2007/07/31

狐の嫁入り

今日は、窓から外を見ると晴れていたので傘も持たずに外に出たんだけど、雨が降っていたのだ・・・(>_<)
いわゆる天気雨というやつで、太陽が出ているのに雨が降っている状態なんだよね。
しかも、けっこうな降り方で、ちょっとした通り雨というようなものではなく、本格的に降っていたよ。
おかげで少しぬれてしまったのだ。
で、ちょっとくやしいので、天気雨について調べて、対策を練ることにしたのだ!

天気雨は別名「狐の嫁入り」とも呼ばれるけど、これは民間伝承で狐の嫁入り行列があるときは晴れているのに雨が降ると信じられていたからなのだ。
キツネは稲作にとっての害獣となるネズミを捕って食べるので農耕神の使いと考えらていて、農耕神である宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)=稲荷神の使いとされているよね。
で、太陽と雨は両方とも農業にとって重要なものなわけだけど、そういうつながりからも天気雨とキツネを結びつけたみたい。
「天泣(てんきゅう)」という呼び方もあるそうだけど、ボクは聞いたことはないのだ。

肝心の天気雨の降る理由なんだけど、大きく分けてふたつあるみたい。
ひとつは、上空から雨粒は自由落下で降ってくるわけだけど(はいめは氷の粒で、落下している最中に溶けて水になることもあるのだ。それが冷たい雨。)、空気の抵抗もあるのでけっこう時間がかかって、10分くらい必要なそうなのだ。
で、その雨粒が地上に到達するまでの間に、雨粒を降らせる原因となった雲がすでに遠くに移動したり、消滅してしまったりしていると、雲がきれて晴れ間がのぞいているのに雨が降っている状態となるわけ。
でも、この場合はすでに雨の原因となる雲はいなくなっているから、雨は最初に降った分だけとなるので、ぱらっと降ってすぐ終わりなのだ。
こういう場合は虹ができやすいみたいだよ。

もうひとつは、上空にすごい強い風が吹いていて、遠くで降った雨がその風で運ばれてくるというもの。
上の雲が移動してしまう場合でも風が強いから雲が雨が到達する前に移動してしまうんだけど、こっちの場合は雲が移動するんじゃなくて、雨が「ななめ」に降って、雲の下でないところで降るという現象なのだ。
真上には雲はそんなになくて太陽も見えているんだけど、風上には雨雲があって、その雨雲から落ちてきた雨粒が風で流されて来るというわけ。
で、この場合は、雨粒は運ばれてきているだけなので、けっこう長い間雨が持続する場合もあるわけ。

実際ボクが今日体験した天気雨は15分以上は継続していたので、風で雨粒が運ばれてきた方だと思うんだよね。
風も強くて、雨も上からじゃなくて、むしろ斜め上から降っているような感じだったし。
でも、そうだとすると、風下から脱出するしか雨を抜け出す方法はないことになるのだ。
ということは、素直にいったんもどって傘をとってくるっていうのが一番かしこいね(笑)

2007/07/30

参議院

いやぁ、参議院選挙では、大方の予想どおり、自民党には厳しい結果になったみたいだね。
ボクは今米国に来ているからいまいち実感がないのだけど、ここまで強く民主党が支持されるっていうのは、それだけ今の政権に不信感が持たれているっていうことなのかも。
ま、いろいろ失言しちゃった人も多かったから、イメージが悪かったのかもだけど。
で、せっかく選挙があったので、今回は参議院の特徴について調べてみたのだ。

日本は明治時代から二院制をとっていて、帝国憲法下では衆議院と貴族院だったんだよね。
でも、戦後に貴族院は廃止され、代わりに衆議院同様、一般国民から選出される参議院が置かれることになったのだ。
参議院の「参議」はもともと太政官制度での役職のひとつで、中納言に次ぐ職で三位というからかなり偉いのだ!
参議又は三位以上は公卿と呼ばれ、貴族社会で国政を担う重要な地位だったのだ。
で、その名前を持ってきたわけ。
そのむかしの参議の定数は8名だったらしいけど、今の参議院は242名もいるね(笑)

