2009/06/28

お返し?記念品?

昨日は職場の同期の結婚式に出てきたんだけど、披露宴に出ると、必ず席に引出物が置いてあるよね。
二次会まで行くとけっこう荷物になるのだ(>_<)
さらに、最近では披露宴でも二次会でも、最後に新郎・新婦(+御両親)がお見送りの時にプチギフトもわたすよね。
けっこうもらい物が多いのだ。
で、その起源はなんだったんだろう?、と気になったので、少し調べてみたよ。

引出物自体は、結婚式の後にもらえるものだけではなくて、他のものも含めて、御祝いの席・祝宴(銀婚式・金婚式、喜寿・米寿・白寿の御祝いなどなど)の後にホスト(主催者)側からゲスト(招待側)に贈られるものの総称なのだ。
多くの人は結婚披露宴くらいしか祝宴には出ないこともあって、結婚式というイメージが強くなったんだろうね。
ただし、地域によっては法事やお葬式のような御祝いでない場合でも、香典返しのお茶などを引出物と言うことがあるので、慶事にだけ限るというわけでもないみたい。
語源的には、平安時代ころにウマを庭先に引き出して贈ったことに由来するようだよ!
それにしてお豪勢なおみやげだねぇ。
当然のことながら(?)、時代が下るとウマ自体を贈らずに、「馬代(うましろ)」として代わりに金品を送るようになったんだって。
そこから酒膳に添えられる物品や招待客へのおみやげをさすようになったんだそうなのだ。

むかしはそれこそ御祝いの料理などの余り物を折り詰めにして持ち帰ってもらったのが基本だとかで、これだとさもありなん、とうなづけるよね。
やがて、専用のものをおみやげとしてわたすようになり、お赤飯や紅白まんじゅうなどの御祝いの食べ物を出すようになったんだって。
これは今でもときどき見かけるよね。
戦後になって景気もよくなり、バブルの時代に結婚披露宴が華やかに、派手になっていくと、祝宴のお裾分け、御祝いのお返し、という意味合いに、記念品としての意義が出てきたんだそうだよ。
このころから、食器や時計などで、新郎・新婦の名前が入ったものなどが配られるようになったのだ。
最近は好きなものが選べるようにとカタログギフトも増えてきたよね。
引き菓子とカタログが多いような気がするよ。
個性はお菓子の方の選択で発揮するのだ。

でも、結婚式は御祝いの場なので、スピーチでの忌み言葉のように、地域によっては避けられる物品があるんだって。
食器やガラスのものは「割れる」を連想させるのでよくないとか、はさみや包丁は「(縁が)切れる」んでダメとか、重箱は重ねるものなので離婚・再婚を連想させるから出さないなどなど。
とは言え、言い始めるとキリがないので、スピーチでの忌み言葉ほどは一般的ではないんだよね(笑)
ま、本当にがんじがらめになって選択の幅がなくなってしまうから、気にしすぎない方がよいのかも。

最後に、結婚式でもらうくらいでしか見かけないものの代表選手が、引き菓子のドラジェ。
カラフルな糖衣でアーモンドをくるんだものだけど、これを欧州では古くから結婚式や誕生日の御祝いのお菓子として配っていたのだ。
それで日本でも「幸せのお裾分け」という意味合いで選ばれることが多くなったのだ。
そんなにおいしいとも思わないんだけど(笑)
色にも意味があるそうで、通常は五色で、それぞれ幸福、健康、富、子孫繁栄、長寿の5粒。
それを花嫁のヴェールを切ったものと言われる1枚の薄布につつむのが正式だそうなのだ。
ま、のし紙をつけて紅白まんじゅうを包むのと実は考え方自体は変わらないんだけどね。
おそらく、日本のまんじゅうがそうであるように、むかしは砂糖が非常に貴重品で、甘いものはぜいたくなものだったので、こういうお菓子が御祝いの品に選ばれたんだろうね。

