2015/06/06

金はカジノの回りもの

国会議員の間で統合型リゾート(IR)に関する議論が行われているのだ。
できれば2020年の東京五輪に間に合わせて、外国人観光客を呼び込んで、お金を落としていってもらいたいんだよね。
一方で、国内にそういう施設ができると治安が悪くなるとか、ギャンブルに入れ込みすぎて破滅する人が出てくるとかの負の側面も指摘されていて、全体としてはイケイケ派と慎重派が主張をぶつけ合っているんだよね。
確かに、おとなり韓国のカジノは原則外国人のみを対象としていたんだけど、一部で韓国人に開放したら、身を崩す人が続出したという悪事例もよく紹介されているのだ・・・。

で、テレビでその話を見ていたとき、ある慎重派の人が言ったことが気になったのだ。
それは、「カジノは所詮プレーヤーの金を集めて再配分しているだけで、そこからは胴元の取り分が引かれるんだから期待値としては損をするだけ」という話。
カジノと言われると胴元とプレーヤーの勝負のような気もするんだけど、どうなんだろう?
というわけで、少し調べてみたのだ。

このような主張がもっともよく当てはまるのは、国内でも認められている公営ギャンブル(競馬、競輪、競艇、オートレース)や宝くじ・totoくじ。
これは投票券・くじの売り上げをプールし、そこから胴元の取り分を引いたものを再配分するのだ。
これを控除率と言っていて、宝くじやサッカーくじではだいたい50%、公営ギャンブルでは25%くらいなのだ。
これらの場合はあらかじめ胴元の取り分をさっ引いて再配分するので、胴元は確実にもうけられるのだ。
逆に言うと、競馬の場合は馬券の総売上の25%は日本中央競馬会又は地方公共団体の収益になるのだ。
ただし、実際には事業実施コストも発生しているので、まるまるもうけというわけではないよ。
宝くじの場合は半分は収益になるんだけど、そのうちの一部は公益的な事業に使われることになっているんだよね。
最近では復興宝くじがまさにそうだけど、街中でも公園の遊具やベンチに宝くじの収益で買ったものだ、なんて書いてあるよね。

これこそが公的に認められた賭博である所以で、社会福祉の向上に資するから例外的に賭博行為が認められるし、その胴元は当然のことながら悪い儲け方をしない公的な主体に限られることとなるのだ!
日本でもむかしから富くじやら勧進相撲というのがあったけど、それと同じなんだよね。
寺社の建て替えや改修の費用を捻出するのにギャンブルの売り上げを利用するものだったわけだけど、それと同じようなものだよね。
江戸時代も勝手に富くじをするのはやはり禁止されていたのだ!

逆に、胴元の側も少しリスクを負うものがあるんだよね。
それがポーカーやパチンコ、丁半ばくちなど。
基本的には賭場への参加料として寺銭やらハウスエッジというものを胴元にとられるので、その分は確実に胴元のもうけになるんだけど、それ以外は原則としては偶然性に左右されるので、プレーヤーが勝ち続けて胴元が損することもあり得るんだよね。
でも、実際はそんなに損をしないからこそカジノや賭場の胴元は成り立つのだ。
何もいかさまをしているわけじゃないよ。

というのも、大勢の人が何度も何度もギャンブルに興じる場合、それこそ無限回に近い回数で行われることになるのだ。
すると、確率・統計論的には「大数の法則」が働いて、当たりの目もはずれの目も出る確率は限りなく期待値に近づいていくんだよね。
ルーレットの赤黒で言えば、多く回せば回すほど、赤と黒の出る確率は1/2に近づいていくんだ。
このため、適切に倍率が設定されている限りは、胴元が大きな損をする確率はゼロに近づくわけ。
とにかく数をこなすことが重要で、そのために海外のカジノでは太い客に特典をつけて、ホテルに無料で泊まれたり、レストランで無料に食事できたりするよう便宜を図ることもあるみたい。

