2009/07/19

皮が重要

ボクはジャムの中でもマーマレードが好きなんだよね。
ほろ苦さがあるところが好きなのだ。
色も黄色やオレンジできれいだよね。
でも、イチゴやほかの果物の場合は単にジャムと呼ばれるのに、マーマレードだけは特別にマーマレードと呼ばれるんだよね。
そこが少し気になって調べてみたよ。

辞書で見てみると、「オレンジ・夏みかんなどを用いたジャムのうち、果皮の薄片の含まれているもの。」ということで、この「オレンジ・夏みかんなど」というところと、「果皮の薄片」というのがポイントなんだ。
日本農林規格(JAS)でも、「ジャム類のうち、かんきつ類の果実を原料としたもので、かんきつ類の
果皮が認められるもの」とされているよ。
一般に見かけるのはオレンジ・マーマレードで、オレンジの果汁と果皮を砂糖で煮てとろみをつけたもの。
たまにユズ・マーマレードやグレープフルーツ・マーマレードなんかも見かけるよね。
定義としては、かんきつ類を使って作ったジャムで果皮が中に含まれるもの、なんだって。
果皮を一緒に入れることで、ほのかな苦みとリモネンほかのかんきつ類特有の香りが強くなるのだ。
いわゆるかんきつ類の香りは多くは皮のつぶつぶの中に含まれている精油成分だからね。

作り方は普通のジャムより一手間多くて、まず実と皮をわけ、皮は千切りにするのだ。
その皮を実からしぼった果汁(ジュース)で煮てって、やわらかくなったところで砂糖を投入して甘みづけ。
最後に火を止めてペクチンを入れ、とろみがつくまでかき回したらできあがりなのだ。
皮は本当の外側の色のついた部分だけでもよいけど、できれば白い綿状のところも入れたいのだ。
ここに苦み成分があるんだよ!
それと、作るときに気をつけないといけないのは、皮をそのまま使うので、表面をきれいに洗っておかないといけないということ。
最近ではもうそんなことはないだろうけど、ひとむかし前は防かび剤とかを塗布(ポストハーベストというやつだよね。)してあったからね。
気をつけるにこしたことはないのだ。

マーマレードを作るときの特徴は皮を煮ていくことだけど、このとき、果皮からペクチンが溶け出すのだ。
イチゴやブルーベリー、サクランボ、モモ、アンズなんかの場合は酸性度が足らないので、煮詰めてからレモン汁を加えると、液性が酸性になって果肉の細胞壁中から自然と溶け出したペクチンと反応してゲル化するわけ。
ところが、マーマレードは皮と果汁で作っているんだけど、皮から溶け出したペクチンは果汁の酸でほぼ十分にとろみがつくのだ!
皮を煮るときにはじめから砂糖を入れないのがポイントみたいだよ。

マーマレードの語源はマルメロというギリシア原産のカリンに似た果実の砂糖漬けから来ているんだって。
このマルメロは、カリンと近縁種(属は違うけど)で、カリンと同じように固くて酸味が強くて生食できない果実。
一方、果実酒や砂糖漬け・はちみつ漬け、ジャムなんかに加工すると強い香りがあっておいしいんだって。
で、むしろ洋なしに近いこのマルメロの砂糖漬けがなんでかんきつ類の果皮入りのジャムの語源になっているのかはよくわからないけど、細切りにして砂糖漬けにしたものがマーマレードの中のオレンジ類の果皮に似ていたのかもね。
強い酸味があるので、味的にかんきつ類を使ったジャムに似ていたのかもしれないけど。
ちなみに、民間伝承としては、スコットランドのメアリー女王が仮病を使ってでも食べたがったことから名前がついたとも言われているそうだよ。

最後に、韓国ではユズ・マーマレードをお湯又は水に溶かしたものをゆず茶として飲むんだよね。
のどが痛いときなんかはやさしい味で、日本のカフェとかでもけっこう見かけるよね。
もともとジャムは紅茶に入れられたりするけど、ボクはマーマレードを入れるのがわりと好きなんだよね。
香りもオレンジティーのようになるし、甘さもそんなに強くないのでちょうどよいのだ。
それを考えると、ゆず茶というのもそんなに不思議な飲み方ではないんだよね。
薄いとおいしくないけど(笑)

2009/07/11

洗濯の後はびしっと!

