイロンかけるのは大変だけど、袖口や襟だけでもかけるときちっとして見えるなんて言うよね。
そこで、今回は、アイロンまわりについて調べてみたのだ。

アイロンは英語だとironでまさに「鉄」。
もともとは熱と重みで衣服のしわを伸ばすもののことなんだけど、主に鉄製のものが使われたのでアイロンと呼ばれるようになったのだ。
もともと日本にも鉄製の片手鍋の中に炭火を入れたような「火のし」という道具が中国から伝わっていて、これをしわ伸ばしに使っていたのだ。
江戸時代中頃から戦後しばらく間で使われていたそうだよ。
一方、明治になると西洋式の炭火アイロンが入ってきたのだ。
いわゆるアイロンの形のこて状のもので、中に炭火を入れるようになっているんだ。

日本は良質な炭があって、火の粉がはじけないので火のしや炭火アイロンも使いやすかったらしいんだけど、西洋には、日本式の高温で蒸し焼きにした炭がなく、普通に薪を焼いただけの炭しかないので、炭がはぜて火の粉が飛んだらしいのだ。
それで衣服に穴があくこともあったそうだよ。
そこで、中に炭を入れず、アイロンストーブと呼ばれるアイロン専用のストーブの上にフライパンのようなアイロンの本体のみをのせて温めてから使うものもあったそうなのだ。
でもでも、場所をとるからお金持ちとかの使うものだったようだけどね。

これに変わって出てきたのが電気式アイロン。
電熱式にすることで火の粉が出ないので、安心して使えるのだ。
あたたまり過ぎて福を焦がしちゃうことは今でもあるけどね(笑)
普通にこて状のアイロンの底の部分に電熱コイルが入っているのが旧来のもので、そこに電気を通して熱を発生させるのだ。
従来のものはコードがついていて、それがひっかかったり、自由な動きを制限したりしたんだけど、それを解消したのがコードレスのもの。
携帯の充電器のような構造で、その上にアイロンの本体をのせておくと、電気を通電してあたためておいてくれるのだ。

そして、電気式アイロンでよくある機能がスチーム。
むかしの炭火アイロンでも事前に霧吹きで水を吹きかけてからアイロンがけしたりしたんだけど、今ではボタンひとつでしゅーっと高温の水蒸気が出てくるのだ。
水蒸気が布地につくと、その部分の繊維がほぐれるんだよね。
これは熱と水分で繊維同士を弱く結びつけていた水素結合(分子の中の電気的な偏りの間でできる弱い結合のことだよ。)とかが外れるからで、羊毛をお湯で洗濯すると縮んでしまうのは、熱でふわふわに結合していた繊維がほどけて、それがぐしゃっと密にからまってしまうからなのだ。
アイロンの場合は繊維をきれいに並べてしわを取りたいわけなので、繊維がほぐれたところに熱と重みを加えることで繊維のからみ方をきれいにして、しわを取りやすくするのだ。
一度こうやってしわを取ると、次にしわがつきづらくなるんだよ。

さらにびしっと固めるために使われるのが洗濯のり。
これは接着剤の一種のポリビニルアルコール系接着剤が主成分。
接着力はそんなに強くないんだけど、溶媒の水分がとぶと、薄い膜状のシートを形成するのが特徴。
これが繊維の間に入って、繊維を巻き込んで固まるので、しわがつかなくなるとともに、びじっと固まるわけだよ。
これが洗濯ノリとして使われる理由は水に溶けること。
水に溶けているのでアイロンをかければ水分が飛ぶし、次に洗濯したときに水で洗い流せるのだ!

こうやってアイロンをかけるのを面倒くさがる人たちが来ているのが形状記憶のシャツ。
麻や綿だけだとどうしてもしわになりやすいんだけど、その間に化学繊維を混ぜ込むことでしわがつきづらくしているのだ。
麻や綿はどうしてもとなりの繊維とからみやすく、さらにその間に水素結合ができたりしてしわくちゃになってしまうのだけど、その間に非極性(分子の中に電気的な偏りがないことだよ。)の化学繊維をかませることで、水素結合ができづらくしてあげると、となりの繊維同士が結びつかないので、しわにならないし、洗っただけですっと布地が伸びるというわけ。
よくできたものなのだ。
最近はほとんどが形状記憶になってきているけど、着心地とかにこだわると、面倒でもアイロンがけが必要な綿のシャツを着ることになるのだ。

というわけで、洗濯の後処理ひとつをとっても奥が深いんだよね。
洗濯して干すときにぱんぱんたたいて伸ばすのも、繊維を伸ばしてまっすぐな形で乾かそうということで、これと関係があるんだよね。
羊毛のものが縮むのもそうだし、科学的に見ていくと、けっこう生活面で役に立つかもなのだ。

2009/07/04

シンボルか、機関か

現在、天皇皇后両陛下はカナダを訪問されていて、その後にハワイに寄られてから帰朝されるのだ。
この海外への行幸啓がいつも以上に注目されたのは、陛下が海外に出られている間に衆議院の解散が行われる可能性があったため。
衆議院の解散は憲法に定められた国事行為として天皇陛下が行うことになっているのだ。
これに対して、麻生首相は「法律の定めに従って皇太子殿下が解散を代行できるので問題ない。」と発言して話題になったんだよね。
で、それまではあまり考えたことがなかったけど、改めて天皇の国事行為が気になったので、少し調べてみたのだ。
本当は小中学校の社会科で習っているはずなんだけどね(笑)

日本国憲法の第1章はまさに天皇について定めた部分で、天皇の位置付け(象徴であること。)や皇位の継承は皇室典範によること、そして、国事行為に関することが規定されているんだ。
戦後の連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)の占領政策で一番重要だったのは天皇の扱いで、戦争の責任を追及して廃止してしまうのか、天皇制自体を残すのかは大きな議論があったところなのだ。
現在でも研究が進んでいるけど、けっきょくは国民感情を踏まえるとともに、あまりにも大きく日本の政治体制を変えるのもはばかられたので、立憲君主制をより強め、国家元首ではあるがあくまでも「象徴」という扱いで残すこととしたんだよね。
これで「天皇が人間になった」とよく言われるわけだけど、実際には戦前戦中の一部で「現人神」だと狂信的に教え込む教育があった以外は、「とても偉い人」とは思っても、本当に神様だと信じている人はいなかったと言われているんだよね。
だって、京都の人は別としても、明治直前の江戸時代の市井の人たちは、将軍様は知っていても天皇の存在は認識していなかったと言われるからね・・・。
平安時代に藤原氏が実権を握り、貴族政治が始まって以降、江戸幕府までずっと続いていた、国を統べるのは天皇であっても実際の政治的実権を握っているのは別の人、という状態にもどっただけとも言えるのだ。
むかしも元号を変える、叙位を行う、新嘗祭などの儀式を行う、というのが天皇の主な仕事で、政治は多くの場合別の人がやっているわけで、だからこそ天皇自ら政治を執ると「御親政」なんて呼ばれるんだよね。

歴史はさておき、日本国憲法もこの我が国の伝統とも言うべき(?)位置付けを踏襲するような形になっていて、天皇の国事行為は、憲法第3条で「内閣の助言と承認を必要とし、内閣が、その責任を負ふ」とされているのだ。
さらに第4条第1項では、「天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない」ともされていて、政治の中身には直接タッチしないものとされているんだよ(この解釈には学説がいろいろあるいたいだけど、通常は象徴天皇は一切の政治的機能を持たないと言われるのだ。)。
言わば、ひとつの「認証機関」として「お墨付き」を与えるような立場で、象徴であるとともに、美濃部達吉さんがかつて唱えたように、国家機関のひとつとしての側面も持っているのだ。

具体的には、まず憲法第6条第1項で国会の指名に基づいて内閣総理大臣を任命すること、同第2項で内閣の指名に基づいて最高裁判所長官を任命することを定め、次に第7条で残りの国事行為を定めているのだ。
その最初が、憲法改正、法律、政令及び条約の公布を行うことで、これは官報の法令の公布のところに見られる「御名御璽」というやつだよ。
公布に当たっては、必ず天皇の名前とはんこがついたものが作られるのだ。
その次が、国会の召集、衆議院の解散、国会銀の総選挙の施行の公示で、これが今話題になっている国会関係の規定。
解散のときは、陛下から内閣総務官が解散の閣議決定を奏上し、詔書に御名御璽をいただくのだ。
これが官邸にもどり、首相が副署した後、今度は官房長官がふくさに包んで国会に持ち込み、衆議院事務総長が確認してから議長にわたすのだ。
で、解散の詔書が読み上げられ、解散となるわけ。
なので、内閣総務官がモーニングを着ていると、解散かもしれないのだ(笑)

それから、国務大臣などの認証で、認証される公務員がいわゆる「認証官」でグレードの高い役職と言われるよ。
さらに大赦や刑の減免などの認証で、恩赦とか特赦と言われるやつだよね。
そして、毎年報道されるのが栄典の授与で、勲章の授与(叙勲)や表彰(褒章)をするのだ。
また、批准書などの外交文書の認証も行っていて、外交文書も御名御璽がないと発効していないことになるのだ。
外国の大使や公使の接受も重要なお仕事で、宮中の晩餐会や迎賓館での応対なんかがあるよね。
最後が儀式に関することで、即位の礼、大喪の礼、その他の儀式を挙行するのだ。
ただし、宗教的色合いが強い「践祚(せんそ)の儀(皇位を正式に継承する儀式)」や「大嘗祭(即位後最初の新嘗祭)」などは天皇家の行事として行われるそうだよ。

こうした国事行為も、憲法によって代理が立てられることになっているのだ。
それが第4条第2項と第5条で、第4条第2項では天皇が臨時に国事行為を行えなくなった場合(今回のような海外訪問なんかが主だよ。)には国事行為臨時代行を置くことができることとし、第5条では天皇の年齢が若すぎする場合や病気療養で国事行為が行えない場合は摂政が置くことができるとしているのだ。
摂政は、皇室典範の定めるところに従い置かれることになっているので、いつでも置けるようになっていたんだけど、臨時代行の方は昭和39年に「国事行為の臨時代行に関する法律」というのができるまでは、憲法上は置けることになっていたけど具体的な手続がなかったために置けなかったそうだよ。
この法律によって、臨時に国事行為ができなくなる場合は、内閣の助言と承認により、皇室典範で摂政を置く場合に摂政になる皇位の皇族を臨時代行とすることができるうようになったのだ。
現在は皇太子殿下がその皇位に当たり、内閣は臨時代行を立てる場合・解除する場合は公示することになっているので、官報をチェックしているとわかるよ。

というわけで、こうやって改めて調べてみると、なかなかおもしろいものだねぇ。
ボクはわりと皇室関係は好きなんだけど、こういう機会でもないと知らないことが多いのだ。
これで皇室ウォッチャーくらいまでにはくわしくなれたかな?

2009/06/28

お返し?記念品?

昨日は職場の同期の結婚式に出てきたんだけど、披露宴に出ると、必ず席に引出物が置いてあるよね。
二次会まで行くとけっこう荷物になるのだ(>_<)
さらに、最近では披露宴でも二次会でも、最後に新郎・新婦(+御両親)がお見送りの時にプチギフトもわたすよね。
けっこうもらい物が多いのだ。
で、その起源はなんだったんだろう?、と気になったので、少し調べてみたよ。

引出物自体は、結婚式の後にもらえるものだけではなくて、他のものも含めて、御祝いの席・祝宴(銀婚式・金婚式、喜寿・米寿・白寿の御祝いなどなど)の後にホスト(主催者)側からゲスト(招待側)に贈られるものの総称なのだ。
多くの人は結婚披露宴くらいしか祝宴には出ないこともあって、結婚式というイメージが強くなったんだろうね。
ただし、地域によっては法事やお葬式のような御祝いでない場合でも、香典返しのお茶などを引出物と言うことがあるので、慶事にだけ限るというわけでもないみたい。
語源的には、平安時代ころにウマを庭先に引き出して贈ったことに由来するようだよ!
それにしてお豪勢なおみやげだねぇ。
当然のことながら(?)、時代が下るとウマ自体を贈らずに、「馬代(うましろ)」として代わりに金品を送るようになったんだって。
そこから酒膳に添えられる物品や招待客へのおみやげをさすようになったんだそうなのだ。

むかしはそれこそ御祝いの料理などの余り物を折り詰めにして持ち帰ってもらったのが基本だとかで、これだとさもありなん、とうなづけるよね。
やがて、専用のものをおみやげとしてわたすようになり、お赤飯や紅白まんじゅうなどの御祝いの食べ物を出すようになったんだって。
これは今でもときどき見かけるよね。
戦後になって景気もよくなり、バブルの時代に結婚披露宴が華やかに、派手になっていくと、祝宴のお裾分け、御祝いのお返し、という意味合いに、記念品としての意義が出てきたんだそうだよ。
このころから、食器や時計などで、新郎・新婦の名前が入ったものなどが配られるようになったのだ。
最近は好きなものが選べるようにとカタログギフトも増えてきたよね。
引き菓子とカタログが多いような気がするよ。
個性はお菓子の方の選択で発揮するのだ。