さらに、カジノのギャンブルでも、ルーレットは先に紹介した公営ギャンブルや宝くじに近いところがあるのだ。
ルーレットでは、盤が赤と黒に分けて1~36の数字がふってあって、どの数字のタマが落ちるかを賭けるわけ。
で、一点がけなら36倍、赤黒なら2倍とかけ方によって倍率が変わっていて、これは当たる確率の逆数に設定されているのだ。
ところが、実はルーレットには0や00といった数字もあって、この場合は胴元の総取りなんだよね。
なので、本当は1/36で当たるんじゃなくて、1/38で当たるのだ。
この差の分だけ胴元が有利だし、プレーヤーが得られる報酬の期待値は下がっているというわけ。
プレーヤーから参加費用をとらずとも、ルーレットに参加してもらえれば胴元はもうけることが可能なんだ。

パチンコやスロットマシーンの場合は、そもそも当たりの出る確率を調節できるんだよね。
いわゆる「出玉調整」というやつ。
でも、あんまり当たらないとやる人がいなくなるので、適度にしておくことが大事なんだけど。
よくあるのは、大当たりは多少でやすくするけど、小当たりを抑えるというもの。
人間は不思議なもので、ちょろちょろ小当たりで稼ぐより、一発逆転の大当たりにかけたいものなのだ。
パチンコなんかはあまりにも射幸心を煽らないように、一定の制限があるみたいだけどね。
とは言え、これも確率の世界の話なので、やっぱり数をこなすことが重要で、まずはプレーヤーに魅力的に映るような設定が必要なのだ。

というわけで、調べてみると確かに期待値だけで見るとプレーヤーが損しているだけなんだよね。
胴元の取り分を除いて少なくなった分を取り合っているのだ・・・。
なんか、そう考えると悲しいね。
ま、ボクはもともとあんまりギャンブルには興味ないけど。

2015/05/30

今から年末を見越して緊急輸入

今年度も昨年度に引き続いてバターの緊急輸入が決まったのだ!
去年なんかはスーパーでバターの品切れが続出したよね。
今年も品薄状態が続いていたようだけど、いよいよクリスマスの大規模需要に向けてかなりの不足が出そうなので、農林水産省が緊急輸入を決めたようなのだ。
って、なんでそんなことになるのか、ちょっと調べてみたよ。

乳製品の中でも貯蔵性の高いバターと脱脂粉乳が対象なんだけど、国内の酪農を守るために高い関税率が設定されているようなのだ。
でも、バターなんかは国内生産量では国内需要を満たせないので、国で一元的に輸入する枠と、民間が一定量の枠内で低関税で輸入する枠を組み合わせて輸入しているのだ。
「緊急輸入」というのはその枠を超えて輸入するということ。
一義的には国内の生産業者に安定供給に努めるよう要請をするんだけど、これがなかなかうまくいかないんだよね。

原因は、原料となる生乳(せいにゅう)の不足。
「生乳」というのは乳牛から搾り取った「乳」そのもののことで、これを原料に、牛乳や生クリーム、ヨーグルト、チーズ、バターなどなどの乳製品が作られるのだ。
国内では、酪農家を含む農家の高齢化が進むとともに、円安の影響もあってえさ代や燃料費が高騰して、廃業する酪農家が増えているのだ(>o<)
加えて、国内の牛乳の消費減もあって、平成18年度から生産調整として乳牛の数が減らされているのだ・・・。
そのせいで生乳の生産量が減り、慢性的にバターが不足するようになってきているんだ。
ここにきて、輸入元の海外で悪天候などにより生産量が減ると、一気に店頭から消える、という事態につながるみたい。

特に、バターは生乳生産量の減に過敏に反応するのだ。
というのも、生乳の振り分けは、貯蔵性の低い牛乳や生クリームが優先され、貯蔵性の高いバターと脱脂粉乳は後回しにされるため。
他の乳製品が先取りで、残った分でバターや脱脂粉乳を作るという「調整弁」的な加工品になってしまっているのだ。
しかも、牛乳や生クリームに加工した方が高く売れることもあって、生乳生産側としても、積極的にバターや脱脂粉乳に回そうとはしないのだ。
そのため、ただでさえ生乳が不足していても、牛乳は生産過剰でバターが不足みたいなことが起こっているようなんだよね。
まさに、構造的な変革がない限り、バター不足はいつでも起こり得るような状況になっているのだ!