ボクはアイロンがけをしなくてもよいように、お仕事用のワイシャツは形状記憶のものを使っているんだけど、それでも、ときどきアイロンをかけてびしっとしてあげた方が長持ちするとか言われるよね。
ちょっと高級なオーダーメイドシャツなんかを着ている人の場合は、びちっとのりをきかせてアイロンがかかったワイシャツを着ているのだ。
毎回毎回家できっちりアイロンかけるのは大変だけど、袖口や襟だけでもかけるときちっとして見えるなんて言うよね。
そこで、今回は、アイロンまわりについて調べてみたのだ。

アイロンは英語だとironでまさに「鉄」。
もともとは熱と重みで衣服のしわを伸ばすもののことなんだけど、主に鉄製のものが使われたのでアイロンと呼ばれるようになったのだ。
もともと日本にも鉄製の片手鍋の中に炭火を入れたような「火のし」という道具が中国から伝わっていて、これをしわ伸ばしに使っていたのだ。
江戸時代中頃から戦後しばらく間で使われていたそうだよ。
一方、明治になると西洋式の炭火アイロンが入ってきたのだ。
いわゆるアイロンの形のこて状のもので、中に炭火を入れるようになっているんだ。

日本は良質な炭があって、火の粉がはじけないので火のしや炭火アイロンも使いやすかったらしいんだけど、西洋には、日本式の高温で蒸し焼きにした炭がなく、普通に薪を焼いただけの炭しかないので、炭がはぜて火の粉が飛んだらしいのだ。
それで衣服に穴があくこともあったそうだよ。
そこで、中に炭を入れず、アイロンストーブと呼ばれるアイロン専用のストーブの上にフライパンのようなアイロンの本体のみをのせて温めてから使うものもあったそうなのだ。
でもでも、場所をとるからお金持ちとかの使うものだったようだけどね。

これに変わって出てきたのが電気式アイロン。
電熱式にすることで火の粉が出ないので、安心して使えるのだ。
あたたまり過ぎて福を焦がしちゃうことは今でもあるけどね(笑)
普通にこて状のアイロンの底の部分に電熱コイルが入っているのが旧来のもので、そこに電気を通して熱を発生させるのだ。
従来のものはコードがついていて、それがひっかかったり、自由な動きを制限したりしたんだけど、それを解消したのがコードレスのもの。
携帯の充電器のような構造で、その上にアイロンの本体をのせておくと、電気を通電してあたためておいてくれるのだ。

そして、電気式アイロンでよくある機能がスチーム。
むかしの炭火アイロンでも事前に霧吹きで水を吹きかけてからアイロンがけしたりしたんだけど、今ではボタンひとつでしゅーっと高温の水蒸気が出てくるのだ。
水蒸気が布地につくと、その部分の繊維がほぐれるんだよね。
これは熱と水分で繊維同士を弱く結びつけていた水素結合(分子の中の電気的な偏りの間でできる弱い結合のことだよ。)とかが外れるからで、羊毛をお湯で洗濯すると縮んでしまうのは、熱でふわふわに結合していた繊維がほどけて、それがぐしゃっと密にからまってしまうからなのだ。
アイロンの場合は繊維をきれいに並べてしわを取りたいわけなので、繊維がほぐれたところに熱と重みを加えることで繊維のからみ方をきれいにして、しわを取りやすくするのだ。
一度こうやってしわを取ると、次にしわがつきづらくなるんだよ。

さらにびしっと固めるために使われるのが洗濯のり。
これは接着剤の一種のポリビニルアルコール系接着剤が主成分。
接着力はそんなに強くないんだけど、溶媒の水分がとぶと、薄い膜状のシートを形成するのが特徴。
これが繊維の間に入って、繊維を巻き込んで固まるので、しわがつかなくなるとともに、びじっと固まるわけだよ。
これが洗濯ノリとして使われる理由は水に溶けること。
水に溶けているのでアイロンをかければ水分が飛ぶし、次に洗濯したときに水で洗い流せるのだ!

