2017/09/30

国外にも清き一票

衆議院が解散したのだ。
ということは選挙。
ボクは「在外選挙人名簿」に登録をすませてあるので、今回の選挙は投票できるんだ!
というわけで、在外選挙の制度について調べてみたよ。

「在外選挙」はその名のとおり、日本国外に在住している人が選挙に参加できる制度。
平成10年の公職選挙法改正により、翌平成11年5月の国政選挙から適用されたのだ。
意外とまだ新しい制度なんだね。
当初は、在外選挙では比例代表制にしか投票できなかったのだけど、訴訟が起こってこれが違憲だと判決が出たので、平成19年から選挙区にも投票できるようになったんだ。
ということは、東京にいたときと同じように投票できるのか。
ちなみに、憲法改正のための国民投票にも参加できるんだけど、通常総選挙と同時に行われる最高裁の裁判官国民審査には在外選挙制度は適用されないんだって。
これは、公職選挙法の改正と同時期に「日本国憲法の改正手続に関する法律」ができていて、あらかじめ「織り込み済み」にできていたからで、一方、国民審査の根拠法令の「最高裁判所裁判官国民審査法」はあわせて改正がされなかったからみたい。

在外選挙人名簿に登録するには、選挙権を有する日本国籍の18歳以上の国民で、現在の居住地である国外の国・地域に3ヶ月以上住んでいることが条件。
通常は、国内で直前まで住んでいた住所に基づいて、該当する市区町村の選挙管理委員会に登録をするのだ。
なので、割り当てられる選挙区は、その住所に従うよ。
東京23区内はけっこうひとつの区でも選挙区が分かれていら大変そう・・・。
ちなみに、海外で生まれた場合や、所定期間以前に住民票登録が抹消されている場合はそれができないので、在外選挙人名簿への申請時に記載されている本籍地の選挙管理委員会になるんだって。
本籍地って住んだことがないような場合もあるけど、それで選挙区投票するのはなんか変な感じ。

在外選挙人名簿への登録は、在外公館、つまり、大使館や領事館を通じて行うのだ。
在外公館から該当の選挙管理委員会に書類を送って、そこで手続をして、在外選挙人証というのが送り返されるんだ。
でも、当然のことながら、往復で海外との紙のやりとりになるので、通常は2ヶ月くらいかかるよ。
全部デジタル化して、在外選挙認証も在外公館で印刷できるようになればもっと早くなるとは思うけど、設備の導入とか、「公印」の問題とかを考えるとむずかしいかもね。
なので、在外公館によっては、在留届という当該国・地域に在住することになりました、という届け出と同時に申請できることもあるのだ。
で、3ヶ月経ったところで登録が正式に決まるというわけ。
在外公館がすぐ近くにない場合なんかは便利なサービスだよね。

実際の投票は、在外公館における直接投票か、郵送による投票になるそうだよ。
直接投票の場合、在外公館に投票所が設置されるんだけど、基本的には国内で行われている「期日前投票」と同じような感じだとか。
また、選挙当日には投票できず、その前までに投票しなくてはならないみたい。
これは、選挙当日の投票締切までに投票用紙が該当の選挙管理委員会に必着でなければいけないためで、送るのに時間がかかるところほど締切が早くなるみたいだよ。
郵送の場合は、投票を希望する人が、該当する市区町村の選挙管理委員会に在外選挙認証を同封して郵送で選挙用紙を請求するんだとか。
で、返送されてきた投票用紙に記入して、投票締切までに必着するようにまたその投票用紙を郵送。
これってなんだかめんどくさい手続だなぁ・・・。

何はともあれ、選挙になったのだ。
ボクの場合は在外公館が遠くはないから、直接投票かな。
それにしても、選挙公報とかってネットでも見られるのかな?

2017/09/23

何石器

この前、たまたま飲み会の席で、考古学の話題になったのだ。
確か、箸墓古墳が発掘調査できれば歴史の教科書が変わるとかなんとか、そんな話題。
ちょうど次の世界遺産候補として「百舌鳥・古市古墳群」が推薦されることになったしね。
あの中には、鍵穴型=前方後円墳の仁徳天皇陵が含まれているのだ!
でも、あそこが本当に仁徳天皇の陵墓かどうかは実は定かじゃなくて、大山(だいせん)古墳とか、伝・仁徳天皇陵とか呼ばれていたような・・・。

で、そんなこんなで歴史の話になったんだけど、やっぱり覚えていないものだよね。
そんなとき、ふと頭に思い浮かんだのが、「旧石器時代」というターム。
そこでどうしても気になったのが、「旧石器」と「新石器」って何が違うんだっけ?、ということ。
忘れないうちに調べてみたよ。

まず最初に、石器時代、青銅器時代、鉄器時代という区分はわかりやすいよね。
どんな素材の道具を使っていたかで分けているのだ。
でも、よくよく見てみると、石器の作り方には技術的な変遷があったのだ!
そこで出てきた概念が、「旧石器」と「新石器」だよ。
最初に19世紀に英国の考古学者が石器時代を二つに分けることを提唱し、ここに新旧の別が生まれたんだ。