しかも、緊急輸入されるバターの多くは業務用。
なので、一般家庭にすぐに回ってくるわけではないんだ。
国内のバター生産の割合を家庭用バターに多めに振り分け、輸入したバターを業務用に回すわけ。
なので、輸入してからしばらくたたないと一般家庭にはバターが回ってこないのだ(生産から流通まで4週間ほどかかるそうなので、1ヶ月のタイムラグが発生するのだ。)。
しかも、完全に生乳が不足している場合はバターの生産自体が滞るので、そもそも家庭用バターは増えないんだよね・・・。
というわけで、今回のように近い将来の需要増を見込んであらかじめ輸入を決めておかないと大変なことになるというわけなのだ。
もう農林水産省としても例年のことになりつつあるので、予測になれてきているのかもしれないけど。

そして、輸入するにしても、現在はバターの国際価格が不安定なんだとか。
中国での消費増の影響で、バターの価格は乱高下するようなのだ。
なので、緊急輸入みたいに踏み切ると、足下を見られて高く売りつけられるおそれも。
それと、海外でも需要が伸びるシーズンがあるので、その前に買わないと高いだけじゃなくて手に入らなくなるのだ。
そういうこともあって、完全に輸入に頼るのも危なくて、国内生産量を維持しておく必要もあるんだよね。
なかなか複雑な問題なのだ。

2015/05/23

砂山からお宝

淡路島の石材メーカーの資材置き場の砂山から、銅鐸が7点見つかったのだ!
銅鐸の中でもかなり初期のもので、国宝級なんて報道もあったほど。
これまで出土例が多くないタイプのものもあるんだって。
今はもともとその砂山の砂がどこから運び込まれたものか=どこに埋まっていたものかの特定が進められているみたい。
どうも、淡路島内部みたいなんだけど。

銅鐸は言わずと知れた青銅器で、古代の祭祀に使われたものと考えられているけど、実際にどう使われていたかとかは推測の域を出ないんだよね。
昔のものだから確定はできないにしても、よくわからない部分が多いのだ。
紀元前2世紀から期限2世紀くらいの弥生時代に作られていたもので、これは年代特定ができるので確かなのだ。
ただ、それも村はずれの丘陵の麓だとか、丘の頂上のすぐ下とかの比較的浅いところに埋められているのかもわからないんだって(埋めた理由すら明らかでないのだ。)。
銅鐸表面の文様は豊作を願うような図柄だったりするので、そういう祈願・祈祷に使ったんだろうと予想されるんだよね。
でも、祭祀道具としても、埋めたのがなぜか、明確にわからないのだ。

由来もよくわからなくて、銅鐸というものは日本でだけ出土しているのだ。
しかも、西日本地域のみで、出土する場所も偏っているんだよね。
今見つかっているのは、関西圏で兵庫、滋賀、和歌山、中国・四国では島根、徳島。
やはり古代に栄えていた九州ではほとんど出土例がなく、嵯峨野吉野ヶ里遺跡で見つかったくらいみたい。
逆に、同じく祭祀に使われていたと考えられる銅矛は、これらの銅鐸出土地域では少なく、九州や東海地方で多いんだって。
かっつては、銅鐸文化圏と銅矛文化圏があったんだったいう説も唱えられていたんだけど、排他的ではないことがわかってきたので、最近はそこまできっちり文化圏として分けていたとは考えられていないみたい。
好みの違いなのかな?
醤油の色の薄い・濃い、出汁はコンブ・カツオみたいな。

