2007/06/14

冷やし中華はじめました

日本の夏の冷たい麺類の代表選手といえば、なんといってもそうめんと冷やし中華なのだ。
最近は冷やしタヌキや冷やしキツネのようなそば・うどんや、冷やしてもかたまらない油を使った冷やしラーメンなんてのもあるけど、やっぱり風物詩とまで言えるのはこの2つだよね。
で、今回はこの2つについて少し調べてみたのだ。

まずは冷やし中華から。
冷やし中華は「中華」とは言いながら、日本の料理なのだ。
台湾や香港には似たようなものがあるらしいけど、中国には逆輸入なんだよ。
なんでも、仙台が発祥の地だとか。
これは、中華麺を使っているから中華言うのだ。
マンガ「美味しんぼ」では、海原雄山先生が「中華でもないのに中華を名乗るのはけしからん」と怒っているのだよね(きちんとした作り方をすればおいしい料理であることは認めているんだよ。山岡さんがおいしい冷やし中華を作って食べさせる、という話なのだ。でも、中国産の材料を使った方がよりおいしいと、つめの甘さを指摘されてしまうんだよね。)

冷やし中華には酢じょうゆ系のたれとごまだれがあるけど、ボクはやっぱり酢じょうゆ系だね。
お酢をきかせると暑い夏にもってこいだよ。
で、上にのせるのもチャーシューではなくてハム、それにキュウリとたまご、もやしくらいの庶民派が好きなのだ(笑)
もともとそんなに上品な料理じゃないんだから、庶民的なもので十分だよね。
最近は具にもバリエーションが出てきているし、たれにも種類が増えてきて、さらに発展しているよね。
日本はこうやって外来の食文化をうまく取り込んで独自に発展させるのが得意なのだ。
カレーライスとか、トンカツ・コロッケなんかもそうだよね。

で、次はそうめん。
そうめんの材料はうどんと同じ小麦粉なんだけど、表面に綿実油などをぬってから延ばして作るところが違うのだ。
うどんだと油はぬらないし、生地を仕上げた後に麺状に切って作ることが多いよね。
そこが大きな違いなんだ。
で、手で延ばしたのが高級な手延べそうめん、さらにその後自然乾燥させて熟成させるか、機械乾燥させるかでグレードが決まってくるのだ。
日本にある麺類では唯一乾麺でのみ流通するもので、そういう意味では実はめずらしい麺なんだよね。
お歳暮ではよくもらうけど(笑)

ちなみに、似たもので冷や麦があるけど、むかしは細めのうどんを冷やして食べるのが冷や麦で、製法がそもそも違っていたのだ。
でも、今では製法もそうめんと同じようなものも出てきていて、太さで分けられているんだって。
日本農林規格(JAS)では、 角状の場合:幅0.7mm以上1.2mm未満、厚さ約1.0mmがそうめんで、幅1.2mm以上1.7mm未満、厚さ1.3mm以上1.7mm未満を冷や麦と言うんだって。
丸状の場合は、直径が0.8mm以上1.3mm未満がそうめん、1.3mm以上1.7mm未満が冷や麦。
ボクはなんとなく丸くて細いのがそうめんで、太くて四角いのが冷や麦と思っていたよ。

そうめんは冷たい水の中で泳がせてめんつゆにつけて食べるのが一般的だけど、あたたかいまま食べるにゅうめんもいいよね。
ボクは冬場に食べるにゅうめんはなかなか好きなのだ(^o^)/
沖縄では焼きそばみたいに炒め物(チャンプルー)にするし、お吸い物の具にされることもあるのだ。
けっこうあると便利だよね。

2007/06/13

睡眠(=_=)zzZ

今朝は久々に夢を見たので、睡眠について少し調べてみたのだ。
世の中には夢を見る人と見ない人がいるけど、どうも「夢を見ていない」というのは「覚えていない」だけで、誰でも夢は見ているものなんだって。
脳波を調べると夢を見ている時の波形が出たりするのでわかるとか。
そのうちSFみたいに夢を画像化する装置ができるといいのにね。

