2013/03/23

かりっとさくっとおいしい○○

ボクの好きなお菓子のひとつにかりんとうがあるのだ。
かりっさくっとした食感、黒蜜の甘さがなつかしい味がするよね。
あればあるだけ食べたくなっちゃうんだけど、油で揚げてあるだけあってカロリーも高いんだよね・・・。
というわけで、そんなに頻繁には食べていないのだ(笑)
それでも、時々食べたくなるんだよねぇ。

このかりんとう、実は由来がよくわかっていないみたい。
江戸時代に砂糖が庶民の口にも入るようになった頃にできたお菓子で、駄菓子のひとつとして定着したようなのだ。
「花林糖」と書いたりもするけど、由来がよくわからないのでおそらく当て字。
もともとは何か意味があったのかな?
意外と、かりっとした糖蜜味のお菓子、というくらいなのかもだけど。

一般に言われている起源はつあって、ひとつは奈良時代に遣唐使によりもたらされた「唐菓子(とうがし)」がもとになったというもの。
唐菓子というのは、小麦粉や米粉、その他穀類の粉を練って生地を作って油で揚げたものがあるのだ。
今でも中国風の揚げパンとして「油条」というのがあるよね。
古来「菓子」と言えば果物かドライフルーツなどの果物の加工品を指していた言葉で、中国由来の新しいお菓子が「唐菓子」と呼ばれるようになったのだ。
すでに中国には砂糖があったので、果物にはない甘さをつけることもかのうだったんだ。
でもでも、当時の日本ではサトウキビの栽培ができていないので、砂糖は中国から来る超高級品。
砂糖を使うような唐菓子ももちろん高級品で、貴族の間で行事や神事・仏事の際に食べられていたようなのだ。
ちなみに、このときうどんのような小麦を使った麺類も同時に伝来しているよ。
せんべいの前身もこのころできたようなのだ。

もうひとつは、南蛮渡来の菓子が普及したというもの。
カステラや金平糖・有平糖などと同様に、南蛮人が伝えたという説なのだ。
実際にスペインにはペスティーニョというかりんとうに似たお菓子があって、やっぱり小麦粉を練って作った生地を上げてから蜜でからめるのだ。
クリスマスなんかに食べるお菓子みたい。
でも、そういうイベント系のお菓子だとすると、南蛮人から伝わるというのも不思議な感じがするけど、どうなんだろ?
もともと中国にも油で生地を揚げる油菓子があるから、たまたま蜜にからめる、というところが一致しただけのような気がするけど。
中国の油菓子がシルクロードを通じてローマに伝わり、それが欧州に根付いたんだったらおもしろいけどね(笑)

かりんとうと言えば食感が特徴的なお菓子だけど、なんでも、関東のものはふわっと感が強く、関西のものはより堅いんだって。
播州駄菓子として知られているかりんとうは堅いようなのだ。
これは上げる前の生地の状態によるんだよね。
かりんとうは小麦粉で練っただけの生地を揚げているわけではなくて、発酵させたり、重曹を加えたりしているようなのだ。
こうすることで生地の中に適度に炭酸ガスが分散し、ふわっさくっとした食感が出てくるのだ。
練っただけの生地を揚げると芋けんぴのように堅くなるだろうから、細長く揚げないと食べられないだろうね。
ボクはふんわり感のある太めのかりんとうが好き(^o^)/

揚げた生地に蜜をからめて乾燥させるとかりんとうになるんだけど、駄菓子としてのかりんとうは黒糖を使った黒蜜をからめるのだ。
一般的(?)な黒いかりんとうだよね。
上品なものでは、上白糖を使った白蜜でからめ、あとからさらにザラメをふったりするよね。
でも、黒蜜の方がコクがあるというか、うまみがあると思うんだけどなぁ。
確かに、白蜜の方がすっきりした甘さにはなるけど。
この辺は好みだね。

ちなみに、最近コンビニなんかでも見かけるようになったかりんとうまんじゅうは、もともとは福島のお菓子なんだって。
黒糖を練り込んだ薄い生地で甘さをひかえたこしあんを包み、油で揚げたものだそうなのだ。
東京で見かける揚げ饅頭はまんじゅうに衣をつけて天ぷらのように揚げたものだけど、こっちはそのまま揚げるタイプなのだ。
揚げることで生地がかりっとした食感になり、黒糖の甘さもあるので、かりんとうに似た風味になるんだよね。
コンビニで見たときにやけにカロリーが高いなぁ、と思っていたんだけど、生地にも黒糖が入っていて、さらに揚げてあるんじゃあねぇ(笑)