こうやってアイロンをかけるのを面倒くさがる人たちが来ているのが形状記憶のシャツ。
麻や綿だけだとどうしてもしわになりやすいんだけど、その間に化学繊維を混ぜ込むことでしわがつきづらくしているのだ。
麻や綿はどうしてもとなりの繊維とからみやすく、さらにその間に水素結合ができたりしてしわくちゃになってしまうのだけど、その間に非極性(分子の中に電気的な偏りがないことだよ。)の化学繊維をかませることで、水素結合ができづらくしてあげると、となりの繊維同士が結びつかないので、しわにならないし、洗っただけですっと布地が伸びるというわけ。
よくできたものなのだ。
最近はほとんどが形状記憶になってきているけど、着心地とかにこだわると、面倒でもアイロンがけが必要な綿のシャツを着ることになるのだ。

というわけで、洗濯の後処理ひとつをとっても奥が深いんだよね。
洗濯して干すときにぱんぱんたたいて伸ばすのも、繊維を伸ばしてまっすぐな形で乾かそうということで、これと関係があるんだよね。
羊毛のものが縮むのもそうだし、科学的に見ていくと、けっこう生活面で役に立つかもなのだ。

2009/07/04

シンボルか、機関か

現在、天皇皇后両陛下はカナダを訪問されていて、その後にハワイに寄られてから帰朝されるのだ。
この海外への行幸啓がいつも以上に注目されたのは、陛下が海外に出られている間に衆議院の解散が行われる可能性があったため。
衆議院の解散は憲法に定められた国事行為として天皇陛下が行うことになっているのだ。
これに対して、麻生首相は「法律の定めに従って皇太子殿下が解散を代行できるので問題ない。」と発言して話題になったんだよね。
で、それまではあまり考えたことがなかったけど、改めて天皇の国事行為が気になったので、少し調べてみたのだ。
本当は小中学校の社会科で習っているはずなんだけどね(笑)

日本国憲法の第1章はまさに天皇について定めた部分で、天皇の位置付け(象徴であること。)や皇位の継承は皇室典範によること、そして、国事行為に関することが規定されているんだ。
戦後の連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)の占領政策で一番重要だったのは天皇の扱いで、戦争の責任を追及して廃止してしまうのか、天皇制自体を残すのかは大きな議論があったところなのだ。
現在でも研究が進んでいるけど、けっきょくは国民感情を踏まえるとともに、あまりにも大きく日本の政治体制を変えるのもはばかられたので、立憲君主制をより強め、国家元首ではあるがあくまでも「象徴」という扱いで残すこととしたんだよね。
これで「天皇が人間になった」とよく言われるわけだけど、実際には戦前戦中の一部で「現人神」だと狂信的に教え込む教育があった以外は、「とても偉い人」とは思っても、本当に神様だと信じている人はいなかったと言われているんだよね。
だって、京都の人は別としても、明治直前の江戸時代の市井の人たちは、将軍様は知っていても天皇の存在は認識していなかったと言われるからね・・・。
平安時代に藤原氏が実権を握り、貴族政治が始まって以降、江戸幕府までずっと続いていた、国を統べるのは天皇であっても実際の政治的実権を握っているのは別の人、という状態にもどっただけとも言えるのだ。
むかしも元号を変える、叙位を行う、新嘗祭などの儀式を行う、というのが天皇の主な仕事で、政治は多くの場合別の人がやっているわけで、だからこそ天皇自ら政治を執ると「御親政」なんて呼ばれるんだよね。

歴史はさておき、日本国憲法もこの我が国の伝統とも言うべき(?)位置付けを踏襲するような形になっていて、天皇の国事行為は、憲法第3条で「内閣の助言と承認を必要とし、内閣が、その責任を負ふ」とされているのだ。
さらに第4条第1項では、「天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない」ともされていて、政治の中身には直接タッチしないものとされているんだよ(この解釈には学説がいろいろあるいたいだけど、通常は象徴天皇は一切の政治的機能を持たないと言われるのだ。)。
言わば、ひとつの「認証機関」として「お墨付き」を与えるような立場で、象徴であるとともに、美濃部達吉さんがかつて唱えたように、国家機関のひとつとしての側面も持っているのだ。