考古学的には、銅鐸は中国大陸にあった「鈴(れい)」が半島経由に日本に伝わり、独自の発展をした、というのが定説みたい。
一方で、半島を経由せずに直接伝わった可能性もあるみたい。
これは、経由地であるはずの朝鮮半島に、鈴と銅鐸をつなぐようなものが見つからないため。
ミッシングリンクなんだよね。
物理的に通過しただけで、文化としては根付かなかったのかもしれないけど。
或いは、何かあるけど見つかっていない、気づかれていないのかもだけど。

今回淡路島で見つかったような銅鐸は小型で、これが時代を下ると大きくなっていくのだ。
しかも、小さい銅鐸には「舌(ぜつ)」というものが中にぶら下がっていて、振ると音が鳴るようになっていたと考えられているのだ。
すなわち、「ベル」のようになっていたんだよね。
ところが、大型化していくうちになくなっていくのだ・・・。
もっとも、巨大なものだと1mを超えるから、もはや振ることはできないけど。
で、音を鳴らすものから見るもの・飾るものに変わったようなのだ。祭祀に使っていた道具がシンボル化されていったということなのかな。

上に書いたように、銅鐸は比較的浅いところに埋まっているので、古い時代にも出土記録があるのだ。
もっとも古いのは天智天皇の時代というから飛鳥時代。
お寺を建立するのに掘り返したら出てきた、というのが「扶桑略記」に出てくるんだって。
正史では「続日本紀」に出てくる8世紀初めの記述があるよ。
いずれにしても、すでに500年以上だっているので、「なんだこれ?」という感じで、その時点でどういうものだったのかは忘れられていたようなのだ・・・。
古代の謎だねぇ。

2015/05/16

隠して、時々公開

長野県の善光寺で御開帳が行われているのだ。
善光寺の御本尊は絶対秘仏とされていて、決して公開されないんだよね。
で、そのために「前立本尊」というのがあって、それが代わりに公開されるシステムのだ。
でも、この前立本尊も数えで7年に1回(公開の年を1年目と数えるので6年に1回)しか公開されないんだ。
今年はその年に当たっていて、GWにはかなりの人出があったみたい。

秘仏というは文字どおり「秘された仏」で、通常公開されていない仏像を指すのだ。
仏像は本来的には信仰の対象として作られているはずなので隠すのはおかしいような気もするんだけど、日本ではけっこうあるんだよね。
東アジアでも日本が顕著なんだとか。
どうも、神道の影響があるんじゃないかと考えられているんだよね。

古代の神道では、山、川、海、巨岩、巨木・・・などの自然物に神が宿るという考えで、その自然物自体が御神体だったんだよね。
奈良県にある大神(おおみわ)神社なんかはその典型例で、三輪山自体が神が宿る御神体で、そこに拝殿が設けられているんだよね。
その後、「神の依り代」という概念が出てきて、神は物理的形状を持たない精神体のような存在で、その神と対話を図るには具体の形をとっていただく必要があるので、依り代に降りていただく、という考えが出てくるのだ。
おそらく、古代信仰では様々な自然現象を説明する上でいろんな神性を想定していたんだけど、必ずしも自然物だけが対象じゃないので、太陽や風、雨などの自然現象を神と結びつけるときには、何か代わりになるものが必要だったのだ。
これがいわゆる御神体というたつで、一般的には鏡や石、剣、玉などなのだ。
でも、飛鳥時代に仏教が伝来すると、仏像というものが日本に伝わって、そのアナロジーで神像というのが作られ始めて、そういった像が御神体になっている場合もあるよ。

