2023/06/24

危険な甘さ

恐ろしい事件が起きたのだ。
赤ちゃんの粉ミルクに有毒な鉛が混入された事件。
しかも、親戚だって。
小さなお子さんもいるみたいだし、なぜそんな強行に至ったのか、不明な点も多いのだ。

今回混入されたのは「酢酸鉛」という化合物。
普通、異物が入ると、変なアジがするので赤ちゃんもはき出したりするのだけど、不幸なことに、この酢酸鉛は甘いのだ!
そう、ミルクに混ぜられても違和感なし。
それで気づくのが遅れた面もありそう。

鉛中毒の場合、疲労、睡眠不足、便秘なんて軽いものから、腹痛、貧血、神経炎など重いものがあって、さらには、脳変性というのもあるのだ。
どうも脳神経系にも作用するようで、子どもの場合は発達障害や学習障害という形で後遺症が残ることも多いみたいなのだ。
赤ちゃんだからけっこうきついなぁ(>_<)
で、取り除くのも簡単ではなくて、錯体(キレート)にして尿中への排出を促進するみたいなんだけど、これも時間がかかる治療法だよなぁ。
というわけで、この赤ちゃんは予断を許さない状況だと思うよ。

で、この鉛についてはむかしから中毒になる人が多く、けっこういろんなことがわかっているのだ。
それは、鉛は比較的低温でとけ、加工しやすい金属として、いろんなものに使われてきたから。
古代ローマでは、水道管に鉛が使われていて、鉛が溶け出した上水を飲んでいたんだよね。
(溶け出すほど長く水と鉛が接触することはなかったとの反論もあり。)
さらに、ワインを飲むときには、アナ理煎りの甘味料が添加されていたのだ。
完熟したブドウ果汁を青銅に鉛メッキした鍋で煮詰めた「サパ」と呼ばれるシロップを使っていたんだって。
当時のワインは発酵がうまく制御できないし、そもそものブドウも糖度はそこまで高くないので、けっこう酸っぱいものだったらしいのだ。
あので、甘みのある私ぽっるを入れていたんだけど、砂糖がない古代ローマで甘味料というと、はちみつ以外にはこのサパしかなかったらしい。
ちなみに、青銅はすぐに表面がさびて青緑色の緑青が出てくるから青銅というのだけど、この緑青は毒なので、鉛でコーティングするわけだけど、それでもけっきょく毒がある・・・。

ちなみに、当時、すでに鉱山関係で鉛毒のことは古代ローマでも知られていたみたいなんだけど、鉛でコーティングした鍋で煮ても溶け出すとまでは思っていなかったのかなぁ?
実際にカタコンベとかにある古代ローマの人の人骨を調べると高濃度の鉛が検出されたりするらしいから、鉛中毒の事実はあったわけで、甘美な誘惑に勝てなかったのか、考えが及ばなかったのか。
日本でも、昔はおしろいに鉛が使われていて、役者の間では鉛中毒が多かったみたい。
昭和9年(1934年)に使用が禁止されるまではそうだったのだ。
はんだごての「むえんはんだ」も「無鉛」で、それまで鉛の蒸気を吸い込んでの鉛中毒が出るので、鉛フリーのはんだが求められて出てきたものなのだ。

2023/06/17

ぐちゅぐちゅ、ごしごし

 最近は定期的に歯医者さんに行ってメンテしてもらっているんだよね。
3ヶ月に1回の頻度で、そこまでお金が関わるわけでもないのだ。
むしろ、歯科治療は自由診療領域も広くて、特に虫歯がひどくなってかぶせものなんかをする場合、レジンや銀歯でないと保険はきかないので、かなり高くつくのだ。
なので、普段から気をつけておくのが一番よいわけだよね。
歯医者の回し者じゃないけど(笑)

この定期メンテでは、虫歯のあるなしを見てもらうわけではなく、あれば歯石を取ったり、水流を使って普段は取り切れない歯垢をとってもらったりするんだよね。
で、そのときに、歯科衛生士さんから歯磨き指導なんかもあるのだ。
これが何度言われてもなかなか完璧にはできないんだよなぁ。
行ってすぐは気にしていても、やがていつもどおりに戻っちゃうんだよね(笑)
それでも、洗口液やらデンタルフロスやらは使うようにはなったのだ。
その方が口の中がさっぱりするしね。

