2026/08/29

時間差攻撃

 海外旅行や海外の人とのウェブ会議で実感するのが時差。
こっちが昼間でも米国では夜中だったりするわけだよね。
地球が球体で自転しながら太陽の周りをまわっている、と考えるとなんとなくイメージはできるけど。
そもそも、太陽が昇っている時間を昼、沈んでいる時間を夜とするような相対的な時間設定をするからそうなるんだよね。
とはいえ、世界中が協定世界時(UTC)を使ったところで、太陽のサイクルに合わせて生活する以上は数字以上の意味はないんだよね。
世界中で完全屋内生活で太陽とは無縁に生活するとなれば話は別だけど。

キリスト教世界では世界は平面だったのでこういう概念は出てこないのだけど、古代ギリシアではすでに地球は球体で太陽の周りをまわっているというのもわかっていたので、遠隔地では太陽高度がずれることはわかっていたのだ。
でもでも、太陽高度が大きくずれる=時差があるほどの遠隔地とリアルタイムで交信する手段がないわけで。
実感も確認もできないわけだよね。
現代人だって飛行機で超高速で移動したり、電話やネットで瞬時に遠隔地とつながらない限り意識しないのだから。

で、なんとなくこの世に時差があるとわかって来たのは大航海時代。
まさに再発見なんだけど、そのきっかけはマゼランによる世界一周。
マゼラン一行は西回りで世界一周し、スペインに戻って来たのだけど、このとき、航海日誌上の日付と実際の日付に1日ずれがあったのだ。
西回りということは、マイナスの時差方向に進んでいるので。日付変更線を越えたところで1日加えないと、ということなんだけど、そもそも時差というものをまったく理解していない時代なので大混乱。
船員にしてみれば、日の出・日の入りをきちんと観測して日を数えているわけで自分たちに誤りはないと主張するけど、西に進んでいるため、日の出から次の日の出までの時間は24時間より長くなってしまっていて、単純に太陽の動きだけで日付を数えるとずれが生じるわけだ。

マゼラン一行は、まさにこの世は平面ではなく球体だから、ずっと西に進んでいけばもどってこられるはず、と考えて実行して、成功しているわけで、よくよく考えればわからなくもないけど、そもそも時差という概念がすっぽり抜け落ちていて、その最終的な調整の仕方としての日付変更線なんて思いもよらないわけだ。
とはいえ、科学的にはきちんと説明できるので、あとでよくよく思い返してみれば、航海日誌と実際の日付が1日ずれるのはまさに世界一周を成し遂げた証拠でもあるわけだよね。
1873年、つまり19世紀後半になってから出版されたジュール・ヴェルヌの「八十日間世界一周」でもこの話がトリックとして使われていて、本人たちは1日分過ぎてしまった!、と思っていたけど、東回りだったため(マゼランとは逆)、日付変更線をまたいだところで本来は1日戻すことになってちゃんと80日間で世界一周できるのだ。
マゼランの世界一周は16世紀の偉業なわけだけど、19世紀後半の小説でもそれがトリックに使われてしまうくらい多くの人は一見ぴんと来ない話ではあったのだ。

では、人々が時差を意識するようになったきっかけはなんなのか?
多くの場合、鉄道による高速の長距離移動ができるようになったこと、と言われているよ。
蒸気機関により高速の長距離移動ができる鉄道が実現したのはまさに19世紀前半ころ。
鉄道を正確に動かすうえでは時間管理が必須なんだけど、当時は太陽の南中時刻を正午とするようなローカルタイムが主流。
遠くに移動すると、出発地の時間と到着地の時間はずれてしまうのだ。
そこで「鉄道時間」という標準時の原型となるようなものが導入されたんだよね。
これにより、数時間移動した先でちょっと時間がずれているというのが実感できるようになったのだ。