2013/03/16

Not Kosa but Emmu

1週間前の昼間、東京の空が黄色く染まったのだ!
なんだか外が暗いなぁと思って外を見たらびっくり。
青いはずの空がまっきっきなのじゃ~ん。
すわっ、黄砂が大量に押し寄せてきた、と思ったんだけど、実はこれ黄砂ではなかったんだよね。
気象庁もそう発表しているのだ。
その日はたまたま朝に黄砂が東京でも観測されていたんだけど、昼間の空が暗くなったのは、強風による「煙霧」というものだったのだ。

「煙霧」というのは、固体の微粒子が空気中を漂っていて、視界が不良になることを指す気象現象。
視界が不良になるという意味では霧や靄(もや)もあるけど、これらは液体の微粒子が空中に浮かんでいるのだ。
なので、霧や靄の中を歩くと体が濡れたりするんだよね。
窓越しに見る分には区別がつかないけど、湿度を見れば一目瞭然。
煙霧は多くの場合乾燥している時に発生するのだ。

というのも、煙霧の主な原因のひとつが、強い風で地上のちりやほこりが舞い上げられることだから。
地理が地面から舞い上がるのが「風塵」という現象で、特に程度がひどくて視程がさらにせまくなると「砂塵嵐」と呼ばれるのだ。
一度舞い上がった地理などが漂い続けているのが「塵煙霧」という状況で、中国の砂漠由来の黄色く砂が日本に飛んでくる黄砂はこの一種だよ。
ゴビ砂漠やタクラマカン砂漠で起きた砂嵐で巻き上げられた砂が偏西風に乗って日本まで届くのだ。
沿岸地域では、海水の飛沫が空中でずいぶんが飛んでできた海塩粒子が漂う煙霧もあるそうなのだ。
なんだか生臭そう・・・。

こういう自然に発生するもののほかにも、山火事や大規模火災、工場の排煙、旧型のディーゼル車の排気、スパイクタイヤにより削られたアスファルトなどの人工的なものもあるよ。
産業革命後の英国では石炭を燃料としていたので工場の黒い排煙が問題になったけど、このときにできた造語が、「煙(smoke)」と「霧(fog)」を合わせた「スモッグ(smog)」という言葉
まさに「煙霧」なんだけど、気象用語的にはスモッグは煙霧の一部なのだ。
古典的なスモッグは「ロンドン型」と呼ばれ、黒いもの。
これは煤煙などが空気中に漂っている状態だよ。
一方で、日本でおなじみなのは「光化学スモッグ」。
こっちはむしろ白いよね。
これは排気ガス中に含まれる窒素酸化物や炭化水素(ベンゼン等)が紫外線によって光化学反応を起こすことでオゾンなどのオキシダント(酸化性物質)が生成して発生するのだ。
目やのどが痛くなったりするので、発生が懸念されるときは注意報が出るんだよね・・・。

それから、火山が噴火するときに空中に舞い上げられる火山灰によって発生することもあるよ。
火山灰の粒子の大きさがある程度大きいとすぐに地上に降ってくるんだけど(降灰)、粒子が小さいと空中で拡散するんだよね。
風に乗って運ばれるし、空が暗くなるのだ。
日本でも江戸時代に浅間山が噴火したとき(1783年)には江戸でも空が暗くなったという記録が残っているよ。
恐竜が絶滅した原因として提唱されているグレートインパクト仮説では、ユカタン半島付近に超巨大な隕石が落下し、そのときに舞い上げられたほこりでひどい煙霧の状態になった、というものなんだ。
それで太陽光線が長期にわたって遮られ、植物が枯れるとともに地上が寒冷化して、恐竜などの大型の動物が絶滅に至った、とされているのだ。

ちなみに、浅間山の噴火のほぼ同時期に有名な天明の大飢饉が発生しているんだけど、長らく浅間山の噴火による影響だと考えられていたんだよね。
ところが、飢饉が始まったのは噴火より前で、実際には、アイスランドにあるラキ火山のラキガギル割れ目の噴火が原因のようなのだ。
この噴火は世界的に農作物の不作をもたらし、フランス革命の原因ともなったと言われているんだよ!
やっぱり煙霧で時代が動いている・・・。

今回の煙霧は、春が近づいて気温が上がり、湿度が下がっていたところに、西からものすごく冷たい低気圧がやってきて、それで冷たい強風が発生したのだ。
その風により北関東の土埃などが舞い上げられた、というのが真相みたい。
もともと塵などは波長の短い青い光を散乱しやすいので、空中に塵が漂っていると太陽光が黄色から赤く見えるのだ(夕方空がオレンジ色に染まるのと基本的には同じ。)。
たまたま黄色く見えたので、黄砂だ、と騒がれたんだよね。
すでに東京でも煙霧は何度か観測されていたらしいけど、あそこまでいくとびっくりするよね。

