2007/07/07

陶磁器

博物館に行くと、陶器とか磁器とかが分けて説明されるんだけど、いまいち違いがわからなかったんだよね(>_<)
さすがに素焼きの土器と瀬戸物の違いはわかるけど、それ以外はよくわからなかったのだ(笑)
ということで、今回は陶磁器について調べてみたのだ。

まず、粘土質の土をこねて、乾燥させてから普通にたき火の中などに入れて焼くのが土器。
これは野焼きと言って、いわゆる「窯(かま)」は使わないで焼くので、焼成温度は低くて、700度から900度くらいだって。
なので、器としては形になるけど強度もあまりなく、気孔も残っているので吸水性・浸水性が高いのだ。
(ようは割れやすくて、水がしみこむということ。)
ちなみに、素焼きのかめに水を入れておくと、かめが水を吸い込んで、その水はかめの表面で蒸発していくので、気化熱が奪われて中の水は冷たくなるのだ!(水は減っていくけど。)

で、ここから発達して、窯を使って焼くようになったのが須恵器と呼ばれるもの。
古墳時代くらいから登場して、平安時代くらいまで使われたみたい。
これは窯を使って1,000度以上の高温で焼成させるので、強度も高く、表面も少しガラス質になってつるつるになるのだ。
水も素焼きほどはしみこまなくて、器として使いやすいのだ。
最初は高級品だったみたい。

ここからはさらに技術が発展して、今のような窯を使って焼き物を作るようになるんだ。
そこで出てくるのが陶器。
陶器は単純な窯(ドーム上にして煙突をつけ、密閉して焼くだけの窯)を使って1,100度から1,300度で焼き上げたもので、透光性はないけど、少し吸水性が残るのだ。
釉薬(うわぐすり)を使うこともあって、一般に厚手で重くて、たたくと鈍い音がするのが特徴だそうだよ。
瀬戸焼や大谷焼なんかが陶器なのだ。

もっと高温で焼くようになると、今度は磁器と呼ばれるものになるのだ。
磁器の場合は、まずは700度くらいで素焼きした後、釉薬をつけてさらに1,300度くらいで焼き上げるのだ。
これには登り窯などの高温が持続できる窯が必要なんだよ。
焼き上げると、半透光性(半透明)になって、陶磁器の中ではもっともかたく、たたくと金属音がするのだ。
これは中でガラス質が多くなっているためで、もともとの粘土の粒子の間にあった隙間がもっとも密に埋まっているので、強度もあって、金属のような硬質の音がするようになるのだ。
有田焼や九谷焼なんかが代表だよ。

この陶器と磁器の中間的な存在のものもあって、それは炻器(せっき)と呼ばれるのだ。
焼成温度は1,200度から1,300度で一般には釉薬は使わないんだけど、もともと粘土に含まれていた成分が自然に溶け出した釉薬のようになったりすること(自然釉薬)はあるみたい。
備前焼や常滑焼きが代表で、自然な感じを活かしたシックなデザインが好まれるものなのだ。
かたくて耐水性もあるので世界各地でよく使われているみたい。

というように、簡単に見ただけでも、けっこう違いがあるものなんだよね。
実は、焼く温度だけでなく、それぞれ使う粘土の質も違っていて、磁器だと長石が入っていないとダメだったりとかいろいろあるみたい。
きっとこういうのは試行錯誤の上に一番うまくいくものが選ばれていったんだろうね。
その土地、地域の土の特色などを生かしていろんな陶磁器が生まれてきたのだ。
こういう文化は大事にしたいよね。

2007/07/06

はみがき

日本でも米国でも、中国製の歯磨き粉に本来は行っていてはいけない化学物質が見つかって問題になっているのだ。
歯磨き粉は食べ物ではないけど、同じように口に入れるものだからこわいよね。
そんなニュースを見ていて、歯磨き粉のことが気になったので少し調べてみたのだ。

