ブナとともに
ボクの好きなキノコの一つがなめこ。
お味噌汁の具もいいし、そばの具もよいのだ。
つるんとしていて触感がいいよね。
しかも、他の栽培キノコ(ブナシメジ、エリンギ、マイタケ、エノキ)など違ってあまり物価高騰の影響を受けていない!
いつでもスーパーで100円未満で買えるのだ。
東京生まれのボクとしては幼少のみぎりより親しんできたなめこだけど、実は関東以西ではもともとあまり食べないんだって。
っていうか、手に入りづらかったみたい。
天然物のなめこはブナ林に発生するキノコで、倒木や枯れ木に発生する腐朽菌なのだ。
ブナのほか、ミズナラとかコナラとか、寒い地域に強い広葉樹が好きみたい。
で、関西や中国・四国、九州にもブナは生えているんだけど、圧倒的に数が違うのだ。
巨大なブナ林は北陸から東北にかけての日本海側、東北の内陸部なんかが多いよ。
世界遺産になっている白神山地もブナの原生林だよね。
「ともに生きている」樹種がなければなめこもいないわけで。
関東や東北、北陸ではブナが多いためにメジャーななめこも、ブナが少ない地域ではなかなか見つけられないから手に入らないわけだよね。
というわけで、親しみがない。
現在では完全に人工栽培が可能で、原木やおがくずの培地でなめこを栽培しているし、そもそも流通も発達しているので、なめこに接しようと思えばいくらでも接することはできるようになったんだよね。
でもでも、口にするものっていうのはそんな簡単なものではなくて。
やっぱり食べ慣れないものは食べないのだ。
なので、当然お店に並ぶ食材には、売れる・売れないという点で偏りが出てくるわけだよね。
最近では人の移動も大きいからだいぶ改善されているし、地元の食材・調味料を使いたいというニーズで人気の高いもの(石垣島ラー油とかかんずり、福島のうまくて生姜ねぇとか)は手に入る一方で、そこまでじゃないものはおみやげで買ってきた李、んっとで取り予s多利子内地けないわけだ。
でも、さすがになめこをお取り寄せって、天然物でものすごく高級なものでないと現実的ではないよね・・・。
というわけで、東京で出てくる赤だしにはちっさいサメ古賀具で入っていることが多いけど、京都や大阪で出てくる赤だしは豆腐やわかめが主体なのだ。
個人的にはそういうのは地域ごとに特色がある方がいいとは思うので、それはそれでよいのだけど。
むしろ、方言が消えて行くようにこういう食の多様性が消えて行く方が問題だよね。
なめこがそういう地域的な偏りのある食材とはこれまで気づかなかったけど、そういうのを知っていれば、東海地域ではどこまでがなめこ文化圏かなんて考えながらスーパーを見てみるのも面白かったりするよね。
ちなみに、ブナには植生に偏りがあるので、いわゆる「どんぐり」についても地域的な偏りがあるはずなのだ。
「どんぐり」はブナやシイの木の実の総称だけど、おそらく西日本ではブナの真ん丸なドングリはほとんど見られなくて、細長いシイのドングリが多いはずなんだよね。
これもインスタに上げられた写真とその人の所在地なんかで比較してみると面白そうだよなぁ。
大学生とかがそういう研究してくれれあいいのに。
ま、小学生が、自分の近所と遠く離れたおじいちゃん・おばあちゃんちの近所のそれぞれでドングリを集めて種類の違いを比較する、みたいな夏休みの自由研究でもよいけど、どんぐりは秋にならないと手に入らないからなぁ。
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