ちなみに、赤道は1周約4万kmなので、1時間の時差(=経度15度差)は1,670kmくらいになるのだ。
日本くらいの緯度(35度付近)だと1,300km、北欧くらいの緯度(60度付近)では900km弱。
なので、最初に鉄道が普及した欧米だと1,000kmを超える移動だとなんか時間がずれているな、と感じられたはず。
パリ-ウィーン間がそんなものなので、確かに実感する人は出てきそうだ。
米国だと東海岸と西海岸の間で3時間時差があるから、大陸横断鉄道に乗ればかなり時差を感じたはずだよ。
で、飛行機の登場によりもっと時差は問題になるわけだ。
今でも不思議といえば不思議だけど、米国に行く場合は昼過ぎのフライトで出て、同日に昼すぐに到着したりするからね。
途中で日付変更線をまたいでいるので、日付が1日もどるのだ。
実際には半日移動+半日分時差でほぼまる1日分くらい時間がずれているのだけど。

2026/08/22

絶妙なバランス

 小学校課中学校の理科で習うと思うのだけど。
地球の空気の組成は、窒素が8割弱、酸素が2割、アルゴンが1%弱、二酸化炭素が0.03%ほど、となっているのだ。
地球温暖化とかで着目されている二酸化炭素だけど、実は4番手だし、10倍に増えたところでアルゴンにはかなわないのだ・・・。
で、子の組成はなかなかよくできていて、というか、むしろ子の組成に合わせて今の生物が進化したからなんだけど、人間の場合は酸素濃度が18%を切ると酸欠になって危ないというので、かなり絶妙なバランスで保たれているんだよね。
でも、実は地球の歴史上、いろいろなことがあってここのところ数千万年はこの組成に落ち着いているのだ。

太陽のまわりの星間物質が集まって地球が個体惑星としてでき上がったころ。鉄やニッケルのようなものが核のほうに、水素やヘリウムなどの軽いものが外側にいたのだ。
その外側の部分が原始大気とyとばれているもので、まだ中心部に熱があって冷めきっていないので、超高温高圧だったんだって。
そのうち、水素やヘリウムのような軽すぎる期待は太陽風により吹き飛ばされ、ガス成分のうち比較的重量のあるものだけが大気として残ることになったのだ。
それが一酸化炭素や水、アンモニアなどなど、
一酸化炭素は自ら酸素を奪って二酸化炭素になり、アンモニアも高温で分解されて窒素と水素に分かれたそうなのだ。
ここで重要なのは、酸素がほとんど存在していないので、アンモニアが燃焼ではなく、熱分解されているところ。
燃焼の場合は硝酸化合物になってしまうけど、このときは酸素がほぼないので窒素が出てくるのだ。
ちなみに、酸素はさまざまな反応の過程で出てくることはあったようだけど、中心部近くにいる鉄などの金属が還元状態で非常に酸化されやすかったので、そっちに取られていたみたいなのだ。

で、ここで出てきた水素はやっぱり飛ばされてしまって、窒素や二酸化炭素と水が残るんだよね。
このときでも100気圧くらいというからすごいものだ。
地球はだんだんと冷えてくると、火山噴火の時にまき散らされている微粒子が核となって水蒸気が雨として地上に落ちるのだ。
これで最初の海ができるのだ。
43~40億年くらい前というから、液体の水が惑星表面を覆うまで冷えるのに3~5億年くらいかかっているわけだ。
この時の海は空中にあった硝酸化合物や硫酸化合物を溶かしながら降った超強力な酸性雨でできたもので、かなりの賛成だったらしい。
それが地上の金属などと反応して不溶性の円として沈殿していくことで賛成が徐々に弱まったらしい。
で、水溶性の高いナトリウムやカリウムの塩化物を中心とした塩が溶け込んで今の海に近いものができたのだそうだよ。