2013/03/09

地域の力をうどんに込めて

テレビで特集をやっていてついつい食べたくなって、この前、東京麺通団にうどんを食べに行ったのだ。
麺通団は、香川ではおなじみのスタイルであるセルフ式のうどん店を東京ではじめて導入したお店なんだよ。
チェーン店系のうどんよりおいしいのだ♪
つるっ、しこっ、もちっと讃岐うどんの醍醐味が味わえるのだ!
っていっても、ボクは本場香川の讃岐うどんはまだ食べたことないんだけどね(笑)

この讃岐うどん、むかしから有名なんだとばかり思っていたけど、実は全国的な知名度になったのは1980年代末なんだとか。
1960年代から冷凍うどんで「讃岐うどん」という名称が使われはじめ、ブームがやってきたのが1980年代末なのだ。
今では香川で本場のうどんを食べる、なんてのが観光の目玉だけど、そこまでメジャーじゃななかったなんておどろき!
「うどん県」なんてPRするくらいにまでなるんだからすごいよ。
実は、食の地域ブランドとしては先駆けだったのかな?
古参の御当地グルメという印象だよね(あとは広島のお好み焼き、仙台の牛タン、浜松のうなぎ、博多のもつ鍋とか?)。

香川では、うどんに必要な、小麦、塩、醤油、煮干し(いりこ)が古くから特産で、素地はあったのだ。
戦国時代末期には二毛作も盛んになり、小麦が多く作られるようになったので、それがうどんという形で食べ始められたみたい。
江戸時代には名物にもなっていたみたいで、四国八十八カ所巡りのお遍路さんや金比羅参りの参詣客は讃岐のうどんを食べていたようなのだ。
ただし、当時は醤油は高級品だったので、おそらく冷やしのうどんをごまだれとか味噌だれで食べていたみたい。
伊勢うどんなんかもそうだけど、手軽に食べられるうどんのような食事は観光地では喜ばれたんだよね。

明治・大正とうどん文化は発展を続けて、地元民には常食となっていくのだ。
よくわからない数字だけど、なんでも香川県人は年間に200玉以上のうどんをたべているとか!
それって週に3~4回はうどんを食べている計算になるよね。
中には毎日のように食べている人もいるんだろうなぁ。
まさに県民食!
このころになると、うどんを打てないと嫁にいけない、みたいな話も出てきているみたい。

戦後のもののない次代でも芋やどんぐりの粉、ところてんなんかを使いながらうどん文化が守られたんだって。
涙ぐましいねぇ(ToT)
そこまでしてうどん食文化をまもったからこそ、現在の「うどん県」の繁栄があるのかも。
で、昭和も終わりの頃になって、テレビや雑誌で注目され、一気に全国区に駆け上がるのだ。
ただし、「讃岐うどん」という名称は、生麺で特産とか名産とかを表示しない限りは自由に使われてしまうので、名称に関するトラブルもあるそうだよ。
有名になったが故の悩みだね・・・。

よく東日本ではそば、西日本ではうどんと言われるけど、そばが救荒作物で米が作れないような荒れ地で栽培されるものであるのに対し、小麦は二毛作などで比較的肥沃な土地で栽培されている例が多いのだ。
香川(讃岐)なんかがまさにそうだし、播州手延べそうめんの兵庫(播磨)なんかもそう。
瀬戸内海沿岸地域は比較的乾燥しているので、小麦の栽培に向いているのだ(太平洋側の高知=土佐なんかだと今度は米の二期作になるよね。)。
信越地方の山間部なんかはそばが有名だけど、農地としてやせているので、そばくらいしか作れず、その結果そばをいかにおいしく食べるかという文化が発展した結果なのだ。
関東や東北は関西以西と比べてやっぱり土地があまりゆたかでないので、そばが多かったんだよね。
でも、上州名物水沢うどんや秋田名物稲庭うどんのような例もあるよ。
関東でも地域によっては二毛作ができるので、群馬(上野)のような地域では小麦食も盛んなのだ。
東北なんかは、寒冷な気候でむかしは稲作に適していないところもあったので、そういったところではより寒さと感想に強い小麦が栽培されたんだよね。