具体的には、まず憲法第6条第1項で国会の指名に基づいて内閣総理大臣を任命すること、同第2項で内閣の指名に基づいて最高裁判所長官を任命することを定め、次に第7条で残りの国事行為を定めているのだ。
その最初が、憲法改正、法律、政令及び条約の公布を行うことで、これは官報の法令の公布のところに見られる「御名御璽」というやつだよ。
公布に当たっては、必ず天皇の名前とはんこがついたものが作られるのだ。
その次が、国会の召集、衆議院の解散、国会銀の総選挙の施行の公示で、これが今話題になっている国会関係の規定。
解散のときは、陛下から内閣総務官が解散の閣議決定を奏上し、詔書に御名御璽をいただくのだ。
これが官邸にもどり、首相が副署した後、今度は官房長官がふくさに包んで国会に持ち込み、衆議院事務総長が確認してから議長にわたすのだ。
で、解散の詔書が読み上げられ、解散となるわけ。
なので、内閣総務官がモーニングを着ていると、解散かもしれないのだ(笑)

それから、国務大臣などの認証で、認証される公務員がいわゆる「認証官」でグレードの高い役職と言われるよ。
さらに大赦や刑の減免などの認証で、恩赦とか特赦と言われるやつだよね。
そして、毎年報道されるのが栄典の授与で、勲章の授与(叙勲)や表彰(褒章)をするのだ。
また、批准書などの外交文書の認証も行っていて、外交文書も御名御璽がないと発効していないことになるのだ。
外国の大使や公使の接受も重要なお仕事で、宮中の晩餐会や迎賓館での応対なんかがあるよね。
最後が儀式に関することで、即位の礼、大喪の礼、その他の儀式を挙行するのだ。
ただし、宗教的色合いが強い「践祚(せんそ)の儀(皇位を正式に継承する儀式)」や「大嘗祭(即位後最初の新嘗祭)」などは天皇家の行事として行われるそうだよ。

こうした国事行為も、憲法によって代理が立てられることになっているのだ。
それが第4条第2項と第5条で、第4条第2項では天皇が臨時に国事行為を行えなくなった場合(今回のような海外訪問なんかが主だよ。)には国事行為臨時代行を置くことができることとし、第5条では天皇の年齢が若すぎする場合や病気療養で国事行為が行えない場合は摂政が置くことができるとしているのだ。
摂政は、皇室典範の定めるところに従い置かれることになっているので、いつでも置けるようになっていたんだけど、臨時代行の方は昭和39年に「国事行為の臨時代行に関する法律」というのができるまでは、憲法上は置けることになっていたけど具体的な手続がなかったために置けなかったそうだよ。
この法律によって、臨時に国事行為ができなくなる場合は、内閣の助言と承認により、皇室典範で摂政を置く場合に摂政になる皇位の皇族を臨時代行とすることができるうようになったのだ。
現在は皇太子殿下がその皇位に当たり、内閣は臨時代行を立てる場合・解除する場合は公示することになっているので、官報をチェックしているとわかるよ。

というわけで、こうやって改めて調べてみると、なかなかおもしろいものだねぇ。
ボクはわりと皇室関係は好きなんだけど、こういう機会でもないと知らないことが多いのだ。
これで皇室ウォッチャーくらいまでにはくわしくなれたかな?

2009/06/28

お返し?記念品?

昨日は職場の同期の結婚式に出てきたんだけど、披露宴に出ると、必ず席に引出物が置いてあるよね。
二次会まで行くとけっこう荷物になるのだ(>_<)
さらに、最近では披露宴でも二次会でも、最後に新郎・新婦(+御両親)がお見送りの時にプチギフトもわたすよね。
けっこうもらい物が多いのだ。
で、その起源はなんだったんだろう?、と気になったので、少し調べてみたよ。

引出物自体は、結婚式の後にもらえるものだけではなくて、他のものも含めて、御祝いの席・祝宴(銀婚式・金婚式、喜寿・米寿・白寿の御祝いなどなど)の後にホスト(主催者)側からゲスト(招待側)に贈られるものの総称なのだ。
多くの人は結婚披露宴くらいしか祝宴には出ないこともあって、結婚式というイメージが強くなったんだろうね。
ただし、地域によっては法事やお葬式のような御祝いでない場合でも、香典返しのお茶などを引出物と言うことがあるので、慶事にだけ限るというわけでもないみたい。
語源的には、平安時代ころにウマを庭先に引き出して贈ったことに由来するようだよ!
それにしてお豪勢なおみやげだねぇ。
当然のことながら(?)、時代が下るとウマ自体を贈らずに、「馬代(うましろ)」として代わりに金品を送るようになったんだって。
そこから酒膳に添えられる物品や招待客へのおみやげをさすようになったんだそうなのだ。