2009/06/20

緑のすっぱいやつ

この前、みんなで飲みに行ったときに話題になったんだけど、よく焼き魚なんかについている緑色のすっぱい柑橘類はカボスなのか、スダチなのかがわからなかったのだ(>_<)
同じく緑色のすっぱい柑橘類としてはライムもあって、いまいちよく区別がつかないんだよね。
というわけで、今回は緑色のすっぱいやつを調べてみたのだ。

まずはカボス。
これは大分の名産で、ゆるキャラのカボたんなんてのもいて、これがけっこう人気なのだ。
ユズの近縁種で、熟してくると黄色くなるんだけど通常は酸味の強い緑色のうちに収穫するんだって。
もともと花がついていた果頂部(いわゆる「へた」のところ)がドーナツ状に盛り上がっているのが特徴。
デコポンのようにちょっとふくらんでいるのだ。
独特の香りと強い酸味で薬味に使われるんだけど、果実がけっこう大きいので、通常は果汁がし織られた状態で使われることが多いのだ。
汁気が多くて果汁が多めなので、カボスの絞り汁をお酢の代わりに使って酢の物やポン酢にしたりもするよね。

これに対してスダチはもっと小ぶりなまるい果実で、こっちは四国は徳島の名産。
こちらもユズの近縁種で熟すと黄色くなってくるんだけど、緑色のうちに収穫すると独特の香りと酸味を楽しめるのだ。
特に香りが強くて、さわやかな香りをつけたいときに使われることが多いみたい。
スダチはカボスに比べて小さいので、櫛形に切って薬味として添えてあることが多いのだ。
直接焼き魚なんかにしぼるのは多くの場合スダチだよ。
というわけで、事の発端の答えは「スダチ」だったのだ。
スダチは薄い果皮も薬味として使われることが多く、細かく刻んだり、おろしたりして汁物に入れられたりするのも特徴なのだ。

最後はライム。
こちらはもちろん外国から来たもので、熱帯産。
よく緑色のレモンがライムと思われているけど(笑)、ライムはレモンよりはまるみが強くてあんまり紡錘形ではないのだ。
しかも、レモンよりひとまわり小さいものが多いみたい。
ライムも熟すと黄色みを帯びてくるらしいけど、黄色くなると酸味がなくなるので緑色のうちに収穫して使うんだって。
レモンの酸味に比べると独特の苦みがあると言われていて、それがライム特有のさわやかさにつながるのだ。
グレープフルーツの苦みによるさわやかさと同じだよね。
で、自然な酸味を加えたいときにお酢の代わりに使われることもあるけど、ライムを一番よく見かけるのはなんと言ってもカクテルだよね。
さわやかさのある酸味で、甘みの少ないすっきり系のカクテルによく使われるのだ。
なんでも、大航海時代にはビタミンC欠乏による壊血病を防ぐため、ドイツの伝統料理のザワークラウト(塩漬けして乳酸発酵させたキャベツ)とともにライムが食べられていたみたい。
それで世界的に広まったようだよ。

というわけで、似ているようでそれぞれ特徴があって、使い道も違うのだ。
すっぱくて緑色で、熟すと黄色くなる柑橘類というところは共通なんだけどね。
とは言え、大きさも形も違うので、一度知れば区別は容易につくのだ!
これからは違いのわかる男になれるよ♪

2009/06/14

さえぎってなんぼ

今日は新居に引っ越す準備の一環でカーテンを買いに行ったのだ。
事前に窓の大きさを調べておいて、サイズを合わせてオーダーするんだよね。
窓枠にぴったりで意味がないので、この寸法をとるのが重要なんだよね。
むかしの集合住宅だと窓の大きさは規格化されて固定されていたからカーテンもそれに合わせたサイズを買えばよかったけど、このごろはできるだけ窓を大きくとろうとしたりして、窓の大きさがまちまちなので、それにカーテンを合わせる必要があるのだ。