讃岐うどんの特徴と言えば、コシとだし。
大阪のうどんなんかはむしろやわらかさをウリにしているんだけど、讃岐うどんはしこしこもっちりがウリなのだ。
これは製法の違いで、讃岐うどんを手打ちする場合は、生地を練ってから足で踏みつけ、ちょっと寝かせてからまた生地をたたんで踏みつけ、という工程を繰り返すんだ。
こうすることで、強いコシが生まれるんだって。
でも、これった「足打ち」?
ちなみに、テレビでやっていたけど、こうやって作ったうどんは機械打ちのうどんとは違い、麺にミルフィーユ状の層構造が見えるらしいよ。
寝かせて折りたたんで踏みつけるたびに層になっているのだ。
その積み重ねが強いコシの秘密みたい。
網目状のシートになったグルテンが何層も重なっているということなんだろうね(機械打ちだと網目構造が三次元に広がっているだけのはずなのだ。)。

そして「いりこ」のだし。
だしというと昆布や鰹を思い浮かべるけど、讃岐うどんにはいりこが欠かせないのだ。
強いコシのうどんに勝つには、いりこのちっと生臭いくらいの強い味が合うみたい。
その代わり、薬味としてネギやショウガを多用するんだって。
ボクは生醤油や釜玉(っていうか、それに納豆を加えたネバ玉)みたいな食べ方がわりと好きだけど、透明感があるのにしっかりしたコクのあるいりこだしのつゆも捨てがたいのだ。

なんてことを調べていくと、またうどんが食べたくなってくるなぁ(笑)
天ぷらやおでんと一緒にまたうどんを食べて来ようかな?
でも、一度香川で山の中にあるような地元の人が集まるうどん店にも行きたいんだよね。

2013/03/02

今世紀最大級!

今世紀最大規模の寒波が来ているのだ(ToT)
寒いはずだよね。
東京でも最低気温が氷点下になるほどだし、東北以北では雪もすごいみたい。
と言っても、まだ21世紀は13年目だから10年に1度の寒波なのかもしれないけど・・・。

ボクは寒波というくらいなので、冷たい空気の塊(気団)が波のように押し寄せてくるものとばかり思っていたけど、これは言い得て妙な表現だったのだ。
もともと北極上空には非常に冷たい北極気団と呼ばれる気団ができるんだって。
これは極循環という現象によって発生するもので、極域では太陽の高度が低くて受けられるエネルギーが少ないので、それだけ冷えていて、大規模な下降気流が常に発生しているんだって。
もう少し緯度の低いところ、中緯度地域であたためられて上昇した空気が熱を奪われ、極域付近に下りてくるのだ。
これが極循環という現象で、極域の極点近傍では極高圧帯という冷たい高気圧団ができて、それより緯度の低い中緯度地域との境あたりには高緯度低圧帯という少しだけあたたかい低気圧団ができるんだ。

同じような循環は中緯度地域にもあって、低緯度地域であたためられた空気が高緯度地域と中緯度地域の境くらいで冷やされて下降するのだ。
これがフェレル循環で、同じように、赤道付近であたためられた空気が中緯度地域との境あたりで下降するのがハドレー循環。
こうして地球には緯度によって3つの空気の循環に分かれているんだ。
それぞれの循環の境目には非常に強い空気の流れがあって、ジェット気流と呼ばれているよ。
飛行機に乗るときによく耳にするよね。
ちなみに、それぞれの空気循環の中では決まった風の流れがあって、高緯度では極東風、中緯度地域では偏西風、低緯度地域では貿易風と言うのだ(偏西風は西向きだけど、他は東向きの風だよ。)。
こっちは船での航海のときに大事だよね。

この大規模な3つの空気循環は各地域の気象・気候に大きな影響を及ぼしているんだけど、固定的なものではなくて、勢力に変動があるようなのだ。
極高圧帯の勢力が強くなって広がって来ると、冷たい空気はより緯度の低い地域にもやってくることになるよ。
これが俗に言う「寒波の南下」で、実際には南に移動してくるわけではなくて、南に「せり出して」来るのだ。
極高圧帯と中緯度高圧帯の気圧差が大きい場合、ジェット気流が強まるので勢力の均衡が保たれるようなんだけど、気圧差が小さくなると冷たい空気がしみ出してくるようなのだ・・・。
この気圧差の変動(北極振動)は数週間から数十年の複数の周期でパターンがあると言われているので、寒波もある程度周期的にやってくるということなんだ。
勢力が拡大して押し寄せては、また勢力が減退して引いていく、という意味で、「波」というのはよい表現というわけ。

寒気が北から下りてくるので、緯度が高ければ高いほど寒波に見舞われる機会が多く、期間も長くなるのだ。
この寒気が南下してくるときは、南側のあたたかい空気との間に寒帯前線ができ、そこでは大きな低気圧が発生しやすくなるんだって。
これが寒波による強風や大雪の直接の原因で、低気圧が大きくなるとより寒気を巻き込むように引き込むので、強くて冷たい風が吹き、まずます寒くなるのだ(T_T)
これがちょうど日本に起こった現象だね。