歯みがき粉とは言うけど、実際に「粉」状のものを見かけることはほとんどなくて、今ではほとんどがチューブに入ったペースト状のものだよね。
でも、日本で初期に売り出されたものが「粉」だったので、言葉としては「粉」となってしまっているのだ。
(テレビのチャンネルを「まわす」とか、そういう言葉としてだけ残っている例はけっこうあるよね。)
一時期液体歯みがきもあったけど、今ではほとんど見かけないのだ。
ボクは泡立ちが弱くてわりと好きだったんだけど。

歯みがき粉の歴史をさかのぼってみると、古代エジプトや古代ローマまでさかのぼるみたい。
その頃から「歯にいい」と思われる成分をつけて歯をきれいにする習慣があったのだ。
でも、今のように一般にも浸透したのは19世紀以降の米国みたい。
当時はまだ粉が主流で、自家製のものも多かったそうだよ。
チョークの粉や食塩を混ぜていたようなのだ。
20世紀になると今のように歯をきれいにする成分が入ったペースト状のものが登場し始めて、それが主流になっていったとか。

南国の島では珊瑚礁が細かく砕かれた砂を歯にこすりつけるところもあるし、粗塩だけで歯をみがく民族もいるよね。
日本の場合は、楊枝で歯を掃除するのが主流で、粉などは使わなかったみたい。
今のような先のとがった楊枝も使っていたけど、先をブラシ状にした楊枝もあったんだよね。
今の歯ブラシと同じようなものなのだ。

現在主流の歯みがき粉に入っている主要な成分は、研磨剤、発泡剤、保湿剤、結合材、それに薬用成分なのだ。
研磨剤は文字どおり歯を「みがく」ためのもので、かたい微粒子なのだ。
炭酸カルシウムやリン酸水素カルシウム、水酸化アルミニウムなんかが多いみたいだけど、歯の表面を削るんだよね。
歯を白くする降下はあるけど、歯の表面を削り取って細かい傷をつけるのでよくないとも言われているのだ。

発泡剤は歯みがき粉の泡のもとで、ラウリルサルコシンナトリウムやラウリル硫酸ナトリウムなんかが使われるみたい。
これはいわゆる中性洗剤と同じで、歯の表面についた汚れを浮き上がらせて落とすものなのだ。
台所用洗剤でも効果は同じか、より強いくらいなんだけど、口の中に入れるのでよりマイルドで、かつ、味が悪くないものが使われるんだ。
なめてみるとわかるけど、台所用洗剤は「にがじょっぱい」んだよ(>_<)

保湿剤と結合材は歯みがき粉をペースト状にするためのもの。
保湿剤としてはグリセリンやプロピレングリコール、ソルビトールなんかが使われるのだ。
おそらくこれらの成分の不純物として入っていたのだ。
結合材はアルギン酸ナトリウムやカルボキシメチルセルロースなんかが使われるけど、これは粘性を出すためのものなんだよね。
水分子と保持する保湿剤と合わさってペーストができるというわけ。
市販の歯みがき粉の場合、味をつけるためにここいサッカリンナトリウムやキシリトール、香料なんかが加えられるんだよね。

最後の薬用成分が歯みがき粉ごとの特徴があるもので、いろいろなものがあるよね。
単純に粗塩が入っているようなものもあるし、指向を分解する酵素が入っているものもあるのだ。
欲は言っているフッ化化合物(フッ化ナトリウム、モノフルオロリン硫酸ナトリウムなど)は歯の表面にフッ化カルシウムの膜を作って歯質を強化すると言われているもので、飲料水中に微量のフッ素が含まれる地域では虫歯が少なかったことから、その効用が注目されたのだ。
でも、今では本当に虫歯になりにくくなるのか疑問とも言われているみたい。
ボクは個人的にフッ素入りが好きだけど。