このカーテンの大事な役割のひとつは遮光。
文字どおり外からの光をさえぎることで、特にベッドルームでは強い光が差し込むと寝ていられなくなるので、光をさえぎることが必要なんだよね。
でも、リビングルームなんかだと完全に光をさえぎってしまうと暗くなってしまうので、レースのカーテンで半透明にして、一部光が入るようにしているのだ。
普通の生地でもある程度は光を通すけど、完全に遮光したい場合はもっと密に生地が編まれている遮光カーテンというのがあって、この場合は光をほとんど通さないのだ。
そのかわり、一度閉めてしまうと真っ暗なので、部屋の中に電気をつけないと行けないのだ。
写真を現像するときの暗幕なんてのはまさに遮光性がもっとも強いものだよね。

一方、カーテンの役割としてはその逆で、中からの光が外に漏れないようにする、というのもあるのだ。
まわりに人家がなければ光が漏れても大して問題ないけど、夜になってあたりが暗くなっているときに部屋の中の光が漏れるということは、部屋の中が丸見えになるということなのだ!
それを防ぐという意味もあるわけ。
昼間にある程度光を通すことを前提にしているレースカーテンの場合は、外からの光が入る分、中の光が外に漏れ、おぼろげながら中が見えてしまうのだ(>_<)
これを避けるため、最近では表面加工がしてあって、部屋の内側を向く方(つまりカーテンの表)は光を乱反射してあまり光が透過しないようにして、中を見えづらくしているものもあるのだ。
そういうのをミラーカーテンというそうだよ。

この西洋のカーテンに似ているのが日本のすだれ。
やっぱり窓にたらして外からの光を防いだり、中が見えないようにしたりするのだ。
すだれの場合も密に編んで遮光性を高めたり、粗に編んで光の透過性を高めたりするよね。
偉い人や神聖なものを直接見えないようにするために間に入れる、という使い方も似ているのだ。
いわゆる御簾とヴェールだよ。

でも、大きな違いは、カーテンはたいてい床すれすれまで丈があるのに対し、すだれの場合はわりと下は空いているくらいの丈だということ。
これは湿気が多くて家屋全体の開放度の高い日本ならではなのかな?
西洋はむしろ冬が寒くて保温効果を高める必要があるので、しっかり床まであることが大事なのだ。
現代でもよく使われているすだれは、すき間から風は通すけど光は一部遮蔽して暑さを和らげるものだよね。
逆に、カーテンは省エネの観点で冷暖房の効果を高めるために使われるのだ。
やっぱり似たようなものでも使い方が違うんだよね。

このカーテンが日本で普及してきたのは住宅の西洋化が進んできてから。
それまではまさに障子しかなかったわけで、障子は薄い紙を通じて光はそれなりにはいるけど、けっこう保温効果もあるという優れものなんだよ。
平安時代ころまでは大きな部屋があって、そこの間仕切りとして屏風やふすまが使われていたのだ。
夏の蒸し暑さに対応するためにしっかりとした壁はなく、ふすまを使っていたわけだけど、閉めておくと位し暑いので、多くは開放されただだっ広い部屋だったのだ。
源氏物語の世界では、そんな開放された部屋の中、屏風のような間仕切りのすぐ向こうで男女が愛を語らっていたんだから、今から考えるとすごいよね・・・。

でもでも、時代が下ると障子が発明され、それで部屋を仕切るようになったのだ。
障子の場合は明かりがある程度透過するので、暑いとき以外は閉めておけるという利点があるのだ。
これにより明かり取りのために開けっ放しにする必要がなくなったんだよね。
これでかなり個々の部屋の独立性が高まったはずなのだ。
そんな障子もカギがかけられるわけではなく、すぐに開け放てるのでやっぱりまだまだ開放的なんだけどね。

2009/06/06

紙の文化の人だから

結婚の準備を進めるようになってよく見かけるのが「水引」。
普通にくるっと巻いてあるだけじゃなくて、鶴や亀の形に細工したものなんかもあるんだよね。
なかなか種類が多いし、色鮮やかなのだ。
欧米にはカードを送る文化があって、それこそグリーティングカードには様々な種類があるけど、こういう細工は見ないのだ。
やっぱり日本独特のものなのかな?
というわけで、ちょっと調べてみたんだよね。