参議院と衆議院の違いは日本国憲法や国会法で定められているんだけど、

 ・衆議院の任期は4年で途中で解散されることもあるけど、参議院の任期は6年で解散はなし(3年ごとに定数の半分を改選)
 ・衆議院の解散中で緊急を要する場合は、参議院の緊急集会で国会運営を行うことができる
 ・参議院には国政の重要事項について長期的かつ総合的に調査を行うために調査会を設けることができる
 ・衆議院で可決して参議院に送付した案件を参議院が否決した場合は、再度衆議院に返付して、衆院で可決されれば成立する

などなどなのだ。
そのほか、もともと参議院の議場が貴族院の議場で、天皇の御席があるので、国会の開会式は必ず参議院で行われるのだ。
ただし、主催は衆議院議長なんだって。
それと、もと貴族院だけあって、衆議院の議員バッジが金メッキなのに対し、参議院は一回り大きくて、しかも純金だそうだよ。

この参議院の制度設計に当たっては、米国の上院(Senate)が参考にされているとは思うんだけど、その職権には大きな違いがあるんだよね。
米国の上院は下院にはない機能として、条約の批准の承認権、大統領指名人事(各省庁の長官や大使などの政府高官)の承認権、弾劾裁判権の3つがあるのだ。
予算案は下院先議だったりするんだけど、日本の参議院に比べるとかなり大統領への影響度が強いのだ。

米国の上院は各州の代表として選ばれていて、50州から2人ずつ、100名で構成されるのだ。
もともとは古代ローマの皇帝の最高諮問機関だった元老院(Senatus)から名前をとったものなんだけど、確かにそれだけの影響力はあるのだ。
米国は連邦政府で、各州はかなり強い自治権を持っているから、それぞれの州の意見というのが大事なんだよね。
下院の場合は、単純に人口比で割り振られるんだけど、上院の場合は人口の少ない州も多い州も同じだけの影響度を持つことができるのだ。
1913年に合衆国憲法に修正条項が入るまでは州議会で選出していたらしいけど、そういうところに「州としての代表」という役割が強く表れているよね。
でも、下院に比べて定数が少ない、任期が6年などは参議院と同じ特徴なのだ。
(下院の任期は2年で、日本とは違って解散はないのだ。)
ちなみに、米国の上院は3年ごとに3分の1ずつ改選するそうだよ。
それと、上院・下院という呼び名は、フィラデルフィアに首都があったころ、議会が使用していた2階建ての公会堂(現在の独立記念館、独立宣言はここで発布されたのだ!)で、定数の多い代議員(House of Representative)が広めの1階を使い、定数の少ない元老院が2階を使ったので、Upper HouseとLower Houseと呼ばれるようになったとか。

2007/07/29

モモもスモモも?

今日はワシントンDCの台所とも言われるイースタン・マーケットに行ってきたのだ。
で、そこの青果市場では試食ができるので、いろんな果物の試食をしたんだよね。
その中で気になったのがモモとスモモ。
「モモもスモモもモモのうち」なんて言うけど、こういう差にいい加減と思われる欧米でもきちんとpeachとprumは分けているんだよね。
で、その違いが気になったのだ。

モモもスモモもバラ科のサクラ属の植物で、はっきり言って似たようなものなのだ。
どっちも白い実と黄色い実の2種類があるし、形も似ているよね。
だいたい、スモモっていう和名は「すっぱいモモ」から来たとも言われているしね。
日本にあるのはどちらも中国原産のものが伝わったもので、かなりむかしから食べられていたみたい。
モモは古事記にも出てくるし、スモモも若なんかに詠まれていて、少なくとも奈良時代には知られていたのだ。

でも、やっぱりこのふたつは確かに違うもので、それは食べてみるとよくわかるのだ。
モモはどちらかというと水分が多くてしっとりしていて、スモモはもうすこしがっちり、ねっとりした感じだよね。
おそらく、多くの人は目隠しで食べても違いがわかるんじゃないかな?
皮をむく前なら、モモは表面に産毛があって、スモモにはないから、さわっただけでわかるよね。
※ネクタリンはモモの一種だけど、表面に毛はないのだ。

で、この二つの植物の違いは、属の下、種の上の亜属レベルの違いなんだって。
モモはアーモンドなどと同じモモ亜属で、スモモはウメやアンズとスモモ亜属なんだそうだよ。
スモモ亜属は短い軸の先に花が3~5個のグループでついていたり、実の側面に縦線の溝が入っていたり、タネの表面がなめらかだったりすることで他の亜属と区別されるんだって。
モモ亜属も実に溝があるんだけど、花の付き方が違っていて、基本的には軸の先にはひとつしか花がつかないみたい。
それと、細かい差では、新芽の葉っぱの折りたたまれ方が違っていて、モモ亜属では二つ折り、スモモ亜属では巻いた状態で出てくるそうだよ。