地上にはけっこうな量のカルシウム(火山由来の消石灰=酸化カルシウム)があってそれも海の中に溶けもむのだけど、そうすると、大気中の二酸化炭素を吸収しだすのだ。
まさに自然の石灰水状態になって、超高圧で二酸化炭素が大量に存在しているので、海中のカルシウムイオンは炭酸カルシウムとなって水にほとんど溶けない石灰岩に変わっていくのだ。
その結果、地球の大気は気圧も下がり、大量の窒素と量が減った二酸化炭素から構成されるものになるよ。
このくらいのタイミングで生命の兆しが現れ、さらに、そこからしばらくして光合成を行う生物が誕生すると、大気中の二酸化炭素はさらに消費され、かわりに酸素が出てくるのだ。
で徐々に酸素濃度が上がっていくわけ。

でもでも、巨大な生物が闊歩していた時代は今とは酸素濃度が違うのだ。
超巨大なシダ植物が繁茂していた古生代や、恐竜が世界を支配していた中生代の前半くらい(ジュラ紀)は酸素濃度は今の半分くらい。
白亜紀に入ると気候が温暖になり、植物が大繁殖した結果、酸素濃度は逆に今より高い25~30%まで上がったらしいよ。
このくらいの時期がティラノサウルスなんかが闊歩していた時代。
でも、新生代に入るまでは高い濃度が維持されるんだけど、おそらくジャイアントインパクトの影響で生物が大量絶滅して生物相が大きく変わると、今度はだいたい20~21%になって以降は落ち着いて今に至るみたい。
植物による酸素放出と呼吸による酸素消費のバランスで変わるので、どういう動植物が反映しているかで変わってくるのだ。

窒素と酸素はそんな感じだけど、アルゴンってどこから来たの?、となるよね。
これは花崗岩などに含まれている放射性のカリウム(K40)が電子捕獲(用紙が電子と結合して中性子になることで原子番号が一つ減る)によってできるAr40
このK40は大量にあるので、Ar40も多くできるのだけど、K40の半減期は12.48億年と非常に長いのでバンバン生まれるわけではなく、Ar40の量もじわじわと増えていくくらいだよ。
なので、新生代になって以降だけで考えても、構成比率に影響が出るほどは増えないのだ。

それにしても、この地球の空気は8割以上が窒素とアルゴンでできていて、どちらも常温常圧化ではほとんど化学反応しないので、非常に安定的。
これは安定的な環境を保つという点で重要だよね。
反応性が高いと気温や気圧に影響が出てきてしまうから。
よくできているものだと思うよ。

2026/08/15

どっちがどっち

 街中華に行くとたいてい二択で迷うのだ。
チャーハンか、レバニラか。
チャーハンは正直外れが少なく、よほどのことがない限りまずいことはない。
一方、レバニラはあまり食べる機会がないのでチャレンジしたいけどはずれもある。
ついつい安全策でチャーハンをとってしまうんだよなぁ。
でも、いまは冷凍のチャーハンもかなりおいしいから、本当はレバニラをせめるべきなんだよなぁ。
なんて、普段から考えているので、テレビで街中華の店が出てくるとついつい注目してしまう。
レバニラが出てこようものならネットで調べてしまう。

そんな魅力にあふれるレバニラだけど、どうももともとニラレバだったようなんだよね。
何言っているかわかりづらいけど。
この料理の中国語名は「韮菜猪肝」。
そう、「にら・レバー」なのだ。
おそらくそのまま日本語にした「ニラレバ」が先にあった名前と思われるんだよね。
レバニラという名が広まったのは、一説に「天才バカボン」の影響ともいわれているよ。
バカボンのパパの鉱物が「レバニラ」で、作中で何度も言及するのだ。
漫画も大ヒットしたけど、さらにテレビアニメもヒットして。
そしてそしてさらに、むかしのアニメなので再放送を何度もして子供たちに刷り込んで、と子供たちにとっては「レバニラ」が広まったのだ。
この影響で子供たちが「レバニラ食べたい」なんていうこともあっただろうしね。