もともと寒い地域は寒いのになれているので、いつもより寒いなぁ、というくらいなんだけど(雪の量が増えたりするので実際にはけっこう大変だけど)、普段あまり寒くない地域は一大事なのだ!
雪がもともとあまり降らない地域で雪が降ると交通も麻痺するし、路面凍結で車の事故やけがをする人が出るんだよね。
さらに、氷点下の気温になると、水道やガス管が凍結して破裂するなんて事故も・・・。
そういうことを想定していないので対策も十分ではないこともあって、非常に危ないのだ(>o<)
まさに東京でも氷点下の気温になっているしね。
これで雪も降っていたら、路面凍結も加わってかなりの大事だよ!

というわけで、寒波がどうやって来るかはわかったんだけど、けっきょくは防ぎようはないんだよね。
ただし、来そうなのかどうかは事前にある程度予測できるので、大寒波が想定されたらしっかり対策することが必要なのだ。
今回の寒波がいったんは引いてくれたみたいだけど、今後も油断ができないよ。
備えあれば憂いなし。

2013/02/23

メテオストライク?

ロシアの隕石衝突はすごいインパクトがあった事件なのだ!
隕石が落ちてくること自体はあるし、クレーターの大きさから相当な規模の隕石衝突が歴史上存在していたことは知られていたけど、まさか人的被害が発生するようなものが起こるとは・・・。
確かに確率的にはゼロではないけど、地球表面の7割は海で、残りの3割の陸地のうち、人が住んでいる地域も限られるのだ。
さらに、小さいものなら大気圏を通過する間に燃え尽きてしまうか、非常に小さな残渣しか残らないので、大きな被害につながることはあまりないんだよね。
そんな中、本当に街中に落ちたというのは大きな衝撃だったんだよね。
かなりのレアケースなんだろうけど。

隕石は、地球近傍の固体物質が地上に落下してきたもので、大気圏を通過する際の摩擦熱で燃え尽きずに地上に到達したもののこと。
多くの場合萌ながら落ちてくるので真っ黒な状態らしいのだ。
これは、溶融皮膜と言って、隕石の表面が融けて焼け焦げた状態でこびりついているのだ。
とろけるチーズみたいな感じ?
多くは太陽系の形成初期に惑星ができるとき、惑星としてまとまらないでそのまま宇宙空間に浮遊していたものと考えられているみたい。
そのまま太陽のまわりを公転しているんだろうけど、地球の公転軌道と近づいたときに重力に惹かれてしまうのかな?

隕石落下はむかしから目撃情報があって、旧約聖書のひとつのヨシュア記には「天から石が降ってきた」はなしがあるし、日本でも続日本紀の天平宝宇8年(764年)に「星が落ちてきた」という記述があるようなのだ。
実際に隕石が落下すると、すごい勢いで上空を横切っていく火球が観測されるとともに、衝撃波(ソニックブーム)による大轟音がするので、強烈に印象に残るみたい。
それで隕石落下と考えられるような伝承が各地で見られるようなのだ。
その中には、今回のように人的被害があったものもあったかもしれないね・・・。

今回の隕石はまだ分析中のところがあるけど、隕石が落下したと考えられる地点である湖周辺をロシア科学アカデミーが調査し、隕石の破片と考えられる黒い物体を回収しているのだ(湖表面に張った氷に穴が開いていて、その下やまわりから見つけたみたい。)。
化学分析をしたところ、鉄の含有率が8%以上で、地球上で見つかる物質とは異なる構成をしており、表面に焼け焦げた後があるので、隕石の破片と鑑定されたみたい。
ちなみに、湖の名前にちなんで、「チェバルクリ隕石」と命名されるようだよ。

隕石はその構成から3種類に分類されていて、それは金属鉄とケイ酸塩鉱物(いわゆる岩質)との比率で決まるんだ。
今回のものは鉄の含有率がもっとも低い普通コンドライトで石質隕石と呼ばれるもの。
もう少し鉄の含有率が高まると石鉄隕石、金属がメインになると隕鉄と呼ばれるのだ。
確か、ルパン三世に出てくる斬鉄剣は隕鉄から作ったものだけど、実際には日本刀にするには向いていないみたい(笑)
米国のスミソニアン博物館(自然史博物館)に行くと見られるし、触れるんだけど、世の中には月由来・火星由来の隕石というのもあるのだ。
これは、月や火星に他の天体が衝突したときに放出された破片が地球に降ってきたものだよ。
探査機で取りに行く前から、月や火星の石は地上で見つかっていたのだ!