で、睡眠なんだけど、睡眠には大きく分けて浅い睡眠と深い睡眠のふたつがあって、これは寝顔を見るだけで区別できるのだ。
浅い睡眠の時は急速眼球運動(Rapid Eye Movement)というのが起こっていて、まぶたの下で目がきょろきょろと素早く動いているのだ。
なので、頭文字をとってレム睡眠とも呼ばれるんだよね。
この状態は筋肉は弛緩しているけど脳は覚醒しているのとほぼ同じような状態で、夢を見ているのもこのときなんだって。
レム睡眠から目覚めると寝覚めもよく、夢を覚えていることも多いとか。

深い睡眠はこのレム運動がないのでノンレム睡眠とも呼ばれるんだけど、この時は脳も休んでいる状態なのだ。
で、この深い睡眠には脳波の状態でさらにいくつかに分類されるみたい。
この状態は完全に心身ともに休息している状態で、ここから目覚めると寝ぼけて目覚めがよくないそうだよ。
睡眠薬の中には強制的にこの深い睡眠に導く(脳の活動を弱める作用なのだ。)ものがあって、一般に寝覚めが悪くなるのだ。

このレム睡眠とノンレム睡眠は焼く1.5時間周期で交互に出てくると言われているんだ。
なので、うまく睡眠時間をコントロールすると、寝覚めもよくなるというわけ。
でも、それだけじゃなくて、起き抜けに強い光(特に日光)を浴びると体が覚醒を認識して、人間の体内時計もリセットされて、一気に目が覚めるんだよ。
いつまでもだらだらと暗がりにいるといつまでたっても体が起きないみたいなのだ。
ちなみに、統計的に見てみると、7時間くらいの睡眠が一番平均余命が長くなるみたい。
(平均余命というのは現在の年齢からあと何年生きられるかを統計的に調べたものだよ。0歳児の平均余命が俗に言う平均寿命なのだ。)

ことわざで「寝る子は育つ」なんて言うけど、実際にねている間には脳下垂体から成長ホルモンが分泌されることが知られていて、夜更かしすると成長ホルモンの分泌が弱まるとも言われているんだ。
なので、夜早く寝る子は確かに成長ホルモンがたくさん分泌されるので大きくなりやすいというわけ。
あながち適当なことを言っているわけでもないのだ。

睡眠に関する病気としては、不眠症や睡眠時無呼吸症候群なんてのが知られているよね。
不眠症は脳の活動がなかなか静まらなくて眠れない状態になるのだ。
なので、鎮静作用で脳の活動を抑える睡眠薬が使われるんだよね。
その鎮静作用の強さでいくつかの種類に分かれるのだ。
逆に、いつでもdこでも睡魔に襲われてしまうナルコレプシーという病気もあって、この病気は突然の眠気おそわれるからとても危険な病気なんだよね。
自動車の運転中なんかにいきなりねてしまったりしたら大変なことになるのだ。

睡眠時無呼吸症候群は、中年で「寝ても疲れがとれない」と言っている人がよくかかっているもので、名前のとおり寝ているときに呼吸が一時止まるんだよね。
これは首のまわりとかに脂肪がつきすぎて、寝ているときに気道がふさがれてしまうからなのだ。
ダイエットをするとともに、寝方(特に枕の高さ、位置など)に気をつけないといけないんだよね。

そのほか、俗に夢遊病なんて言われるものがあるけど、その中にはレム睡眠行動障害という病気があるのだ。
寝ぼけて歩き回っているようなものなんだけど、レム睡眠行動障害の場合は、普段なら筋肉が弛緩していて行動できないのに、何らかの理由で筋肉が動いてしまうので、夢で見ているのと同じ行動をとってしまうんだって。
本人は寝ているのか起きているのか区別がついていないんだよね。
「金縛り」と言われている状態は、脳はほぼ完全に覚醒しているんだけど、筋肉が弛緩したままで動けない状態なんだ。
ちょうどこの夢遊病と逆なのだ。
夢と現実の区別がつかないと言えば「荘周の夢」の話があるけど、実際にそんな状態は起こるものなんだね。
でも、夢遊病や金縛りじゃ人生の無情さはわからないのだ(笑)