こうした御神体をまつる神社の場合は、御神体を雨風から守るための本殿というのがあって、その手前に参拝者がお参りする拝殿が作られるのだ。
この本殿は神の領域で非常に神聖な場所なので、通常は人の立ち入りは禁止で、中ものぞけないようにしているんだよね。
多くの神社では今でも御神体を公開していないのだ。
そして、神仏混淆という日本独自の文化の中で、この非公開の御神体という考え方が、本尊である仏像にも適用されていくのだ。
仏教はもともとは偶像崇拝が禁止だから、仏像に仏性があっちゃまずいんだけど、このあたりが日本の神仏混淆のすごいところなんだよね。

そんなわけで、日本の寺院では少なくない数で秘仏とされている仏像があるのだ。
東京でも、隅田川から引き上げられたという伝説がある浅草寺の御本尊は絶対秘仏で、決して公開されないのだ。
不定期で善光寺のように前立本尊が公開されることはあるんだけどね。
数年前に御開帳があったときはものすごい盛り上がりで、普段は解放されていない伝法院庭園なんかも見られたんだよね。
一方で、法隆寺の救世(ぐぜ)観音など毎年決まった時期に公開されるようなものもあって、同様に秘仏と言っても公開の頻度には差があるのだ。

でも、真言宗の大本山、高野山金剛峯寺の金堂の本尊だった阿閦(あしゅく)如来は、戦前に火事で焼失してしまったんだけど、絶対の秘仏として完全に非公開にされていたため、写真も残っておらず、今となってはどういうものだったかもわからないんだって・・・。
とは言え、そこまで隠されると見たくなるのが人間の性でもあって、途中で天皇や貴族、大名などの有力者の命によりどんなものか改められたなんて話も多いんだよね。
半ば都市伝説化しているけど、法隆寺の救世観音は、岡倉天心さんが米国人のフェノロサさんと一緒に寺僧が止めるのも聞かずに数百年ぶりに表に出した、なんて言われているんだよね。
それ以降、定期的に公開されるようになったのだ。
一度出しちゃったら神秘性が薄れるのかな?

2015/05/09

アルカリの威力

ゴールデンウィーク中に我が家を徹底的に掃除したんだ。
その際、ドラッグストアで買ってきた「水の激落ちくん」というのを使ったんだけど、汚れが落ちる落ちる!
アルカリ電解水100%という商品なんだけど、洗剤は入っていないんだよね。
なので、さっとスプレーして拭き取るだけ。
基本的には水なので、その後に水拭きやから拭きはいらないというものなのだ!

で、これが何かということなんだけど、商品にも書いてあるとおりの「アルカリ電解水」。
水を電気分解して、陰極側に集まってきたpHの高い水。
この商品の場合は洗浄+除菌の効果ということで、pH12~13というかなり高い数値。
普通の水をそのまま電気分解しても水素と酸素になってしまうので、微量に食塩を混ぜておくんだ。
そうすると、陰極側にはナトリウムイオン(Na+)と水素イオン(H+)が集まってくるんだけど、これを取り出してくるのがアルカリ電解水(アルカリイオン水)。
このままだと水素イオン濃度が高くなるので、pHは低くなりそうだけど、陰極では常に電子が供給されるので、水素イオンは電子をもらって水素として外に出て行ってしまうのだ。
すると、残された水溶液は電気的中性を保つためにかえって水酸化物イオン(OH-)が増えてアルカリ性になっているというわけ。
(よくわからないんだけど、直接水酸化ナトリウムの水溶液にするよりはマイルドな溶液でpHは高いままのようなのだ。)


通常の油汚れは脂肪酸がさらに酸化されたものなんだよね。
もともと脂肪酸というくらいで酸性の物質なのでアルカリ性溶液に溶けやすいのだ。
そこを利用したのが重曹で油汚れを落とすという方法なんだけど、同じような状況がこのアルカリイオン水では起こせるのだ!
液性がアルカリ性なので、実はちょっと液性が酸性の中性洗剤よりよく落ちるんだ。
しかも、もともと微量にナトリウムイオンがあるだけなので、重曹を使った後のようにさらに水拭きをしなくてもよいんだ。

