あげあげ
食品として練り物製品が好きなんだよね。
うまみがあるし、肉よりはさっぱりしているけどタンパク質はしっかり摂れる。
傷みやすいのがたまに傷だけど、スーパーで割引になっているとついつい買ってしまったりするのだ。
でも、最近は世界的な「スリミ」ブームで値段が上がっているとか。
ちょっと前まではスケソウダラのような骨の多い魚は世界的には需要が大きくなかったのだけど、カニカマをはじめとしてすり身製品がヘルシーでおいしいと人気が出てしまったのだ。
そのまま食べられるものも多いから、生の魚介類より扱いやすいのもあるんだろうね。
一応、練り物一般を広く指すのが「かまぼこ」という言葉で、加熱の仕方から、
(1)いわゆる「かまぼこ」の代名詞であるいたかまぼこなどの蒸しかまぼこ
(2)ちくわや笹かまなどの焼きかまぼこ
(3)はんぺんなどのゆでかまぼこ
(4)さつま揚げに代表される揚げかまぼこ
に大別されるんだ。
歴史的に古いのはやはり蒸しかまぼこのようで、平安時代にはすでに来陸から伝わっていたらしいよ。
当時は白身の魚が高級品で、さらにため暇かけてプリッとした食感と凝縮されたうまみのあるかまぼこは高級品だったようなのだ。
確かに中性世界ではこういう手の込んだものはごくごく選ばれた人しか食べられそうにないよね。
この当初のむしかまぼこは板にドーム状にもったものではなく、棒の周りに擦り付けた「ちくわ」状のもの。
「蒲の穂」に似ているから「かまぼこ」で、しかも、淡水魚がメインだったみたい。
確かに、本場中国はよくわからないけど、都の帰属が食べようとすると海で獲れた白身魚を使うのは難しいよね。
遠くへ運んでも丈夫だからという理由で骨きりしてまで鱧を食べているような場所だったわけだし。
戦国時代くらいまではぜいたく品だったようなんだけど、江戸時代になって流通が拡大し、加工技術も向上してくると、庶民の口にもぎりぎり入るような食品になってくるのだ。
それでも、お節料理やらお雑煮やら、ハレの日の料理に使われていたようだから普段から食べるようなものではなかったのかもだけど。
で、このころ板かまぼこが出てくるんだよね。
その方が大量生産に向いているし。
さらに、蒸すのは大変だからとそのまま焼いてみたのがちくわ。
笹かまは明治以降にできたものだよ。
さらに、山芋などのつなぎを加えたうえでふんわりとゆで上げたのがはんぺん。
こうしてすり身製品の幅が広がっていったわけだけど、そこに満を持して登場するのが揚げかまぼこ、いわゆる「さつま揚げ」なのだ。
鹿児島の名物だったので「さつま揚げ」と呼ばれるわけだけど、実際には琉球の影響を受けたもののようなのだ。
戦国時代にはポルトガルから油で揚げるという調理法が伝わり、それがてんぷらとして発展していくんだけど、さつま揚げはそこから直接派生したわけではないようなのだ。
もともと琉球は亜熱帯気候で食材が傷みやすいこともあり、本土とは違って大陸料理のような大量の油で揚げや気にするような調理法が普及していたのだ。
で、すり身からかまぼこを作る際も、蒸したりゆでたりするよりは油で揚げた方が「もちがよい」ということで「ちきあぎ」というものになったのだ。
それが琉球貿易をしていた薩摩藩に伝わり、さつま揚げとなっていくわけ。
短プラからはせいしたわけではないので衣をつけずに素揚げなんだけど、いったん食材として揚げかまぼこというものが確立すると、同じように油で揚げるてんぷらからのインスピレーションですり身に混ぜものをしてあげたりするようになるわけだよね。
それでごぼう巻きやらが出てくるわけだ。
しかも、西日本ではさつま揚げのこともてんぷらというからまぎらわしいんだよね。
今のところ世界ではやり始めているのはカニカマの仲間。
つまりは蒸しかまぼこ。
ちくわなんかも知られ始めているかも。
ここからさらに揚げかまぼこがはやって、日本の発想では出てこないようなものが出てくるかもね。