2007/06/12

野菜か果物か

米国ではスイカやメロンがけっこう安いんだよね。
日本と比べると半額以下くらい。
で、これからは、水気の多いウリのおいしい季節だから、ボクも安売りしているとついつい買ってしまうのだ。
一人で全部食べるとなると、何日かに分けても食べでがあるよ)^o^(

もともと日本では野菜と果物の違いを草か木かで区別していたので、ウリ科のような1年草は野菜に区別されるんだけど、欧米のvegetableかfruitかは別の区別なんだとか(欧米の考え方では、野菜でもあり、果物でもある、とみなすらしいよ。)。
で、日本の野菜と果物の違いも欧米の考え方に引きずられてきたので、こんな話になっているとか。
一応日本的にはウリ類はみんな野菜みたい。

ボクはスイカが果物の中でもばつぐんに好きなんだけど、もともとは乾燥地帯の植物なんだよね。
日本には室町期に伝わったらしいよ。
で、タネのまわりの部分に甘い、水気の多い果肉をつけることで、その水気を目当てにスイカの果肉をタネごと食べさせ、動物に遠くまで運ばせて別の場所とフンと一緒に排泄してもらう、という戦略みたい。
なかなか考えられているのだ。
日本のスイカは緑に黒のしましまだけど、海外にはもっと色が薄くて、黄色に緑のしましまみたいなのもあるんだよね。
米国のスイカは色は日本と同じだけど、もっといびつでまるくないのだ。
日本のは形を整えるために工夫しているっていうのもあるんだけど。

ウリ科の果物といえばメロンもあるけど、メロンには2種類あって、網目ができる、いわゆる「高級な」メロンと、網目のない「庶民的な」メロンがあるよね(笑)
マスクメロンに代表されるメロンの網目は、果実が成長していくときに外の皮と中の果肉の成長の早さにずれがあって、中側の方が成長が早いので、皮がひび割れてしまってできるものなのだ。
なので、かさぶたみたいなものなんだよ。
表目がつるつるのメロンはきちんとバランスをとって成長しているというわけ。
成長のバランスが悪い方が高級っていうのもなんかおかしな話だねぇ(>_<)

そのつるつるメロンの代表は学校給食にもよく出るプリンスメロンだけど、これは日本にもむかしからあるマクワウリをメロンと交配させたものだとか。
マクワウリは縄文時代から日本で食べられていて、水分の多いウリとして長い間食べられてきたのだ。
戦前まではよく田舎で栽培していたらしいよ。
美濃国の真桑村(今の岐阜県本巣市あたり)でよく作られていたのでマクワウリと呼ばれるんだけど、唐瓜だとか梵天瓜だとか味瓜だとかいろいろな名称があるみたい。
メロンやスイカに比べて甘みはうすくて、いよいよ野菜っぽい感じだけど、ボクはけっこうその淡泊な味は好きなんだよね(^o^)/
あれはメロンだと思うからがっかりするのであって、そういうものだと思えばおいしいと思うのだ。

で、調べてみて衝撃的だったは、メロンとスイカでは食べている部分が違うということ。
スイカのいわゆる赤い果肉の部分は、メロンでいうタネのまわりのドロドロの部分。
メロンはスイカでいうところの皮に近い白い部分が厚くなって、そこに甘みもついているという状態なんだとか。
メロンだと捨てている部分をスイカでは食べていて、スイカでは食べ終わった後にぬか漬けにするような部分をメロンではありがたがって食べていることになるのだ。
同じウリ科でも違うものだねぇ。

2007/06/11

給食

ボクの夕食はメインのお皿とパンが基本なので、学校の給食のようなメニューなんだよね。
最近は学校に給食費を払わない家庭が増えていると言うけど、なんでなんだろうね?
生活保護を受けていても、給食費の分は上乗せになっているので、払わないといけないんだって。
「好きで食べているわけじゃない」ってことかもしれないけど、食べている以上は払うべきだよね。
と、そんなことを考えて、給食について調べてみたのだ。