一時期はやったハイドロキシアパタイトは、歯の主要成分のリン酸カルシウムと親和性が高いもので、歯の表面の微少な傷のあるところに結合して、歯がつるつる、きれいになると言われているものなのだ。
歯垢除去効果なんかも高いみたい。
とある歯みがき粉に含まれているグリチルリチン酸ジカリウムは抗炎症作用のある成分で、歯肉炎などに効果があるのだ。

ちなみに、審美歯科の分野で化学的なホワイトニングに使われるのは過酸化尿素で、歯の表面の黄ばみ成分などを脱色してしまうのだ。
原理は漂白剤とまったく同じで、色素成分を除去しているんじゃなくて、色素の色自体をなくしているんだよ。
でも、人間の歯はあまりにも白いとかえって不自然に見えるので、適度にクリーム色くらいの方がきれいに見えるらしいよ。
きちんと歯みがきをして、自然に白くなるのが一番なのだ。

2007/07/05

進化

欧米には「インテリジェント・デザイン」という考え方があるのだ。
これはダーウィンさんから始まった進化説を否定するもので、世界のありとあらゆるものが全知全能の神がデザインした、というものなんだ。
これだけ複雑でありながら調和した仕組みが自然にできあがるなんてナンセンスで、神でなければ作り得ない、と主張して、教科書に載っている進化説の話を削除するよう求めたりもするんだよ。
最近このインテリジェント・デザインの考え方に基づく博物館も作られたとか。
※別に世界のとらえ方は科学がすべてじゃないからボクは否定も肯定もしないけど、別に他のパラダイムを攻撃することはないから、科学は科学、聖書は聖書、と割り切ればいいのに、とは思う。

で、この話を耳にして、大学の時に授業で習った進化説のおもしろい話を思い出しのだ。
話を聞いたときは、へぇ~って感心したものだよ。
進化って、合目的的に見えるけど、それは結果を見ているからで、実際には多種多様なものの中から合理的なものだけが残っていくっていう仕組みなんだよね。
「下手な鉄砲数打ちゃ当たる」の世界なのだ。
そんな世界の法則として提唱されているものなんだ。

ひとつ目は「ハンディキャップ仮説」というもの。
これはクジャクでは羽の立派なオスがもてたり、シカではツノの大きなオスが好まれたり、セミでは鳴き声の大きなオスがメスを獲得する「理由」を説明しようとするものなんだ。
証明できないから仮説のままなんだけど。
この考え方では、立派な羽や大きなツノ、大きな鳴き声は必ずしも生存競争上は有利に働く要素ではなくて、むしろ捕食者に見つかりやすかったり、生活の邪魔になったりして不利に働くことに着目しいているのだ。

で、なんで本来は不利に働くはずの特質を持っているオスがもてるのか、という説明として、そういう不利な条件を持ちながらも生存しているオスは、「きっと」他のオスより生存能力が高いから生き残っているに「違いない」とメスが本能的に考えるからだ、とするんだよね。
つまり、多少のハンディキャップがあっても他のオスと変わりなく生き残っているということは、その他の面で他のオスより優れているはずだ、という理屈なわけ。
さすがに人間には当てはめづらいけど(笑)、動物の世界ではけっこうこの説明でしっくり来ることが多いんだよね。
「色男、金と力はなかりけり」っていうのはこういうことかな?

もう一つは、「赤の女王仮説」。
これはルイス・キャロルさんの「鏡の国のアリス」(ハンプティ・ダンプティや白の騎士なんかが出てくるやつね。)の登場人物の赤の女王が「その場にとどまるためには全力で走り続けなければならない」ということを言うことにちなんでいるのだ。
進化における「赤の女王仮説」とは、生物としては進化が止まっているように見えても、時々刻々変化するまわりの環境に適応するためには進化し続けないといけない、ということを指しているんだよ。
カブトガニやシーラカンスは生きる化石と言われるけど、別にずっとむかしから進化していないわけじゃなくて、ずっと進化をし続けて、なおかつ、むかしの姿を保っている、ということなのだ。
進化から取り残されると、まわりの環境に適応できなくて、種としては絶滅してしまうのだ!