むかしはそれこそ御祝いの料理などの余り物を折り詰めにして持ち帰ってもらったのが基本だとかで、これだとさもありなん、とうなづけるよね。
やがて、専用のものをおみやげとしてわたすようになり、お赤飯や紅白まんじゅうなどの御祝いの食べ物を出すようになったんだって。
これは今でもときどき見かけるよね。
戦後になって景気もよくなり、バブルの時代に結婚披露宴が華やかに、派手になっていくと、祝宴のお裾分け、御祝いのお返し、という意味合いに、記念品としての意義が出てきたんだそうだよ。
このころから、食器や時計などで、新郎・新婦の名前が入ったものなどが配られるようになったのだ。
最近は好きなものが選べるようにとカタログギフトも増えてきたよね。
引き菓子とカタログが多いような気がするよ。
個性はお菓子の方の選択で発揮するのだ。

でも、結婚式は御祝いの場なので、スピーチでの忌み言葉のように、地域によっては避けられる物品があるんだって。
食器やガラスのものは「割れる」を連想させるのでよくないとか、はさみや包丁は「(縁が)切れる」んでダメとか、重箱は重ねるものなので離婚・再婚を連想させるから出さないなどなど。
とは言え、言い始めるとキリがないので、スピーチでの忌み言葉ほどは一般的ではないんだよね(笑)
ま、本当にがんじがらめになって選択の幅がなくなってしまうから、気にしすぎない方がよいのかも。

最後に、結婚式でもらうくらいでしか見かけないものの代表選手が、引き菓子のドラジェ。
カラフルな糖衣でアーモンドをくるんだものだけど、これを欧州では古くから結婚式や誕生日の御祝いのお菓子として配っていたのだ。
それで日本でも「幸せのお裾分け」という意味合いで選ばれることが多くなったのだ。
そんなにおいしいとも思わないんだけど(笑)
色にも意味があるそうで、通常は五色で、それぞれ幸福、健康、富、子孫繁栄、長寿の5粒。
それを花嫁のヴェールを切ったものと言われる1枚の薄布につつむのが正式だそうなのだ。
ま、のし紙をつけて紅白まんじゅうを包むのと実は考え方自体は変わらないんだけどね。
おそらく、日本のまんじゅうがそうであるように、むかしは砂糖が非常に貴重品で、甘いものはぜいたくなものだったので、こういうお菓子が御祝いの品に選ばれたんだろうね。

2009/06/20

緑のすっぱいやつ

この前、みんなで飲みに行ったときに話題になったんだけど、よく焼き魚なんかについている緑色のすっぱい柑橘類はカボスなのか、スダチなのかがわからなかったのだ(>_<)
同じく緑色のすっぱい柑橘類としてはライムもあって、いまいちよく区別がつかないんだよね。
というわけで、今回は緑色のすっぱいやつを調べてみたのだ。

まずはカボス。
これは大分の名産で、ゆるキャラのカボたんなんてのもいて、これがけっこう人気なのだ。
ユズの近縁種で、熟してくると黄色くなるんだけど通常は酸味の強い緑色のうちに収穫するんだって。
もともと花がついていた果頂部(いわゆる「へた」のところ)がドーナツ状に盛り上がっているのが特徴。
デコポンのようにちょっとふくらんでいるのだ。
独特の香りと強い酸味で薬味に使われるんだけど、果実がけっこう大きいので、通常は果汁がし織られた状態で使われることが多いのだ。
汁気が多くて果汁が多めなので、カボスの絞り汁をお酢の代わりに使って酢の物やポン酢にしたりもするよね。

これに対してスダチはもっと小ぶりなまるい果実で、こっちは四国は徳島の名産。
こちらもユズの近縁種で熟すと黄色くなってくるんだけど、緑色のうちに収穫すると独特の香りと酸味を楽しめるのだ。
特に香りが強くて、さわやかな香りをつけたいときに使われることが多いみたい。
スダチはカボスに比べて小さいので、櫛形に切って薬味として添えてあることが多いのだ。
直接焼き魚なんかにしぼるのは多くの場合スダチだよ。
というわけで、事の発端の答えは「スダチ」だったのだ。
スダチは薄い果皮も薬味として使われることが多く、細かく刻んだり、おろしたりして汁物に入れられたりするのも特徴なのだ。