給食の制度は戦後に始まったような感じがするけど、実は明治22年に山形県鶴岡市(当時は鶴岡町)の私立の小学校で、貧困児童におにぎり、焼き魚、煮付けといった昼食を与えたのが始まりと言われているんだって。
鶴岡市では今でもこのときのメニューを再現した給食が出るらしいよ。
でも、今のような給食制度が確立されたのはやっぱり戦後。
戦後の食べ物のない時代に、各国からの救援物資やユニセフからの救援物資を受けて児童に配給したのがはじまりなのだ。

このときの救援物資が栄養価が高い「脱脂粉乳」。
団塊の世代の人たちにはとことん不人気だけど、最近はスキムミルクの名前で健康食品としてけっこう流通しているよね。
(米国ではまず無調整乳は見ることがなくて、低脂肪乳かスキムミルクしかないのだ!)
で、このときから給食にはミルクがつきものになったのだ。

現在の学校給食の根拠は学校給食法で、その施行規則の文部科学省令で給食の定義が決められているのだ。
それには3種類あって、

(1)完全給食:  パン又は米飯、ミルク及びおかずからなる給食
(2)補食給食:  完全給食以外でミルク及びおかず等からなる給食
(3)ミルク給食: ミルクのみである給食

と、どの給食でも必ずミルクが含まれることになっているんだよ!
やっぱり最初が肝心だということかな?
無理にミルクを含まなくてもいいような気もするけど。

開始当初はそれこそ脱脂粉乳とコッペパンというメニューだったんだけど、高度成長期に入ると給食メニューも増えてきて、クジラ肉を使った大和煮や竜田揚げなんかも出るようになったのだ。
もちろん他のおかずもあったけど、今はクジラは商業捕鯨ができなくてあまり食べられないから、余計ノスタルジーをかき立てて、「思い出のおかず」になるんだよね。
その後、カレーライスやスパゲッティ、ハンバーグなどの子どもの好きなおかずが登場し始めて、パンも揚げパンなどの子どもに人気のパンも出るようになるのだ。
さらに、昭和も終わりのころになると、家庭での洋食化が進んで米の消費量が減ったため、古米を消費するために学校給食に米飯が増えてくるのだ。
それまではカレーライスくらいだった米飯給食が、炊き込みごはんや手巻き寿司、ピラフなどと一気にバリエーションを広げたんだよね。
今では地域の特産品を活かした給食や、季節の行事(七草がゆ、ひなまつりなど)を取り入れた給食なんかも出るみたい。

ボクが子どものころはまだ学校の中に給食室のある学校がけっこうあったけど、今はたいてい給食センターの一括管理なんだよね。
その方がコストが安いのかもしれないけど、お昼前に給食のにおいがしてくるのが楽しみだったのにな。
いまではそういうのは味わえないんだね。
さらに、給食と言えば、かつては軽くて丈夫なアルマイトの食器が使われたけど、今ではセラミックが主流みたい。
アルマイトは戦前に財団法人だった理化学研究所で発明されたもので、日本が世界にほこる金属加工品だったんだよ。
で、こういうことを言っていると、ジェネレーション・ギャップが出てしまうのだ・・・(>_<)
最近の子どもは「先割れスプーン」も使ったことがないそうだよ!
あれって批判はいろいろとあったけど、それなりに便利なんだけどね。

ボクが小学生時代に最後まで納得できなかったのは「三角食べ」(今でも納得できないけど。)。
牛乳、パン、おかずを交互に食べていくってことなんだけど、おかずと牛乳を一緒に食べたら味がおかしくなっちゃうよ、ということで、ボクはいつも牛乳は一気のみだったのだ(笑)
クラスでも1番早飲みだったんだよ(^o^)/
それと、むかしは食べ残すと昼休みがなくなったり、放課後まで残されることもあったけど、最近ではそういうこともしないんだそうだよ。
たしかにあまり意味ないし、最近はアレルギーとかで食べたくても食べられない場合もあるしね。

ということで、給食は時代とともにどんどん変化しているのだ。
でも、このまま不払いが続くと、給食制度自体がなくなってしまうのかな?
みんなで「同じ釜の飯を食う」っていうのは、集団行動の練習としていい面もあると思うんだけどな。