どっちがどっちでもいいような気もするけど、世の中には区別したい人もいるようで。
ニラがメインのときは「ニラレバ」、レバーがメインのときは「レバニラ」と使い分ける、なんて主張もあるよ。
たぶん、多くのお店は語感で好きな方を選んでいるだけだと思うんだけど。
検索では「レバニラ」の方がヒットするから。そっちがメジャーになりつつあるのかな。
コンビニやスーパーで売っているのも「レバニラ」だね。

で、思い返してみると、ニラってメジャーな野菜のようで、実はそんなに食べる際のバリエーションはないのだ。
餃子の具、ニラ玉、レバニラ、もつ鍋やキムチ鍋の具・・・くらいしか思いつかない。
ニラのおひたしなんかもあるけど、そんなにメジャーではないよね。
それもそのはず、ニラは昔から知られた野菜でありながら、家庭料理に普及したのは戦後らしいのだ。
滋養強壮の薬草的な扱いはあったものの、においが強く、昔の日本人には避けられていたようなのだ。

仏教では「五葷(ごくん)」と言ってにおいの強い野菜を食べないんだよね。
つまり、ニンニク、ネギ、ラッキョウ、ニラ、ノビルの5つ。
ネギはこの中では比較的においが弱めなので最も普及していたっぽい。
ラッキョウは江戸時代になってやっと広がったらしい。
ノビルは食べるところは食べたけど、むしろ田んぼの周りに映える雑草扱い。
ニンニクとニラは食文化の多様化の中で広まっていった、という感じ。

確かに精進料理にはネギは出てきてもニンニクやニラはまず出てこないよね。
臭みけしとしてはショウガやネギといった薬味が中心だったはず。
戦後になって洋食や日本式の中華料理が広まるにつれ、メジャーになっていったっぽいよ。
とはいえ、普通によく見かける野菜だよね。
1年中売っているから、家庭でよく使う野菜扱いなのだ。
みんな家で餃子作ったり、ニラ玉作ったりしているということかな。
個人的には鶏肉と辛味炒めにしたり、お味噌汁のぐにしたりするのも好きだけど。
緑黄色野菜で栄養豊富らしいから、においを気にしなければ優秀な野菜ではあるのだ。

実は、ニラが優秀なのは栄養価のみではないのだ。
なんと、日陰で栽培できるんだよね。
っていうか、あまり日に当てない方が柔らかくておいしくなるのだ。
で、栄養豊富で日陰で栽培できるということで、戦中は庭で栽培しましょう、みたいに症例もされたらしいんだけど・・・。
メジャーな食材でもなくてあまり広がらなかったって。
粥の具にしたりしたらしいけど、それだけじゃね。
やっぱりニラをおいしく食べる料理と一緒じゃないと広まらなかったわけ。
そこいくと、餃子、ニラ玉、レバニラというのは偉大な料理なんだね。

2026/08/08

タメイゴゥ

 たまに食べるとおいしく感じるのがたまごサンドイッチ。
さすが、綱と並んで定番なだけある。
さらに、最近では外国人観光客にも人気なんだって。
信じられないくらいふわふわのパンにあっさり目のたまごフィリングが挟まっていて、欧米式のサンドイッチとは一線を画しているので衝撃的なんだって。
けっこうコンビニでたまごサンドを買って朝食に、というのが多いらしいよ。

サンドイッチの歴史上、英国でも米国でもたまご自体は珍しい食材ではなかったようなのだ。
ただし、目玉焼きをパンにはさんで食べる形式だったり(エッグベネディクトやエッグマフィンはその進化系)、スライスしたゆで卵を挟むものだったり。
かつ、卵がメインということも少なくて、一緒にハムやベーコンなどの肉類が挟まっていることのほうが多いみたい。
欧米式の文化では、卵だけというのは少し貧相に感じるらしい。