激落ちくんページを見ると、pHが高くなることで表面張力が低下して浸透力が強くなっているとか、負に帯電させることで電気的な反発力を発生させるとか書いてあるんだけど、何よりアルカリ性条件下での過酸化脂肪酸の加水分解が大きいと思うのだ。
ちなみに、激落ちくんのページにもちゃんとこの効果は書いてあるよ。
アルカリイオン水をスプレーして少しすると汚れが浮いてきたように見えるので、この間に反応が起こっているはずなのだ。
これがおもしろいようによく落ちるんだよね。
アルコール系もよく落ちるけど、ただの水にしか見えないのにそれ以上の効果だよ!

スーパーでは飲用のアルカリイオン水も売っているよね。
あれはもっとpHが低くて9くらい。
健康にどういう効果があるのかは正直よくわからないけど、料理では影響があるみたい。
日本は出汁の文化だけど、出汁のうまみ成分はイノシン酸やグルタミン酸といった酸性の物質。
なので、アルカリ性のアルカリイオン水だと普通の水道水よりよく出汁が出るというのだ!
自分で検証したことはないけど(笑)
ちなみに、日本茶では、甘み成分であるアミノ酸や苦み成分のカテキンが多く抽出されるんだって。
短い時間でいいってことかな?

2015/05/02

「新」の意味するところ

春になると出てくるのが、「新タマネギ」や「新ジャガイモ」。
最初はただ単に収穫したてを出荷しているものだと思っていたんだけど、どうやらそうではないみたいなのだ。
そもそも、「新」がつかないものとは栽培種として違うみたい!
これはけっこう個人的に衝撃的な事実だったんだよね。

まずタマネギから。
一般的にタマネギというと、茶色くて固い皮に覆われたものを思い浮かべるよね。
これはいったん収穫した後貯蔵して、乾燥させたものなのだ。
保存性の高い「黄タマネギ」という種類で、主に寒い地域に広まっていったものみたい。
なんと言っても辛みがあることが特徴で、水にさらさないと生食はきついのだ(>o<)
でも、その辛み成分は熱に弱いので、弱火でじっくりと炒めると飴色になって甘みが出るんだよね。

北海道では春に種をまいて秋に収穫し、最低1ヶ月は貯蔵してから出荷していくらしいのだ。
逆に、関東より西の地域では、秋に種をまいて春に収穫し、そこから出荷するんだ。
北海道とその他の地域でちょうど栽培サイクルが逆になっているのと、長期に保存できるので、1年中食べられるわけ。
もともと中央アジアが原産と考えられているけど、この保存性の高さが世界各地に広まっていく原動力になったのだ。
かつては陸路で欧州にわたり、大航海時代以降は船に乗せられて南北米大陸や東アジア・東南アジアに広がっていったみたい。
日本には明治になってきてから入ってきたようなので、それにしてはすごい広がりだよね。

一方、新タマネギと言われているのは、春に収穫されて、そのまま貯蔵せずに出荷される「白タマネギ」のこと。
つまり、北海道産の新タマネギはないのだ。
もともと「白タマネギ」は水分が多くてみずみずしいんだけど、保存性が低いんだよね。
乾燥させて使う場合もあるけど、新タマネギとして出荷される場合はすぐに消費するのだ。
この白タマネギは一般に辛みが少なく、甘みが強いので、水にさらさなくても生食できるんだよ。
ただし、水分が多く煮崩れやすいので、煮込み料理なんかには向かないのだ。

次にジャガイモ。
ジャガイモも通常は収穫した後に貯蔵してから出荷されるんだけど、やはり貯蔵しないで出荷するのが新ジャガイモ。
貯蔵してから出荷するジャガイモは、北海道では春に植えて、秋に収穫するのだ。
これはタマネギと同じ。
九州などの暖かい地域では、冬に植えて春夏に収穫するものと、夏の終わりに植えて冬に収穫するものがあるんだ。
このうち、冬に植えて春のうちに収穫してしまうものが新ジャガイモ。
つまり、北海道産の新ジャガイモはないのだ!