それにしても、微妙な差だねぇ(笑)
食べてみればわかるというものの、最近はスモモも品種改良が進んでかなり甘いものが出てきたから、そのうちわからなくなっちゃうかもしれないよね。
でも、亜属のレベルで違うカテゴリーのものだから、「モモもスモモもモモのうち」とはいかないだろうけど。

2007/07/28

ひかげもの

うちの近くのスーパーでは、大根や白菜なんかのアジア系の野菜も売っているんだよね。
中国や韓国からの移民が増えたからかな?
そんな中に、もやしもあるのだ。
大根や白菜なんかはわりと高めなんだけど、もやしはむしろ安いくらいなので、ボクもついつい買ってしまうんだよね。
ボクはあのしゃきしゃきした食感が好きなのだ(^o^)/
というわけで、今回はそんなもやしについて少し調べてみたよ。

もやしというのは、豆を薄暗い風通しのよいところで日光に当てずに発芽させたもののことで、もやしという種類の野菜ではないのだ。
あくまでもそういう育て方をしたものをまとめてそう呼ぶんだよ。
もやしの原料になる豆は、大豆、緑豆、黒マッペなんかで、一晩水につけておいてから、15分くらいお湯につけて殺菌し、その後、水を換えながら数日から10日くらい育てるともやしになるんだって。
もやしの発芽パワーはなかなか強力で、以前、日本テレビの「所さんの目がテン!」で実験していたVTRでは、かなりの重しを上にのせてもずんずん成長して持ち上げていたのだ。
それだけ豆には栄養のもとがつまっているということなんだろうね。
もやし自体もビタミンCが豊富だったりと、栄養面でも優等生なんだよ。
戦中は帝国海軍が潜水艦の中で栽培できる野菜としてもやしを育てていたのだ。
ビタミンC不足で起こる壊血病の予防に重要だったんだよね。

大豆を使ったもやしは韓国料理のナムルなんかでよく見る大きな豆のついている「豆もやし」で、中華料理や韓国料理で使われるのだ。
むかしよく見かけた黒い豆の皮がついたもやしが黒マッペもやしで、いかにももやしという独特の香りがあるんだよね。
生産コストが大豆のもやしよりはるかに安かったので、日本では急速に普及したとか。
で、最近よく見かける、熱を通してもしゃきしゃき感が残るもやしが緑豆のもやし。
鍋に入れても、炒め物にしてもおいしいんだよね。
緑豆は春雨の原料にもなる豆なのだ。
別にこの3種類の豆でなくても、原理的にはもやしは作れるはずなのだ。
きっと味がよくないとか、生産コストが高いとかの理由で見かけないんだろうね。

マンガ「美味しんぼ」でもそんな話があったけど、もやしを料理するときは、先端のひげと豆の部分をとると食感が増し、雑味も少なくなるそうだよ(「美味しんぼ」では、スープに入れるもやしのひげをとると格段においしくなる、という話だったのだ。)。
いちいちそんなことやっていられないけど(笑)
でも、炒めても、ゆでてもおいしいし、手軽に食物繊維が取れるから便利なんだよね。
これからもきっとお世話になるよ。

2007/07/27

しぼう

「おまえはもう死んでいる」の「死亡」ではなくて、「脂肪」だよ。
今日、新聞を見ていたら、New England Journal of Medicineに掲載された論文の紹介がされていたのだ。
その論文では、30年にわたる追跡調査をしたところ、肥満の人と親しい人は肥満になるリスクが高くなる、という結論を出したものなのだ。
身近に太った人がいると、より肥満になることの抵抗がなくなるという心理的効果と考えているみたいだよ。

でも、米国って、肥満の人が増えていて、社会問題になっているんだよね。
大人から子どもまで肥満の人の割合が増えているんだって。
だとすると、今後加速度的に肥満になるリスクが高くなっていって、肥満の人がもっともっと増えていくのかも!
とか考えていたら、肥満のもとである「脂肪」のことが気になったので、少し調べたのだ。