今の日本式のたまごサンド、すなわち、刻んだゆで卵をマヨネーズであえたものがパンにはさまれるようになったのはどうも大正のころらしい。
キューピーが最初にマヨネーズを市販したのと同じころで、タルタルソースみたいなのをイメージしたのかもしれないね。
もともとフランスにはビストロのおつまみの定番、ウフマヨ(ゆで卵にマヨネーズを付けたもの)があるし、ゆで卵とマヨネーズの相性がよいことはわかっていたのだ。
日本ではあまり野菜を生食する文化がなかったこともあって、マヨネーズを売り出したキューピーはいろんな食べ方を提案していたようなんだけど、その中の一つにたまごサンドもあったみたい。

でも、戦前はまだマヨネーズはちょっとおしゃれなもの、という感じで、一般家庭には普及はしていなかったようなのだ。
これは戦前だとまだ卵は高級品だったのだ。
ところが、物価の優等生と言われた卵はほとんど値段が変わらず、一方で、インフレが進んで円の価値は下がっていったので、相対的に卵は庶民にも出が出る普通の食材になっていくのだ。
そんな中、喫茶店文化が大衆化していくのとあいまって、サンドイッチの定番は、ハムときゅうりを挟んだものと、ゆで卵を刻んでマヨネーズであえたフィリングを挟んだものが主流になっていくんだよね。
で、そこにやはり戦後に一般家庭に普及していったツナ缶を使ったツナサンドも混ざってくるわけだ。
昭和のサンドイッチといえばたいていこれらで、高級な別格のものとしてカツサンドがあるくらいだったよね。

一般家庭に普及してからのたまごサンドは、パン屋さんで買ってくる、喫茶店で食べる、というほかに、家庭で作る、というのも多かったのだ。
そこまで大変なレシピではないからね。
でも、ここでもう一度転機が。
それが、コンビニエンスストアの出現。
コンビニの主力商品としておにぎりやサンドイッチという軽食が出てくるのだ。
はっきり言って、当初のコンビニ弁当や麺類はあんまりおいしいものではなかったよね・・・。
今では開発が進んでおいしいけれど、いつでも帰る代わりにちょっと質が悪い、という感じ。
そんな中で、まともに食べられるのがおにぎりやサンドイッチだったわけだ。

おにぎりについても、コンビニのものはそもそも家庭のおにぎりとは別物なので、そこが逆に良かったのかもしれないんだよね。
特殊な放送でパリパリのノリを巻けるおにぎりはしょうげきてきだったのだ。
サンドイッチについても、家庭で作ろうとするとどうしてもある程度の量を作らないといけないので一食分だけ、というわけにはいかなかったのが、いつでも複数種類のサンドイッチが同時に食べられる、という時代に突入したのだ。
売れるようになると商品開発も進むわけで。
様々な具が考案されるし、挟むパンも超ふわふわなもの、全粒粉で少し硬いもの、タイ麦パンなどバリエーションが出てきたわけで。
でも、そんな中でも、卵とツナは定番の具であり続けているんだから、日本人のソウルフード的にななってきているよね。
(ハムは薄いものが1枚しか挟まっていないという昭和的なものはほぼ見かけなくなったのだ・・・)

そして、今では子のたまごサンドは海外からの注目まで集めるように。
でも、おそらくこの後もうひと転機ありそうだよね。
寿司が海外にひりまってカリフォルニアロールとかサーモンの寿司ができたように、海外で広まっていく中で去らぬく付されたたまごサンドが登場してもおかしくないのだ。
次はどんな展開が待っているのか。
10年後くらいには今からでは信じられないようなたまごサンドの進化系が流行しているかも。

2026/08/01

ふきだまり注意

 熊本でまた大きな地震があったのだ。
熊本城の天守閣が復活してまたすぐの被害・・・。
しかも、今回はイオンモールでガス爆発が起きるなんて災害も。
御きゃうさんたちは避難が終わった後だったので大きな被害にならなかったとはいえ、映像で見る限り、見るも無残な感じ。

