どっちがどっち
街中華に行くとたいてい二択で迷うのだ。
チャーハンか、レバニラか。
チャーハンは正直外れが少なく、よほどのことがない限りまずいことはない。
一方、レバニラはあまり食べる機会がないのでチャレンジしたいけどはずれもある。
ついつい安全策でチャーハンをとってしまうんだよなぁ。
でも、いまは冷凍のチャーハンもかなりおいしいから、本当はレバニラをせめるべきなんだよなぁ。
なんて、普段から考えているので、テレビで街中華の店が出てくるとついつい注目してしまう。
レバニラが出てこようものならネットで調べてしまう。
そんな魅力にあふれるレバニラだけど、どうももともとニラレバだったようなんだよね。
何言っているかわかりづらいけど。
この料理の中国語名は「韮菜猪肝」。
そう、「にら・レバー」なのだ。
おそらくそのまま日本語にした「ニラレバ」が先にあった名前と思われるんだよね。
レバニラという名が広まったのは、一説に「天才バカボン」の影響ともいわれているよ。
バカボンのパパの鉱物が「レバニラ」で、作中で何度も言及するのだ。
漫画も大ヒットしたけど、さらにテレビアニメもヒットして。
そしてそしてさらに、むかしのアニメなので再放送を何度もして子供たちに刷り込んで、と子供たちにとっては「レバニラ」が広まったのだ。
この影響で子供たちが「レバニラ食べたい」なんていうこともあっただろうしね。
どっちがどっちでもいいような気もするけど、世の中には区別したい人もいるようで。
ニラがメインのときは「ニラレバ」、レバーがメインのときは「レバニラ」と使い分ける、なんて主張もあるよ。
たぶん、多くのお店は語感で好きな方を選んでいるだけだと思うんだけど。
検索では「レバニラ」の方がヒットするから。そっちがメジャーになりつつあるのかな。
コンビニやスーパーで売っているのも「レバニラ」だね。
で、思い返してみると、ニラってメジャーな野菜のようで、実はそんなに食べる際のバリエーションはないのだ。
餃子の具、ニラ玉、レバニラ、もつ鍋やキムチ鍋の具・・・くらいしか思いつかない。
ニラのおひたしなんかもあるけど、そんなにメジャーではないよね。
それもそのはず、ニラは昔から知られた野菜でありながら、家庭料理に普及したのは戦後らしいのだ。
滋養強壮の薬草的な扱いはあったものの、においが強く、昔の日本人には避けられていたようなのだ。
仏教では「五葷(ごくん)」と言ってにおいの強い野菜を食べないんだよね。
つまり、ニンニク、ネギ、ラッキョウ、ニラ、ノビルの5つ。
ネギはこの中では比較的においが弱めなので最も普及していたっぽい。
ラッキョウは江戸時代になってやっと広がったらしい。
ノビルは食べるところは食べたけど、むしろ田んぼの周りに映える雑草扱い。
ニンニクとニラは食文化の多様化の中で広まっていった、という感じ。
確かに精進料理にはネギは出てきてもニンニクやニラはまず出てこないよね。
臭みけしとしてはショウガやネギといった薬味が中心だったはず。
戦後になって洋食や日本式の中華料理が広まるにつれ、メジャーになっていったっぽいよ。
とはいえ、普通によく見かける野菜だよね。
1年中売っているから、家庭でよく使う野菜扱いなのだ。
みんな家で餃子作ったり、ニラ玉作ったりしているということかな。
個人的には鶏肉と辛味炒めにしたり、お味噌汁のぐにしたりするのも好きだけど。
緑黄色野菜で栄養豊富らしいから、においを気にしなければ優秀な野菜ではあるのだ。
実は、ニラが優秀なのは栄養価のみではないのだ。
なんと、日陰で栽培できるんだよね。
っていうか、あまり日に当てない方が柔らかくておいしくなるのだ。
で、栄養豊富で日陰で栽培できるということで、戦中は庭で栽培しましょう、みたいに症例もされたらしいんだけど・・・。
メジャーな食材でもなくてあまり広がらなかったって。
粥の具にしたりしたらしいけど、それだけじゃね。
やっぱりニラをおいしく食べる料理と一緒じゃないと広まらなかったわけ。
そこいくと、餃子、ニラ玉、レバニラというのは偉大な料理なんだね。