タメイゴゥ
たまに食べるとおいしく感じるのがたまごサンドイッチ。
さすが、綱と並んで定番なだけある。
さらに、最近では外国人観光客にも人気なんだって。
信じられないくらいふわふわのパンにあっさり目のたまごフィリングが挟まっていて、欧米式のサンドイッチとは一線を画しているので衝撃的なんだって。
けっこうコンビニでたまごサンドを買って朝食に、というのが多いらしいよ。
サンドイッチの歴史上、英国でも米国でもたまご自体は珍しい食材ではなかったようなのだ。
ただし、目玉焼きをパンにはさんで食べる形式だったり(エッグベネディクトやエッグマフィンはその進化系)、スライスしたゆで卵を挟むものだったり。
かつ、卵がメインということも少なくて、一緒にハムやベーコンなどの肉類が挟まっていることのほうが多いみたい。
欧米式の文化では、卵だけというのは少し貧相に感じるらしい。
今の日本式のたまごサンド、すなわち、刻んだゆで卵をマヨネーズであえたものがパンにはさまれるようになったのはどうも大正のころらしい。
キューピーが最初にマヨネーズを市販したのと同じころで、タルタルソースみたいなのをイメージしたのかもしれないね。
もともとフランスにはビストロのおつまみの定番、ウフマヨ(ゆで卵にマヨネーズを付けたもの)があるし、ゆで卵とマヨネーズの相性がよいことはわかっていたのだ。
日本ではあまり野菜を生食する文化がなかったこともあって、マヨネーズを売り出したキューピーはいろんな食べ方を提案していたようなんだけど、その中の一つにたまごサンドもあったみたい。
でも、戦前はまだマヨネーズはちょっとおしゃれなもの、という感じで、一般家庭には普及はしていなかったようなのだ。
これは戦前だとまだ卵は高級品だったのだ。
ところが、物価の優等生と言われた卵はほとんど値段が変わらず、一方で、インフレが進んで円の価値は下がっていったので、相対的に卵は庶民にも出が出る普通の食材になっていくのだ。
そんな中、喫茶店文化が大衆化していくのとあいまって、サンドイッチの定番は、ハムときゅうりを挟んだものと、ゆで卵を刻んでマヨネーズであえたフィリングを挟んだものが主流になっていくんだよね。
で、そこにやはり戦後に一般家庭に普及していったツナ缶を使ったツナサンドも混ざってくるわけだ。
昭和のサンドイッチといえばたいていこれらで、高級な別格のものとしてカツサンドがあるくらいだったよね。
一般家庭に普及してからのたまごサンドは、パン屋さんで買ってくる、喫茶店で食べる、というほかに、家庭で作る、というのも多かったのだ。
そこまで大変なレシピではないからね。
でも、ここでもう一度転機が。
それが、コンビニエンスストアの出現。
コンビニの主力商品としておにぎりやサンドイッチという軽食が出てくるのだ。
はっきり言って、当初のコンビニ弁当や麺類はあんまりおいしいものではなかったよね・・・。
今では開発が進んでおいしいけれど、いつでも帰る代わりにちょっと質が悪い、という感じ。
そんな中で、まともに食べられるのがおにぎりやサンドイッチだったわけだ。
おにぎりについても、コンビニのものはそもそも家庭のおにぎりとは別物なので、そこが逆に良かったのかもしれないんだよね。
特殊な放送でパリパリのノリを巻けるおにぎりはしょうげきてきだったのだ。
サンドイッチについても、家庭で作ろうとするとどうしてもある程度の量を作らないといけないので一食分だけ、というわけにはいかなかったのが、いつでも複数種類のサンドイッチが同時に食べられる、という時代に突入したのだ。
売れるようになると商品開発も進むわけで。
様々な具が考案されるし、挟むパンも超ふわふわなもの、全粒粉で少し硬いもの、タイ麦パンなどバリエーションが出てきたわけで。
でも、そんな中でも、卵とツナは定番の具であり続けているんだから、日本人のソウルフード的にななってきているよね。
(ハムは薄いものが1枚しか挟まっていないという昭和的なものはほぼ見かけなくなったのだ・・・)
そして、今では子のたまごサンドは海外からの注目まで集めるように。
でも、おそらくこの後もうひと転機ありそうだよね。
寿司が海外にひりまってカリフォルニアロールとかサーモンの寿司ができたように、海外で広まっていく中で去らぬく付されたたまごサンドが登場してもおかしくないのだ。
次はどんな展開が待っているのか。
10年後くらいには今からでは信じられないようなたまごサンドの進化系が流行しているかも。
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