でも、結婚式は御祝いの場なので、スピーチでの忌み言葉のように、地域によっては避けられる物品があるんだって。
食器やガラスのものは「割れる」を連想させるのでよくないとか、はさみや包丁は「(縁が)切れる」んでダメとか、重箱は重ねるものなので離婚・再婚を連想させるから出さないなどなど。
とは言え、言い始めるとキリがないので、スピーチでの忌み言葉ほどは一般的ではないんだよね(笑)
ま、本当にがんじがらめになって選択の幅がなくなってしまうから、気にしすぎない方がよいのかも。

最後に、結婚式でもらうくらいでしか見かけないものの代表選手が、引き菓子のドラジェ。
カラフルな糖衣でアーモンドをくるんだものだけど、これを欧州では古くから結婚式や誕生日の御祝いのお菓子として配っていたのだ。
それで日本でも「幸せのお裾分け」という意味合いで選ばれることが多くなったのだ。
そんなにおいしいとも思わないんだけど(笑)
色にも意味があるそうで、通常は五色で、それぞれ幸福、健康、富、子孫繁栄、長寿の5粒。
それを花嫁のヴェールを切ったものと言われる1枚の薄布につつむのが正式だそうなのだ。
ま、のし紙をつけて紅白まんじゅうを包むのと実は考え方自体は変わらないんだけどね。
おそらく、日本のまんじゅうがそうであるように、むかしは砂糖が非常に貴重品で、甘いものはぜいたくなものだったので、こういうお菓子が御祝いの品に選ばれたんだろうね。

2009/06/20

緑のすっぱいやつ

この前、みんなで飲みに行ったときに話題になったんだけど、よく焼き魚なんかについている緑色のすっぱい柑橘類はカボスなのか、スダチなのかがわからなかったのだ(>_<)
同じく緑色のすっぱい柑橘類としてはライムもあって、いまいちよく区別がつかないんだよね。
というわけで、今回は緑色のすっぱいやつを調べてみたのだ。

まずはカボス。
これは大分の名産で、ゆるキャラのカボたんなんてのもいて、これがけっこう人気なのだ。
ユズの近縁種で、熟してくると黄色くなるんだけど通常は酸味の強い緑色のうちに収穫するんだって。
もともと花がついていた果頂部(いわゆる「へた」のところ)がドーナツ状に盛り上がっているのが特徴。
デコポンのようにちょっとふくらんでいるのだ。
独特の香りと強い酸味で薬味に使われるんだけど、果実がけっこう大きいので、通常は果汁がし織られた状態で使われることが多いのだ。
汁気が多くて果汁が多めなので、カボスの絞り汁をお酢の代わりに使って酢の物やポン酢にしたりもするよね。

これに対してスダチはもっと小ぶりなまるい果実で、こっちは四国は徳島の名産。
こちらもユズの近縁種で熟すと黄色くなってくるんだけど、緑色のうちに収穫すると独特の香りと酸味を楽しめるのだ。
特に香りが強くて、さわやかな香りをつけたいときに使われることが多いみたい。
スダチはカボスに比べて小さいので、櫛形に切って薬味として添えてあることが多いのだ。
直接焼き魚なんかにしぼるのは多くの場合スダチだよ。
というわけで、事の発端の答えは「スダチ」だったのだ。
スダチは薄い果皮も薬味として使われることが多く、細かく刻んだり、おろしたりして汁物に入れられたりするのも特徴なのだ。

最後はライム。
こちらはもちろん外国から来たもので、熱帯産。
よく緑色のレモンがライムと思われているけど(笑)、ライムはレモンよりはまるみが強くてあんまり紡錘形ではないのだ。
しかも、レモンよりひとまわり小さいものが多いみたい。
ライムも熟すと黄色みを帯びてくるらしいけど、黄色くなると酸味がなくなるので緑色のうちに収穫して使うんだって。
レモンの酸味に比べると独特の苦みがあると言われていて、それがライム特有のさわやかさにつながるのだ。
グレープフルーツの苦みによるさわやかさと同じだよね。
で、自然な酸味を加えたいときにお酢の代わりに使われることもあるけど、ライムを一番よく見かけるのはなんと言ってもカクテルだよね。
さわやかさのある酸味で、甘みの少ないすっきり系のカクテルによく使われるのだ。
なんでも、大航海時代にはビタミンC欠乏による壊血病を防ぐため、ドイツの伝統料理のザワークラウト(塩漬けして乳酸発酵させたキャベツ)とともにライムが食べられていたみたい。
それで世界的に広まったようだよ。

というわけで、似ているようでそれぞれ特徴があって、使い道も違うのだ。
すっぱくて緑色で、熟すと黄色くなる柑橘類というところは共通なんだけどね。
とは言え、大きさも形も違うので、一度知れば区別は容易につくのだ!
これからは違いのわかる男になれるよ♪

2009/06/14

さえぎってなんぼ

今日は新居に引っ越す準備の一環でカーテンを買いに行ったのだ。
事前に窓の大きさを調べておいて、サイズを合わせてオーダーするんだよね。
窓枠にぴったりで意味がないので、この寸法をとるのが重要なんだよね。
むかしの集合住宅だと窓の大きさは規格化されて固定されていたからカーテンもそれに合わせたサイズを買えばよかったけど、このごろはできるだけ窓を大きくとろうとしたりして、窓の大きさがまちまちなので、それにカーテンを合わせる必要があるのだ。

このカーテンの大事な役割のひとつは遮光。
文字どおり外からの光をさえぎることで、特にベッドルームでは強い光が差し込むと寝ていられなくなるので、光をさえぎることが必要なんだよね。
でも、リビングルームなんかだと完全に光をさえぎってしまうと暗くなってしまうので、レースのカーテンで半透明にして、一部光が入るようにしているのだ。
普通の生地でもある程度は光を通すけど、完全に遮光したい場合はもっと密に生地が編まれている遮光カーテンというのがあって、この場合は光をほとんど通さないのだ。
そのかわり、一度閉めてしまうと真っ暗なので、部屋の中に電気をつけないと行けないのだ。
写真を現像するときの暗幕なんてのはまさに遮光性がもっとも強いものだよね。

一方、カーテンの役割としてはその逆で、中からの光が外に漏れないようにする、というのもあるのだ。
まわりに人家がなければ光が漏れても大して問題ないけど、夜になってあたりが暗くなっているときに部屋の中の光が漏れるということは、部屋の中が丸見えになるということなのだ!
それを防ぐという意味もあるわけ。
昼間にある程度光を通すことを前提にしているレースカーテンの場合は、外からの光が入る分、中の光が外に漏れ、おぼろげながら中が見えてしまうのだ(>_<)
これを避けるため、最近では表面加工がしてあって、部屋の内側を向く方(つまりカーテンの表)は光を乱反射してあまり光が透過しないようにして、中を見えづらくしているものもあるのだ。
そういうのをミラーカーテンというそうだよ。

この西洋のカーテンに似ているのが日本のすだれ。
やっぱり窓にたらして外からの光を防いだり、中が見えないようにしたりするのだ。
すだれの場合も密に編んで遮光性を高めたり、粗に編んで光の透過性を高めたりするよね。
偉い人や神聖なものを直接見えないようにするために間に入れる、という使い方も似ているのだ。
いわゆる御簾とヴェールだよ。

でも、大きな違いは、カーテンはたいてい床すれすれまで丈があるのに対し、すだれの場合はわりと下は空いているくらいの丈だということ。
これは湿気が多くて家屋全体の開放度の高い日本ならではなのかな?
西洋はむしろ冬が寒くて保温効果を高める必要があるので、しっかり床まであることが大事なのだ。
現代でもよく使われているすだれは、すき間から風は通すけど光は一部遮蔽して暑さを和らげるものだよね。
逆に、カーテンは省エネの観点で冷暖房の効果を高めるために使われるのだ。
やっぱり似たようなものでも使い方が違うんだよね。

このカーテンが日本で普及してきたのは住宅の西洋化が進んできてから。
それまではまさに障子しかなかったわけで、障子は薄い紙を通じて光はそれなりにはいるけど、けっこう保温効果もあるという優れものなんだよ。
平安時代ころまでは大きな部屋があって、そこの間仕切りとして屏風やふすまが使われていたのだ。
夏の蒸し暑さに対応するためにしっかりとした壁はなく、ふすまを使っていたわけだけど、閉めておくと位し暑いので、多くは開放されただだっ広い部屋だったのだ。
源氏物語の世界では、そんな開放された部屋の中、屏風のような間仕切りのすぐ向こうで男女が愛を語らっていたんだから、今から考えるとすごいよね・・・。

でもでも、時代が下ると障子が発明され、それで部屋を仕切るようになったのだ。
障子の場合は明かりがある程度透過するので、暑いとき以外は閉めておけるという利点があるのだ。
これにより明かり取りのために開けっ放しにする必要がなくなったんだよね。
これでかなり個々の部屋の独立性が高まったはずなのだ。
そんな障子もカギがかけられるわけではなく、すぐに開け放てるのでやっぱりまだまだ開放的なんだけどね。

2009/06/06

紙の文化の人だから

結婚の準備を進めるようになってよく見かけるのが「水引」。
普通にくるっと巻いてあるだけじゃなくて、鶴や亀の形に細工したものなんかもあるんだよね。
なかなか種類が多いし、色鮮やかなのだ。
欧米にはカードを送る文化があって、それこそグリーティングカードには様々な種類があるけど、こういう細工は見ないのだ。
やっぱり日本独特のものなのかな?
というわけで、ちょっと調べてみたんだよね。

水引はのし袋や贈答用のお祝い品につける紙の飾りひもで、紙をよじって作ったこよりにのりを引いて固めたものなのだ。
使い道によって、紅白、金銀、黒白など色もいろいろあるよ。
きれいに丸く結ぶだけじゃなくて、花型や縁起のよい鶴亀などの大きな飾りにすることもあるんだよね。
びっくりしたんだけど、100円ショップとかでも細工した水引のついた御祝儀袋がうられていたりするんだよね。
それほど日本では浸透している文化だってことだよね。

もともとは宮廷に捧げる贈答品には紅白の麻ひもをつける習慣があったらしいんだけど、室町時代後期になると、こよりを固めた紙ひもで代用するようになってきたらしいのだ。
むかしの人はちょんまげをゆっていたわけだけど、それをとめていたのがまさに細い紙をよって作るこよりで、室町時代も後期になると日本中でまげを結い始めたので、こよりも市井に浸透していたのだ。
ま、その辺によくあるものだった、ということだよね。

もともとは紅白に染め分けるくらいだったらしいけど、明治になると金銀など他の色も出てきたようなのだ。
みんながまげを切って洋髪にしてこよりをあまり使わなくなったので、水引に使うのが中心になってくるのだ。
そうすると、その辺にあるものに色をつけて使う、という感じじゃなくて、それ専用に作り始めるんだよね。
大正時代になると立体的に結ぶ結び方ができはじめ、水引もよくなってきた昭和になると鶴や亀などの細工結びも出てきたんだって。それが今に続いているのだ。

この水引の結び方にも種類があるんだよね。
結婚・婚約や快気祝い・病気見舞い、仏事・法要なんかに使うのが「結びきり」というもの。
二度と繰り返さないように、というわけで、ほどいて結び直せないように固結びに結んでしまう形なのだ。
よく見かけるのは8の字型の輪にエビのひげのようにぴんと縦に両端が立っているのが「あわじ結び」というやつだよ。
出産祝いや入学祝いなんかに使われるときはこれが蝶結びになるのだ。
こっちは何度繰り返してもよいし、むしろ続く方がよいことなので、わざと結び直せるように結ぶんだそうだよ。
奥が深いねぇ。

こうやって見てくると、水引を見る目も変わってくるよね。
今度から注意深く水引の形と使われ方をチェックしたいものなのだ。
趣味で作っている人もいるというけど、それもけっこう楽しいかもね。
ま、ボクは不器用だから向いていないけど(笑)

2009/05/30

洋風けんちん?