最後はライム。
こちらはもちろん外国から来たもので、熱帯産。
よく緑色のレモンがライムと思われているけど(笑)、ライムはレモンよりはまるみが強くてあんまり紡錘形ではないのだ。
しかも、レモンよりひとまわり小さいものが多いみたい。
ライムも熟すと黄色みを帯びてくるらしいけど、黄色くなると酸味がなくなるので緑色のうちに収穫して使うんだって。
レモンの酸味に比べると独特の苦みがあると言われていて、それがライム特有のさわやかさにつながるのだ。
グレープフルーツの苦みによるさわやかさと同じだよね。
で、自然な酸味を加えたいときにお酢の代わりに使われることもあるけど、ライムを一番よく見かけるのはなんと言ってもカクテルだよね。
さわやかさのある酸味で、甘みの少ないすっきり系のカクテルによく使われるのだ。
なんでも、大航海時代にはビタミンC欠乏による壊血病を防ぐため、ドイツの伝統料理のザワークラウト(塩漬けして乳酸発酵させたキャベツ)とともにライムが食べられていたみたい。
それで世界的に広まったようだよ。

というわけで、似ているようでそれぞれ特徴があって、使い道も違うのだ。
すっぱくて緑色で、熟すと黄色くなる柑橘類というところは共通なんだけどね。
とは言え、大きさも形も違うので、一度知れば区別は容易につくのだ!
これからは違いのわかる男になれるよ♪

2009/06/14

さえぎってなんぼ

今日は新居に引っ越す準備の一環でカーテンを買いに行ったのだ。
事前に窓の大きさを調べておいて、サイズを合わせてオーダーするんだよね。
窓枠にぴったりで意味がないので、この寸法をとるのが重要なんだよね。
むかしの集合住宅だと窓の大きさは規格化されて固定されていたからカーテンもそれに合わせたサイズを買えばよかったけど、このごろはできるだけ窓を大きくとろうとしたりして、窓の大きさがまちまちなので、それにカーテンを合わせる必要があるのだ。

このカーテンの大事な役割のひとつは遮光。
文字どおり外からの光をさえぎることで、特にベッドルームでは強い光が差し込むと寝ていられなくなるので、光をさえぎることが必要なんだよね。
でも、リビングルームなんかだと完全に光をさえぎってしまうと暗くなってしまうので、レースのカーテンで半透明にして、一部光が入るようにしているのだ。
普通の生地でもある程度は光を通すけど、完全に遮光したい場合はもっと密に生地が編まれている遮光カーテンというのがあって、この場合は光をほとんど通さないのだ。
そのかわり、一度閉めてしまうと真っ暗なので、部屋の中に電気をつけないと行けないのだ。
写真を現像するときの暗幕なんてのはまさに遮光性がもっとも強いものだよね。

一方、カーテンの役割としてはその逆で、中からの光が外に漏れないようにする、というのもあるのだ。
まわりに人家がなければ光が漏れても大して問題ないけど、夜になってあたりが暗くなっているときに部屋の中の光が漏れるということは、部屋の中が丸見えになるということなのだ!
それを防ぐという意味もあるわけ。
昼間にある程度光を通すことを前提にしているレースカーテンの場合は、外からの光が入る分、中の光が外に漏れ、おぼろげながら中が見えてしまうのだ(>_<)
これを避けるため、最近では表面加工がしてあって、部屋の内側を向く方(つまりカーテンの表)は光を乱反射してあまり光が透過しないようにして、中を見えづらくしているものもあるのだ。
そういうのをミラーカーテンというそうだよ。

この西洋のカーテンに似ているのが日本のすだれ。
やっぱり窓にたらして外からの光を防いだり、中が見えないようにしたりするのだ。
すだれの場合も密に編んで遮光性を高めたり、粗に編んで光の透過性を高めたりするよね。
偉い人や神聖なものを直接見えないようにするために間に入れる、という使い方も似ているのだ。
いわゆる御簾とヴェールだよ。

でも、大きな違いは、カーテンはたいてい床すれすれまで丈があるのに対し、すだれの場合はわりと下は空いているくらいの丈だということ。
これは湿気が多くて家屋全体の開放度の高い日本ならではなのかな?
西洋はむしろ冬が寒くて保温効果を高める必要があるので、しっかり床まであることが大事なのだ。
現代でもよく使われているすだれは、すき間から風は通すけど光は一部遮蔽して暑さを和らげるものだよね。
逆に、カーテンは省エネの観点で冷暖房の効果を高めるために使われるのだ。
やっぱり似たようなものでも使い方が違うんだよね。