まだ早いうちに収穫される新ジャガイモは、小ぶりで水分が多く、川が薄いのが特徴。
そのため長期保存には向かないんだけど、ちょっとこするだけで皮がむけるし、もともと皮が薄くてむかなくても食べられるので、煮物なんかにするところころしておいしいのだ。
皮ぎしがおいしいというのは野菜や果物の常なので、皮をむかない方が新ジャガイモの真のおいしさが味わえるよ。
また、新ジャガイモはビタミンCが多いことも特徴なんだよね。
もともと水分が多くてやわらないから、じっくり加熱するのではなく、蒸したり焼いたりゆでたりして柔らかくなったところで食べるのがよいのだ。

似たものに新キャベツ(又は春キャベツ)というのもあうよね。
キャベツはもともと寒い地方の野菜で、だからこそ結球して丸くなるんだけど、春に収穫する、水分が多くて柔らかいものが春キャベツなのだ。
いわゆる普通のキャベツは愛知県などの地域では冬に収穫し、冷涼な気候の北海道では春から夏にかけて収穫するんだけど、千葉、神奈川、茨城なんかではこの春キャベツが作られているのだ。
やっぱり水分の多さから保存性が悪く、すぐに煮崩れするので加熱調理には向かないんだけど、その甘さと柔らかさから人気があるんだよね。

というわけで、春はみずみずしく、甘い野菜が旬なのだ。
新タマネギ、新ジャガイモ、春キャベツはこの時期しか食べられないものだから、楽しまないとね。
それにしても、北海道産がないとか、そもそも栽培種が違うとかはしらなかったなぁ。
家庭菜園なんかやっている人だったら知っていることなのかな?

2015/04/25

ドローン、ぱ

衝撃的な出来事が起こったのだ!
首相官邸でいつの間にか入り込んだドローンが屋上で発見されたんだよね。
職員が朝見つけた、と報道されているけど、いつからそこにあったのかがよくわからない、ということ。
健康に影響のないレベルの放射性セシウムが搭載されていたようだけど、これってすごく危険だよね。
もっと危ないものを持って突っ込んできたらテロになるのだ。
まさにマスコミもその論調で、早急に規制の検討を、という流れになってきているよね。
首相官邸などのVIPがいる重要施設もそうだけど、発電所や変電所なんかに突っ込まれたら大規模停電が発生するおそれがあるし、「いつの間にか入り込まれる」というのはかなり危うい状況なのだ。

ここで言われている「ドローン」は主に小型の無人航空機のことで、多くの場合は複数の回転翼を持つラジコン航空機なんだよね。
もともとドローンという語は、ロボットのうち、特定の機能を持った移動型端末を指す言葉。
中央の制御の下で自動的に警備をするパトロール・ロボットなんかもドローンなんだよね。
映画のスターウォーズやアニメのサイコパスに出てくるのはむしろそっちに近いもの。
ただ、現実世界ではそういうのはまだあまりなくて、カメラや農薬散布機を搭載した、ちょっと大きめのラジコンヘリが「ドローン」として市販されているよ。

YouTubeなんかでも、ドローンを使って撮影した動画があるけど、鳥の視点で大きな川の水面上をなめるように飛ぶなどの迫力ある映像なんかはすごいよね。
米国なんかの大規模農業では、無人航空機を使って農薬散布をしていたりもして、実用になっているのだ。
でも、むしろ米国で開発が盛んなのは軍事用途なんだよね。
巡航ミサイルはそのまま無人航空機を特攻させるものだけど、そういう攻撃につかうものだけでなく、偵察目的のものが重要なのだ。
特に、小型・静音でできれば、いつの間にか偵察してくることが可能だからね。
今回もまさに、小型のものが気づかれぬまま侵入していた、という点が問題なのだ・・・。