我が国ではわりと歯磨きの習慣が古くて、江戸時代には房楊枝という、先がふさ状になった楊枝(爪楊枝が先がとがっているけど、房楊子は先が細かく咲かれていてほうきのように広がっているのだ。)を使い、きめの細かい砂や粗塩を付けて葉の掃除をしていたんだよね。
当時は虫歯になると無理矢理抜くしかなく、逆に、それをしないで悪化させると命の危険にもつながったので、けっこう重要なことなんだよね。
で、そのときも砂や塩に漢方などを混ぜて香りを付けた「歯磨き粉」がすでに市販されていたというのだからすごいよ。
その当時の売り文句でも、「歯が白くなる」、「口臭を抑える」というものだったらしいから、今とあんまり変わらないんだよね。

で、戦前くらいまでは、「歯磨き粉」の名のとおり、粉だったのだ。
戦後になって今のようなペースト状の「練り歯磨き」が出てくるわけだけど、すでに一般名称は「歯磨き粉」になっていたんだよね。
現在の歯磨き粉、いわゆる練り歯磨きの基本構成は、①清掃剤(研磨剤)、②発泡剤、③湿潤剤(保湿剤)、④粘結剤(結合材)、⑤薬用成分といったもの。
①は無水ケイ酸や炭酸カルシウムのような固体成分で、歯の表面についた汚れや歯垢を削り取る役目。
でも、あんまりごしごし磨くと葉のエナメル質表面に細かい傷がついてしまうので、かえって虫歯になりやすいとの指摘もあるんだよね。
なので、この清掃剤を入れない歯磨きが液体歯磨きなのだ。

②は歯磨きをしているときのあわあわのもと。
弱い界面活性剤で、歯磨き粉の成分が口の中に十分に広がるように加えられるものだよ。
液体歯磨きの場合は入っていないことも多いのだ。
③と④は粉をペースト状にするもの。
安定的に有効成分を安定的に分散させる必要があるんだよね。

歯磨き粉ごとの違いが出るのが⑤の薬用成分。
最も安い歯磨き粉、ホテルのアメニティとかで置いてある歯ブラシにあらかじめついているやつなんかだとこれがは言っていないモノもあるけどね。
例えば、フッ素は脂質強化による虫歯予防、デキストラナーゼ(酵素)は歯垢除去、トラネキサム酸やグリチルリチン酸ジカリウムなんかは出血防止や殺菌といった作用による歯周病予防、といった感じ。
最近はフッ素入りが多いよね(フッ化ナトリウム又はモノフルオロリン酸ナトリウムが入っているのだ。)。
歯磨き粉を選ぶ場合、清掃剤の有無の好みと、ほしい薬用成分で選べばよいのだ。

これらのほか、香料(果物やミントの香り)とか清涼剤(=メントール、歯磨き粉のすーすー感のもと)なんかが入っているよ。
でも、これらの成分は危なくて、あんまりちゃんと磨けてなくても、歯磨きした、というやった感につながるんだよね。
なので、今は余計な香料不使用、清涼剤も不使用、みたいなストロングスタイルのものもあるのだ。

液体歯磨きの仲間のようなもので、洗口液というのもあるんだよね。
お口くちゅくちゅモンダミンとかリステリンみたいなやつ。
これらはその後に歯ブラシを使うことを想定していないもので、口の中をゆすいで終わり、というものだよ。
アルコールが入っているものが多くて、そのために刺激があるのだ。
リステリンなんかは刺激が強めだよね。
気をつけないといけないのは、アルコール入り洗口液を使った後に車の運転をすると、アルコール検査で引っかかる可能性があるということ。
それと、何でもかんでも洗口液で口をゆすげばいいというわけでもないらしく、常在菌も含めて殺菌してしまうのであまりに使いすぎるとよくない影響もある、と言われているのだ。

歯磨きもあんまりやり過ぎると歯の表面が削れたり、歯茎にダメージがあってよくないというよね。
何事も限度が大事なのだ。
やり過ぎない程度できちんとメンテナンス。
こういうのが一番難しいんだよなぁ。

2023/06/10

ごはんがなければパンを食べたらいいじゃない

 日本人の米離れが進んでいるらしい。
学校給食はほとんどが米飯食になって、揚げパンやらコッペパン+マーガリンみたいな昭和の給食の定番は今の若い子には通じないそうなのだ・・・。
それもこれも、備蓄していた古米、古古米の消費を助けるためなんだよね。
でも、逆に家庭では米の消費が減っているようで。
食事の洋食化に伴い、朝食はパンなんて家も多いだろうし、パスタやうどんなどの麺類を食べる機会も多いよね。
ピザもハンバーガーも小麦食だ。
江戸時代までは武士の給料が米で払われていたほどの米中心社会からの大変革だね。