今日の我が家の夕食はビーフシチュー。
うちはパンじゃなくて常にライス派なので、ハヤシライスのようにごはんにかけて食べるのだ。
辛くないビーフカレー、ごろごろと肉と野菜が入ったハヤシライスみたいな感じだよ。
でも、ビーフシチューのソースってごはんに合うよね?
そこで気になったのが、シチューとスープの違い。
どうも印象的にはシチューは具だくさんで、スープはあっさり目という感じだけど。
というわけで、ちょっと調べてみたのだ。

まずはシチュー(stew)という言葉だけど、これは「煮込む」といった程度の意味。
水煮のトマト缶なんかはstewed tomatoなんて言うよね。
すなわち、原義的には「煮込み料理」ということになるよね。
実際、肉や魚、野菜をダシやソースでじっくり似たものをシチューと呼んでいることが多いような気がするのだ。
でも、よくよく調べてみると、シチューとスープの境界は明確ではなく、最初に日本に入ってきた経緯なんかが影響して、シチューと呼ばれるかどうかが決まっているのが現状のようだよ。

煮込めばよいわけなので、日本のけんちん汁のような具だくさんの汁物でもよいし、肉じゃがのような汁気が少なくなった煮物でもよいんだよね。
肉じゃがなんかは東郷平八郎元帥が英国で食べたビーフシチューが忘れられず、海軍のコックに作らせたのがその始まりなんて説もあるくらいだよ。
レストランなんかに行くと、ソースで煮込まれたようなステーキのシチューもあれば、本当に汁気の多いシチューもあるよね。
最近よくみかけるようになった煮込みハンバーグもシチュード・ハンバーグだよ。

一般には、コースで前菜の次、メインの前に出てくるのがスープで、メインとして出てくるのがシチューなんて言われるけど、おそらくは、欧州の庶民が食べていた煮込み料理一般がシチューなのだ。
貴族はきっと一食でいろんな料理を食べていたんだろうけど、庶民はだいたい一汁一菜というか、パンと料理一品だったのだ。
アニメのフランダースの犬に出てくるネロが食べている肉付骨のスープみたいなのがそうだよね。
具が多いとその具に着目してシチューになるけど、汁に着目するとスープになるというわけなのだ。
もともと欧州文化では鮮度のよい肉は生食、悪くなってくると焼いて食べていたようなのだ。
保存用に干し肉作ったんだよね。
で、かなり質の悪くなった肉をおいしく食べるためにスパイスが貴重だったのだ!
その次に出てきたのが、煮るという料理法。
さらに蒸すなんてのも出てくるけど、煮るのが鍋ひとつでできるのに対して、蒸すのは道具もいるから広まらなかったんだよね。
さらに、煮込み料理だと肉や魚というメインの食材は少なくても野菜で補えるのだ。
おそらく、こういったのが積み重なって欧州の庶民の通常のおかず料理として煮込み料理が確立されていったと思うんだよね。

そういう意味では、まさに言葉どおりの「煮込み」というのが正解なのかもね。
すると、日本食で言えば、けんちん汁はやっぱりスープで、煮物がシチューに近いように思うんだよね。
煮込みでも特に汁気が多くてごはんにかけてしまうようなもの、深川汁やもつ煮込みなんかが近いのかも。
けっこう煮魚の汁をごはんにかけるのが好きだって人もいるよね(笑)
あんまり品のいい食べ方ではないけど、よく考えれば、具だくさんの辛いスープのカレーは、ごはんにかけたり混ぜたり、ナンをつけたりして食べているのだ。
カレーは汁物料理一般のことらしいけど、中にはシチューと言うべきと考えられるカレーソース煮みたいのもあるよね。

で、日本に入ってきた最初のシチューがスープに近いビーフシチューだったので、具だくさんスープ的なイメージなったんだろうね。
その後に広まったクリームシチューもやっぱりスープ状だし。
でも、タンシチューなんかは中華料理のアワビの煮物みたいな感じだし、やっぱり煮込みなんだよね。
ロールキャベツなんかもこの考え方から行くとシチュー料理に属するわけだよね。
海外ではブイヤベースやボルシチもシチューというくくり出そうから、これからは「洋風煮込み料理」をシチュー料理と呼ぶ方がよいのかも。

2009/05/23

ハンコちょうだい

この前はじめて区役所に印鑑証明をもらいに行ったのだ。
ボク個人の実印はまだ未登録だったのでまずはそこから。
それにしても、一度登録してしまうと次回以降は自動交付機で入手できるようになったから、楽になったものだよね♪
でもでも、いまいちよくわからないこの制度。
せっかくの機会なので、ちょっと調べてみたのだ。

日本はむかしからハンコ社会だけど、これは中国の影響なんだよね。
なので、東アジアにはその文化があるのだ。
古くは「漢委奴国王(かんのわのなのこくおう)」なんて金印もあったよね。
古代はこのハンコは権力の象徴で、いわゆる公文書にはその権力者のものであることを占める印を押したのだ。
この文化が今も残り、それが個人レベルまで広がっているわけなんだよね。
今で言う公印がそれに近いのかな?
免許証でも、通知でも、公的なものには公印が押してあって、それで本物であることを証明しているのだ。
よく見ると、お札(日本銀行券)にも印が押してあるよね(あれは印刷なので正確には「印影」といえないのかもしれないけど・・・。)。

これに対して、欧米はサイン(署名)の文化。
それが直筆であるかどうかの筆跡の鑑定で真贋を見極めるのだ。
最近は日本でもサインで済ませられる手続きは増えてきているけど、でも、やっぱりハンコが必要なケースが多いんだよね。
ちなみに、もっとも重要なものの一つであるはずの閣議では、各国務大臣は閣議書に「花押」と呼ばれる独特の署名をすることになっているのだ。
これは戦国大名なんかが書状に使っていたものなんだよ。
そのころはハンコも一緒に押される例があったみたいだけどね。

で、話をもどして、ハンコだけど、これが一つではすまないのだ。
宅配便の受領とかの軽微なものはそれこそ三文判でもよいわけだけど、銀行口座の開設や諸手続には銀行印、公的な手続きや契約行為には実印、その他には認印と使い分けることが多いよね。
それで、もっとも重要な実印であることを証明するのに必要になるのが印鑑登録の制度だよ。
銀行印の場合は銀行の手続に使うことで「銀行印」になるので、銀行に登録しているハンコといえばそうだけど、銀行の手続につかったのが銀行印なのだ。
認印はそれこそ普段使いのハンコだよね。

で、印鑑登録の制度だけど、これは個人又は法人をハンコの印影により証明する制度だよ。
通常は、印影のほか、氏名又は法人の名称、住所などが記載されるのだ。
登録されると、印鑑登録証というのがもらえて、これは最近プラスティックのカードになってきているのだ。
で、その登録証を使って、当該印影がその個人又は法人が登録しているものであることを証明するのに発行される書類が印鑑登録証明書、通称「印鑑証明」だよ。
日本では契約行為に実印を使うことが多いけど、その実印がその個人又は法人のものであることをこの印鑑証明で公的に証明してもらって、裏打ちをするというわけなのだ。

ところが、実はこの印鑑登録の制度は、個人と法人で根拠が違うんだよね。
やることは同じようなものなんだけど・・・。
印鑑登録は市区町村の自治事務で、それぞれの条例で手続が定められているのだ。
なので、自治体ごとに手続は違うのだけど、通常は本人が行って、運転免許証や旅券(パスポート)などの本人を証明できる書類を持っていくとすぐにやってくれるのだ。
ハンコの大きさに制約はあるけど、その場ですぐやってもらえるんだよね。
でも、代理人がいく場合は、まず委任状が必要になるし、その場ではすぐに登録できなくて、もう一度書面で本人に確認してくるのだ。

一方、法人の印鑑登録の制度は商業登記法という法律に基づくもので、こっちは全国手続は同じ。
会社の設立等に当たって登記所に印鑑を登録する必要があって、その登録した印鑑であることを証明するための書類として印鑑証明が発行されるのだ。
財団法人や社団法人などのその他の法人の場合も、それぞれの法人の設立手続を定めた根拠法にこの商業登記法の規定を準用する規定があるので、それで印鑑を登録するのだ。
実際、その規定がないと法人名で銀行口座を持ったり、不動産登記できないから法人としての活動がかなりしづらくなるんだよね(>_<)

というわけで、押すだけのハンコを本人証明に使うために、これらの制度が築かれているのだ。
ハンコを使わなければいらないわけだけど(笑)、証明書と見比べればいいということでは、署名の鑑定よりは楽なのかも。
ただし、ハンコの偽造というリスクはあるんだけどね。

2009/05/16

コピーにも種類があるの?

今日は区役所に住民票を取りに行ったのだ。
新居の賃貸契約に「住民票謄本」が必要と言われたからなんだけど、住民票は家族ならとれるので、最初はしろママに頼んだんだよね。
でも、もらってきたのはボクに関する事項のみが記載されている、いわゆる「抄本」。
う~ん、これってやyこしいよね、というわけで、ちょっと調べてみたのだ。

住民票を含む証書には、原本、正本、写しとあって、その写しがさらに謄本と抄本に分かれるのだ。
原本はまさにマスターファイルで、保存するもの。
でも、今は住民票を世帯ごとにまとめた住民基本台帳は全国どの市区町村でも電子化されているので、実際に「つづり」がある訳じゃないんだけどね。
でも、まだ紙ベースで管理しているのもあって(登記書類など)、その場合はもの本体があるのだ。

で、公務員が業務の必要から作る原本の写しで、法的に原本と同じ効力を発揮するものが正本。
原本は厳重に保管しておくべきもので、業務の都度に出したり引っ込めたりするのも大変なのでこういう概念が出てくるのだ。
で、この正本と同じ内容が書いてあるけど、公印が押されてないなど、原本と同じ効力が発揮できないものは副本というのだ。
ようは、公務で使う普通のコピー書類だよね。

写しも原本と同じ内容をコピーしてもらうものだけど、こっちは原本に記載されている内容を証明するためにもらうものなので、普通の人がもらうもの。
謄本は全部の写しで、「謄」の字はまさに「写す」という意味だよ。
記載されている全部の事項について、これこれこのとおりの内容で記載されています、と証明するものなのだ。ちょlっと
これに対して、「抄本」は一部の写しで、「抄」は「一部を抜き出す」という意味だよ。
引用するときに「○○(抄)」と書くのと同じなのだ。
こっちは、この特定の事項については、このとおりの内容です、と証明することになるよ。

住民票の場合は、世帯ごとの管理で、世帯全員の情報が記載されているのが謄本、特定の個人(主に本人)の情報のみが記載されているのが抄本なのだ。
最近は電子化されたこともあって「もの」がないので、あまり「謄本」とか「抄本」とか言わず、「世帯全員のものの写し」、「個人のものの写し」と言うのだ。
同じく電子化されている戸籍も、むかしのようにコピーするのではなく、記載されている内容を証明する書類を出すので、「謄本」は「全部事項証明」、「抄本」は「一部事項証明」と言うのだ。

住民票には、出生・死亡又は転出・転入による市区町村への移動が記録されているんだよね。
戸籍は国籍に関係していて、まさに出生と死亡だけを見ているのだけど、住民票はあくまでも居住地との関係を示すものなのだ(海外で出生した場合も戸籍は関係してくるよ。住民票の場合は転入しかないのだ。)。
ちなみに、住民票とつき合わせた戸籍の附票というのを見ると、生まれてからどういうところで生活してきたかの履歴がわかるのだ。

でも、必ずしも住民票のあるところに現住所があるわけじゃないので、これがややこしいんだよね。
例えば、国会議員なんかはいわゆる地元に住民票があるわけだけど、ほとんど東京で過ごしていたりするのだ。
住民票は人口調査や選挙人名簿の作成のもとになるので、まもなく始まる裁判員制度も住民票を基本にすることになるんだ(選挙人名簿からランダム抽出するんだよね。)。
住民税も住民票のある地方自治体に納めるよね。
ふるさと納税するために住民票を地元に残すということもあるのだ。
でも、現住所が住民票とずれていると手続きとかをその住民票のある市区町村でやることになるので、かなり面倒なんだよね。
免許の書き換えや住民票の写しをもらったりするのが大変になるのだ!

ちょっと前にダイレクトメールの送り先の世帯構成を調べる不正取得が横行したので、最近では住民票は本人か親族でないと原則取れなくて、それによらない場合は、別途委任状が必要なのだ。
むかしは氏名と住所がわかれば取れたんだよね。
でも、住民票があると原付の免許なら筆記試験のみで取れて、免許証があると今度はパスポートが取れるので、そういう「なりすまし」にも使われるおそれがあったのだ。
なので、ここ最近かなりきびしくしているというわけ。
ただのコピーとは言え、個人情報のかたまりのようなものなので、むやみにわたすことはできないのだ。

2009/05/09

誰がためにマスクする?

