2011/09/10

血の絆~情けは人のためならず

この前献血をしたんだけど、そのときの血液を使った検査の結果が家に届いていたのだ。
いわゆる血液検査でやるようなコレステロール値やらγGTPやらを調べてくれるんだよね。
これでまたボクの血が至って健康であることがわかってよかったよ♪
ボクの場合は、学生の時にはじめて献血して以来、職場などでやる場合はできるだけ行くようにしているんだよね。
だって、自分が交通事故なんかに遭ったときのことを考えると、輸血用血液は確保しておいてほしいもんね。

でも、調べてみてわかったんだけど、どうやらつい最近まで輸血用血液や血液を加工して製造される血液製剤はそのほとんどを「売血」によっていたようなのだ!
血液銀行と呼ばれる業者に血を売るんだよね。
水木しげる先生の代表作、ゲゲゲの鬼太郎の前身の墓場鬼太郎の冒頭のエピソードにもそんな話が出てくるよ。
日本では、とある事件が起こってから、原則無償で提供される献血により集められた血液が使われるように変わったんだって。
でも、特に若い層で献血離れが進んでいるので、献血場所で提供される飲み物やお菓子が豪華になったり、複数回行くとポイントがたまってそれに応じたプレゼントがもらえるようになったり、献血場所に雑誌やDVDなどを見られるようになったりと工夫がされているんだ。
ボクなんかも献血するときはたっぷりと飲み物とお菓子をもらっちゃうよ(笑)

その問題となる事件とは、「ライシャワー事件」というもの。
駐日米国大使だったライシャワーさんが昭和39年(1964年)に刺されるという事件が起きたんだけど、このとき輸血を通じて肝炎になってしまったのだ。
輸血された血液中に肝炎ウイルスが潜んでいたんだよね。
当時はウイルスの簡便な検査法もなかったし、主に売血により輸血用血液がまかなわれていたんだけど、その血液の多くは金銭を得るために過度に売血を繰り返していた人たちの血だったのだ。
そういう人たちは肉体労働者が多かったらしいんだけど、そういう人たちの間では覚醒剤が流行していて、注射の回し打ちなんかもしていたのでウイルス性肝炎が蔓延していたんだって。
そういう人たちが血を売るので、あまり質のよくない血液だったんだそうだよ。
肝炎による黄疸で血液が黄色くなっているので、「黄色い血液」なんて呼ばれたとか。
(過度の採決により赤血球の減少で血漿の色が強く出て黄色く見えていた、という説もあるよ。)

この事件を機運として我が国では献血制度が整備され、売血がなりを潜めることになったのだ。
でも、実際には、献血だけでは血液製剤分まではまかなえなくて、その分は海外で売血された血液を原料に使っていたりしたんだよね。
そういう状況下で薬害エイズや薬害肝炎みたいな話が出てきたのだ(>o<)
今でこそ簡易的な検出キットがあるので多少予防はできるのだけど(潜伏期間があるので、完全に検出できるわけじゃないんだよね。)、このころはまだそんな技術もなかったのだ。
でも、問題は、そういうリスクがあるとわかってからも使い続けたことなんだよね・・・。

現在の献血は日本赤十字センターが一元的に行っているんだよね。
献血に行くとわかるけど、まずは献血できる体調かどうかを調べて、さらに献血して大丈夫な人かどうかの検査があるのだ。
これには、不特定多数の人と性的関係を持った、とか、麻薬を服用した、とか、いつぐらいにどこの国に滞在したとかいろいろあるんだよね(海外滞在はクロイツフェルト・ヤコブ病などの疾患のリスクの関係だよ。)。
さらに、献血がエイズ検査目的ではないことが確認され(エイズ検査は全国の保健所等で無料で受けられるよ。)、200ml、400ml、成分のどれかを選んで献血開始。
献血前にスポーツドリンクを勧められるのはこれは水分補給のためで、血液はつまるところそのほとんが水でできているので、水で薄めた感じにしたいんだよね。

献血中、手をグーパーさせられたり、使い捨てカイロであたためるように言われることがあるけど、これは体が冷えると血管が細くなって血が出にくくなるからなんだ。
そうすると、時間がかかって献血する人も苦しいし、待ち時間も長くなってしまうんだよね。
ちなみに、成分献血の場合は、一度全血を抜いてから必要な成分をとった後のものを輸血のように体にもどすんだよね。
時間がかかるというのでボクはやったことないけど、ぷくぷくという変な感触があるらしいよ。

ちなみに、全血献血の場合でも、保存する場合は成分ごとに分けて保存されるみたいだよ。
そのままだと長期保存に向かないので、それぞれの成分(赤血球、血小板、血漿等々)に会わせた保存方法がとれるように分けるんだって。
ただし、事故とかでその場で血が必要な場合は「枕元輸血」と言ってその場で血を採取して輸血したりするのだ。
その他、いわゆる「輸血」のイメージは注文制で行われている全血の輸血だけど、手術とか前もってわかっている場合は適宜成分を組み合わせた輸血用の血液製剤が使われるみたい。
なんだか意外だよね。

血を抜くのはちょっとこわいけど、自分もお世話になるかもしれないわけで、安全な血液を確保するためには協力しておきたいものなのだ。
これこそが本当の意味での「情けは人のためならず」だよね。
献血手帳を持っていると有事の際に優先的に輸血してもらえると言われているけど、実際にはそんなことを確かめているひまもないし、公平に扱われるんだって。
確かに、という感じだね。
ま、無理はすることはないけど、できれば一度はやっておきたいね。

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