この爆発の原因はガス漏れ。
この施設では液化石油ガス(LPガス)を使っていたみたいで、地震で大きく揺れてガス漏れが発生。
それが施設内に広がって何かのタイミングで発火。
どっかーんといったらしい。
地震発災後からかなり時間がたってからだったので避難が間に合っていたのだ。
でも、駐車場に避難していた人たちは爆発の様子を目撃したらしい。

都市部でパイプラインにより供給される都市ガスは液化天然ガス(LNG)。
主成分はメタンで空気より軽いのだ。
なので、ガス漏れが発生した場合は天井の方にたまっていくので、姿勢を低くして逃げましょう、と言われるんだよね。
余裕があれば高いところにある窓南下をあけてあげると空気中に拡散もされていくのだ。
一方、今回の爆発の原因のLPガスは、ボンベにためおくもので、火災が起こるとそのボンベが爆発するおそれがあってリスクが高いんだよね。
そして、主成分はプロパンやブタンで空気より重いガス。
下の方にたまるので、この場合は姿勢を低くしてはダメなのだ。
かつ、通気をよくしても拡散されず、低いところに吹き黙ってしまうので、局所的に濃度があたかくなることもあるのだ。

まさに今回の爆発が層だったみたいで、局所的にガスがたまってしまったところがいくつかあって、そこで連続的ン爆発が起きているみたい。
発火の直接の原因は漏電なんじゃないかと言われているけど、そこかしかに容易に火がついて爆発する爆弾が置かれているような状態になってしまっていたんだよね。
しかも、都市ガスに比べてLPガスは火力が強いのだ。
火が付いたときの爆発力が大きいわけ。

これは燃えるときに燃焼熱というよりも、排ガスの量の問題も大きいのだ。
メタンはCH4なので、これが完全燃焼するとCO2+2H2Oとなって3分子になるのだ。
一方、プロパンはC3H8なので、完全燃焼すると3CO2+4H2Oで7分子出てくる。
仮に理想気体と仮定すると、その容量は分子数に比例するので、同じ温度で燃焼した場合、排ガスは2.3倍発生するのだ。
これが爆発力が大きくなる原因だよ。
下にたまっている者が爆発して、その爆風も強くて、それが同時に複数個所で爆発が起こって、という結果として一気にしょっぽんぐモールが残骸になるような災害になったのだ。

下にたまってしまう以上、排気でガスを拡散・放出させるのも原因があるし、なるべく早く逃げて距離を取るしかないのだ。
で、イオンモールの災害マニュアル上も、とにかく早くお客さんを避難させる、自分たちも避難する、避難したら戻らない、となっていたようなんだけど・・・。
今回の事故ではなぜか戻った人、居残った人がいたみたいで、そういう人たちが被害者になってしまったようなのだ。
マニュアルが正しくできていて、それで多くの人が助かったので、非常に残念なことだけど。
こういう事故の教訓として、「こういう行動をしましょう」というだkではなく、「なぜそのような行動が必要なのか」も併せて知っておいてもらわないとダメだということだよね。

そういうリスクが高いLPガスではあるけど、パイプラインで供給される都市ガスとは違って、ボンベを持ってくればすぐに使えるので、災害復興に強いというメリットもあるのだ。
非常に大きな事故になって島たけど、おそらく一番最初に再開できるライフラインはLPガスになるんだよね。
その意味でも、今一度正しく使うことを念頭に、そのリスクとメリットを多くの人に知ってもらった方がよいのだ。

2026/07/25

謎音In'n'Out

 テレビの超常現象特集でよく出てくるのがラップ音。
ポルターガイストまで行くとウソ度が強い気がするけど、謎の音がする、程度の話はだれしも経験するよね。
これはなにがしかの音を聞く、という事象は起こっていて、その音が何に起因するかが不明なだけなんだよね。
それを心霊現象と短絡的に結びつけるからダメなわけで。