2007/06/10

シナモン

ボクはシナモンの甘い香りが好きで、シナモン風味のお菓子なんかがあるとついつい選びがちなのだ。
リンゴとシナモンの組み合わせなんてたまらないよね。
シナモン風味の紅茶も、砂糖を入れなくても甘い感じがしておいしいのだ。
香りだけで甘そうっていうのがいいんだよね(^o^)/

シナモンは熱帯に広く生育しているクスノキ科の植物で、いわゆる香辛料のシナモンはこの木の樹皮を乾燥させて粉にしたものだよ。
樹皮のまま小さく切ってまるめたのがシナモン・スティックなのだ。
漢方では桂皮という名前で、食欲増進を増進させたり、体を温めたり、健胃作用、発汗作用などを目的に使われるのだ。
香りとほのかな甘みもあるから、そういう意味でも調合されることがあるみたいだよ(漢方薬ってくさくて苦いイメージがあるからね。)。
最近では、シナモンの甘い香りは気分を落ち着けて不安を和らげる作用もあると言われていて、アロマとしても使われるのだ。
たしかにシナモンの甘い香りはほんわかするよねぇ。

日本や中国には近縁の木もあって、それがいわゆるニッキ(肉桂)なのだ。
ちょっと成分が違うけど、主要な成分は同じみたい。
でも、ニッキっていうとシナモンよりちょっぴり辛みや苦みをイメージするよね。
ニッキアメと言われると魅力がないけど、同じ香りでもシナモン風味というとありがたみが増すのだ(笑)
関西ではおなじみのニッキ水も、シナモン・フレーバー・ティーに比べると庶民的な感じだよね(>_<)
香り成分は同じようなもののはずなんだけど、イメージかな?

シナモンは古くから人類に使われていて、エジプトでは紀元前4,000年にミイラの防腐剤として使われていたんだって。
中国では、中国でもっとも古い医薬の本である、後漢時代の「神農本草経」に載っているとか。
ちなみに、神農氏というのは中国の古代の支配者の三皇五帝の三皇の一人で、牛頭人身の神様なのだ。
百草をなめ、毒と薬に分けたという伝説があって、医薬の神様として信仰されているんだよ。
続く五帝の一人の黄帝は中国の伝統医療である漢方(正確には中国の生薬を使った伝統医療は「中薬」というのだ。漢方は漢の時代の中薬の処方のことで、日本にはこれが最初に伝わってたので中国の伝統医療を一般に漢方と呼ぶのだ。)を完成させたと言われていて、現存する最古の医学書の「黄帝内経」を表したとも言われていて、神農氏とならんで崇敬されているのだ。
ユンケルに名前を残しただけじゃないんだよ(笑)

2007/06/09

カレーライス

暑いと辛いものが食べたくなるよね。
ボクは毎新田部手もいいくらい、カレーライスやカレーパンが好きなのだ。
カレーライスといえば今や日本の国民食とも言われるほどメジャーなものだけど、実は戦後に普及したものなのだ。
日本のカレーの発祥は定かではないみたいだけど、英国経由でインドのカレーが伝わったとするのが一般的みたい。
なので、英国式のカレーはどことなく日本のに似ているんだって。

カレーが一般にも普及したのは日本軍で兵士が食べて気に入って、家でも食べるようになったから、と言われているんだけど、これにも海軍説と陸軍説があるみたい。
どちらかというと陸軍の方が人数も多いし、いろんなところに基地もあったから信憑性は高そうだよね。
でも、横須賀海軍カレーなんて伝統的なメニューもあるし、海上自衛隊では、曜日感覚をなくさないように、毎週金曜日の昼食はカレーライスなんだって。
海の上にいると曜日がわからなくなるので、同じメニューを出すことで曜日感覚をとりもどすのだ。帝国海軍の時は土曜の昼食で、その伝統が今も残っているそうだよ。
(これはうちの実家も同じで、ボクが中学生の時に提案して、毎週土曜の夜はカレーライスで、日曜のお昼にその残りを食べていたんだ。2日目のカレーがまたおいしいんだよね。)
それに、海軍といえば、東郷平八郎元帥が英国で食べたビーフシチューの味が忘れられず、和風にアレンジして肉じゃがが生まれたなんて話もあるし、けっこう料理と関係が深いのだ。