新型インフルエンザ対策でますます街中にマスクをした人が増えたねぇ。
花粉症の時期やインフルエンザがはやる時期には相当売れるみたい。
今回もほぼ24時間態勢でマスクを生産しているそうだよ。
一方、海外ではマスクは一般的ではないんだよね。
IC工場や食品加工でつけることはあっても、街中でつけている人はほとんどいないのだ。
どうも、マスクをした人が行き交うというのは日本独特の光景みたい。

でも、ボクはちょっとこれに疑問なんだよね。
花粉症対策は理解できるんだけど、インフルエンザやカゼの予防にマスクをつけるというのがよくわからいのだ。
本来は、咳やくしゃみをしてウイルスの福荒れた唾液を飛散させないようにするのであって、まわりの人に感染を拡大しないのが目的だったはずなのだ。
なので、ちょっとマスクについて調べてみたんだよね。

今、世間でよく使われているマスクはいわゆる不織布というやつで、熱や化学的な方法で繊維をランダムにからませてプレスして固めたものなのだ。
繊維を織ってしまうと縦糸と横糸が交差する折り目に必ず穴ができて、その穴は布が引っ張られると大きくなってしまうのだ。
そうすると、その穴からものが出入りしてしまうというわけ。
不織布の場合も繊維の間にすき間はあるけど、ランダムに繊維がからまっていて広がらないという特徴があるのだ。
ガーゼは布なのでこの点が弱いし、最近はやりの立体マスクを作るには不織布の方が適しているのもあって、そっちが主流になったのだ。
ちなみに、立体マスクは女性がマスクをしても口紅などが落ちない、ということで広まっていったんだって。
口が直接押さえられないので圧迫感が少なく、息苦しくないというのもあるんだよね。

でも、この不織布のマスクでも、ウイルスは通してしまう可能性があるのだ。
中から外へ出るときは唾液と一緒で、水滴の中にウイルスが入っている感じなので防げるんだけど、ウイルスが乾燥した状態で空気中にただよっている場合は、繊維のすき間から入ってきてしまう可能性があるのだ!
SARS(重傷急性呼吸器症候群)が流行したときに使われたN95という規格のマスクだと、ウイルスよりちょっと小さい試験粒子を95%の確率でトラップできるというすぐれもので、これなら感染予防に意味があるのだ。
これは不織布を何枚も重ね合わせたものなんだよ。

ところが一般にされているマスクが必ずしもそんなに優秀なものではないので、多少なりとも防ぐ効果はあってもそれですむようなものではないのだ。
さらに鼻が出ていたり、ほほのところにすき間があって口が見えていたりするとまったく意味がないんだよね(>_<)
つけ方にも気をつけないといけないのだ。
でもでも、感染予防という観点では、手洗い・うがいの方が効果があるんだよ。
手にはけっこうウイルスがついている可能性があって、それが直接口に触れるので危険なのだ。
もちろん、マスクをしていて、そのマスクの外側を手で触ってから口に触れるのもアウト。
まったくマスクをしていた意味がなくなるよ。
とにかく、口に触れるので手に気をつけるのが大事なんだ。

一方で、感染予防の効果でマスクにも注目されている点もあるんだって。
それは保湿効果。
マスクをすることでのどの乾燥が防げるので、それ予防につながるんだって。
この点では、ガーゼのマスクも見直されているんだ。
一時期はやったぬれマスクというやつがそれだよ。

というわけで、感染予防にもマスクをすればいいというものでもないのだ。
意味がないとは言えないにしても、家臣はできないし、つけ方にも気をつける必要があるということだよ。
それに、他に手洗いなど、もっとやるべきことがあるということも忘れてはいけないのだ。

2009/05/02

間取りにとまどう

このところ結婚準備の一環で新居を探すべくネットで不動産情報を検索したり、街で不動産屋さんを見かけるとついつい物件に目がいくようになったのだ。
で、いざ調べてみると意外によくわからないのが間取りの記号。
間取り図からある程度想像はできるけど、きちんとはよくわからないので、この際調べてみたのだ。

よく見かけるのはK、DK、LDKだよね。
Kはキッチン、DKはダイニングキッチン、LDKはリビングダイニングキッチンのことだというのは誰でも知っているのだ。
でも、その違いってちょとあいまいだよね。
Kはその名のとおりキッチンが居室とは独立しているということで、これがDKのダイニングキッチンになると食事をするスペース=食堂(dining room)がくっついているのだ。
これは和製英語で、戦後に公団住宅に取り入れられて一気に広まったそうだよ。
それまでは台所は居室や茶の間からは離れたところにあったし、広いお屋敷だと風呂・台所などの水回りは母屋とは別棟だったりしたよね。
狭いスペースに家族向けの間取りにするべく日本で開発されたのだ。
で、食事をするスペースにさらにいわゆる「居間」の機能がプラスされるのがLDKのリビングダイニングキッチン。
居間(living room)と食堂(dining room)と台所(kitchen)の合成語だよ。
米国だとこっちが多いけど、いわゆる普段いる部屋=茶の間の洋風版だよね。

現在の不動産業界では、6畳未満がK、6畳以上10畳未満がDK、10畳以上がLDKとなるみたい。
でも、実際には広さだけじゃなくて、部屋の形状とか、カウンター形式になっているか、独立しているかなどでかなり様子は違うので、一概にどれがいいとか、どれが広めとかは言えないんだよね。
こえばかりは間取り図を見たり、部屋を見ないとなんとも言えないのだ。
ちなみに、一部屋に独立していないキッチンがあるのがワンルームで、これは1Rと表記されるのだ。

もう少し難易度が上がると、Sという表記があるよね。
これは最近多いみたいだけど、サービスルームの略。
サービスルームは建築基準法上は「部屋」とは言えないので扱いは「納戸」と一緒らしいんだけど、少し狭めのなんでもスペースという感じで着いていることが多いよ。
窓がなかったり、あっても小さいので採光や通風が十分でないということなんだって。
でも、押し入れのように使うというよりは、寝室の代わりに使ったり、書斎代わりに使ったりという居住スペース的な使い方が一般的なようだよ。
一室あるとまでは言えないまでも、あればそれなりに使えるというものなのだ。

で、これらの表記とは別にまぎらわしいのがロフトとメゾネット。
ロフトは屋根裏部屋のことで、天井がなく、直接屋根の下にあるものなのだ。
でも、住居の場合のロフトはちょっと違っていて、天井の高い部屋で部屋の一部にでっぱりがあるような感じで中2階があるようなイメージ。
部屋が二段ベッドのように重なっているんだよね。
一方、メゾネットは完全に部屋が二層になっていて、階段でつながっているのだ。
一戸建てのような感じで使える集合住宅の形態だよ。
ロフトだと無駄なスペースが出てくるけど、こっちはフルに二階部分が使えるわけ。
でも、ロフトだと天井がちょっと高めくらいでよいけど、メゾネットはきっちり2階分高さがないといけないのだ。
好みにもよるけど、きっちり寝室を分けたい場合はメゾネットがよいけど、ロフトの方が使い勝手がよかったりするんだよね。

というわけで、なかなか物件を見る目も徐々に養われてきたのだ。
でも、やっぱりこの世界は奥が深そうだよね。
同じ畳数でも京間と江戸間では広さが違うし(江戸間の方が狭いよ!)、水回りの配管とか窓の位置、ドアの位置なんかにも使いやすさがあるし。
できるだけ好みの部屋を見つけるのは、その辺もばっちりと勉強しないといけないのだ!

2009/04/25

ダイヤには大事なCが4つあります

ボクも婚約して幸せな結婚準備活動をしているのだけど、その中でも二人で最近よく話しているのが婚約指輪。
一生に一度のものだし、かなり大きな買い物だから、じっくり選んで十分に納得のいくものを選びたいよね。
で、最近デパートの中をうろうろし、はしごもして勉強しながら下見して回っているのだ。
婚約指輪の石といえば、純粋無垢な無色透明で、永遠の象徴とも言われるダイヤモンド。
化学的な性質はわりと知っていたけど、宝飾品としてのダイヤモンドというのも奥が深いねぇ。
というわけで、せっかく勉強したので、記録に残しておくことにしたのだ。

ダイヤモンドはいわずとしれた炭素の結晶で、地下深くで長い年月をかけ、高温・高圧下で作られるのだ。
でも、宝飾品に使われるような透明なきらきら光るダイヤは数%に満たないそうで、あとは黄色や黒などの色のついたもの。
ピンクやブルーはそれりに宝飾品として価値が認められるけど、それ以外はドリルの先端やカッターの刃など工業的に使われるのだ。
紫外線レーザーを出す半導体なんかはダイヤモンド薄膜を使っていたりするよね。

ダイヤモンドは漢字では金剛石で、この世でもっとも堅い天然結晶と言われるけど、なぜかそれをカッティングできるのだ。
でも、堅いというのと丈夫というのは違って、堅いというのは他の物質とすりあわせたときにどっちに傷がつくかで、ダイヤモンドは結晶構造ががっちりしすぎていているので実はもろいところもあるのだ。
鉄の板に挟んでハンマーでたたくと簡単に割れるんだよ。
なので、高速で回転させたグラインダーなどを使うと削ったりすることもできるというわけ。
細かい目のものでこすれば表面を磨いてぴかぴかにすることもできるのだ。

ダイヤモンドも炭(グラファイト)も同じ炭素からできているものだけど、ダイヤモンドがかっしりと結晶構造になっているのに対し、グラファイトはシート状に炭素原子がつながっているイメージなのだ。
ダイヤモンドの場合は、イスのように折れ曲がった六角構造(シクロヘキサンの安定な構造)が正四面体のように面を形成して結晶構造が作られているんだ。
実際に原子の大きさなどから計算してみても、隙のないがっしりした構造らしいよ。
他にも、炭素には炭素原子が60個サッカーボール状に結合したフラーレンなんていう構造もあるし、グラファイトのシートがまるく円筒状になって続いていくカーボンナノチューブなんてのもあるけど、これらは形が違うだけでかなり性質が変わってくるんだよねぇ。
不思議なものだよ。
でも、どれも熱により酸素と結合して燃焼して二酸化炭素になってしまうというのは同じなのだ。

話はダイヤモンドにもどって、いよいよ宝飾品としてのダイヤモンドの質の話。
宝飾品として使う場合は4つの「C」で等級分けされているのだ。
つまり、Carat:カラット(重量)、Color:カラー(色)、Clarity:クラリティ(透明度)、Cut:カットがそれなのだ。
カットだけはいくらでも工夫できるわけだけど、それ以外はその石の持つ本来の性質によるところが多いんだよね。
で、それぞれで等級があって、その組み合わせで価値が決まってくるのだ。

カラットが一番わかりやすくて、これは単純に石の重さ。
ある程度カットしないと宝飾品としては使えないので、まわりをそぎ落として宝石として正味使える分の重さということなのだ。
一般には大きさのように思われているけど、重量なんだよね。
同じ重量でも、少し扁平な形で縦方向に薄くすると平面的に広がって大きく見えたりするのだ。
また、宝石として使う場合、どうしても下端をとがらせるので、平面的な大きさとして半径は大きくなったように感じなかったりするらしいよ。
科との都合もあるけど、同じ重量なら大きく見せるこつがいるのだ。

カラーはまさに色で、D~Zまであって、Dは完全に無色透明、Zはほぼ黄色なのだ(トパーズくらいの色だよ。)。
一般には、Jくらいまではほぼ無色と言われているけど、Dと並べてみると、素人でもGだと黄色く色づいているのがわかるよ。
ま、石にもよるところはあるし、照明の具合もあるけどね。
普通の人が見てF以上なら透明にしか見えないので婚約指輪なんかだとF以上が進められるよ。
石を大きくしようとするとGもあるけどね。
ちなみに、ピンクダイヤやブルーダイヤはこれとは別の観点で色むらやそもそもの色の入り方のきれいさなどで評価するんだよ。
工業的に使われている人工ダイヤなんかだと、真っ黒なものもあるんだって。
素人にはもはやダイヤモンドとはわからないのだ・・・。

クラリティは結晶としてのきれいさで、傷の全くないものから、ほぼ見えないような傷のあるもの、素人にも傷のあるのがわかるものなどグレードが分かれるのだ。
お店で見かけることはないけど、最高はFLでフローレス。
これは全くの無傷だよ。
次のIFのインターナル・フローレスもほとんど見かけないけど、これは表面にわずかでも傷のあるもので、専門家でもそれはほぼ見つけられないそうなのだ。
実際には表面にはどうしても傷がついてしまうから、これが実質上最高のランクだよね。
それに次ぐのがVVS1やVVS2で、専門家が10倍のルーペで丹念に調べてやっと見つかるような微少な内包物や傷があるもの。
その内包物や傷が少し大きくなるとVS1やVS2になるのだ。
VS2だとルーペを使うと素人でも見つけられることがあるみたいだけど、それにしても見つけるのは非常に困難なので、これ以上が通常婚約指輪に使われるのだ。
その下はS1、S2となって、ぱっと見ておやっと思うような微少な傷があるもの。
最下級がI1、I2、I3で、これだと肉眼で内包物や傷が確認できるのだ。

ここで言う内包物というのは、結晶構造の崩れによる泡だったり、たまたままざった別の鉱物だったり、同じ炭素でもグラファイトの黒い点だったりするのだ。
グラファイトの混入の場合はすぐに見つけやすいので嫌われるんだよね。
傷にもいろいろあって、表面上もともとかけているチップと呼ばれるようなもの(元の結晶の形からどうしてもうまく切り出せず、一部かけることがあるのだ。)や、人工的につけられた傷やかけなんかだよ。
指輪のデザインにもよるけど、そこにちょうど「爪」があたるようにしたり、下にしたりして隠されることもあるのだ。
石の大きさのわりに安いものはそういうものが多いそうだよ。

で、ここまでのカラット、カラー、クラリティの3つの指標でトレードオフして石を決めることになるのだ。
とにかく色がきれいで傷がないものがよいと思えば、同じ値段だと石は小さくなるし、sろうとにはわからない程度の色つきや傷なら無視してもよい、ということなら大きくなるんだよね。
その辺は好みが出てくるけど、それなりに石の大きさを求める人が多いので、EかFでVS1かVS2というのが多いみたい。
お店にはDの大きなもののVVS1とかも飾ってあるけど、それだと100万円を超えていたりするよ!