日本でも古来より「家鳴り」として知られているのだ。
水木しげる大先生の妖怪図鑑を見ると、小型の鬼みたいな妖怪が柱や床をガタガタさせて音を出している絵があるよね。
でも、この現象の肝は音で、原因・音源が特定できない音が家の中で聞こえる、というのがすべてなのだ。
で、それを妖怪の仕業ととらえるとそういう絵になるわけ。
今ではそういう風に考える人は少ないとは思うけど。

現象に名前がついてしまったものにありがちなんだけど、その音のもとにはいろんな正体があって、有名なのは、温度や湿度の変化により柱などの構造部材がきしむ、というもの。
特に、十分に乾燥しきれていないまま使われた木材はしばらくしてから内部に亀裂が入ったりすることもあって、その場合はかなり大きな音がするようなのだ。
このほか、共振現象によりたままたま風による揺れと周波数があってしまってガタガタ揺れるというのもあるみたいだね。
道路を大型の自動車が通ったり、鉄道の揺れで共振するような場合もあるけど、それは横に見えているからあまり家鳴りとはとらえられないのだ。
逆に、地下鉄の揺れで共振する場合は、電車は見えないので家鳴りと認識される場合もあるんだよね。

屋内はそうだとして、この現象は屋外にもあるのだ。
それが「天狗倒し」とか「古杣」と呼ばれる、木が切られたり、倒れたりする音が聞こえる怪。
田墨が倒れたような大きな音がして、そっちに行ってみても木なんか倒れていない、という音が聞こえるだけというものだけど、一般には、「凍裂」と呼ばれる、冬の乾燥した時期に気の内部に大きな亀裂が入る現象だと言われるのだ。
でも、それだと冬の乾燥した時期にしか聞こえないわけで。
でも、「天狗倒し」の伝承は冬には限らないんだyね。
つまり、他にも正体があるのだ。
一つは、こだまのような反響音が聞こえてきているもので、複雑な地形で思いもよらない方角の音が反射して聞こえている場合があるのだ。
この場合、音がしたと思われる方向に行っても当然何もないわけ。
周りの知己を見て、反響音の方向まで計算すれば何か見つかるかもしれないけど、普通はそんなことしないのだ。

屋外で聞こえるのはそんな音だけではなく、「子泣き爺」みたいなものもあるよね。
人っ子一人いないような深山でなぜか赤子の泣く声がする・・・。
これはたぶん、鳥や動物の鳴き声を赤子の泣き声と誤認しているのだ。
発情期の猫の声は比較的人間の赤ちゃんの声に似ているけど、鳥の声でもそんな感じのものがあるよね。
よくよく聞き比べれば違うのはわかるんだけど、単独で聞いてしまうと自分が知っている音に「聞きなして」しまうんだよね。

これらとは全く毛色が違って、正直よくわからないのが「小豆洗い」のような音の怪。
しょきしょき、という小豆を研ぐような音、というのだけど・・・。
虫の鳴き声なのか、なんなのか。
こちらはもともとそんなによく聞く音でもないから、イメージ先行でそういう名前にしてしまっているのかもしれないけどね。
オケラとかチスイバッタは「じー」と割と大きな音で泣くけど、これに川のせせらぎの音が重なったりするとそんな感じに聞こえなくもないかな。
夜行性の動物の足音なんかもあるかもしれないし、意外と音の聞こえ方、というか、音としての認識の仕方は個人間や文化間で差があるので(例えば、日本では鶏は「こけっこっこー」となくけど、米国では「クックドゥードゥルドゥー」だよね。)、なんだかわからないけど、こういうのは場所が特定されているので、そこに特有の現象はあるんだよね。