ところが、この小麦って、実は食糧として重要になってきたのはごく最近。
せいぜい江戸時代からなんだって。
その理由は簡単。
小麦はかたすぎて粒のままでは食べられないので、石臼でひいて小麦粉とふすまに分ける必要があるのだ。
ところが、稲作を中心としてきて、そのまま炊けば食べられる米を扱っていた日本では、あんまり石臼が普及していなかったのだ。

基本的に、米と小麦だと、米の方が食べるのが楽なので、十分な水と温暖な気候が確保される地域では稲作がメインになるんだよね。
東南アジアや南インド、中国南部なんかがそう。
逆に、乾燥していて寒冷な気候だと、稲作ができず、麦作になるのだ。
中央アジアや北インド、中国南部がそう。
さらに条件が悪くなるとそばくらいしか作れなくなるよ・・・。
で、そういう小麦しか生産できない地方であれば背に腹は替えられないので、早い段階で石臼も普及し、様々な小麦粉を使った料理が発展するのだ。
麺類や餃子なんかは中国から欧州まで広く似たような料理が広がっていることは有名だよね(中国の餃子、ネパールのモモ、東欧のピエロギ、イタリアのラビオリなど)。

小麦自体は記紀神話で五穀のひとつとして出てくるくらいで、かなり早いタイミングで大陸から伝わってきていたのだ。
で、仏教関係とかでは使われていたのだ。
でも、庶民は石臼がないからあんまり食べなかった、ということみたい。
逆に、大麦の場合は粒のまま食べられるので、むしろ、江戸時代までは麦と言えば大麦なわけ。
麦飯がまさに大麦を混ぜたものだよね。

これが様変わりするのが江戸時代。
農業技術の進歩により、石臼で小麦粉を引くことが普及したのだ。
麦稲の裏作で作れるので、二毛作で麦の生産量も上がったのだ。
で、大麦はそのまま食べられるけど、もの自体は小麦の方がおいしいので、小麦が広まるわけ。
そうしてできていた郷土料理が、うどんやすいとん、おやきなどなど。
天ぷらも小麦粉が使えるようになったから衣ができるわけだよね。
まんじゅうやどら焼、や今川焼きのような小麦粉の皮を使う和菓子もこの頃出てくるのだ。

とはいえ、やはり石臼で小麦粉をひくのはそこまで日常的なものではないので、ハレの日の料理になっていることが多いそうだよ。
米ならそのまま炊けば食べられるし、米が足らない場合は、米の代わりに同じように調理できる大麦やその他の雑穀(ひえ、あわなど)があるしね。
一方で、気候の問題で米がそんなにとれない痴呆ではかなり小麦に力を入れていて、例えば、北関東や埼玉、山梨では小麦食がさかん。
大洗の名物のみつだんごはみたらしあんのかかった小麦粉団子だよね。
群馬や埼玉で食べるおっきりこみ、山梨のほうとう、栃木の耳うどんなんかはうどん系。
同じように、瀬戸内海見面した地方は降水量が少ないのもあって小麦を栽培していて、讃岐のうどん、播州のそうめんなんかも有名だよね。
そして、長野では小麦粉の生地であんを包んでいろりで焼いたお焼きを食べるのだ。

そういう意味では、和菓子は別としても、お米が足りなければみたいなところで小麦食は広まっていくんだけど、現代では洋食も増えてきて、むしり小麦の方が増えているという逆転まで出てきたんだね。
しかしながら、欧米では、小麦粉に含まれるタンパク質のグルテン(麺類のコシのもと)が体に悪いと言って、グルテンフリーの食事が施行され初めてもいるんだよね。
そのため、欧米では米粉パンなんかがはやっているのだ。
ということで、欧米では和食の普及もあるけど、米の消費が増えているみたい。
うまいことバランスとれているのか?