今回の隕石落下に関しては、地球に最接近していた地球近傍小惑星2012DA12との関係を疑っている人もいるのだ。
この小惑星は日本でも観測されていて、気象衛星「ひまわり」の高度より低い27,700kmのところまで近づいているんだよね。
その破片が落ちてきたんじゃないか、とか言うんだけど、米国航空宇宙局(NASA)が軌道分析をしたところ、まったく関係ないことが判明しているのだ。
仮に小惑星の一部が何らかの衝撃で分離して地球に落ちてくる場合、小惑星と隕石の軌道はあるところからちょっとずつ離れていく似たような軌道になっていなくてはいけないのだ。
ところが、今回の場合、まったく異なる楕円軌道であることがわかったので(NASAの図で2つの青い軌道だよ。)、たまたま小惑星の最接近と隕石落下がほぼ同じ時期に起きた、ということになるんだ。
人間は直感的に2つの現象を因果関係で結びつけて考えがちだけど、多くの場合は偶然なんだよね。

まだ調査中なので、隕石の元の大きさや上空のどのあたりで分裂したかなどは確かなことはわからないけど、地上で見つかっているクレーターなどから推定するに、そんなに大きな規模のものではないんだよね。
それでも、上空で分裂したときのエネルギーは広島型原爆の数十倍とかいうものとか・・・。
世界最大規模のものは、クレーターの直径が100kmを超えているのだ。
例えば、3番目に大きいメキシコのユカタン半島にあるチクシュルーブ・クレーターだと直径約160km。
これは約6550万年前に小惑星が衝突した跡と考えられていて、恐竜の絶滅原因を説明する「グレート・インパクト」の証拠になっているよ。
巨大隕石の落下により成層圏まで粉じんが巻き上がり、それが太陽光を遮蔽して一気に地表面の温度が低下、環境が激変して多くの古代生物が絶滅した、というものなのだ。

大きさによってはそれだけのインパクトのあるものなんだよね。
映画のアルマゲドンやディープインパクトの世界なのだ。
なんか、今回の隕石落下被害で、そういうのも完全な絵空事ではなくて、極めて低確率でも発生する可能性がある、ということを実感したよ。
ただし、そこまで大きなものは落ちてくる前に捕捉できるので、アルマゲドンのようにはいかないけど、回避する方法はあるかもしれないのだ。
技術の進歩を待とう!

2013/02/16

送電もコードレス?

もともとはとあるツイートが発端らしいのだけど、iPhoneを電子レンジで充電できる、というデマが出回っていて、しかも、それを試してみて壊してしまう人がけっこういるようなのだ(>o<)
むかしはネコを乾燥させようとして・・・、なんて米国の訴訟社会を揶揄する都市伝説もあったけど、今でもこんなのが出回るものなんだね。
なんでも、電子レンジの中で照射されているマイクロ波で急速充電ができて、1~2分でフル充電になるとか。
確かにそんなことができれば魅力的だけど、電子レンジに金属のものを入れると火花が出るのは有名な話で、それと考え合わせればデマだとわりそうなものなんだけど。

でもでも、マイクロ波で充電、と言うこと自体はあながちウソでもないのだ。
世の中には無線送電という考え方があって、その方法のひとつがマイクロ波による送電なんだよね。
特に、宇宙太陽光発電(SSPS:Space Solar Power Sysytem)の文脈で出てくるのだ。
日本では京都大学の生存圏研究所(旧宙空電波研究所)の研究が有名で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)でも基礎技術の開発を行っているよ。
やっている人たちからすると、日本の技術は世界をリードしているらしい。
実用化まではかなり遠いと思うけどね。

もともと無線で電気を送るという発想は、鬼才ニコラ・テスラの「世界システム」の構想の中に現れているのだ。
で、原理的には可能で、あとはどう実用化に移すかなんだけど、そこが大きなハードルなんだよね(笑)
無線で電気を送るには大きく3つの方法があって、ひとつはここで出てきているマイクロ波で送るもの。
発電した電気をマイクロ波に変え、それを受信してまた電気に変えるのだ。
当然送る側と受ける側に損失が発生するので、電線を使った送電損失とどっちがメリットが高いか、という話になるんだけど、宇宙での発電だったり、大規模災害への対応(送電線が切れて停電することがなくなる!)を考えると、無線送電には大きな利点がある、として研究者たちは研究を進めているのだ。

すでに実現されているのは電磁誘導を使った方法で、電気を流したコイルをもうひとつのコイルに近づけると、そのコイルにも電気が流れる現象を利用するのだ。
でも、相当距離を近づけないといけないので、無線送電というよりは、非接触電力伝送と呼ばれるんだ。
SUICAなどの電子マネーはこれを応用した技術だし、docomoのスマホの「おくだけ充電」もこれ。
すでにワイヤレス給電の国際規格として「Qi」というのもできているとか。
低電力・低容量で至近距離まで近づけられるならこの方法でよいのだ。
大電力・大容量向けの研究も進められていて、例えば、道路にコイルを埋めておいて、その上を電気自動車が走れないか、なんて構想もあるみたいだけど、人体への影響や電波への干渉などの問題もあって課題も多いみたい。