いわゆる脂肪というのは隊なの脂肪組織に蓄えられたトリアシルグリセリドと呼ばれる物質で、血液検査で調べる中性脂肪がそれなのだ。
グリセロールの3つの水酸基にそれぞれ脂肪酸がエステル結合したもので、動物の場合は飽和脂肪酸がつくことが多いので融点が高く、常温でも固体の脂なのだ。
脂肪組織は肝臓や皮膚の下にあるんだけど、そのほかにも内臓のまわりにけっこうあるんだよね。
小腸のまわりにある腸間膜なんかにもけっこうあるのだ。
で、そこに脂肪がたまるわけだけど、度が過ぎると「肥満」という状態になるわけ。

皮下脂肪の場合は外から見て明らかに脂肪がついたのがわかるんだけど、肝臓や内臓のまわりについたものは外からではわかりづらいんだよね。
これが最近生活習慣病予防で話題になっている「かくれ肥満」というやつなのだ。
一般に男性は内臓脂肪がつきやすく、女性は皮下脂肪がつきやすいと言われているよ。
で、内臓脂肪は適度な有酸素運動をすることで燃焼させ安いんだけど、皮下脂肪は落としにくいとも言われているのだ。

アジア人は人種的に脂肪がつきやすい人種で、つまりは太りやすいのだ。
いわゆる人種は生活環境にそれぞれ適応していった結果なんだけど、どうもアジア人(モンゴロイド)は飢餓状態が長く続くような環境だったようで、エネルギーを貯蔵しやすい体質の人種としてできあがったようなのだ。
アザラシやホッキョクグマ、ペンギンなんかは寒さをしのぐために皮下脂肪をたくさんつけているけど、そういう気候の要素もあるのかな?
でも最近は欧米諸国の方が肥満の人の割合が増えてきているんだって。
これは完全に食生活の違いだろうけどね。
アジア人は脂肪はつきやすいけど、多くのアジア人は脂肪をため込むほど余分に栄養を摂取できていないというのが大きいと思うのだ(日本もアジアだけど、逆に言うと日本は例外的に恵まれているんだよね。)。

でも、実は脂肪は外から摂取しなくても体内で作られてしまうんだよね。
脂肪酸やコレステロールは一切口にしなくても、糖なんかを分解して材料にして作ることが可能なのだ。
でも、人の体の中で作れない種類の脂肪酸もあって、それが必須脂肪酸なんだよね。
必須脂肪酸は特定の位置に不飽和結合が入った脂肪酸のことで、オリーブオイルに多く含まれるオレイン酸やベニバナ油やコーン油に多く含まれるリノール酸なんかがそうなのだ。
植物にはこの必須脂肪酸を作る酵素があるので、光合成で作った糖をもとに作ることができるんだよ。
とは言え、外からはいる文を減らせば全体の量は減るので、必須脂肪酸はしっかり摂取した上で全体的に油を控えめにするのはよいことなのだ。

歴史的には、太っていることは「豊かさ」の象徴で、逆に好まれたことがあったんだよね。
日本でも「しもぶくれ」のおたふくみたいな顔が美人とされていたと言うし、欧州でもスリムよりは肉付きがよい方が好まれたのだ。
彫刻や絵画を見ても、今の基準からだとちょっとぽっちゃり系の女性が多いのはそういうわけ。
丸みがあるほうが女性らしいとみなされていたのだ。
アフリカでは今でも太った女性がもてたりするよね。
でも、「飽食」の時代となった現在は、逆にほうっておくと太るので、「やせている」ことが美的とされるように変わってきているのだ。
いずれの時代でも「苦労しないと手に入らない」体型がもてるということなのかも。

2007/07/26

燃えろよ燃えろ

東京電力管内では新潟の原子力発電所が停止してしまって、電力不足の危機があるんだよね(新潟自体は東北電力の管内なんだけど・・・。)。
3年前の夏も福島の原子力発電所でトラブルがあって、電力危機になりそうだったんだけど、幸いその年はそんなに気温も上がらず、結果としては電力消費が伸びなかったのでなんとか間に合ったのだ。
今回はどうなんだろう?