一方、陸軍では交代制でみんなが炊事を担当していて、専門の炊事番がいる海軍とは違って、誰でも家にカレーライスの作り方を持って帰ることが得きる状況にあったのだ。
これはけっこう大きな話で、食べておいしかったから、と言っても家で再現できるわけじゃないから、作ったことがある、っていうのは重要なんだよね。
で、陸上自衛隊にも名物のカレーがあって、それはレンジャーカレーというもの。
カレーライスに納豆がのせられているんだけど、なぜそう呼ばれているのかはすでに不明なんだって。
ボクは家で試してみたことあるけど、なかなかいけてたよ。
納豆が好きな人なら、カレーの味がマイルドになってよいのだ(^o^)/

日本のカレーライスにはジャガイモが入っているけど、これを発案したのは、「Boys, be ambitious!」でおなじみのクラーク博士と言われているそうだよ。
クラーク博士は札幌農学校の教頭として赴任したんだけど(結局8ヶ月しか札幌にはいなかったのだ。)、そのとき、日本の学生の体が貧弱なのは米食のせいだと思って、学生にごはんを食べることを禁止したのだ。
かわりにパンを食べるように指導していたんだけど、肉と野菜と炭水化物がバランスよくとれるからと、カレーライスだけは例外として扱われていという話が伝わっているんだ、信憑性はちょっと怪しいんだけど。
で、問題のジャガイモは米不足を補うためにガサ増やしで入れたみたい。

ボクは大学生時代毎日のようにカレーパンを食べていて、なかば主食と化していたんだけど、カレーはおいしいよね。
カレーの味はそんなに変わらないから、どこに行ってもある程度安心して食べられるのがうれしいのだ。
このボクの大好きなカレーパンの元祖といわれているのが、大江戸線森下駅近くにある、深川のカトレアなのだ。
ここの揚げたてのカレーパンを食べたことがあるんだけど、おいしかったよ。
カレーうどんもおいしいし、カレースパゲッティや、カレーピラフ・炒飯、なんでもありだよね。
そこもまたカレーの魅力なのだ。
インド人は毎日カレーを食べているわけだし、日本人でも毎日カレーを食べていてもいいんだよね、黄レンジャーみたいに(笑)

2007/06/08

万能な細胞

米国では、科学雑誌Natureの電子版に掲載された、皮膚の細胞からヒト胚性幹細胞(ヒトES細胞)と同じような万能細胞を作ることに成功したという論文が大きく報道されているのだ。
日本でも少しはニュースになっているみたいけど、こっちではワシントン・ポスト紙の1面をかざっているよ。
ひとつは京都大学再生医科学研究所の山中教授の論文で、もうひとつはマサチューセッツ工科大学(MIT)の論文
で、今回はこのES細胞について調べてみたのだ。

ES細胞というのは、Embryonic Stem Cellのことで、胎児になる手前の胚(embryo)から作られるもので、理論上はどんな細胞にも分化できるので、俗に「万能細胞」と呼ばれるのだ。
受精卵はどんどん2倍2倍に増えていくんだけど、4回分裂した16細胞期から、6回分裂した64細胞期あたりの細胞を取ってる来るんだよ。
このころになると桑実胚というその名のとおり桑の未のようなぶつぶつがくっついた状態から、胚盤胞という中にすきまができた状態になるのだ。
すると、外側の球面状の部分は後に胎盤になって、すきまの中にある内側の部分が胎児になるんだよ。
この胎児になる部分を取り出して細胞株にしたものがES細胞というわけ。

もともとはマウスで奇形がん腫(tertoma)というのが知られていて、これはおおきなこぶみたいながんが皮膚の下にできるんだけど、その中には骨とか毛とか血球とか様々な形の細胞がぐちゃぐちゃにまざっていることが知られていたのだ。
で、このがんの中からまだそういう細胞に分化しきっていない未分化の細胞を取り出して細胞株にしたところ、いろいろな細胞に分化できる細胞が手に入ったんだよね。
これが胚性がん細胞(EG細胞:Embryonic Carcinoma Cell)というもので、通常のマウスの胚盤胞のすきまの中にこの細胞を入れると、キメラマウスができることが発見されたのだ!
キメラというのはひとつの個体の中で異なる遺伝情報を持つ細胞が共存している状態で、このキメラマウスは、通常のマウスの受精卵由来の細胞と、EC細胞由来の細胞がまざった状態になっているということなのだ。