最後がカットで、これは熟練した職人なら最高のものを用意できるのだ。
でも、もともとの石の形が悪いとそうもいかないので、そういうのはより小さく砕いて脇石に使ったり、ハート型や卵型などのちょっと趣向を凝らした形にしたりするのだ。
でも、ダイヤモンドといえばあの独特の形を思い浮かべるよね。
あれはブリリアントかとという58面体で、もっとも輝いて見えるように工夫されたものなんだって。
カットのグレードにはエクセレント、ベリーグッド、グッド、フェア、プアーのグレードがあって、通常はエクセレントなのだ。
安いものだとたまにベリーグッドがあるらしいけど。

これは輝き方の違いで、ダイヤモンドは屈折率が大きいので表面からはいた光は結晶中で全反射されて表面から出てくるんだけど、それが全部上方から出てくるようにカットされているのがエクセレント
なので、まわり中の光を集めて輝くのだ!
これが少しずつずれるとグレードが落ちていくわけだけど、ベリーグッドだと少し照明を当てただけで違いがわかるそうだよ。
お店に基本的においていないのでボクはまだ見たことがないのだけど。
どんなによい石でもカット次第でダメになるので、これも重要な要素だし、何より唯一人の手で何とかできる部分なので妥協がでいないところなのだ。

というわけで、ダイヤモンドっていうのも奥が深いものだよね。
でも、よくよく話を聞いていると、むかし化学や地学の授業で聞いたような話も混じっていてなかなか興味深く聞けたのだ。
そういう目で宝飾品としてのダイヤモンドを見てみるというのもなかなか楽しいかもよ。

2009/04/18

野菜ラーメンとは違うぜっ

最近ちょっと体重が増えてきたので、食事に気を遣っているのだ。
それでも、おかしやおやつを食べてしまうからなかなか減らないんだけど・・・。
で、特に気をつけているのは、あんまり脂っこくないもの、炭水化物の少なめのもの、そして、野菜が多いもの。
やっぱり量をそれなりに食べたいし、かつ、食物繊維をたくさん摂取すると健康にもよいので、野菜を食べたくなるんだよね。
そんなとき、実は気軽に食べられるのがタンメン。
味もあっさりしているし、なかなかよいのだ♪

実はこのタンメン、中国にはない料理で、日本オリジナルなんだとか。
ラーメン自体も中国にはないけど、似たような料理があってその日本風アレンジだったわけだけど、タンメンばかりは似た料理もないようなのだ!
中国で「湯麺」というと、スープと麺のみのシンプルな麺料理で、日本のタンメンとはまったく関係ないんだって。
しかも、関東ではよく食べられるけど、中部以西ではマイナーな麺料理なだとか。
関西では知っている人も少ないそうだよ。
この地域的偏りはおどろきだよね・・・。

タンメンは塩味のラーメンに野菜炒めがのっているイメージだけど、そうではなくて、それは野菜ラーメンなのだそうなのだ。
タンメンの場合は、キャベツ、もやし、ニラ、キクラゲ、豚肉などの野菜炒めと同じような材料を、やっぱり野菜炒めのように塩味をつけながら炒めるんだけど、この先が違うのだ。
スープの入った麺の上にのせてしまうと野菜ラーメンで、この炒めた野菜に鶏ガラのスープを加えて煮たてたものを麺の上にかえるのがタンメンなのだ。
つまりは野菜とスープの一体感が違うわけ。
この作り方自体は長崎ちゃんぽんなんかにも似ているけど、ちゃんぽんの場合は麺を入れてさらに一緒に煮込むのだ。
スープの多い塩味焼きそば(スープパスタの中華版)とも言えなくもないのだ。

このタンメン、発祥も謎で、東京か横浜あたりで生まれただろうと言われているものの、いつどこで生まれたのかがわからないんだって。
いつの間にか広まっていて、それがどこの中華屋さんでも見られるくらい広まったということなのだ。
最初に作られたのは戦前とも戦後とも言われているんだよね。
長崎ちゃんぽんは明治時代には生まれていたというから、それが関東に伝わってきて、ラーメンに使う中華麺で作るようになったのかも。
ちゃんぽん麺は太いので似ても大丈夫だけど、ラーメンの縮れ麺だと煮込むのに向いていないので、野菜たっぷりの具入りスープをかけるようになったと考えると合理的なのだ。
ま、実際はどうかわからないけどね(笑)
でも、それが発展して、味噌味のものが出たり、もやしそばのようなバリエーションが出たりと広がっているんだから、おいしい料理として受け入れられたことは確かなのだ。

で、これとは対照的に、万人受けしない野菜たっぷりの麺と言えば三田が発祥のラーメン二郎。
ラードたっぷりの醤油味の濃厚なスープ、大量の麺と野菜が特徴で、野菜たっぷりのラーメンではなく、もはや「二郎」という食べ物とも言われるくらいなのだ。
三田本店には長い行列ができているし、他の支店もけっこう人が並んでいるよ。
好きな人にはたまらない大食い料理なのだ。
似たような麺を出す二郎リスペクトのお店もあるんだよね。

もともとはお金のない学生のために安い値段でたっぷり食べてもらおうという発想で作られたらしいけど、そこから独自路線を歩むことになったみたいだよ。
その歴史については、かつて三田本店の親父さんにインタビューしてまとめられているのだ。
このサイトで読めるよ。
知れば知るほど興味がわくんだけど、ボクは未体験なんだよね。
一度挑戦しようかな?

2009/04/12

ついだりさしたり

東京では桜も散ってきていて、これからはいよいよ八重桜の季節になるねぇ。
で、その後は街路樹としてもたくさん植えられているツツジがたくさんの花をつけるよね。
でも、実はこれらの植物は種をまいて育てているわけではなくて、おなじ遺伝情報を持つ植物個体を増やす技術のクローン技術で増やされているのだ!
しかも、それは」今始まったことじゃなくむかしから行われていたんだよ。
けっこう農業技術って奥が深いんだよね、ということで、今回はこれらの方法について調べてみたのだ。

日本の桜としておなじみのソメイヨシノは江戸時代に駒込近辺の染井村で生まれたのだ。
当初はヤマザクラの一種と思われていて、ヤマザクラの名品・吉野桜にかけて染井吉野と命名されたのだ。
でも、実際はヒガンザクラの一種だったんだけどね(葉が花の後に出てくるんだよ。)。
でも、このソメイヨシノは園芸品種として作成されたので、基本的には最初の一本しかないんだよね。
しかも、ソメイヨシノはごくごく小さな実はなるんだけど、そこから芽の出る種は取れないのだ(>_<)
というわけで、「接ぎ木」で増やしていったんだ。

これはよく見かける八重桜も同じで、八重桜は百人一首に「いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に にほひぬるかな」と詠まれているように、もともとは奈良の名物として知られていたもので、それが全国に広まっていったんだ。
それがナラノヤエザクラという品種だよ。
でも、八重桜は、重弁化といって花びらやおしべなどが増えてしまう突然変異なんだけど、たいていはほとんど芽が出る種ができないのだ。
なので、ソメイヨシノと同じように接ぎ木で増やしていったんだ。
というわけで、すでに平安時代には接ぎ木の技術はあったんだよね。

野菜や果物でも接ぎ木は行われていて、一般にスイカやメロンはより丈夫なカボチャやユウガオ(カンピョウにするやつだよ。)に出てきたフタバを接ぎ木するんだよ。
こうすると病気にも強くなるのだ。
リンゴとかナシの場合も新品種ができると、そこから種を取って・・・、とやると時間がかかるし、どうしても父方と母方の遺伝情報が混ざってしまって元通りの品種になるとは限らないので、クローン技術で同じ個体を増やす方が効率的なわけ。
なので、そうやって広めていくんだよ。

接ぎ木の場合は、より丈夫な木や草の上の部分を切って、そこに接ぎ木するものを差し込むのだ。
このとき斜めに切ったものをさす、とか、さした後しばらく布を巻いておいてそこをしめらせておくとか、いろいろ技術がるんだよ。
桜の場合は他の丈夫な桜の木の太い枝を先から落として、そこにソメイヨシノの枝を差し込むんだ。
スイカやメロンは、カボチャの地上から出ている根元の部分から切ってしまって、そこにフタバを接ぐのだ。
接いだ部分はいわるキメラになるんだけど、先の方まで融合しないので、花や実はもとの品種のままなんだよ。
でも、根からの水の吸い上げや病気への強さは向上するのだ!
ちなみに、人間の臓器移植などと違って、植物は免疫反応・拒絶反応がないのでこれができるんだよ。

もっと簡単なのは「挿し木」。
こっちは土や砂にそのまま切った枝や茎をさすだけ。
すると、切り口の部分が少しふくらんで、そこから不定根というのが生えてくるのだ。
水にさしておくだけで根が生えてくることがあるよね。
少しふくらんでくるのは、その中では細胞が脱分化して未分化の細胞になり、増殖するとともに新たに根や茎などの他の細胞に分化していくのだ。
この方法で増える代表選手はイモだよね。
ジャガイモは根がふくらんだものだけど、サツマイモやレンコンは地下茎がふくらんだものなので、まさに茎を植えているようなものなのだ。
パイナップルやバナナも挿し木でやっているそうで、サツキやツツジなどの園芸植物も挿し木で増やしていて、どのあたりから切るか、いつくらいに挿し木にするかなどでかなりスキルがあるみたいだよ。
これも種で荒廃させるとせっかくできた園芸品種がそのまま保存できないので、挿し木でクローン増殖させるのだ。

というわけで、けっこう身近なところに接ぎ木や挿し木は多いみたいだねぇ。
単に種をまけばいい、というわけではないのだ。
そうやって周りの植物を見回してみるのもおもしろいかもしれないのだ。

2009/04/04

当たるも八卦、当たらぬも八卦?

北朝鮮の衛星実験が大きな話題になっているけど、今日はついに「ミサイル発射」の誤報さわぎまであったのだ。
すぐに官房長かが誤報だったと発表したようだけど、かなり混乱があったみたいだね・・・。
その前には官房副長官からミサイル防衛は迎撃できない、なんてきわどい発言もあったし、今、ミサイル防衛が非常に大きな注目を集めているのだ。
というわけで、今回はミサイル防衛について調べてみたよ。

ミサイル防衛の構想はなんと1960年代、米ソの冷戦時代にさかのぼるのだ。
原子力爆弾、水素爆弾ができた後、これにロケット技術が加わってできてのが核ミサイル。
宇宙空間を通過して世界の端から端まで届く大量破壊兵器が開発されてしまったのだ。
で、これを防ごうという発想から出てきたのがミサイル防衛の考え方だよ。
ようは、核ミサイルが着弾する前に無効化しようというわけで、そのために検知する技術と迎撃する技術が開発されることになるのだ。

レーガン大統領時代の戦略防衛構想(SDI:Strategic Defense Initiative)は、宇宙空間を飛行する核ミサイルを人工衛星に搭載したレーザー兵器やミサイルで破壊しようとするもので、スターウォーズ構造なんて呼ばれたよね。
宇宙空間に機雷のように配備される小型のミサイルのブリリアント・ペブルなんてのもあったし、そのまま機雷のように触れるものを巻き込んで爆発する宇宙機雷のスペース・マインなんてのもあったのだ。
でも、開発に巨額な投資が必要であることや、宇宙空間にそういう兵器を置く是非もあってこれはキャンセルされたんだよね。
最近よく話題になっているスペースデブリを大量に発生させる可能性もあるんだよね。
で、そのレーガン大統領のあとを継いだパパ・ブッシュの時代になると、今のミサイル防衛構想が始まるんだよ。
日本では、平成10年に、ミサイル防衛に関する日米共同技術開発を行う方針が閣議決定されたのだ。
ここから防衛省/自衛隊が我が国のミサイル防衛の枠組みである、弾道ミサイル防衛(BMD:Ballistic Missile Defense)システムの構築が始まったのだ。

現在のミサイル防衛は三段階にわかれているのだ。
ミサイルが発射されて宇宙空間に出るまでに打ち落とすブースト・フェーズ、宇宙空間を弾道飛行している間に打ち落とすミッドコース・フェーズ、最後再突入から着弾の間に打ち落とすターミナル・フェーズがあるんだ。
ブースト・フェーズでは、ジャンボ機の先端にレーザー兵器を搭載したABL(Airborne LASER)や弾頭のついていない地対空ミサイル(運動エネルギー兵器)で迎撃するんだ。
日本では航空自衛隊がABLに関する基礎的な技術開発を進めているけど、これって発射されたのをすぐに検知してそこまで駆けつけないといけないから、ほぼ不可能なんだよね・・・。
いくら発射段階では速度は速くないとは言え、地対空ミサイルをピンポイントで衝突させるのも難しいのだ(>_<)

一番有望視されているのがミッドコース・フェーズの迎撃で、これは弾道ミサイルをぶつけて打ち落とすのだ。
日本でそのために配備されているのがSM(Standard Missile)-3だよ。
弾道飛行の軌跡をあらかじめシミュレーションで予測して、そこに合わせて衝突させるんだけど、ぶつける方のミサイルも高度に制御しないとぶつけられないし、シミュレーションで予測してうまく衝突するように計算するのも大変なのだ。
で、宇宙空間を弾道飛行しているミサイルの速度は音速をはるかに超える超高速なので、官房副長官が言ったように、銃弾に銃弾をぶつけるような感じで、とても大変なのだ。
でも、通常は1発じゃなくて、複数の迎撃ミサイルを発射するので、バックアップはとれているんだよ。
でも、かつて米国が実験したときでもなかなか当たらなくて、かえってその難しさが実証されてしまったのだ。