そうは言いながら、井上円了博士のようにすべてを暴き立てるのも野暮は野暮。
そういうものとして受け入れるのがよいのだろうね。
本当に信じちゃうのはまずいのだけど。

2026/07/18

ロシアンなやつ

 近所のスーパーには、契約農家さんから直接仕入れた野菜が売られているんだよね。
ちょっと見栄えがよくなかったりするんだけど、安くて新鮮でよいのだ。
で、この間、そんな中につやっつやのしし唐があって、思わず買ってしまったのだ。
食べてみると・・・。
辛いやつがいた!
なんか10本に1本くらいの確率で辛いやつに当たるよね。

しし唐は正式には獅子唐辛子で、トウガラシのうちから見の少ない品種。
唐辛子は実の先がとんがっているけど、そこが丸くなっていて獅子頭みたいだから獅子唐辛子なんだって。
もっとフォルムが丸まったピーマンは同じくナス科トウガラシ属だけど、こっちは辛いやつに当たることはないのだ。
というのも、しし唐は辛み成分であるカプサイシンを作る能力自体はあって、それが普段は発現されていから辛くならないのだけど、ストレスを受けたり、すぐ近くに辛いトウガラシが栽培されていて交雑しt受粉したりすると辛くなるのだ。
交雑は防げるとしても、このストレスというのがたまにある辛いしし唐の原因みたい。

南米原産の植物だけあって、暑さに強く寒さに弱いので夏野菜として栽培されるけど、温度変化が大きいとストレスを受けるらしく、辛くなりがちのようなのだ。
なので、熱帯夜が続くような時期になれば問題ないけど、5月終わりから6月くらいの朝夕はまだかなり涼しいような時期のものは危険があるわけだね・・・。
どうもストレスを受けたものは種も少なめになるようなので、下手を外したときに種が少なめなものはより危険度が高いみたいだよ。
(種が少ないからと言って必ず辛いわけでもない。)
そういうやつを見つけたら心しておいた方がいいね。

似たような野菜に、京都の地場野菜の万願寺トウガラシというのがあるよね。
こっちは先がとんがっているトウガラシ然としたフォルムだけど、かなりの大きさ。
しし唐の2倍くらいの長さがあるのだ。
より肉厚で甘みがあるように感じるよ。
で、このもとになっていると思われるのが、戦国時代の16世紀に南蛮渡来で日本にトウガラシが導入してすぐくらいに栽培品種として確立されていたと考えられている伏見トウガラシ。
こっちはしし唐よりは少し大きく、万願寺トウガラシよりは小さめで、先がとんがっているスタイル。
京都以外だと、公知なんかでよく栽培されている甘長唐辛子というのもあるよね。
印象としては、甘長唐辛子は万願寺トウガラシに比べて曲がったりねじれたりしていることが多いように思うよ。

これらもトウガラシはトウガラシ。
やっぱりカプサイシンを作る能力そのものはまだ保持しているらしい。
しし唐より食べる機会が少ないだけかもしれないけど、辛いものにあたったことはないから、ちょっとストレス耐性があ高かったりするのだろうか?
しし唐よりは高価なものだから、より丁寧に栽培されていてストレスがかかりにくい環境になっている可能性もあるけどね。
一方、いわゆる普通のピーマンは米大陸でカプサイシンを作る能力がないもののうち実が大きくなるものを栽培品種にしたもので、こえは明治期に日本に導入されるのだ。
すでに江戸時代に広まっていた甘みトウガラシが和食に使われ、新興のピーマンは洋食や中華にという感じだけど、青臭さが強めだったむかしのピーマンは人気がなく、食卓に広まったのは戦後からみたい。

このピーマンはトウガラシ属の中でも比較的寒さに強く、手間を可kれ場品質は高まるけど、手間をかけなくてもそこそこのものが収穫できるという優れもの。
つまり、安く大量生産できる野菜だったのだ。
なので、家庭での普段使いはピーマンに席巻されていったわけ。
しし唐とかってやっぱり季節性のある野菜という印象だもんね。
かつ、完全にカプサイシンを作らないので、寒い時期とカニ作っても安定の甘み。
これが大きいのかな。