これは病原体との関係や、捕食者との関係でよく説明されるんだ。
例えば、病原菌が進化すると病気にかかる生物は進化してその病気にかかりにくいようになるのだ。
すると更に病原菌はその生物に感染しやすいように進化する、という「いたちごっこ」が続くので、ともに進化をし続けるというもの。
捕食者と被食者の関係でも同じで、食べられまいと被食者の足が速くなると、捕食者も足が速くないと獲物が捕まえられないから足が速い個体が残っていく、ということなんだよ。
これは環境の変化に対しても同じで、常に進化し続けて、環境に適応した個体だけが残って、それ以外は淘汰されていく、ということなんだ。

実は、遺伝情報レベルでは常に変化が起こっていて、遺伝情報の本体であるデオキシリボ核酸(DNA)の複製には一定の確立で複製エラーが起こるのだ。
で、これは遺伝子の内容(タンパク質のアミノ酸配列や遺伝子発現を制御する情報など)を変えるものもあるし、まったく関係ないところが変わるだけのものもあるんだけど、DNAの分子レベルでは常に変化が起こっていて、常に遺伝情報としては多様性が生み出される状態になっているのだ。
で、その多様性の中には、環境が変わったときにより適応しやすいものもごくごくまれにあって、そういう遺伝状をを持っている個体が自然淘汰で生き残っていく(自然選択される)ということなんだ。

有性生殖と無性生殖の有利・不利という話とも関係があって、自分の遺伝情報が100%子孫に伝えられるという意味では無性生殖にメリットがあるんだけど、この環境の変化への適応を考えると有性生殖の方がメリットが出てくるのだ。
オスとメスの両方から遺伝情報を受け継いでシャッフルするわけだけど、それで遺伝情報にはより多様性が生まれるので、環境の変化には「強い」ということなんだよ。
例えば、ある環境の変化に対して2つの遺伝子が変化しないといけないとした場合、無性生殖では2回遺伝子の変化が発生しないと適応できないんだけど、有性生殖ではそれぞれ別の遺伝子が変化したオスとメスが子供を作ればよいので、1回の遺伝子の変化ですむことになるのだ。
これが有性生殖のメリットで、生物としてのシステムが複雑になればなるほど世代交代に時間がかかるので、有性生殖の方がより有利になるというわけ。
大腸菌は30分周期で細胞分裂できるけど、ほ乳類は10年はたたないと世代交代しないからね。

こうやって進化の話を調べていくとおもしろいんだよね。
すっごく複雑なシステムなんだけど、原理は単純で、多様性の中から適したものが選ばれる、というだけなのだ。
このシステムが自然に発生したのか、神が作ったのかはよくわからないけど(笑)、現象論としてはとても興味深いよ。

2007/07/04

加工乳

米国に来てから乳製品を日本にいたときよりより多く食べているような気がするんだけど、やっぱりパン食だとチーズやヨーグルトが合うんだよね。
ごはんに味噌汁と漬け物がつくようなものなのだ(^o^)/
というわけで、今日はそのチーズとヨーグルトについて少し調べてみたよ。

どちらも牛乳やその他の乳(ヤギ乳、ヒツジ乳など)を発酵させた食品で、もともと生乳の保存性の悪さを解消するためのものだったのだ。
水分を除いて持ち運びやすくしたのがチーズで、液体のままでとりあえず日持ちだけするように工夫したのがヨーグルトっていうイメージみたい。
たぶん、生乳の感じをできるだけ残して保存性を高めたのだヨーグルトの発想で、何が何でも長期間保存したいというのがチーズの発想なんだろうね。
どっちもおいしいから両方あった方がよいんだけど(笑)