2023/06/03

頭をやわらかく

 テレビで見て、めっちゃ気になっているのがあるのだ。
それは「悟空のきもち」というお店のヘッドスパ。
あまりにも気持ちよくて絶対寝ちゃう、という触れ込み。
なんでも、予約可能な3ヶ月先までは常に満席状態で、キャンセル待ちは60万人を越えるんだとか・・・。
どっきりGPで見たんだけど、確かに気持ちよさそうなんだよな。

このヘッドスパというやつ、ボクは頭蓋骨の整骨みたいなものだと思っていたんだよね。
頸椎や腰椎のゆがみを直すみたいな感じ。
頭蓋骨はひとつの骨ではなく、複数の骨がつながっているらしいので、そのつなぎ目がちょっとずれたりするのを直すのだとばかり。
でも、これは大きな勘違い。
頭蓋骨の各骨のパーツの継ぎ目は「縫合」という接合になっていて、ちょっとのずれも許さないほどの緊密さなんだとか。
子どもの時はこれがある程度ゆるいんだそうだけど(頭も大きくなっていくので)、大人になるとこれがずれるようなことはないのだ!
ヘルメット状に中の脳を守っているのだからそんなものなのかも。

では、ヘッドスパと言われる施術は何をほぐしているのか?
これは、頭を覆っている、頭皮の下の筋肉なんだって。
前頭、後頭、側頭(左右)の4つに分かれるらしいんだけど、これがいわゆる頭皮のハリを維持しているのだ。
逆に、この筋肉が疲労等でへたってくると、重力に逆らえなくなってだらんと頭皮が下に引っ張られて下がってくるのだ。
そうなると、頭頂部付近は頭皮が常に引っ張られた状態になって、「かたく」なるんだって。
これをもみほぐすというのが施術の目的らしいよ。

当然、人の皮や肉はつながっているわけで、この頭の筋肉がだれてくれば、すぐしたの肩あたりにも影響は出てくるのは自然だよね。
なので、特に首筋がこるなんて場合は、ひょっとしたら頭皮を柔らかくした方がよいかもしれない、となるわけだ。
けっきょくは血流は全身を回っているわけで、どこかで滞っているとそれなりに影響は出るよね。
ほぐれているのにこしたことはないのだ。


それにしても、頭皮がかたいってどこかで聞いたような・・・。
そう、髪の毛の問題!
頭皮がかたくなると頭皮の血流が滞って髪に栄養が行き渡らず、薄毛につながる、というやつ。
すなわち、頭皮マッサージはそっち方面でも意味があると言われているらしいのだ。
ボクが気になっているやつは、頭がすっきりする、よく眠れるようになる、みたいなうたい文句だけど、アデランスなんかは、頭皮マッサージでうんぬんかんぬんなんてのも宣伝しているね。
ひょっとしたら、そっちにも効果があるのかも。
これはますます気になる。

ちなみに、ヘッドスパの場合、単にもみほぐすだけではなくて、多くの場合は頭のツを押したり、オイルや薬液を塗り込むようなのだ。
刺激を与えてさらに血流を活性化し、頭皮に栄養を与える、ということみたい。
つまり、これらはやっぱり髪の毛対策だ。
体のオイルマッサージの場合は、滑りやすくしたり、香りでリラックス効果を出した理が目的だけど、頭の方はもうっとプラクティカルなんだね。

2023/05/27

幽霊なんか怖くない

 週刊誌報道で、総理の長男が首相公邸に親戚を招いたときに不謹慎な写真を撮っていた、というのが騒がれているのだ。
首相の住居なのでプライベート・スペースでもあるんだけど、海外からの賓客を迎えたりとかそういう公的な側面もあるパブリック・スペースでもあるんだよね。
そういう写真が漏れちゃうことがまずもって問題のような気もするけど、自分の家で写真を撮っただけじゃないか、ということでもないのだ。


この首相公邸は、現在の首相官邸でできるまでは、首相官邸として使われていた建物で、場所を移して公邸にしたもの。
関東大震災で東京が壊滅的被害で焼け野原になったとき、官庁街も例外ではなく、その後に新たな官庁街の省庁として最初に建てられたものだそうだよ。
これがいわくつきになったのは昭和に入ってから。
そう、あの2.26事件の現場なのだ!
なので、そのときの昇降の幽霊が出る、という噂があるんだよね。
歴代首相や首相夫人の間でも目撃証言があるのだ・・・。

この噂について、平成25年(第二次安倍政権)に民主党の加賀谷健参議院議員から質問主意書が出ているんだ。
「幽霊が出るとの噂があるが事実か。安倍首相が公邸に引っ越さないのはそのためか。」と・・・。
そんなこと聞かなくても、とは思うものの、政府は質問主意書には閣議決定をして答弁を返さないといけないのだ。
そのときの答弁では、「(幽霊の噂については)承知していない」となっているんだって。
ま、見たとか、いないとか、そういうのは答えづらいよね(笑)

