肉体疲労時の栄養補給
大学生くらいの頃は徹夜してもわりと平気だったんだけど、最近はもうつらくて・・・。
当日はまだよいのだけど、その後2~3日はつかれを引きずるんだよね(>o<)
やっぱり寄る年波には勝てないということなのか(笑)
そう考えると、下手に徹夜作業するよりは、適度に休みを入れつつやった方が作業効率はいいみたい。
でも、時に締め切りの関係でどうしても夜を徹して、ということにはなるんだよね。
で、仕方がないので、そういうときは栄養ドリンクに頼ったりするわけで。
ほとんど気休めのような気もするけど、一瞬だけ活力が復活した気がするのだ。
ま、本当に復活したのだとしても、いきなり疲労が回復するわけではないので、無理矢理体を動かすようにカンフル剤を投与しているだけなんだよねorz
そうなると、「神通力」が切れた頃にどっとつかれが押し寄せてくるのだ。
栄養ドリンクの主要な成分は、水溶性ビタミンのビタミンB1誘導体、ビタミンB2(リボフラビン)、ビタミンB3(ナイアシン)、タウリン、カフェインなどなど。
カフェインは言わずとしれた神経興奮作用。
眠気を抑え、集中力を持続することにつながるのだ。
で、水溶性ビタミンやタウリンは主に栄養補給の観点から入っているんだよね。
糖質や脂質の活性化を狙っているのだ。
タウリンは胆汁酸の分泌を促進するなど、脂質の代謝を高める、はずなのだ。
どこまで疲労時の回復に貢献するのかは不明だけど。
水溶性ビタミンの中でもビタミンB1誘導体は、いわゆるにんにくパワー。
ビタミンB1であるチアミンはアルカリ条件下では分解しづらく、また、腸からの吸収もあまりよくないんだよね。
ところが、にんにくの中では、臭気成分のアリインとくっついてアリチアミンという物質になっていて、これだとより分解されづらくて安定性も高く、腸からの吸収もよくなるのだ!
つかれたときににんにくや玉ねぎを、というのは栄養ドリンクを飲むくらいには意味があるというわけ。
ちなみに、これをもとに商品開発したのがアリナミンだよ。
で、チアミンは糖質代謝に関与しているので、不足すると体内にある糖質をエネルギーに転換できなくなるのだ。
欠乏症としては脚気(かっけ)で、最終的には末梢神経のしびれや心不全にもつながっていくのだ・・・。
栄養状態があまりよくない時代にはよく見られたし、大航海時代には航海中によく発生していたようなのだ。
日本でも、ビタミンB1を豊富に含む糠を落とした白米を食べるにようになってから問題になり始めて、江戸時代から明治時代までけっこう苦しんでいたのだ(>o<)
玄米のまま食べる、ぬか漬けを食べる、野菜をたくさん食べるなどで改善されることはわかっていたんだけど、ビタミンB1の欠乏症だとわかっていなかったので、対処が遅れた部分もあるのだ。
ま、現代では脚気が発生するほど不足することはないんだけど。
欠乏すると大問題として、疲れたときにアドオンで大量に摂取して意味があるかどうかはけっこう微妙・・・。
古代からつかれたときににんにくを食べると疲労回復が早い、と言われているので、多少は意味があるんだろうけど。
最近では、「にんにく注射」と称して、注射剤で直接血中にビタミンB1を入れることもあるんだよね。
注射した後ににんにく臭がするのでそう呼ばれているんだけど、ようはアリナミンを注射剤にしているようなものなのだ。
こうすると、腸管での吸収率を気にしなくてよいので、より大量に摂取できるわけ。
でも、ネットで調べると、医師の多くはどこまで意味があるのかよくわからない、って見解のようだね。
もともとは体を酷使するアスリートの間で行われていたもののようだけど、一般の人がそこまで疲労を蓄積しているか、っていうことなのかな?
ちなみに、ビタミンB1は大量に摂取しても基本的には尿中に排出されるので、そんなに過剰摂取は気にしなくてよいのだ。
カゼでも何でも注射を打ちたがる人はいるから、気休め効果がより高いのかもね。
ビタミンB2やビタミンB3もエネルギー代謝に関係していて、欠乏すると口内炎ができたりするのだ。
逆に、ストレス環境下でつかれがたまっていて口内炎ができている場合なんかは、栄養ドリンクを飲むことにそれなりに意味があるよ。
これらもまともな食事をとっている限りはまず不足することはないんだけどね。
ちなみに、栄養ドリンクを飲んだ後に、尿が鮮やかな蛍光色になるのはビタミンB2によるものなのだ。
でも、これって過剰に摂取していて体外に排出されているということなので、やっぱりそんなにふそくしていなかったんだね、ということなんだろうけど。
ま、とにもかくにも、栄養ドリンクに入っているような成分が圧倒的に不足するような状態はよほどの飢餓状態・低栄養状態なので、現実的にはないはずなんだよね。
でも、なおも人々を引きつけるのは、気休め効果が高いからなのだ。
しかも、高級なものを飲めば、それだけお金を使ったこともあってよりきいた気がする(笑)
それがわかった上でも時々飲んじゃうんだけどね。
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