チーズは、レンネット(凝乳酵素)やレモン汁・酢などで乳脂肪分を沈殿させ、さらに水分を絞って作るのだ。
そのまま発酵させずに食べるのがいわゆる「フレッシュ・チーズ」で、カッテージ・チーズなんかが有名だよね。
無調整牛乳にレモンの絞り汁を少し入れて、よく振ってからふきんでこすと簡単に作れるよ。
さらにしぼったものをカビや乳酸菌で発酵させるのが一般的なチーズ。
発酵させていく過程でかたくなってきて、独特のにおいも出てくるのだ。
この発酵のさせ方により、パルミジャーノ・レッジャーのようにかちかちになったり、カマンベールのように中がとろっとしたりするみたい。
発酵過程が工夫のしどころというわけだね。

で、発酵させてチーズを作った後、そのまま食べるのがナチュラル・チーズで、一度熱でとかしてから固め直すのがプロセス・チーズなのだ。
ナチュラル・チーズはにおいが強いんだけど、一度熱処理するとだいぶにおいがマイルドになるんだよね。
それに、熱処理をするとそこで発酵も止まるので、より長期間安定的に保存できるのだ。
むかし日本でチーズと言ったらプロセス・チーズしかなかったけど、最近はいろんなものが売っているよね。
牛乳以外で作ったチーズもデパートや大木阿スーパーには置いてあるのだ。
それだけチーズを食べる文化が根付いてきて、需要があるということなのだ。

ヨーグルトは、一度沸騰するまで生乳をあたため、人肌程度に冷ましてから乳酸菌を加えて発酵させて作るのだ。
日本の場合は湿気が高くて雑菌が繁殖しやすいから作りにくいんだけど、乾燥地帯や湿気の少ないところだとけっこう工夫せずにうまく行くようなのだ。
ヨーグルトの本場の欧州やトルコなんかは湿気がそんなに高くないので、うまく発酵させられるわけ。
それで発達したっていうのもあるんだろうけど。

作り方からわかるとおり、素のヨーグルト(プレーン・ヨーグルト)は生乳を発酵させただけなのではっきりいって甘くないのだ。
むしろ、乳中の乳糖が乳酸発酵して乳酸ができるのですっぱくなるんだよね。
しかも、別にとろみもたいしてないんだよ。
なので、トルコとかブルガリアなんかのヨーグルト消費大国は、料理の材料としても使っていて、塩を加えてスープにしたりもするんだ!
「飲むヨーグルト」っていうのが日本にはあるけど、もともとは固まっていないので、わざわざ固めずに飲みやすいように甘みをつけたのが「飲むヨーグルト」というわけ。

日本の場合、砂糖とゼラチンを加えてとろっと甘くしたものが最初に普及したので、どうしてもそのイメージがつきまとうんだよね。
プレーン・ヨーグルトがかなり普及してきた今でも「デザート」という感覚がついて回っている感じがするよ。
米国はアイスクリーム消費大国なんだけど、アイスクリームはカロリーが高いからと、フローズン・ヨーグルトを開発した国でもあるんだよね。
これはなかなかの大発明なのだ。
フローズン・ヨーグルトは甘みも控えめなことが多いし、酸味もあってさっぱりしているし、アイスの中でもボクはもっとも好きな部類なのだ。
でも、米国の場合はそこにフルーツを足したり、チョコソースやベリーソースをかけまくるから、たいして普通のアイスクリームと変わらなくなるんだけど・・・。

2007/07/03

Spring Rain

今日は夕ごはんに酸辣湯風スープ春雨を作ったのだ。
これがけっこうおいしくできたんだよね。
で、ふと、春雨ってなんじゃらほい?、と思ったので、少し調べてみたのだ。

春雨というのは日本での名称で、中国では「粉絲(フェンスー)」、台湾では「冬粉(タンフン)」というらしいよ。
日本と台湾では季節がずれているんだね(笑)
日本では鎌倉時代ころに中国から伝わり、禅宗で使う食材として普及したみたい。
今では春雨サラダや、スープ春雨、春巻きの具、麻婆春雨などなど、いろいろと食べる機会も多いよね。
カロリーが低くてダイエット食品としてもよく食べられるのだ。