そのため、何かドローンの利用について規制の枠組みが必要だろう、となっているわけ。
でも、実際にはいろんな分野でドローンの活用が期待されているので、業界では、やっていいこととやってはいけないことを明確化してもらうためにも、何か規制の枠組みを作ってもらった方が事業展開がしやすい、という声はあったみたい。
今回のような事案があると、むしろ監視を強化する、的なものとなるので、ドローンを使っていろんなビジネスを検討していた人たちからすると不幸なことになるかもね・・・。
がんじがらめでやりづらくなるおそれがあるのだ。

現状での規制はどうなっているかというと、基本は航空法。
ラジコンの場合は電波を使うので電波法もあるけど。
でも、航空法では、第二条第1項で「この法律において「航空機」とは、人が乗つて航空の用に供することができる飛行機、回転翼航空機、滑空機及び飛行船その他政令で定める航空の用に供することができる機器をいう。」と定義していて、「人が乗るもの」が航空機とされているので、無人航空機はもとより対象外となっているのだ。
これは各国の航空法規や国際条約でもそうみたい。
ちなみん、飛行機、回転翼航空機(ヘリコプター)、滑空機(グライダー)及び飛行船のほかに政令で定められている航空機は現時点では存在していないのだ。

一方で、航空機の安全な航行を図る観点から、空域の利用規制というのもあって、ラジコンヘリを飛ばす行為はその中で規制されるのだ。
航空法第99条の2の第2項で「前項の空域以外の空域における航空機の飛行に影響を及ぼすおそれのある行為(物件の設置及び植栽を除く。)で国土交通省令で定めるものをしようとする者は、国土交通省令で定めるところにより、あらかじめ、その旨を国土交通大臣に通報しなければならない。」と定めているものがそれ。
「前項の空域」というのは同条第1項で言及されている空域で、空港などの近郊の航空管制が行われている空域のことで、それ以外の一般空域での行為の規制になっているのだ。
法律で言う国土交通省令は航空法施行規則で、第209条の4で以下のように規定しているよ。

第二百九条の四 法第九十九条の二第二項の航空機の飛行に影響を及ぼすおそれのある行為で国土交通省令で定めるものは、次の各号に掲げる行為とする。
 一 ロケット、花火、ロックーンその他の物件を法第九十九条の二第二項 の空域のうち次に掲げる空域に打ちあげること。
  イ 進入表面、転移表面若しくは水平表面又は法第五十六条第一項 の規定により国土交通大臣が指定した延長進入表面、円錐表面若しくは外側水平表面の上空の空域
  ロ 航空路内の地表又は水面から百五十メートル以上の高さの空域
  ハ 地表又は水面から二百五十メートル以上の高さの空域
 二 気球(玩具用のもの及びこれに類する構造のものを除く。)を前号の空域に放し、又は浮揚させること。
 三 模型航空機を第一号の空域で飛行させること。
 四 航空機の集団飛行を第一号の空域で行うこと。
 五 ハンググライダー又はパラグライダーの飛行を第一号イの空域で行うこと。
2 前項の行為を行おうとする者は、あらかじめ、前条第二項第一号、第三号及び第四号に掲げる事項を国土交通大臣に通報しなければならない。


ラジコンヘリは第1項第3号に該当するんだけど、基本的には地表又は水面から250mまでの空域なら通報などをせずとも飛ばすことができるということ。
今はドローンについても同じと解釈されているようなんだけど、これがもっと厳しい規制になる可能性があるんだよね・・・。
ビジネスとしてやるものについては事前に届出をして、とか、許可を取って、というのもあるのかもしれないけど、趣味でやるようなドローンでの空撮みたいなのは今後やりづらくなるのかも。
どうなることやら。