で、EC細胞で研究が進められていくうち、さっきのES細胞も作られるようになって、1981年にマウスのES細胞が登場して、1998年にはウィスコンシン大学でヒトのES細胞が作られたんだ。
で、この分野の研究が一気に進んだわけ。
似たような細胞で、人工妊娠中絶した胎児の生殖器から生殖細胞のもととなる始原生殖細胞をとって作られる胚性生殖幹細胞(EG細胞:Embryonic Germ Cell)なんてもあるのだ。
米国では、日本みたいにかぎのついた棒でかき出すのではなくて、掃除機のような装置で吸い取るので、中絶の時に胎児がそのままの形で出て来るのでこういう細胞を作ることができるのだ。
でも、どちらにしても、ヒトの受精卵を使ったり、胎児を使ったりするので、倫理的に課題があるわけ。

日本では文部科学省が内閣府の総合科学技術会議と協力して指針を作っていて、それに従ってヒトのES細胞の研究が行われているのだ。
最近改正されたみたいだよ。
で、米国の場合は、人工妊娠中絶自体が大きな政治的な問題で、今の共和党政権はもともと中絶には否定的なこともあって、ヒトES細胞を作る研究には連邦予算から予算を出さない、という大統領令が出ているのだ。
前は全面的に禁止だったんだけど、今ではすでに存在しているヒトES細胞を使った研究にはお金が出るんだよ。
でも、民間からの資金でやる分には自由だし、もともと最初のヒトES細胞も米国で作られているのだ。
一方、議会で多数派を占める民主党は中絶容認派で、医薬業界からも強い要請を受けているので、ヒトES細胞の研究を侵攻するための法案を議会に提出しているんだよね。
でも、これはおそらく大統領の拒否権発動で実現しないと言われているのだ。

日本では理化学研究所の発生・再生科学総合研究センターや京都大学の再生医科学研究所が中心になって研究を進めているんだけど、その他にも多くの大学や研究機関で研究をしているみたい。
世界的にも大規模に研究が行われているのだ。
というのも、このES細胞はどんな細胞にも分化させられると考えられているので、将来の移植医療用の材料として期待されているんだよ。
実際に一部の神経細胞がダメになるパーキンソン病や、すい臓のインスリン産生細胞がダメになるタイプの糖尿病などで期待が高まっているんだ。
これらは細胞に分化させられればすぐに使えるから、かなり実用化が近いと言われているんだよね。
さらに将来的には肝臓や腎臓といったようにまるまるの臓器にすることも考えているみたい。
そうすると、移植用の臓器不足が一気に解消する可能性があるわけ。

さらに、クローン技術を使えば、自分と同じ遺伝情報を持ったES細胞を作れるので、拒絶反応をまったく起こさないものも作れる可能性があるのだ。
今回話題になっている山中教授の研究は、もともと自分の皮膚の細胞からES細胞と同じような万能細胞が作れるので、クローン技術を使わなくてもすむわけ。
まだまだ発がん性などの安全性の問題があるみたいだけど、かなり期待されているみたいだよ。

それにしても、技術は知らないうちにどんどん進化していくものなのだ。
でも、必ずこういう問題には社会との関係、特に倫理の問題が出てくるんだよね。
そもそも移植医療自体がやっていいことかどうかという議論もあるし、このES細胞の場合はヒトの受精卵を使ったり、クローン人間の産生につながる技術だったりするので、やっぱり倫理的問題があるのだ。
山中教授のものにしても、クローン人間の産生につながりかねないものだし、倫理問題が完全にクリアされたわけじゃないんだよね。
アインシュタイン博士は原爆の製造を契機に科学と社会との関わりを意識するよう世界に訴えたわけだけど、この問題も同じようなことをはらんでいるのだ。
ちょっと調べてみるとそういうこともわかって、なかなか興味深いね。