最後のターミナル・フェーズでの迎撃は地対空ミサイル。
日本で配備を進めているのがPAC-3だよ。
再突入からターゲットへの着弾まではかなり飛行経路も予測しやすいので、弾道飛行中に当てようとするミッドコース・フェーズよりは当てやすい、と言われているんだけど、それでも速いことには変わらないから難しいのだ。
それと、もっと大きな問題があるんだよね。
ターミナル・フェーズで迎撃する場合は、どうしても日本上空で核ミサイルを爆発させることになるので、放射能の影響は防ぎきれないのだ!
放射能のある破片が地上に降り注ぐ可能性があるんだよね。
直接的な被害は防げるけど、間接的な放射能による影響は出てしまうかもしれないんだよね・・・。

というわけで、迎撃するのは相当難しいんだけど、それ以上に大事なのは核ミサイルの発射を検知する方なんだよね。
迎撃は技術が進化すれば当てられなくもないけど、それにはまず発射を速やかに検知して、すぐに迎撃できる体制をとる必要があるんだよね。
日本の場合は、この部分を米国にかなり依存しているので、一部で問題ではないか、と言われているんだ。

平時においては、人工衛星による画像を分析しているんだよね。
ミサイルが発射台に置かれたとか、燃料が注入されているとかいうのは、だいたい米国の偵察衛星や商用のリモートセンシング衛星が撮った衛星画像を分析した結果だよ。
日本でも平成10年に最初のテポドン事件を契機として情報収集衛星(IGS:Information Gathering Satellite)を導入することが閣議決定され、平成14年から運用されているのだ。
内閣情報調査室に置かれた内閣衛星情報センターが運用し、撮像された画像を分析しているのだ。
でも、その画像や分析結果は一般には公表されないので、どの程度わかっているのかもよくわからないんだよね。
確かに米国の商用衛星の画像しか出て来ないけど、やっぱりインテリジェンスの話なので不透明なんだよね。

で、実際に発射されたかどうかを検知するのは早期警戒衛星。
低軌道や超楕円軌道、静止軌道なんかに複数置かれた赤外線監視衛星で、ミサイルが発射されたり、核実験が行われたときの巨大な熱反応を監視しているのだ。
もともと画像でミサイルが配備されているかどうかの情報はあるので、そこで大きな熱反応があればそのミサイルが発射された、ということがわかるわけ。
日本はこの早期警戒衛星を保有していないので、米国に完全に依存しているんだよね。
で、この発射されたという一番大事な情報が米軍経由になるため、初動が遅れるんじゃないか、というのが一部の人が心配していることだよ。

ミサイルの発射が確認されると、今度はその飛行経路を分析することになるのだ。
そのときに活躍するのがイージス・システム。
日本でも「こんごう」などのイージス艦に搭載されているけど、これは大きなレーダーで、Xバンド(8~12GHzの周波数のマイクロ波だよ。)と呼ばれる波長の電磁波で上空を飛行しているものを捕捉するのだ。
その早さや発射情報から、ミサイルを特定し、その飛行経路を予測するというわけ。
ちなみに、イージスというのはギリシアの戦いの女神アテナが全能の神ゼウスから授けられた、あらゆる魔を祓い、攻撃を防ぐというアイギスという防具の名前から来ているんだよ。
FFには「イージスのたて」なんてのが出てくるけど、まさにそれだよ。

で、日本の場合は、イージス艦による捕捉システムを整備するとともに、実際の迎撃手段としてミッドコース・フェーズ用のSM-3とターミナル・フェーズ用のPAC-3の配備を進めているというわけ。
こういうのは使われないにこしたことはないけど、あの国は脅しなのか、本当にやってしまうのかがよくわからないから、牽制の意味も込めてある程度は用意しておく必要があるかも、なんだよね。
でも、当然安いものではなく、多額の税金が投入されるものなので、早くこういうものがなくてもすむ平和な世の中になってほしいものなのだ。

2009/03/29

アン&ミツ

昨日、上野に行ったときに「みはし」でお土産用のあんみつを買ったのだ♪
江戸時代にはこのあたりは寛永寺の総門の黒門があって、そこに流れている川に3本の橋がかかっていたから「みはし」というのだ。
そのころから寛永寺の参詣客に甘味を提供していたんだよね。
で、ボクなんかはそのころからあんみつは名物だったのかなぁ、なんてなんとなく思っていたんだけど、それがどうも違うらしいのだ!

なんと、あんみつが生まれたのは昭和になってから。
みつ豆でさえ20世紀にならないと登場しないんだって。
おどろきだねぇ。
材料的には寒天もあんこもミツも江戸時代にはあったものだけど、そういう食べ方はしていなかったようなのだ。
甘酒もむかしは冷やして飲んでいて、今みたいに温かいものもなかったんだよね。
すると、今の甘味処とはかなり品揃えが違うかも。
一緒なのは緑茶と団子くらいかな?

みつ豆の先祖と考えられている江戸時代のお菓子は、すあまや団子を作る上新粉を練って舟形にしたものに赤エンドウ豆をのせてミツをかけた子ども向けのお菓子だったんだそうだよ。
豆をいやがる人もいるけど、すでにこの時点でセットなのだ。
えも、ミツの甘い味にちょっと塩気のある豆はおいしいよね。
甘さが引き立つし、さっぱりするのだ。
きっと最初から味のアクセントとして使われているんだろうね。

明治も30年代になると、いもようかんでおなじみの浅草「舟和」が、大人用の甘味として、銀のお皿に寒天と果物、赤エンドウ豆をもってミツをかけたみつ豆を売り出したのだ。
寒天の透明感が涼味として評判を得て、夏のお菓子の定番となって広まっていったんだそうだよ。
今でも季語では「夏」になるらしいのだ。
ボクなんかは寒天と豆だけの「豆寒」からみつ豆ができたんだと思っていたんだけど、実際は逆でみつ豆から果物などを抜いてすっきりさせた甘味として豆寒ができたようなのだ。

で、みつ豆が広まっていくと、そこにはいろいろバリエーションができていったみたい。
今でもアイスクリームがのったクリームみつ豆、白玉の入った白玉みつ豆などがあるけど、このみつ豆にあんこを足した人が出てきたのだ。
その最初は、銀座のお汁粉屋「若松」で、1930年と言われているのだ。
やっぱり、意外に新しい食べ物なんだよね。
で、このあんみつにもみつ豆と同じようにバリエーションがさらにできて、クリームあんみつ、白玉あんみつとさらに拡大していくことになるのだ。

最近はマンゴーをのせたり、抹茶アイスをのせたり、それこそ多種多様なものがあるよね。
ミツと寒天・豆が共通で、そこにあんこが入るか、他のトッピングがあるかで変わってくるのだ。
ミツも白蜜と黒蜜があるし、あんこもこしあんと粒あんがあるし、トッピング以外でもけっこう変わってくるよ。
ボクは黒蜜+こしあんで、求肥が入っているのが好きなのだ(^o^)/

2009/03/21

薄っぺらいのにすごいやつ

バブルの時期のころからか、食べ物にワンポイントで金箔がふってあることがあるよね。
最初こそ「食べても大丈夫?」なんて話題にもなったけど、今ではかなり普通なのだ。
でも、金の場合は王水にしか溶けないから、実はそのまま排出されてしまうんだよね。
なので、完全におかざりなのだ。
でも、この金箔って、西洋のメッキとは違ってまさに金属の金をたたいて引き延ばしたもの。
日本の伝統工芸なのだ。
というわけで、今回は少し金箔について調べてみたよ。

一般に見られる金箔の薄さは1万分の2~3mmというから、0.2~0.3ミクロン。
大腸菌は1ミクロンくらいだから、それよりもさらにうすっぺらいのだ!
5円玉と同じ3.75gの金を使うと、畳一畳分にもなるだとか。
金箔にはいろいろと種類があるようだけど、よくあるのは銀と銅を少し混ぜ込んだ合金なんだって。
これは金箔に加工するときに伸びやすく、破れにくくするためなのだ。
純金の金箔もあるらしいけど、あまり一般的ではないみたい。
で、この合金の割合で色が決まるんだって。
金箔といっても単色ではないのだ。
ちなみに、銀も銅も微量だし、金とともに食品添加物に認められているから食べても平気なんだって。

この金箔、基本は紙の間には実たたきまくって作るのだ。
まずは合金を作って薄く延伸し、薄板を作るのだ。
この時点で薄さは0.02~0.05mmというから、髪の毛の太さくらい。
これを適当な大きさに切って、紙に挟んでたたいて伸ばし、それをまた大きな紙に挟み直してたたいていくのだ。
こうして2~3ミクロンまで薄くするんだよ。
その後、小さく切り分けで紙の間に挟んだものを重ね、皮の袋に入れて最終工程の引き延ばし。
たたいては出てきた熱を冷まし、というやり方で伸ばしていくんだけど、均一に広がるように注意品刈ればならないのだ。
これが10分の1の薄さになると金箔のできがりというわけ。

かつては全部手仕事だったわけだけど、今は機械打ちもできるようになっているみたい。
さすがに紙から薄く延びた金をはがすのはできないけどね。
でも、今でも金箔職人の名人はいて、機械よりもはるかに薄く、きれいに伸ばすことができるのだ。
向こう側がすけるくらいなんだそうだよ。

この金箔の作成過程で間に挟む紙は、金を伸ばすのに使われた後にあぶらとり紙に転用されるのだ。
この紙は薬品につけたりしてから使うらしいんだけど、何回か使うと金を伸ばすのには使えなくなるんだって。
その紙を「ふるや紙」というだけど、これがあぶらとり紙に使われるのだ。
おそらく、なんどもたたかれて紙の繊維が細かくなって毛細管現象による吸い取り効果があがっているんじゃないかな?
有名なようじやのやつなんて、くっつけただけで油を吸い取るよね!

さらに、金箔製造の最終工程に使う皮はタヌキの皮。
たたいても丈夫ということのようなのだ。
で、ここから来たんじゃないかというのがいわゆる「八畳敷き」。
タヌキは自分の玉袋をかぶって変化したり、それを赤い毛氈に見せかけて人をだますなんて言うけどど、タヌキ=広がる、というイメージを与えたのはどうも金箔作りのようなのだ。
実際にはタヌキのやつはむしろ小さくて、丸いしっぽがまたの間から見えるので大きいと勘違いされていたっていうのもあるみたいだけどね。

この金箔作り、発祥は室町以前にさかのぼるのだ。
金閣寺こと鹿苑寺は金箔張りだけど、あのこrはまだ江戸時代より分厚い金箔だったそうだよ。
江戸時代になるとこれが幕府に独占されるんだけど、加賀藩では隠れて作っていて、ずっと幕府に産業として認めるように求めていたそうなのだ。
で、実際にものもよくて闇で流通して広まったので、いつしか加賀の金箔は公にも認められるようになったんだそうな。
それが今も続く加賀の金箔なのだ。

金箔ができる前は、水銀に金を溶かし込んで液体の合金にして、それを塗ってから水銀をとばしたんだよね。
その方法で作ったと言われているのが奈良の大仏。
造立当時は金ぴかだったのだ!
でも、この大工事の時には相当数の人が水銀中毒でやられてしまったみたい・・・。
水銀-金合金を塗った後に周りで火をたいて水銀をおばすそうなんだけど、あたりは水銀の蒸気でいっぱいになるのだ(>_<)
金箔ができるようになると、それを表面に張っていくだけになるので、そういう被害はなくなっていくのだ。
これも技術のおかげだよね。
ま、ただ張るわけじゃなくて、そこにも技術が生まれ、またそこから文化が生まれてきているのだ。
それが今は食文化にも入ってきているということだよね。

2009/03/14

タコたち

今日は御日rにタコスをいただいたのだ。
野菜もわりとおおめにとれるし、サルサのすっきりした辛さが好きなのだ。
スパイシーなお肉も野菜と差宇佐と一緒に巻くとさっぱり食べられるよね。
同じファストフードでも、ハンバーガーなどに比べるとヘルシーっぽい感じがするよね(笑)
というわけで、今日は少しタコスについて調べてみたよ。

日本語では「タコス(tacos)」と言うけど、実はこれは複数形で、本当は「タコ(taco)」が正しいようなのだ。
なぜか日本では複数形で広まってしまったわけだけど、スミをはくタコ(octopus)と区別がつかないからかな?
時々にhんではこういうのがあるよね。
最初にオープンした店の影響というのもあるのだろうけど。

このタコスはスペイン料理の流れをくんでメキシコで発達した料理で、軽食・簡単な食事としてよく食べられるんだよね。
日本で言うと丼物とかおにぎりに近いのだ。
タコは、トウモロコシ粉を使って作った平たいパンのトルティーヤにレタスやトマト、タマネギなどの野菜、小さく切った牛肉のステーキや豚肉・鶏肉の細長く引き裂いたものなどの肉をコリアンダーなどの香草と一緒にサルサをかけて巻いて食べるのだ。
最近はアボガドを使ったmどりいろのねっとりしたソースのワカモレを入れたり、過rさいそーセージのチョリソ、キャベツ、キノコ、チーズ等々、具のバリエーションはたくさんあるんだよね。
そのあたりもメキシコの国民食という感じがするのだ。