水引はのし袋や贈答用のお祝い品につける紙の飾りひもで、紙をよじって作ったこよりにのりを引いて固めたものなのだ。
使い道によって、紅白、金銀、黒白など色もいろいろあるよ。
きれいに丸く結ぶだけじゃなくて、花型や縁起のよい鶴亀などの大きな飾りにすることもあるんだよね。
びっくりしたんだけど、100円ショップとかでも細工した水引のついた御祝儀袋がうられていたりするんだよね。
それほど日本では浸透している文化だってことだよね。

もともとは宮廷に捧げる贈答品には紅白の麻ひもをつける習慣があったらしいんだけど、室町時代後期になると、こよりを固めた紙ひもで代用するようになってきたらしいのだ。
むかしの人はちょんまげをゆっていたわけだけど、それをとめていたのがまさに細い紙をよって作るこよりで、室町時代も後期になると日本中でまげを結い始めたので、こよりも市井に浸透していたのだ。
ま、その辺によくあるものだった、ということだよね。

もともとは紅白に染め分けるくらいだったらしいけど、明治になると金銀など他の色も出てきたようなのだ。
みんながまげを切って洋髪にしてこよりをあまり使わなくなったので、水引に使うのが中心になってくるのだ。
そうすると、その辺にあるものに色をつけて使う、という感じじゃなくて、それ専用に作り始めるんだよね。
大正時代になると立体的に結ぶ結び方ができはじめ、水引もよくなってきた昭和になると鶴や亀などの細工結びも出てきたんだって。それが今に続いているのだ。

この水引の結び方にも種類があるんだよね。
結婚・婚約や快気祝い・病気見舞い、仏事・法要なんかに使うのが「結びきり」というもの。
二度と繰り返さないように、というわけで、ほどいて結び直せないように固結びに結んでしまう形なのだ。
よく見かけるのは8の字型の輪にエビのひげのようにぴんと縦に両端が立っているのが「あわじ結び」というやつだよ。
出産祝いや入学祝いなんかに使われるときはこれが蝶結びになるのだ。
こっちは何度繰り返してもよいし、むしろ続く方がよいことなので、わざと結び直せるように結ぶんだそうだよ。
奥が深いねぇ。

こうやって見てくると、水引を見る目も変わってくるよね。
今度から注意深く水引の形と使われ方をチェックしたいものなのだ。
趣味で作っている人もいるというけど、それもけっこう楽しいかもね。
ま、ボクは不器用だから向いていないけど(笑)

2009/05/30

洋風けんちん?

今日の我が家の夕食はビーフシチュー。
うちはパンじゃなくて常にライス派なので、ハヤシライスのようにごはんにかけて食べるのだ。
辛くないビーフカレー、ごろごろと肉と野菜が入ったハヤシライスみたいな感じだよ。
でも、ビーフシチューのソースってごはんに合うよね?
そこで気になったのが、シチューとスープの違い。
どうも印象的にはシチューは具だくさんで、スープはあっさり目という感じだけど。
というわけで、ちょっと調べてみたのだ。

まずはシチュー(stew)という言葉だけど、これは「煮込む」といった程度の意味。
水煮のトマト缶なんかはstewed tomatoなんて言うよね。
すなわち、原義的には「煮込み料理」ということになるよね。
実際、肉や魚、野菜をダシやソースでじっくり似たものをシチューと呼んでいることが多いような気がするのだ。
でも、よくよく調べてみると、シチューとスープの境界は明確ではなく、最初に日本に入ってきた経緯なんかが影響して、シチューと呼ばれるかどうかが決まっているのが現状のようだよ。