この質問主意書にも出てくるんだけど、安倍総理は公邸には居住せず、富ヶ谷の私邸から官邸に通い続けたんだよね。
その次の菅総理も公邸には居住せず、赤坂の議員宿舎から通い続けたのだ。
なので、野田総理が出た後、公邸に再び入居したのは岸田総理、というわけ。
報道ではその長男と二人暮らしらしいけど。
そこに親戚を招いたりしたときの写真が問題になっているみたい。

実は、この公邸には幽霊以外にもジンクスがあって、公邸に入居すると政権が短命に終わる、と言われているんだ。
実際、第一次安倍政権では、安倍総理は公邸に住んでいたのだ。
そのときはわずか1年で退陣・・・。
でも、公邸に入らなかった第二次政権は約8年も続く長期政権に。
小泉政権も長く続いた印象があるけど、ちょうど小泉政権時代に新鑑定が建築され、旧官邸が公邸になったんだよね。
で、その新たにできた公邸に入るとその1年半後に退陣・・・。
政権交代後、公邸に入った民主党の総理はみな短命。
これは運命的なものを感じるよね(笑)

ちなみに、岸田総理は公邸に入ったのは令和3年の12月。
ということは、今で1年半近くが経過。
もうすぐ選挙があるとか言われているけど、ここでジンクスが覆されるかどうかが決まるわけだ!
そこも注目しよう。

2023/05/20

失礼ですがお年は・・・

ニュースで見たのだけど、コンビニでお酒か何かを買って年齢確認を受けた外国の人が暴れた、という動画あるのだ。
こんなのおかしい、未成年じゃないことは見ればわかるだろ、変なルールを押しつけるな、ということらしい。
これって、コンビニやスーパーでタバコやお酒を買うときに年齢確認をするようになって、主に高齢の男性が怒り出す、というのも聞くよね。
そうはいっても、お店の人もルールだからやっているわけなんだけど。
でも、ルールが何に基づいているのかよくわからないから、ちょっと気持ち悪いのだ。
ということで調べてみたよ。

基本的には、20歳未満の人が飲酒・喫煙をしてはいけない、というのは法律で決まっていること。
これは、「二十歳未満ノ者ノ飲酒ノ禁止ニ関スル法律」と「二十歳未満ノ者ノ喫煙ノ禁止ニ関スル法律」のそれぞれで規定されているんだ。
成年年齢は変わったけど、飲酒・喫煙のボーダーは20歳のままなんだよね。
この法律のみそは、相手が20歳未満で自分で飲酒・喫煙するために買おうとしているとわかっていがら売ってしまった場合はその販売者には罰金、ということ。
法律名がカタカナ出あることを見ればわかるけど、どちらも古い法律で(それぞれ大正と明治)、子どもが親のお使いで買いに来る、というのを当然のことながら想定しているので、買うこと自体までは禁止していないのだ。
でも、販売する際には年齢確認など適切な措置をとることと義務づけはしているよ。

そんなこと言われても、自分で飲酒・喫煙するのか、お使いで買っているのかなんてわかりようがないよね。
というわけで、業界団体(一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会)でガイドラインを作ったりしているみたい。
法律だけを頼りにするとどうしてもお店の野人の判断で、ということになるからね。
で、そういう中で生まれてきたのが、今の年齢確認制度。
警察や国税庁は、年齢確認に当たってはどういう証明で確認してね、みたいな指導はしているみたいだけど、これは一般的なルールに落とし込んでいるわけだ。

現在よくあるのが、まう見たからに怪しそうな和回避地には声をかけて年齢確認する、というもの。
といっても、幼く見える人もあれば、老けて見える人もいるわけで・・・。
そこはもうどうしようもないんだよね。
でも、俺がそんな風に見えるのか、と切れられることもあるので、コンビニやスーパーでは、お酒やたばこを買う際はレジのところで「年齢確認ボタン」をタッチしてください、と言われるよね。
これは買おうとする人の自己申告をまずもらおう、ということなんだけど、これが面倒だ、という人がいて、もめる原因になっているのだ・・・。
近所のドラッグストアなんかだと、年齢確認シートみたいなのがレジに置いてあって、「20代以下」か「30代以上」かを指さしで確認するんだよね。
で、「20代以下」の場合は年齢確認で証明書の確認も含めて対応する、というわけ。
指さしくらいならいいでしょ、ということだよね。