もう少し距離が離れたときに使うのが電磁界共振というもので、数m離れても大丈夫だし、電磁誘導のようにきっちり位置が合っていなくてもいいのだ。
イメージとしては、音叉が共鳴周波数で共振するように、コイルの半径や周波数を合わせて上げると、離れたところでも共振で電磁界が発生し、電気が流れるようになるというもの。
家電なんかへの応用が期待されていて、米国では関連特許もたくさん出ているとか。
実用化されているのは聞いたことがないから、やっぱり人体への影響や電波干渉が問題なんだろうなぁ。
テレビが映らなくなったりするかのうせいもあるしね。

で、もっとも遠距離に電気を遅れるのがマイクロ波送電。
でも、電波の強度は距離の二乗に反比例するので、そのままでは送電効率が極めて悪いのだ。
そこで、電波をビームの形に絞って、特定の位置にまとめて落とすことになるのだ。
受信側にあるのは平板のレクテナと呼ばれるアンテナで、マイクロ波を受けると電気エネルギーに変換するんだ。
電波を絞っているので広く影響を与えるわけでないけど、それだけ強力な電波を出すことにもなるので、人体への影響だけでなく、兵器への応用も懸念されるのだ(ToT)
下手すると、ラピュタから「インドラの矢」が降ってくるからね・・・。

宇宙太陽光発電の利点は、上空の天気に左右されず、かつ、大気で遮蔽されていない強い太陽光でいつでも発電ができることが上げられるよ。
で、マイクロ波は雲をすり抜けるので、いつでも電気を下ろせるのだ。
とは言え、宇宙に超巨大な太陽電池を打ち上げないといけないわけで、国際宇宙ステーションだけで四苦八苦している現状では現実味が薄いよね・・・。
しかも、宇宙空間に置かれた発電所やメンテもできないし、大きな太陽電池だと太陽風の影響も大きく受けるので、常に太陽にパネルを向けるように指向させるにはけっこうエネルギーが必要なようなのだ。
さらに、地上にマイクロ波で電気を降ろす場合も、人体への影響や兵器転用の懸念があるしね。
地上での伝送実験は成功しているけど、それを宇宙でやるかどうかはけっこう微妙なところだなぁ、というのが素人の感想。

ちなみに、宇宙太陽光発電では、レーザー光を使った方式もあって、こっちでは、太陽光を就航してレーザーで地上の発電パネルに落とす、という構想だよ。
この場合、レーザー光はおそらく可視光なので、雲の影響を受けやすいから、砂漠とかに発電所を作ると思うのだ。
もともと強いレーザー光が地上に降ってくるので、人が住んでいる地域の近くにはそんな施設は作れないと思うけど・・・。
こっちは落とす場所によってもろ兵器なので、なかなか研究を進めるのは難しいだろうね。

宇宙太陽光発電については、夢はあるんだけど、夢物語的な印象もぬぐえないのだ。
軌道エレベーターなんかと同じにおいがするんだよね。
一方で、ワイヤレス電力伝送自体は技術的な課題が解決できれば使えそうなので、そうなれば法規制の整備なんかも考えることになっていくと思うんだよね。
コンセントの位置を気にすることなく家電が使えるようになるとうれしいよね。
特に、掃除機なんかは便利になるのだ♪

2013/02/09

派手に爆竹を鳴らせ!

すでに立春を過ぎたけど、まもなく旧正月が訪れるのだ。
今年は明日、2月10日だよ。
旧正月は旧暦上の正月朔日なので、現在使われている太陽暦から見ると毎年日付が変わってしまうのだ・・・。
その代わり、月の朔望(月齢)で言えば必ず新月なんだけどね。
そういう意味では、徐々に暖かくなり始めるころの最初の新月が新年の始まりというわけで、直感的ではあるよね。

旧正月は一般に二十四節気の雨水の直前の朔日(新月の日)と決められているそうで、二十四節気はだいたい15日周期で変わるので(360÷24=15)、だいたい立春前後になるんだよね。
中国で旧正月を「春節」というのも、年賀状に「新春」とか書くのも、もともとは立春のころの行事だからなのだ。
西洋世界だと、もっと太陽指向なので、冬至の日=1年でもっとも昼間の時間が短い日が1年の終わりで、そこからまた太陽の力が再生すると考えていたようなのだ。
クリスマスもキリスト教以前は太陽信仰に基づく冬至の日の太陽の復活祭りだった言うから、クリスマスから新年までを一貫して祝うのもある意味正しい姿勢なんだね。
後に春に復活を果たすイエス・キリストの誕生日がクリスマスに定められたのもおそらく意味があることなのだ。