春雨はマメやイモのデンプンを水で練って生地を作り、小さな穴の開いた容器からところてんのように熱湯中に押し出して麺にするのだ。
できた麺は冷やしてから一度凍結させ、それを乾燥させて乾麺にするみたい。
寒天と同じように乾燥させるんだね。
材料は緑豆やサツマイモ、ジャガイモなどが使われるみたいだけど、緑豆のものが一番煮くずれしにくいので、鍋やスープの具にするものとしては緑豆春雨がポピュラーみたい。
スーパーでもよく見かけるよね。
ちなみに、緑豆というのは小さな緑色の豆で、もやしを作るマメでもあるのだ。

で、この春雨とほぼ同じようなものがビーフン。
ビーフンの場合はうるち米を粉にして水で練りながらデンプンを抽出して生地を作り、それを小さな穴の開いた容器から熱湯中に押し出すのだ。
生麺も食べることがあるけど、やっぱり保存食として乾燥させるのが多いみたい。
米かマメ・イモの違いなんだね。
そのわりにはけっこう食感が違うような気がするのだ。
デンプンがあればいいのであれば、トウモロコシとかでもできるのかな?

どっちも小麦の麺とはまた違った食感でおいしいよね。
つるつるっとしていて、独特の粘りけがあるのだ。
これは麺の「コシ」を出す要素の違いで、ラーメンやパスタ、うどんのような小麦の麺の場合は、グルテンというタンパク質がもちっとした食感を出して「コシ」になるんだけど、春雨やビーフンの場合はデンプンの粘りけが「コシ」になるんだよね。
なので、春雨やビーフンの方がねちょっとしていて、かみ切れない感じを与えるのだ。
ヤマトノリもデンプンだけど、まさに糊だからね。
おもちの粘りけと同じようなものなのだ。

2007/07/02

ベーグル

米国に来てからベーグルを食べる機会が増えたのだ。
日本でもかなり普及してきたけど、そんなに食べる機会はなかったんだよね。
というのも、実は米国では菓子パンというのがなくて、それに近いのがレーズンやイチゴを練り込んだベーグルなので、よく食べるようになったのだ(笑)

ベーグルと普通のパンの最大の違いは、焼く前に一度ゆでるという作業。
これにより中身がつまって独特のもちもちした食感が出るそうだよ。
焼きたてはまだ食べたことがないけど、かなりおいしいんだって。
(機会があれば挑戦したいけど、あんまり焼きたてのベーグルを売っている店って見かけないんだよね。)
それと、パンに比べて水分量も少ないので、保存性も高く、冷凍にも向いているんだって。

ベーグルはポーランドのあたりのユダヤ人社会で出てきたもので、それが移民によって米国に伝わったのだ。
でも、20世紀の終わりまでは東欧系のユダヤ人社会で食べられていただけで、そんなに知られていなかったとか。
ヘルシー指向の流れと相まって一気に流行したみたい。
もともとはバターをつけただけで食べるものだったらしいけど、今ではサンドイッチのようにチーズやハム、野菜をはさんだり、フルーツなんかを練り込んだりとバリエーションも増えたのだ。
サンドイッチのようにする食べ方は米国で豊かになったユダヤ人が始めたもので、それがベーグルがはやるきっかけになったのだ。
なので、欧州ではそのまま食べるのが主流で、サンドイッチのようにして食べるのは「逆輸入」になるみたい。

