クールじゃなかったランニング
ボブスレー日本代表がかわいそうなことになっているのだ。
協会の方でルールがよく把握できていなかったらしく、3週間後に迫ったミラノ・コルティナ冬季五輪に出場資格未達で参加できなくなったのだ。
報道に触れているだけだとすごく不思議なのだけど、出たかったのはボブスレー2人乗りの競技なんだけど、新たな国際ルールでは、ボブスレー4人乗りの大会にもきちんと出場してポイントを稼いでおかないと行けなかったらしく、日本チームはそっちに全く参加していなかったのでオリンピックへの出場資格が得られなかったみたい。
他国の選手から「日本は4人乗りに参加してないけど大丈夫?」と指摘されて慌てて調べたらそれが判明し、協会の方で主催側の国際ボブスレー・スケルトン連盟(IBSF)に救済措置を求めたけど却下されたんだとか。
もともと、北京大会までは2人乗り、4人乗りのそれぞれで予選があって、そこで勝ち抜けばよいというシンプルなシステムだったみたい。
それが、今回のミラノ・コルティナ大会から2人乗りと4人乗りの両方の国際大会に出場してポイントを獲得していくシステムに替わったんだって。
これはおととしのIBSFの議会で決定し、その旨日本の協会にも通知があったようなんだけど、そもそもその議会には日本の協会からは参加しておらず、担当者に任せっきりのぜい弱な体制だったので、その担当者が見逃したら「はいそれまでよ」ということだったみたい。
さらにそもそものその根本原因は、ボブスレーが日本国内ではマイナーな競技だということなんだよね。
映画「クールランニング」で知られるようになったけど、実はボブスレーは冬季五輪第1回のシャモニー・モンブラン大会から採用されている伝統的な競技。
日本でも札幌大会、長野大会の時に北海道と長野県にコースが作られたんだけど・・・。
現時点で国内で正式に競技に使える施設はゼロ。
長野は休止中なのでお金があれば再開できるみたいだけど、北海道の移設はすでに廃止されているって。
なので、国内では国際隊顔も開けず、練習もままならない状態。
同じそり競技のリュージュに比べてもボブスレーのそりはお金がかかるし、ますます選手への負担が大きいので競技人口も増えづらいということなのだ。
最初から協会があてにできなくて、選手自らが全部国際ルールの変更なども含めてフォローするような超マイナーなスポーツならまだなんとかなったかもだけど、日本で2回も冬季五輪をしたからか、きちんと国内協会があるんだよね・・・。
そこには人的にも資金的にも十分な体制ではなかったようだけど。
そういう意味ではポテンヒット的に起きてしまった「事故」のような話なんだけど。
さすがに4年に一度しかないオリンピックに出られないというのは選手からしたら辛すぎるよね。
上記のような国内の状況の中で頑張ってきた人たちなわけだし。
では、なぜそんなルール変更をしたのか?
正確な意図はなんとも言えないけど、AI君によると、特定の種目だけでなく、広く国際大会への参加を促すため、と言われているようだよ。
日本でもマイナーなくらいから、世界的にはそこまで競技人口は多くないような気もするけど、だからこそ、大会により多くの選手に出てもらい、経験値を積み、競技レベルの底上げをしたい、ということのよう。
建前はそうでも、ただでさえ遠征費がかさむのに、両方の国際大会にちゃんと出て成績を残さないといけないなんてハードルが高すぎるような・・・。
こういうスポーツの国際ルールは影響力の強い国々の意向が反映されるから、特定の勢力に有利なようにルール亜変更された可能性はぜろじゃないけどね。
特に、欧州各国であればそこまで遠征費用もかからないわけで、国際大会の梯子もなんとかなるよね・・・。
不幸にもこういう形で脚光を集めてしっまったけど、国内でボブスレーをがんばっている選手に支援が集まるようになればよいけど。