で、現在検討されている方策は、他の電力会社からの融通と他の電源保有者からの電気の購入(製鉄会社とか石油会社とかガス会社が大きな発電所を持っていて、卸しで電気を売っているのだ。)、卸電力取引所の活用などなど。
それと、重要なのが東京電力が保有している火力発電所の最大活用なんだよね。
火力発電は燃費も高めだし、環境面への配慮もあって停止しているものが多いんだけど、それに再度火を入れようというわけ。
品川、川崎、横浜なんかにそういう火力発電所があるみたいだよ。

というわけで、今回は少し火力発電について調べてみたのだ。
火力発電は燃料でわけると大きく3つに分かれて、石炭、石油、ガスのそれぞれを燃料とするものだよ。
石炭と石油を燃料とする場合は汽力発電で、燃料を燃やした熱で水を水蒸気に換え、その水蒸気で蒸気タービンを回す発電方式なのだ。
原子力発電も同じように蒸気タービンを回すんだけど、熱源が核分裂反応のエネルギーというところが違うんだよね。
蒸気タービンは始動するまで(回転数が安定するまで)に少し時間がかかるので、立ち上がりが遅いんだよね(電気は周波数が決まっているので、きちんとした回転数に達しないと意味がないのだ!)。
さらに、石炭の場合はじわじわと、ゆっくりと燃えるので、立ち上がりもゆっくりだし、途中で出力変更も難しいのだ。
これは原子力発電も同じで細かな出力変更は困難と言われているんだ。
その点、石油は一度燃え出しちゃうと燃料を加える量を調節するだけで簡単に出力変更ができるんだよ。
なので、石炭火力や原子力はベース電源と呼ばれる常に稼働させておく電源として使われて、石油のような電源は調整電源とかピーク電源といわれて需要の増減にあわせて電気の出力の調整に使われることが多いのだ。

一方、ガス火力発電は少し方式が異なるのだ。
内燃力発電と呼ばれるもので、燃料の可燃性ガス(基本的には天然ガス)と圧縮空気を混ぜて爆発的に燃焼させて、そのときに出てくる高温高圧の排気ガスを通過させることでガスタービンを回すのだ。
飛行機のジェットエンジンなんかも同じ原理だよ。
熱エネルギーでなくて、爆発的な体積膨張のエネルギーを電気に変換するところが違うのだ。
気体は温度が高ければ高いほど体積が大きくなるので、ガスタービンの入口温度が高い方がタービンをたくさん回せるんだけど、実際はあまりに高温だとタービンの材料がもたずにとろけてしまうので、少し回り道をさせたりして冷却してから通すんだって。
なので、タービンの入口温度をいかに高くするかが効率化のカギで、そのための材料開発がさかんに行われているそうだよ。

さらに、ガスタービンを通した後の排気ガスもかなり高温なので(1,000度を超えるんだって。)、この熱を使ってさらに汽力発電を行うこともできるんだよね。
これがコンバインドサイクル発電というやつで、このおかげでガス火力は石炭火力や石油火力に比べてエネルギー変換効率が高く、環境にもやさしいと言われるのだ。
一般的にはこういう排熱利用でエネルギー効率を高める方法はコージェネレーションと言われるんだよね。
ちなみに、ゴミ焼却場の排熱を使った温水プールはコージェネレーションじゃないんだよ。
エネルギー産生の排熱を使うから、co(一緒)のgeneration(産生)なのであって、ゴミ焼却の場合はただの排熱利用なのだ。

ガス火力は、立ち上げは早くできるんだけど、石油火力ほどの柔軟な調整はできないのだ。
これは発電の原理から来るもので回避しようがないんだ。
なので、電源としては主に石炭火力と石油火力の中間的な立場で利用されていて、ミドル電源と呼ばれるのだ。
突然需要が高まって電気の供給量が大幅に不足するようなときにも使うとか(真夏に天気予報で気温が上がらないと言われていたのに一気に気温が上がったりすると、そういう事態が発生するのだ。)。
平日の場合、電気は通常昼間の使用量が多くて夜間に少なくなるんだけど、普段はそういうおおまかな変化の調節に使うみたい。
最近はエネルギー効率がよいのでもっとベース電源的に使うこともあるみたいだけど、なんと言っても石炭火力は発電コストが安いのが魅力で、逆にガス火力は一番発電コストが高いので、うまくバランスを考えないといけないのだ。
そうしないと電気料金が高くなっちゃうんだよね。