煮込めばよいわけなので、日本のけんちん汁のような具だくさんの汁物でもよいし、肉じゃがのような汁気が少なくなった煮物でもよいんだよね。
肉じゃがなんかは東郷平八郎元帥が英国で食べたビーフシチューが忘れられず、海軍のコックに作らせたのがその始まりなんて説もあるくらいだよ。
レストランなんかに行くと、ソースで煮込まれたようなステーキのシチューもあれば、本当に汁気の多いシチューもあるよね。
最近よくみかけるようになった煮込みハンバーグもシチュード・ハンバーグだよ。

一般には、コースで前菜の次、メインの前に出てくるのがスープで、メインとして出てくるのがシチューなんて言われるけど、おそらくは、欧州の庶民が食べていた煮込み料理一般がシチューなのだ。
貴族はきっと一食でいろんな料理を食べていたんだろうけど、庶民はだいたい一汁一菜というか、パンと料理一品だったのだ。
アニメのフランダースの犬に出てくるネロが食べている肉付骨のスープみたいなのがそうだよね。
具が多いとその具に着目してシチューになるけど、汁に着目するとスープになるというわけなのだ。
もともと欧州文化では鮮度のよい肉は生食、悪くなってくると焼いて食べていたようなのだ。
保存用に干し肉作ったんだよね。
で、かなり質の悪くなった肉をおいしく食べるためにスパイスが貴重だったのだ!
その次に出てきたのが、煮るという料理法。
さらに蒸すなんてのも出てくるけど、煮るのが鍋ひとつでできるのに対して、蒸すのは道具もいるから広まらなかったんだよね。
さらに、煮込み料理だと肉や魚というメインの食材は少なくても野菜で補えるのだ。
おそらく、こういったのが積み重なって欧州の庶民の通常のおかず料理として煮込み料理が確立されていったと思うんだよね。

そういう意味では、まさに言葉どおりの「煮込み」というのが正解なのかもね。
すると、日本食で言えば、けんちん汁はやっぱりスープで、煮物がシチューに近いように思うんだよね。
煮込みでも特に汁気が多くてごはんにかけてしまうようなもの、深川汁やもつ煮込みなんかが近いのかも。
けっこう煮魚の汁をごはんにかけるのが好きだって人もいるよね(笑)
あんまり品のいい食べ方ではないけど、よく考えれば、具だくさんの辛いスープのカレーは、ごはんにかけたり混ぜたり、ナンをつけたりして食べているのだ。
カレーは汁物料理一般のことらしいけど、中にはシチューと言うべきと考えられるカレーソース煮みたいのもあるよね。

で、日本に入ってきた最初のシチューがスープに近いビーフシチューだったので、具だくさんスープ的なイメージなったんだろうね。
その後に広まったクリームシチューもやっぱりスープ状だし。
でも、タンシチューなんかは中華料理のアワビの煮物みたいな感じだし、やっぱり煮込みなんだよね。
ロールキャベツなんかもこの考え方から行くとシチュー料理に属するわけだよね。
海外ではブイヤベースやボルシチもシチューというくくり出そうから、これからは「洋風煮込み料理」をシチュー料理と呼ぶ方がよいのかも。

2009/05/23

ハンコちょうだい

この前はじめて区役所に印鑑証明をもらいに行ったのだ。
ボク個人の実印はまだ未登録だったのでまずはそこから。
それにしても、一度登録してしまうと次回以降は自動交付機で入手できるようになったから、楽になったものだよね♪
でもでも、いまいちよくわからないこの制度。
せっかくの機会なので、ちょっと調べてみたのだ。

日本はむかしからハンコ社会だけど、これは中国の影響なんだよね。
なので、東アジアにはその文化があるのだ。
古くは「漢委奴国王(かんのわのなのこくおう)」なんて金印もあったよね。
古代はこのハンコは権力の象徴で、いわゆる公文書にはその権力者のものであることを占める印を押したのだ。
この文化が今も残り、それが個人レベルまで広がっているわけなんだよね。
今で言う公印がそれに近いのかな?
免許証でも、通知でも、公的なものには公印が押してあって、それで本物であることを証明しているのだ。
よく見ると、お札(日本銀行券)にも印が押してあるよね(あれは印刷なので正確には「印影」といえないのかもしれないけど・・・。)。