でも、どこまで行っても自己申告ベースだとトラブルが起こるので、デジタル社会においてもう少し工夫できないか、という動きもあるのだ。
もうすでに普及しているモノとしては、タバコの自動販売機で使うタスポ。
これはあらかじめ年齢を証明するものを示して申請することでもらえるカードで、これがないと自動販売機でタバコは変えないのだ。
人のを借りるなんてのはできるけど。
ただ、このために新たにカードをシンセしてもらう、というのは面倒なわけで。
けっきょく対面販売してくれるところで買う,みたい話になり、カード申請が面倒な人なので、年齢確認されるともめがち、ということになるのだ。

なのでかどうかはわからないけど、今すでにある証明書類で電子的になんとかできないか、ということで検討されているのが、マイナンバーカードなどができないか、ということみたい。
デジタル庁も協力して、さっきの日本フランチャイズチェーン協会でガイドラインを作ったりいているのだ。
これも面倒だ、と怒る人はいるけど、もうそういう世の中ではなくて、デジタルで本人の年齢確認できなければ売りません、としていくかないのかもだよね。
喫煙者は減っているし、若者はお酒を飲まなくなっているとは言われているけど、そういう厳格なシステムになっていきそうな気がしているのだ。

2023/05/13

ぴき、ばし、べき、みし

夜中にいきなり家がきしむような音がしてびびることがあるのだ。
海外で言うところのラップ現象だけど、日本では「家鳴り」と読んでいるよね。
「家鳴り」という怪異は、海外のポルターガイストに比されているんだけど、伝統的には、音だけ出なくて物理的に揺れるそうなのだ。
なので、鳥山石燕が「画図百鬼夜行」で描いた絵は、子鬼が家の柱を揺らそうとしているイメージなのだ。そこから派生して、絵によっては大きな木槌を持っている場合もあるよ。
畠中恵さんの「しゃばけ」シリーズではかわいらしい子鬼として描かれているけど、家屋を壊すようなものではなく、あくまで揺らしたり、大きな音を当てるだけなんだよね。
なので、実害はそんなにないのだ。

夜中にいきなりなる音については、木造建築である日本家屋の宿命的なところがあって、使われている木材の乾燥具合によっては、さらに乾燥が進んでひびが入ったりする場合があるのだ。
このとき、みしっ、とか、ぴきっ、とかそういう泳がするんだよね。
そういう木材のひび割れだけじゃなく、比較的築浅の場合は、まだしっくりと柱や梁がかみ合っていなくて、それが気温や湿度の変化でゆがみが出ると音を発することがあるのだ。
これは超常現象でもなんでもないんだけど、家の中にいる人からすれば、柱や梁の状態がどうなっているかなんて当然わからないから、あるときとつぜん音がしてびっくりする、というわけなのだ。
東日本大震災の後なんかは、地震の揺れでひずみが入ったので、しばらくこういう現象が多かったような気がするよ。

音はそれでよいとして、問題は揺れ。
日本家族はそこまで頑丈な作りではないので、風で揺れるなんてのは当たり前だけど、風が強いときにゆれるのを怪異だと見なす人はいないわけで。
一見何もないのにいきなり揺れるから怪異なのだ。
その原因はおそらく一つではなくて、いろんなケースがあるんだろうけど、ひとつは、錯覚。
何らかの理由で自分の近くの方がおかしくなっているケース。
風邪を引いて高熱が出ると、まわりが回っているように感じて目が回る、というようなことがあるけど、それと同じで、何らかの理由で揺れていないのに揺れているように感じた、ということ。

実際に揺れるケースとしては、最近になってそういうのもあるかも、とわかってきたのが、低周波振動が増幅されてそういうのが起こることがあるということ。
その振動自体は微弱なので人間は感じることはできないんだけど、何かの拍子で共鳴現象が起こってものが揺れたりするケースがあるのだ。
これがわかってきたのは、工場などの大型機械がある施設が近くにあると、不思議な揺れが発生するという現象があって、それを調べてみると、その大型機械由来の低周波振動が家の中のものと共鳴してそういう現象が起きていることがわかってきた、というもの。
特命リサーチ200Xで紹介された例は、地中に埋まっている水道管が共鳴していた、みたいなのもあるみたい。

まだまだ未解明な点もあるけど、そうはいっても、世の中のことは基本的に起こるべくして起こっていて、それがはっきりと説明できない場合に、怪異とか超常現象ということで「納得」しようとするわけだよね。
これはまったくわからないものを受け止めがたい、という心理で、わかってないんだけど、なんだかわかったように受け止めたい、ということなんだよね。
それは人間の性なのか。
でも、子鬼みたいな家鳴りという妖怪を考えてしまうというのはなかなかユニークだよね。
こういう発想は大切にしたい。