話はもどって旧正月だけど、これは東アジアを中心とした中華文化圏のものなのだ。
日本、韓国、モンゴル、ヴェトナムは当然として、マレーシアやシンガポールなどの華人の多い場所でも祝われるみたい。
中国では大型連休になっていて、旧大晦日から旧暦正月7日までは休みなんだって。
かつてはこの時期に中国人観光客が増えたっけ・・・。
今年はどうだろう?
ちなみに、イギリスやポルトガルの統治下になった香港やマカオでは短縮されていて、旧正月元日~3日なんだって。

この旧正月、月の満ち欠けで決められるため、時差によって日付がずれることがあるそうなのだ。
日本と中国では1時間だけど、ヴェトナムではさらに1時間ずれるので、たまに日付が変わるみたい。
日本の旧暦のもとになっている天保暦と中国ほか韓国やヴェトナムで使われる時憲暦ではまず大きなずれは発生しないようだけど、モンゴルではチベット経由インド伝来の太陽太陰暦を使っているそうで、1日又は1朔望月ずれるそうなのだ。
2004年はほぼ1ヶ月ずれていたみたい。
これは知らなかったよ!

そして、日本の天保暦も問題がないわけではないのだ。
なんでも、2033年問題というのがあるらしい。
2033年になると、天保暦のルールだけではどこに閏月を置くかが決定できないので、月名が決められず、暦が作れなくなるとか。
天保暦では、冬至を含む暦月(朔日から次の朔日の前日までで、平均すると約29.5日間。)を11月、春分を含む暦月を2月、夏至を含む暦月を5月、秋分を含む暦月を8月とするとともに、閏月を中気(二十四節気のうち、雨水、春分、穀雨、小満、夏至、大暑、処暑、秋分、霜降、小雪、冬至及び大寒。残りは節気で、節気と中気が交互に来るように配置されているのだ。)を含まない暦月に置くこととしているのだ。
ただし、中気を含まない暦月のすべてが閏月ではない、ともしているよ。

このルールでだいたい閏月の置き方は決められるみたいなんだけど、欠陥が発生するのだ。
暦月の決定に影響する冬至や春分などの4つの中気の間隔が2~3暦月あるんだけど(3暦月の場合は閏月を入れるのだ。)、たまにここにうまく中気が分散してくれないと月名が決められないのだ(>o<)
特に、太陽の近日点を通過する秋から春にかけては二十四節気の間隔が短くなるので、ひとつの暦月に2つの中気が入ってしまうことがあるんだって。
もともとの間隔が2暦月なら問題ないけど、3暦月だと、中気のない暦月が2つになってしまって、どっちを閏月にするのかが決まらないのだ。
さらに、4つの中気の間隔が1暦月しかないと、その年にはある月が存在しなくなってしまうのだ!
この問題が最初に発生するのが2033年なんだって。
ちなみに、2033年では、11月の最初に小雪が来て、終わりに冬至が来るんだけど、大寒と雨水も同じ暦月に入ってしまうため、その前後の暦月は中気を含まないことになるのだ。
さらに、秋分と冬至の間は1暦月しかないので、「ない月」が発生してしまうよ。

天保暦はもともと中国の時憲暦をもとに作られているらしいけど、中国では早々にこの問題が発生したので、修正済みのようなのだ。
解決法としては、春分、夏至、秋分、冬至のうちどれかを優先させて月を決め、閏月は中気を含まない最初の月に振る、なんてのがあるみたい(中国の時憲暦はそうなっているみたい。)。
むかしから冬至を優先される暦法があったようなんだよね。
他にも、2つの中気を含む暦月が発生した場合にうまくずらしてやれるようにすれば解決するのだ。

ところが、日本では二十四節気を国立天文台が太陽観測で決めている(黄道上の位置で定めているのだ。)だけで、公的にはグレゴリオ暦のみを採用しているのだ。
天保暦は民間で使われているのみだから、国としては何もしないんだよね・・・。
で、民間で解決が図られないといけないわけだけど、古来より暦は皇帝や国が定めるものなので、今は動きがない状態。
あと20年先だけど、どうなるんだろう?
そのころまでにはカレンダーから旧暦の日付がなくなったりして。
でもそうなると、旧盆などの旧暦をベースとした伝統行事が廃れてしまうから、なんとか解決してほしいものなのだ。