このカーテンが日本で普及してきたのは住宅の西洋化が進んできてから。
それまではまさに障子しかなかったわけで、障子は薄い紙を通じて光はそれなりにはいるけど、けっこう保温効果もあるという優れものなんだよ。
平安時代ころまでは大きな部屋があって、そこの間仕切りとして屏風やふすまが使われていたのだ。
夏の蒸し暑さに対応するためにしっかりとした壁はなく、ふすまを使っていたわけだけど、閉めておくと位し暑いので、多くは開放されただだっ広い部屋だったのだ。
源氏物語の世界では、そんな開放された部屋の中、屏風のような間仕切りのすぐ向こうで男女が愛を語らっていたんだから、今から考えるとすごいよね・・・。

でもでも、時代が下ると障子が発明され、それで部屋を仕切るようになったのだ。
障子の場合は明かりがある程度透過するので、暑いとき以外は閉めておけるという利点があるのだ。
これにより明かり取りのために開けっ放しにする必要がなくなったんだよね。
これでかなり個々の部屋の独立性が高まったはずなのだ。
そんな障子もカギがかけられるわけではなく、すぐに開け放てるのでやっぱりまだまだ開放的なんだけどね。

2009/06/06

紙の文化の人だから

結婚の準備を進めるようになってよく見かけるのが「水引」。
普通にくるっと巻いてあるだけじゃなくて、鶴や亀の形に細工したものなんかもあるんだよね。
なかなか種類が多いし、色鮮やかなのだ。
欧米にはカードを送る文化があって、それこそグリーティングカードには様々な種類があるけど、こういう細工は見ないのだ。
やっぱり日本独特のものなのかな?
というわけで、ちょっと調べてみたんだよね。

水引はのし袋や贈答用のお祝い品につける紙の飾りひもで、紙をよじって作ったこよりにのりを引いて固めたものなのだ。
使い道によって、紅白、金銀、黒白など色もいろいろあるよ。
きれいに丸く結ぶだけじゃなくて、花型や縁起のよい鶴亀などの大きな飾りにすることもあるんだよね。
びっくりしたんだけど、100円ショップとかでも細工した水引のついた御祝儀袋がうられていたりするんだよね。
それほど日本では浸透している文化だってことだよね。

もともとは宮廷に捧げる贈答品には紅白の麻ひもをつける習慣があったらしいんだけど、室町時代後期になると、こよりを固めた紙ひもで代用するようになってきたらしいのだ。
むかしの人はちょんまげをゆっていたわけだけど、それをとめていたのがまさに細い紙をよって作るこよりで、室町時代も後期になると日本中でまげを結い始めたので、こよりも市井に浸透していたのだ。
ま、その辺によくあるものだった、ということだよね。

もともとは紅白に染め分けるくらいだったらしいけど、明治になると金銀など他の色も出てきたようなのだ。
みんながまげを切って洋髪にしてこよりをあまり使わなくなったので、水引に使うのが中心になってくるのだ。
そうすると、その辺にあるものに色をつけて使う、という感じじゃなくて、それ専用に作り始めるんだよね。
大正時代になると立体的に結ぶ結び方ができはじめ、水引もよくなってきた昭和になると鶴や亀などの細工結びも出てきたんだって。それが今に続いているのだ。

この水引の結び方にも種類があるんだよね。
結婚・婚約や快気祝い・病気見舞い、仏事・法要なんかに使うのが「結びきり」というもの。
二度と繰り返さないように、というわけで、ほどいて結び直せないように固結びに結んでしまう形なのだ。
よく見かけるのは8の字型の輪にエビのひげのようにぴんと縦に両端が立っているのが「あわじ結び」というやつだよ。
出産祝いや入学祝いなんかに使われるときはこれが蝶結びになるのだ。
こっちは何度繰り返してもよいし、むしろ続く方がよいことなので、わざと結び直せるように結ぶんだそうだよ。
奥が深いねぇ。

こうやって見てくると、水引を見る目も変わってくるよね。
今度から注意深く水引の形と使われ方をチェックしたいものなのだ。
趣味で作っている人もいるというけど、それもけっこう楽しいかもね。
ま、ボクは不器用だから向いていないけど(笑)