これに対して、欧米はサイン(署名)の文化。
それが直筆であるかどうかの筆跡の鑑定で真贋を見極めるのだ。
最近は日本でもサインで済ませられる手続きは増えてきているけど、でも、やっぱりハンコが必要なケースが多いんだよね。
ちなみに、もっとも重要なものの一つであるはずの閣議では、各国務大臣は閣議書に「花押」と呼ばれる独特の署名をすることになっているのだ。
これは戦国大名なんかが書状に使っていたものなんだよ。
そのころはハンコも一緒に押される例があったみたいだけどね。

で、話をもどして、ハンコだけど、これが一つではすまないのだ。
宅配便の受領とかの軽微なものはそれこそ三文判でもよいわけだけど、銀行口座の開設や諸手続には銀行印、公的な手続きや契約行為には実印、その他には認印と使い分けることが多いよね。
それで、もっとも重要な実印であることを証明するのに必要になるのが印鑑登録の制度だよ。
銀行印の場合は銀行の手続に使うことで「銀行印」になるので、銀行に登録しているハンコといえばそうだけど、銀行の手続につかったのが銀行印なのだ。
認印はそれこそ普段使いのハンコだよね。

で、印鑑登録の制度だけど、これは個人又は法人をハンコの印影により証明する制度だよ。
通常は、印影のほか、氏名又は法人の名称、住所などが記載されるのだ。
登録されると、印鑑登録証というのがもらえて、これは最近プラスティックのカードになってきているのだ。
で、その登録証を使って、当該印影がその個人又は法人が登録しているものであることを証明するのに発行される書類が印鑑登録証明書、通称「印鑑証明」だよ。
日本では契約行為に実印を使うことが多いけど、その実印がその個人又は法人のものであることをこの印鑑証明で公的に証明してもらって、裏打ちをするというわけなのだ。

ところが、実はこの印鑑登録の制度は、個人と法人で根拠が違うんだよね。
やることは同じようなものなんだけど・・・。
印鑑登録は市区町村の自治事務で、それぞれの条例で手続が定められているのだ。
なので、自治体ごとに手続は違うのだけど、通常は本人が行って、運転免許証や旅券(パスポート)などの本人を証明できる書類を持っていくとすぐにやってくれるのだ。
ハンコの大きさに制約はあるけど、その場ですぐやってもらえるんだよね。
でも、代理人がいく場合は、まず委任状が必要になるし、その場ではすぐに登録できなくて、もう一度書面で本人に確認してくるのだ。

一方、法人の印鑑登録の制度は商業登記法という法律に基づくもので、こっちは全国手続は同じ。
会社の設立等に当たって登記所に印鑑を登録する必要があって、その登録した印鑑であることを証明するための書類として印鑑証明が発行されるのだ。
財団法人や社団法人などのその他の法人の場合も、それぞれの法人の設立手続を定めた根拠法にこの商業登記法の規定を準用する規定があるので、それで印鑑を登録するのだ。
実際、その規定がないと法人名で銀行口座を持ったり、不動産登記できないから法人としての活動がかなりしづらくなるんだよね(>_<)

というわけで、押すだけのハンコを本人証明に使うために、これらの制度が築かれているのだ。
ハンコを使わなければいらないわけだけど(笑)、証明書と見比べればいいということでは、署名の鑑定よりは楽なのかも。
ただし、ハンコの偽造というリスクはあるんだけどね。

2009/05/16

コピーにも種類があるの?