一口に火力発電と言ってもけっこう種類があるんだよね。
戦前は水主火従と言われて、水力発電がベースで、火力発電で調整をしていたんだけど、戦後になると水力発電だけじゃ間に合わなくなって、火力が増えてくるのだ。
で、水力と火力の立場が逆転するんだけど、さらにそこに原子力発電が登場するんだよね。
それでまた火力発電の使われ方が変わったのだ。
今回は、そんな火力発電が再び主力の電源として投入されようというもので、まだ原子力発電が主力じゃなかった時代にもどるようなものなんだよね。

2007/07/25

まるまった葉っぱ

米国に来てから自分で料理するようになったので食べるものに気を使い始めたんだよね。
で、進んでよく食べるようになったのが野菜。
食べやすくて、使い道も多いので、キャベツとレタスを食べることが多いんだよね。
この2つの野菜は似ているけど、どこがどう違うんだろう?、って疑問に思ったので、少し調べてみたのだ。

キャベツはアブラナ科の野菜で、青汁の原料のケールをケルト人が改良して作ったものなんだって。
古代ギリシアや古代ローマでは健胃作用のあるものとして食べられていたみたいだけど、今でもキャベツから抽出したビタミンU入りのキャベジンなんてのがあるよね。
油っぽいとんかつなどの揚げ物にキャベツの千切りが付け合わせでつくのにも意味があるのかも。
ちなみに、キャベツの千切りを一度冷水につけるとしゃっきり感が増して食感がよくなるんだけど、その代わり水溶性の栄養素がすべて水に流れ出てしまうのだ。
なので、切ってそのまま食べた方がいいんだよ。

日本には18世紀にオランダから観葉植物として伝わって、食用になったのは明治からだとか。
この観葉植物はいわゆる葉ボタンのことで、キャベツの葉っぱがきれいな色になったものなのだ。
どちらも放っておくとタマ状に丸まった葉っぱがほどけてきて、中から菜の花のような花が出てくるんだよね。
この花を見ると確かにアブラナ科だとよくわかるのだ。
ちなみに、白菜も同じアブラナ科なんだけど、カブの変種らしいよ。
野沢菜もカブの一種なんだけど、カブはずいぶんとバラエティに富んでいるねぇ。

キャベツは生で食べることも多いけど、漬け物にしたり、煮たり、炒めたりといろんな食べ方をするのだ。
もつ鍋なんかの具にもするよね。
火を通すとやわらかく、かつ、甘くなるので、生で食べるのとはまた違う食感、味が楽しめて、実に使い勝手のよい野菜なのだ。
それでここまで広く食べられるようになったんだろうけど。
今では季節に関係なく栽培できるのも広まったひとつの理由だよね。

一方のレタスはキク科の植物。
キャベツとは形は似ているけど、そもそも科が違うのだ。
レタスも放っておくと丸まった葉っぱがほどけて中から花が出てくるらしいけど、それは小さなキクみたいな花なんだって。
そういう話を聞くとキク科というのもうなづけるのだ。

レタスは語源的にはラテン語で「牛乳」という言葉から来ていて、これは新鮮なレタスをちぎると白い乳液状のものが出てくるからだとか。
ラクチュコピリンというポリフェノールだそうだよ。
和名は「ちしゃ」というんだけど、これは「乳草」が略されたもので、やっぱり同じ性質に注目しているのだ!
で、和名もあるくらいで実はむかしから知られていたものなんだ。
レタスの名前が浸透したので外来のものっぽい感じがするけど、中国ではむかしから使っていて、日本にもそれが伝わっていたみたい。
ちなみに、レタスは欧州では鎮静作用があると信じられていて、粉末にして鎮静剤として使われることもあったとか。

レタスは生で食べるイメージがあるけど、中国なんかでは炒め物やスープの具として熱を通して食べるのだ。
生で食べる場合はサラダやサンドイッチ・ハンバーガーの具にするけど、しゃきしゃきして、みずみずしくておいしいんだよね。
一方、火を通すと、しゃっきり感が残りつつ、しっとりして、また違った食感が楽しめるのだ。
ボクはけっこう火を通したレタスも好きで、自分でもスープに入れたり、炒飯の具にしたりするんだ。沖縄ではむかしながらの火を通す食べ方が保存されていて、お味噌汁の具に使ったりするらしいよ。

こうやって見てみると、似ているのは「丸まっている」という状態だけで、やっぱり全然別の野菜なんだよね。
それぞれいいところがあるので、特長を生かしておいしく食べたいのだ。