ところが、これが米国に渡ってテクスメクス料理になると様変わりするのだ。
まず、ハードタコとソフトタコというものに分かれたんだよね。
ハードタコはトウモロコシ粉で作ったトルティーヤをトルティーヤ・チップスのように油で揚げてかりかりにしたものの中に具を挟んだもの。
さくさくした食感を楽しむのだ。
ソフトタコはメキシコのタコに近いけど、使うのは小麦粉を使って作ったトルティーヤで、本場のもっさりした感じから、もっちりした食感に変わるんだよね。
薄焼きパンに具を挟んだ感じだよね。

で、米国のソフトタコが日本に導入され、日本のタコスができるんだよね。
米軍が駐留している沖縄ではあなりむかしから広まっていたみたいだけど、本土上陸はもっと後。
ボクが知る限りでは、外タレの先駆者の一人、ユタ出身の弁護士であるケント・ギルバートさんが原宿にタコスの店を作ったのがメジャーになった最初じゃないかな?
その店亜すぐにつぶれてしまって有名になったんだけど。
きっと、米国料理を食べさせるお店である程度認知されはじめ、いよいよ広めていこう、というときにあまりうまくいかなかったのだ・・・(>_<)

それがヘルシー食ブームか、スパイシーな料理のブームに乗って一気に広まったんだよね。
今ではかなりメジャーな食べもなのだ。
さすがに米国のように専門のチェーン店(タコベルなど)ができるほどじゃないけど。
でも、このタコスの浸透で、タコスフにして食べる、という習慣も出てきたよね。
もともと手巻き寿司とか海苔巻き、丼物などの組み合わせ系の食べ物が好きだから、米国風からはまた変わって独自の発展を遂げようとしているのだ。
そもそも、きっと辛さも抑えめだし、香草やスパイスも抑えめだろうしね。
それにピタパンやラップ系のサンドイッチも合流するからわけわからなくなるわけだけど。

さらに、沖縄で独自の発明されたのがタコライス。
タコスに巻く具をライスにのせたという、丼とタコスの融合で、米軍の兵士にたくさん安く食べてもらおうと1980年代にできたみたい。
今ではロコモコと並んで、新たな丼物として東京でも見かけるようになったよね。
塩辛くてスパイシーな肉類はむしろご飯に合うかもしれないのだ。

でも、こうした動きがあると、また原点回帰も出てくるんだよね。
けっこうメキシコの人が日本にやってきたというのもあるんだろうけど、本場のメキシコ料理屋で本場のタコも食べられるようになってきたのだ。
でも、正直なところ、ボクなんかは日本風にアレンジしたものの方がやっぱり食べやすくて好きなんだけどね。
それに、日本風の新たなバリエーションも出てきているので、いつしかカレーライスのようにむしろ日本風が海外に輸出できるくらいにしたいものなのだ。

2009/03/07

その筋の人々

民主党の小沢代表の公設秘書が逮捕されるという事件で、最近「与党までは手が回らないだろう」という「政府高官」のコメントが話題になっているよね。
これには与野党から批判が出ているし、官房長官も定例記者会見で「政府としての見解ではない。」と説明しているのだ!
それにしても、気になるのがこの「政府高官」が誰かっていうことだよね(笑)
というわけで、今回は報道で見かけるそういう表現がだれを指すのかを探ってみたのだ。

みんな気になるようで、調べてみるとすぐに出てくるんだよね。
有名なのは「政府首脳」と「政府高官」で、これはそれぞれ「内閣官房長官」と「内閣官房副長官」を指すことが多いのだ。
内閣官房長官は内閣総理大臣の女房役とも言われる国務大臣で、官邸を仕切ったり、スポークスマンとして毎日記者会見を開いたり、ということでよく報道に出てくるのだ。
その会見の映え発言した内容はそのまま「官房長官」の発言にんるなけど、記者のぶら下がり取材などの非公式の場での発言が「政府首脳」となるのだとか。
オフィシャル度が違うということだけど、わざと情報をリークするようなときにも使うみたい。

官房副長官というのは官房長官の下で内閣をまとめる役職で、各府省の副大臣のような立場だけど、もっぱら各府省の調整や国会との連絡役などを務めるのだ。
かつては政務と事務の二人だったけど、今は政務(衆議院)、政務(参議院)と事務の3名。
政務の二人はそれぞれ衆議院と参議院の議院運営委員会に参加して本会議の日程調整や閣僚の海外出張や国会同意人事の事前了解を得たりするのだ。
事務の官房副長官は事務方の最高のポストで、旧内務省系(警察庁、旧自治省及び旧厚生省)がつくことが多いよ。
この人たちが非公式の場で名前を明らかにしないことを前提に話すと「政府高官」で、今回も3名のうちの誰か、ということになるのだ。
たいていは発言内容でほぼ誰だか特定できるんだけどね。
今回は、警察官僚出身のあの人だろうね・・・。
※これについては後日河村官房長官から漆間副長官だったことが明らかにされたのだ。

で、これらの人がもっとオフレコで話すと「政府筋」という表現に変わるんだとか。
ボクは前に事務の官房副長官を務めた古川貞二郎さんの本を読んだことがあるんだけど、週に一度家や職場に記者を招いて「記者懇」というのをやっているらしくて、そういった場で、「これはオフレコだけど・・・」と話すと「政府筋」の話となるのだ。
これも酒の勢いでついつい漏らしてしまうような場合もあるんだろうけど、たいていは公には言えないけど、マスコミにその情報を取り上げてもらいたい、なんて時に使っているようなのだ。
こういうのはその世界では大事なんだよね。

最近の麻生総理の関連の話題でよく出てくるのは「官邸事情通」だけど、これは役人である官邸の職員というより、永田クラブ(官邸記者クラブ、正式には内閣記者会)に属して長いこと官邸に詰めている記者なんかなんだそうだよ。
でも、時々総理秘書官だったりするらしいのだ。
この辺はなかなか発言内容しかも多くの場合は要旨)だけじゃわからないよね。
外の人が言ったのと中の人が言ったのではだいぶ違うんだけど・・・。
その辺をごまかせるから時々秘書官も漏らすんだろうけどね。

これに対して、「○○省高官」や「○○省幹部」、「○○省職員」なんてのもあるよね。
これはわりとわかりやすくて、「高官」というと事務次官や局長などの偉い人たち、「幹部」というとそれ未満だけど課長以上の役職にある人たち、そして、その他課長未満が「職員」となるのだ。
「○○省筋」ぬいなると、オフレコで課長級が記者に漏らした話が多いみたい。
官邸と違って各府省の場合は「事情通」はあまり見ないよね。
各府省にも記者クラブはあるはずだけど、官邸と違って課長やそれ以下の情報を漏らしてくれる協力者(?)がいるから、出てこないだけかな?

2009/02/28

人生は食い合いだよ!

今日は職場の後輩の結婚披露パーティに参加してきたのだ。
実は、同期や同じ部署の同僚が相次いで結婚したんだけど、それはなんとボクが米国に留学中のこと!
本来なら式に出てもおかしくない関係だったわけだけど、でられなかったんだよね。
で、今日はひさびさに結婚式の二次会に参加することになったのだ。
めでたい話だから、けっこういいものだよね♪

パーティの中程では、恒例のケーキ入刀。
かつては「二人の最初の共同作業」なんて紹介して、写真を撮りまくったものだよね。
今日は披露宴じゃなくて友人代表が司会をしているのでさすがにそんな紹介はしないけど、やっぱり撮影ポイントではあるのだ。
でも、この頃はナイフを入れるところよりも、むしろその後の「ファースト・バイト」の方の写真を撮るよね。
まず、新郎が新婦に「一生食いっぱぐれることがないように養うよ。」ということでケーキを食べさせてあげて、その後、新婦が新郎に「ずっとおいしい料理を作るわよ。」ということでケーキを食べさせてあげるのだ。
たいていは新郎が食べるのは大きなかたまりにさせるんだよね(笑)
でも、これって男女間の固定的な役割分担に基づいているので、男女共同参画の観点からは怒られてしまうかな?

で、「食いっぱぐれがないようにする」と言えば、赤ちゃんの「お食い初め」。
最近はあんまりやらなくなっているのかもしれないけど、赤ちゃんが生まれて100日目に祝い膳を用意して祝うのだ。
ちょうど100日目くらいに乳歯が生え始めるので、「一生食べるのに困らないように」ということで食べさせるのだ。
実際には口に食べ物を入れてあげる程度だけど、平安時代から続く伝統ある行事だよ。
ま、基本的には今伝わる様式はある程度以上の所得のある家庭でのもので、多くの貧しい層(庶民のほとんど)ではそうもいかなかったんだろうけど・・・。

「お食い初め」では、一般に一汁三菜の祝い膳を用意し、そこには、尾頭付きの魚、赤飯、汁物、焚き物、香の物、紅白餅、歯固め石が用意されるんだ。
これを漆塗りの食器に盛り、膳に添えるのだ。
男の子の場合は内外がともに赤の漆器を、女の子の場合は外が黒で中が赤の食器を使うのが正式だって。
ま、この手の漆器は結婚や元服・成年式(若衆入り)なんかの祝い事全般に使うんだよね。
食事の内容も基本的には一般の祝い事と変わらないよ。

でも、この中で異質なのが歯固め石。
これは歯が丈夫になりますように、という願いを込めて赤ちゃんにかませて、その後神社の境内に奉納したりするのだ。
もともと神社の境内から小石をとってくるのが正式なんだそうだよ。
この固いものをかんで歯を丈夫にしようと願う、というのは、毎年の鏡開きでも行われることなのだ。

鏡餅は歳神様が宿るよりしろとして床の間とかに飾るんだけど、縁起物なので「割る」じゃなくて「開く」と言うんだよね。
で、その方法も、包丁などで「切る」のではなく、木槌でたたいて「くだく」のだ。
これが可能なのは、ずっとおいておくことがおもちの表面がかちかちになるから。
むかしは細かく砕いたおもちをあげてかき餅にしたり、焼いてから汁粉にしたり、おかゆに入れて食べたりしたのだ。
これは歳神様のよりしろだったおもちを食べることで神と一体となろうということでもあるんだよ。
で、ここでやっと話がつながるんだけど、割ったばかりの固い鏡餅を食べて歯の丈夫を願う「歯固め」という行事があるのだ。
これも「お食い初め」のときと同じで、固いものをかむことで歯を丈夫にしようと祈るのだ。

というわけで、欧米由来の「ファースト・バイト」は「食いっぱぐれ」だけを心配しているわけだけど(笑)、日本では古来から「丈夫な歯」も祈願していたのだ。
でも、実は日本では江戸時代にすでにほうき型の「ふさようじ」で歯みがきを行っていたりと、口腔衛生には気をつけていた民俗なのだ。
入れ歯なんかがないむかしは、虫歯になったら抜くしかなくて、はがなくなればものが食べられなくなるから死活問題だったのだ。
まさに、「食べ物がそれなりにある」という状態とともに、「丈夫な歯」というのは重要な要素だったんだろうね。
結婚式でも、何か固いものをかみ合って「歯固め」をすれば、8020運動(80歳で20本の歯を保つ、という運動だよ。)ももっと進むかもね(笑)

2009/02/22

黒くなってしまったら・・・

アルミの鍋でゆで卵を作ったら、鍋が黒ずんでしまった・・・、という相談を受けたのだ。
なんとなく、理系出身のボクは、卵の中の硫黄と反応したかな?、と思ったんだけど、その黒ずみをとる方法は思いつかなかったんだよね(>_<)
そこで、さっそくネットで調べてみるとけっこう有名な現象であることが判明。せっかくなので、この件をもう少し掘り下げて調べてみることにしたのだ。

最近は軽いこともあってよくアルミの鍋が使われるけど、実は、けっこう扱いが難しいんだよ。
多くのアルミの鍋はちょっとくすんだ感じの色合いで、あんまりぴかぴかではないけど、これには意味があるのだ。
流通したての1円玉がぴかぴかなのに、いつの間にか白っぽくくすむのと同じで、あれは1円玉の表面に「さび」ができているのだ。
この「さび」は酸化アルミニウムで、アルミニウムはとても酸素と反応しやすいので、すぐに表面がさびてしまうんだよね。
でもでも、一度表面がさびて、酸化アルミニウムの皮膜ができると、それ以上は中がさびなくなるのだ!
で、これを利用したのがアルミ鍋で、あの鍋のくすんだ感じの加工はわざと厚めに酸化アルミニウムの皮膜を表面にほどこしているんだよ。
これをアルマイト加工というのだ。