北米大陸では大きく分けて2系統のベーグルがあるとかで、モントリオール式とニュー・ヨーク式があるそうだよ。
モントリオール式は、麦芽とたまごで作った生地(塩は使わない)をハチミツの入ったお湯でゆでてから、薪を使って窯で焼き上げるものなんだって。
黒いケシのみをふりかけたNoir(黒)と、白ごまをふりかけたBlanc(白)があるようなのだ。
(最近はもっとバリエーションが増えたらしいよ。)
一方、ニュー・ヨーク式は、麦芽と塩で生地を作り、普通にゆでてからオーブンで焼くのだ。
やっぱり米国の方が簡便な方法をとるんだね(笑)
モントリオール式の方が全体が詰まってもっちりした食感になるんだけど、ニュー・ヨーク式はふくらむので表面が少しかたくなるのが特徴だそうだよ。
そのまま食べるのと、サンドイッチみたいにして食べるのとでそれぞれの食べ方に合うように発展したのかな?
たぶん日本で普及しているのはニュー・ヨーク式の方なのだ。

今では米国から発信されて世界に広まっているんだよね。
パンでもいいんだけど、ベーグルの独特の食感も捨てがたいのだ。
でも、そうやって広がっていくと、また地域地域で独特の新しい食べ方や製法が出てくるんだよね。
襟度発祥のカレーやイタリア発祥のピザがそうなのだ。
本国のものとかなり違うものが流通したりすることになるけど、それもまたそれぞれの文化が別の文化を取り込んだっていうことなんだろうね。
日本は特にそういうのが多いけど(>_<)
そのうち日本独自のベーグル食文化も生まれるかな?
カレー・ベーグルとか(笑)

2007/07/01

コンビーフ

昨日の買い出しの時、スーパーでコンビーフを見つけて、少し気になったのだ。
あまりにも大きな缶詰なので買わなかったけど(日本のやつの5倍くらい)、日本ではけっこう食べていたんだよね。
ボクはけっこう好きなのだ。
というわけで、今回はコンビーフについて調べてみたよ。

コンビーフは英語だと「corned beef」で、「塩漬けにした牛肉」という意味なのだ。
で、その名前のとおり、特徴的な台形の缶詰に入っているコンビーフは、牛肉を塩漬けにした後、加圧加熱してフレーク上にほぐし、牛脂で固めたものなんだとか。
欧米では塩漬けの牛肉をそのまま食べることも多いんだって。
日本では缶詰しか知られていないよね。

このコンビーフの缶詰は、カギのような形の器具がついていて、それで缶詰の横の帯状になった部分をくるくると巻いて開けるんだよね。
むかしはいまのようなパッ缶はなかったので、缶切りなしで開けられる貴重な缶詰としてアウトドアで活躍したそうだよ。
けっこう開けるのにコツはいるんだけどね(笑)
途中で帯状の部分が切れてしまって、最後は力業で引きちぎることも多いのだ。

もともとは肉を長期保存するために塩漬けにしたもので、保存用の食料や舟に積む食料として活躍したんだって。
で、そのままパンにはさんでサンドイッチにしたり、グラタンやパスタの具にしたりと、けっこう使い道はあるのだ。
ボクの実家ではキャベツと一緒に炒めて野菜炒めのようにして食べるんだけど、これがなかなかおいしいんだよね。
単純なわりにいけるよ。
冷めると脂が固まってくるので、あつあつのうちに食べるのだ(^o^)/

で、日本だと、ノザキの「ニュー・コンビーフ」っていうのもあるよね。
これは牛肉に馬肉をまぜて作ったもので、日本オリジナルなんだって。
戦後の食糧難の時代に生まれたらしいよ。
なので、海外からはまったくの別物として扱われるとか。
でもでも、このニュー・コンビーフはなかなか優れものなのだ。
というのも、馬の脂はウシの脂より低温で融けるので(「馬油」なんてのもあるけど、馬の脂はヒトの体温で融けるのだ。)、そのまま食べれば口の中で脂が融けてまろやかだし、熱を通して食べるときも、冷めても固まりにくいのだ。
なので、ボクはどちらかというとニュー・コンビーフの方が好きかも。
なんか純粋に牛肉だけじゃないって思うとあれだけど、よりなめらかにするための工夫と思えば、十分に優れものと思うのだ。