今日は区役所に住民票を取りに行ったのだ。
新居の賃貸契約に「住民票謄本」が必要と言われたからなんだけど、住民票は家族ならとれるので、最初はしろママに頼んだんだよね。
でも、もらってきたのはボクに関する事項のみが記載されている、いわゆる「抄本」。
う~ん、これってやyこしいよね、というわけで、ちょっと調べてみたのだ。

住民票を含む証書には、原本、正本、写しとあって、その写しがさらに謄本と抄本に分かれるのだ。
原本はまさにマスターファイルで、保存するもの。
でも、今は住民票を世帯ごとにまとめた住民基本台帳は全国どの市区町村でも電子化されているので、実際に「つづり」がある訳じゃないんだけどね。
でも、まだ紙ベースで管理しているのもあって(登記書類など)、その場合はもの本体があるのだ。

で、公務員が業務の必要から作る原本の写しで、法的に原本と同じ効力を発揮するものが正本。
原本は厳重に保管しておくべきもので、業務の都度に出したり引っ込めたりするのも大変なのでこういう概念が出てくるのだ。
で、この正本と同じ内容が書いてあるけど、公印が押されてないなど、原本と同じ効力が発揮できないものは副本というのだ。
ようは、公務で使う普通のコピー書類だよね。

写しも原本と同じ内容をコピーしてもらうものだけど、こっちは原本に記載されている内容を証明するためにもらうものなので、普通の人がもらうもの。
謄本は全部の写しで、「謄」の字はまさに「写す」という意味だよ。
記載されている全部の事項について、これこれこのとおりの内容で記載されています、と証明するものなのだ。ちょlっと
これに対して、「抄本」は一部の写しで、「抄」は「一部を抜き出す」という意味だよ。
引用するときに「○○(抄)」と書くのと同じなのだ。
こっちは、この特定の事項については、このとおりの内容です、と証明することになるよ。

住民票の場合は、世帯ごとの管理で、世帯全員の情報が記載されているのが謄本、特定の個人(主に本人)の情報のみが記載されているのが抄本なのだ。
最近は電子化されたこともあって「もの」がないので、あまり「謄本」とか「抄本」とか言わず、「世帯全員のものの写し」、「個人のものの写し」と言うのだ。
同じく電子化されている戸籍も、むかしのようにコピーするのではなく、記載されている内容を証明する書類を出すので、「謄本」は「全部事項証明」、「抄本」は「一部事項証明」と言うのだ。

住民票には、出生・死亡又は転出・転入による市区町村への移動が記録されているんだよね。
戸籍は国籍に関係していて、まさに出生と死亡だけを見ているのだけど、住民票はあくまでも居住地との関係を示すものなのだ(海外で出生した場合も戸籍は関係してくるよ。住民票の場合は転入しかないのだ。)。
ちなみに、住民票とつき合わせた戸籍の附票というのを見ると、生まれてからどういうところで生活してきたかの履歴がわかるのだ。

でも、必ずしも住民票のあるところに現住所があるわけじゃないので、これがややこしいんだよね。
例えば、国会議員なんかはいわゆる地元に住民票があるわけだけど、ほとんど東京で過ごしていたりするのだ。
住民票は人口調査や選挙人名簿の作成のもとになるので、まもなく始まる裁判員制度も住民票を基本にすることになるんだ(選挙人名簿からランダム抽出するんだよね。)。
住民税も住民票のある地方自治体に納めるよね。
ふるさと納税するために住民票を地元に残すということもあるのだ。
でも、現住所が住民票とずれていると手続きとかをその住民票のある市区町村でやることになるので、かなり面倒なんだよね。
免許の書き換えや住民票の写しをもらったりするのが大変になるのだ!

ちょっと前にダイレクトメールの送り先の世帯構成を調べる不正取得が横行したので、最近では住民票は本人か親族でないと原則取れなくて、それによらない場合は、別途委任状が必要なのだ。
むかしは氏名と住所がわかれば取れたんだよね。
でも、住民票があると原付の免許なら筆記試験のみで取れて、免許証があると今度はパスポートが取れるので、そういう「なりすまし」にも使われるおそれがあったのだ。
なので、ここ最近かなりきびしくしているというわけ。
ただのコピーとは言え、個人情報のかたまりのようなものなので、むやみにわたすことはできないのだ。