鍋とかの場合はほうっておいてさびさせているわけではなくて、電気分解を利用してアルミ板の表面に厚めの酸化アルミニウム(アルマイト)の皮膜を生じさせるんだよ。
これを発明したのは、戦前の理化学研究所。
第3代所長の大河内男爵の時代はとかく実用的な発明が相次いで、理研発ベンチャーが数多く生まれたのだ。
アルマイトもその一つで、昭和の時代に小学生だった人には給食のアルマイト食器もおなじみだよね。
他にも、理研からは色んなものが出てきていて、合成酒の製造方法や鈴木梅太郎博士が抽出に成功したビタミンAの製造なんかも手がけていたのだ。
こうして、「科学者の楽園」と呼ばれた理研から生まれた技術は次々と産業に移転されていって、理研コンツェルンと呼ばれる企業群になったんだよ。
リコー(理化学光器)、理研ビタミン(麻婆ナスでおなじみだよね。)、科研製薬などは今も有名だよね。
アルミ鍋の話にもどると、このアルマイトの皮膜が鍋を防護しているんだけど、これはいくら厚いといっても強くこすったりすると傷ついてとれてしまうのだ。
なので、たわしなんかで強く洗ってはダメで、よく水ですすいでからスポンジで軽くこするのが正しい洗い方。

それに、あまり強い酸やアルカリを煮たりするのもよくないのだ。
酸味の強い果物、お酢をきかせた料理、こんにゃくのアクぬき、重曹を使ったものなんかも化学反応を起こしやすいので注意が必要だよ。
で、アルマイトの皮膜にキズがついてしまうとアルミニウムの表面が一部むき出しになるんだけど、そこに黒ずみができるのだ。
卵の場合は、たんぱく質中に硫黄を含んだアミノ酸のメチオニンが多く含まれていて、ゆでているとそこから硫化水素が分離してくるんだよね。
で、この硫化水素とアルミニウムの表面が反応すると硫化アルミニウムになって黒く見えるのだ!
他にも、水酸化アルミニウムができた後に水に含まれるミネラル成分と複雑な反応をして黒い沈着ができるみたい。
黒ずみをよくよく見てみると、こすった跡なんかがよくわかるよ。

で、硫化アルミニウムなんかは水に不溶なのでほうっておいてもあんまり害はないらしいんだけど、とりたいよね(笑)
一生懸命こすればとれるけど、そうするとかえってキズが増えてしまってまた黒くなる原因となるのだ。
なので、化学的にとる方がよいわけ。 ボクがネットで調べたものは、レモンやリンゴなどに含まれる弱酸性の有機酸(クエン酸、リンゴ酸とか)を使ってとる方法で、鍋にレモンの薄切りやリンゴの皮と水を加えて、よく似るというもの。
黒くなった部分は水には溶けないけど、弱い酸には溶けるのだ。
でも、黒いのはとれても、そこはアルミニウムがむき出しのままなので、そのままではまたすぐに黒くなってしまうみたい(>_<)
ほうっておいても酸化されて皮膜はできるけど、野菜くずなんかを水にすると、多少皮膜が強くなるそうな。
とは言え、最初から気を遣って使うのが一番だろうね。

ちなみに、黒くなるといえば銀食器。
銀は酸化されるだけで黒ずんできて、それがいわゆる「いぶし銀」なわけだけど、さすがに食器だとぴかぴかにしたいよね。
練り歯磨きに含まれる研磨剤で磨くというのもあるけど、化学的に対処する方法もあるのだ。
それは、レモン汁を少し入れた水にアルミ箔と一緒に煮るという方法。
イオン化傾向の違いで、銀よりもアルミニウムの方が参加されやすいので、そうすると酸化銀が電気分解され、酸化アルミニウムができるのだ!
ま、それだけアルミニウムは酸化されやすいってことなんだよね。

2009/02/15

線路は続いていたとしてもどう走る?

ボクは最近副都心線に乗るようになったんだけど、あれってなかなか便利だよね。
池袋と新宿、渋谷が地下鉄でつながっているというのがよいのだ。
乗り換えを組み合わせると、安い電車料金で、かつ、素早く移動できるんだよね。
そして、副都心線の魅力のひとつは急行運転。
これまでも東西線では快速運転があったんだけど、あれって途中の駅に止まらないだけで、前の電車を追い抜かすようなことはしないのだ(>_<)
ところが、副都心線の場合は東新宿とかで「追い越し」をするんだよ。
これが画期的なわけ。

もっとも単純な鉄道は単線で、線路は1本。
上下線とも同じ線路を走ることになるので、待避所や駅で待ち合わせをして、上りと下りの電車がはち合わせをしないようにダイヤを組む必要があるのだ。
ボクが前に四国に行ったときなんかおどろいたんだけど、岡山から特急に乗って四国にはいると、入った先の予讃線なんかは単線だから、各駅停車はおそろしいくらいにとまりまくるのだ。
で、駅という駅で特急の通過待ちをするので、ものすっごく時間がかかるんだよね・・・。
高松-松山間が時間くらいかかるのだ。
けっきょくバスの方が早かったりするくらいだよ。
無理矢理特急を通しているので在来線に被害大なんだよ。

で、上下線で線路を分けて、単線のときに最大のダイヤの制約になっていた「待ち合わせ」をしなくてすむようにしたのが複線。
これだと正面衝突の危険はないから、上下線でそれぞれ独自に運航できるのだ。
当然ターミナル駅では折り返し運転とかするから完全に独立にはできないけど。
ところが、複線でも急行運転を淹れると待ち合わせが必要になるんだよね。
単に停車駅を少なくして到着時間を早めるだけならいいんだけど、前の各駅停車を急行が「追い越し」しようとすると、やっぱり「待ち合わせ」が必要になるのだ。
これが「通過待ち」。
通常は、待ち合わせ駅が決まっていて、各駅停車がその駅に止まっている間に急行電車が横をすり抜けていくんだよね。
同じ駅に各駅停車と急行が止まって乗り換えができるようになっていることもあるのだ。

ダイヤは通常出発地と目的地の間を横に時間軸をとって線で結んでいくんだけど、「追い越し」ができないとそれぞれの列車を表す線は交わることができないのだ。
で、「通過待ち」をして「追い越し」を行うとそこでそれぞれの列車の線が交差して、後から出た急行が先に出た各駅停車を追い抜くことになるわけ。
急行の方が傾きが急なんだよね。
それだけ短い時間で目的地に着くということなのだ。

さらに進化して、この「通過待ち」をせずに「追い越し」をしようとすると、複々線が必要なのだ。
複々線は上下線それぞれに2つずつ線路があるもので、3つずつになると三複線、4つずつになると四複線と名前が変わっていくそうだよ。
複々線の場合、各駅停車の線路と急行の線路が分けられるので、「通過待ち」することなく、独立に運航させて「追い越し」ができるようになるわけ。
その分、線路敷設のための土地も多くいるし、線路の管理も複雑になるんだけどね。
山手線と埼京線の池袋-大崎間はまさにこうなっていて、埼京線が山手線の急行の役割を果たしているんだよね。
走っている山手線を埼京線で追い抜いていくことができるのだ。

でも、複々線にすると完全に輸送力が2倍になるかというと、なかなかそうもうまくはいかないみたい。
各駅停車と急行の乗り換えや、ターミナル駅での運航のためにけっきょくダイヤ上の制約が出てきてしまうので、通常は1.5倍くらいにしかならないんだそうだよ。
そのために、2倍以上のコストがかかるのだから、判断は鈍るよね。
ところが、複々線にすると「待ち合わせ」を考えなくてすむので、より密にダイヤを組むことができるのだ。
都内の私鉄各線はまさにこの状況で、「待ち合わせ」による「追い越し」をする限りはこれ以上ダイヤをつめられない、というところまで来ていて、ラッシュ時の対応のためにさらに運航本数を増やしたい、という意向もあるのだ。
それで都内の私鉄各線はできるところは複々線かを進めているんだよね。
ま、さすがに住宅地の中を抜けているので、土地取得の問題とかでできないところがあって、完全にはいかないんだけど。

2009/02/08

きちんと予習をしておかないと!

いよいよその日が近づいてきたねぇ。
なんと、今週の土曜日はもうバレンタインデーなのだ!
今年は平日じゃないから、あんまり職場で義理チョコもらうのは期待できないけど、いつもはあまり食べられないようなチョコをおやつとしてゲットする機会なので、どうすればよいかはよくわからないけど、がんばりたいもなのだ(笑)
で、もちろんお返しはするけど、もらうに当たってきっちりと予習をしなくては、ということで、今回はチョコレートについて少し調べたのだ。

チョコレートの原料は言わずとしれたカカオだけど、チョコレートの作り方ってあまり知られていないよね。
カカオの実は、パルプと呼ばれる綿状のものに包まれているんだけど、これがついたまま水につけてまず発酵させるのだ。
すると、実だけを取り出すことができて、これをコーヒー豆と同じように焙煎するんだよね。
焙煎したらまず荒く砕き、外皮や胚芽を風を送って飛ばして除くのだ。
これをさらに細かく砕いていくと、やがてねっとりしたペースト状になるんだよ。
これがカカオマス。
胡麻と同じように多量の油分を含んでいるのですりつぶしていくうちにペースト状になるのだ。

このペースト状になったものにそのまま砂糖やミルクを加えて飲むのがホットチョコレート。
固形のチョコレートが英国で発明されるまではこれが「チョコレート」だったんだって。
今でもホットチョコレートというメニューを見かけることがあるけど、日本の場合はチョコレートを溶かしてミルクで伸ばしたようなものだよね。
で、もっとさっぱりしているのがココアだけど、こっちはココアパウダーにミルクなどを混ぜた飲み物なのだ。
ココアパウダーはカカオマスを圧搾して油分=カカオバターを取り除いた残りで、もともとカカオマスの焼く55%は油分で、ココアパウダーになるとそれが10%強くらいになるんだそうだよ。
なので、ホットチョコレートよりさっぱりしているのだ。
また、絞りかす(?)だけあって食物繊維も豊富で、その点で注目されたこともあったよね。

最近はカカオ含有量が極めて高いチョコもあるけど、通常のチョコレートはカカオマスに砂糖、カカオバター、粉乳などを加えて練ったものなのだ。
カカオマスよりさらに油分を高めるというわけ!
だからカロリーが高いんだよね・・・。
一度とけたチョコレートの表面に白いものが出てくることがあるけど、これはブルームと呼ばれるもので、カカオバターが分離して表面でかたまったものなのだ。
食べても問題ないけど、味はだいぶ落ちてしまうんだよね。
なので、手作りチョコで一度とかして型に流し込む場合も、あまり温めすぎないように注意しないとブルーム化現象が起きてしまって、おいしくなくなるのだ(>_<)

チョコレートの中でも、粉乳を含ませないのがスイート・チョコレートで、砂糖が少ないとさらにビターチョコレートと呼ばれるのだ。
粉乳が少しはいるとセミスイート・チョコレート、粉乳がそれなりに入るとミルクチョコレートだよ。
粉乳に若干量の非脂肪カカオ分(ようはココアパウダーなど)を加えるとハイミルクチョコレートになるのだ。
日本でもそれぞれ公正取引委員会の規格で決まっているのだけど、欧州なんかではより厳しい基準があるんだよね。
日本のものはかなりミルクが多めでさっぱりしているのが特徴なんだけど、それだと、欧州ではチョコレートと認めてもらえないものもあるのだとか。
フランスやベルギーのものはかなりすっきりした甘さだけど、あれはミルクが少ないからかな?
米国のなんかはかなりしつこいけど、あれはカカオバターが多くてミルクが少ないからなのだ。
ちなみに、ホワイトチョコレートはカカオバターに粉乳と砂糖を加えたもので、ココアパウダーがチョコレートから抜けたようなものなのだ。

最近はやりの生チョコレートはかためる前のやわらかいチョコという印象だけど、実はそうではなくて、チョコレートに生クリームや洋酒を加えて練ってやわらかくしたものなのだ。
「生」というのは「加工していない」という意味ではなくて、単に「やわらかい」という食感をイメージさせるためにつけているみたい。
これにも規格があるんだって。
で、チョコレートに生クリームや洋酒のほか、ミルクやバターなんかも加えてさらにやわらかくしたチョコレート・クリームがガナッシュ。
ちょっとこじゃれたチョコレートでよく見かける言葉だよね。
なんてことはなくて、チョコレートをやわらかく練ったものなのだ。

で、ガナッシュと同様に、ショコラティエ(チョコレートの専門店)で見かける、もうひとつの気になる言葉がプラリネ。
これもチョコの一種かと思いきや、これは、焙煎したヘーゼル・ナッツやアーモンドなどのナッツ類を粉砕し、砂糖を加えてカラメル化したもののこと。
プラリネをペースト状にしてから、チョコレートでコーティングしたものがチョコレート・プラリネで、これがよくショコラティエでみかけるものなのだ。
コーティングせずに、チョコと混ぜて一緒に練ると今度はジャンドゥーヤになるんだよ。
食べてしまうと同じようなものだけど(笑)、見た目は大きく違うよね。

いずれにしても、こうやってチョコに風味付けをしているのだ。
特に、ガナッシュなんかは果実由来の洋酒を使うことで、様々なフレーバーを楽しめるんだよね。
グランマニエのオレンジなんかが有名で、ボクなんかも好きなのだ♪
一方、プラリネの方は香ばしさが出るんだよね。
これに、カラメルソースや、ゼリー、洋酒などなど、チョコで包むことで、ナッツ類やレーズンをそのままコーティングする以上のバラエティが出るというわけ。
それにしても、よく考えるものだよねぇ。
そういうことを踏まえてショコラティエをのぞいてみると、もっとおもしろいかもね。