旧石器とは、打製石器、すなわち、石を砕いて作られた石器で、黒曜石のような薄い板状に割れる性質の硬い石で作られたんだ。
この頃はまだ絶滅したような動物種がいた時代で、地質時代で言うと氷河時代の洪積世(更新世)のころだって。
約1万年前くらいまでだから、マンモスや巨大ナマケモノのメガテイルムがいた時代かな?
一方、新石器は、石を砕いた後にさらに磨きをかけることで鋭く、なめらかにした石器のこと。
よく博物館とかで見る黒曜石の石ナイフとか石鏃(やじり)なんかはこれだよ。
磨製石器が出ることはもう現生動物種の時代で、間氷期になった沖積世(完新世)。
ちなみに、現代も沖積世だよ。

この古典的な時代区分をもとに調べてみると、おおよそ新石器に移行するくらいのタイミングで農耕や牧畜が始まったことが確認されたんだって。
生活・文化的な区分としてもちょうどよくて、狩猟生活の旧石器時代、定住・農耕生活の新石器時代というように使われるようになったんだ。
ところが、こういうのは調べれば調べるほど例外が出てくるもの・・・。
日本でも縄文時代にすでに稲作が始まっていたことがわかったけど、旧石器時代の終わり頃に農業が始まっていたり、新石器時代になっても農業や畜産が始まっていなかったりというのが出てきたのだ。
そこで、過渡期としての「中石器時代」というのも提唱されているみたい。

旧石器時代は、人類(ヒト科)の種別でさらに前期・中期・後期に分けられていて、前期旧石器時代はホモ・エレクトスや北京原人、ジャワ原人が活躍(?)した時代。
現生人類のホモ・サピエンスやネアンデルタール人は出始めくらいだって。
火や言語の使用が始まった頃と考えられているよ。
ここで動物であるサルと人類が分かれるのだ。
中期石器時代は原人類が絶滅し始め、ネアンデルタール人が活躍した時代。
死者への畏敬の念が生まれ、埋葬が始まった頃と考えられているのだ。
時代的には氷河期の真っ最中で、動物・植物は少なく、かなり過酷な時代だったみたい。
後期石器時代は現生人類の時代。
ネアンデルタール人が絶滅し、ヒト科はホモ・サピエンスだけになるのだ。
衣服や装身具などが使われ始め、洞窟の壁画などが登場する頃だよ。
だいぶ複雑な思考ができるようになってきていて、呪術のような行為も発生が認められているみたい。
でもでも、こうしてみると、旧石器時代ってまだ原人とかの時代なんだね・・・。
それにびっくり。

後期石器時代を過ぎると、気候も穏やかになり、農業ができるようになるのだ。
それでさらに文化が発達するわけだね。
中石器時代が入ったり、入らなかったりするけど、新規石器時代は四大文明が出てきた時代でもあるよ。
土器も作られるようになるし、食糧生産能力も上がり、貯蔵や交易(物々交換)ができるようになるので、だんだんと社会が複雑化してくる頃なのだ。
集団の中でそれぞれの役割が出てきて、リーダー的な存在の人が治めるようになって、と社会が組織がされていくのだ。
でも、それったたかだか6~8千年前。
後期石器時代でも1万年以上前だから、その後はかなり加速度的に文明が発達していくことになるのだ・・・。

2017/09/16

ケトルの中が、鍾乳洞やぁ

フランスの水道水は硬水。
日本と比べてめちゃくちゃ大量のカルシウムイオンが含まれているのだ。
なので、洗濯物はごわごわになるし、髪はばさばさになるし、軟水に慣れた日本人には悩みの種・・・。
でも、カルシウムがたくさん含まれているんだなぁ、と何より実感できるのは、電気ケトルの中にできる「水垢」(ライムスケイルと呼ばれるみたい。)。
っていうか、「水垢」というより、石灰の結晶が析出しているんだよね!
まるで鍾乳洞の形成を見ているようだよ。

水道水中のカルシウムは、多くの場合炭酸水素ナトリウム(Ca(HCO3)2)の形で溶けているのだ。
すなわち、二酸化炭素が溶け込んだ炭酸水の中にカルシウムが溶け込んでいる状態。
ところが、この水を熱すると、二酸化炭素の溶解度が下がって水の中から抜けていってしまって、炭酸イオンがすくなくなるため、不溶性の炭酸カルシウム(CaCO3)=石灰になってしまうのだ。
これが「水垢」の正体。

内面に石灰が析出しているわけだけど、これが意外とがっつりと張り付いているんだよね。
洗い物用のスポンジでこすった程度ではなかなか落ちなくて、メラミンスポンジを使ったり、クレンザーをつけてがりがりこすれば落ちなくはないんだけど、内面に傷がついてしまうのだ(>_<)
しかも、そうやって傷ができると、その凹凸のあるところにまた石灰が析出しやすくなるんだよね・・・。
というわけで、物理的にはがすのはあまりよい方法ではないわけ。

では、どうすればよいかというと、化学的な反応で出てきたものなら、化学的な反応で除去すればよいのだ。
炭酸カルシウムは水には溶けないけど、酸には溶けるし、水中に炭酸水素イオンが大量にあれば、炭酸水素カルシウムとして再び水に溶けるようになるので、それを使えばいいわけ。
酸としては、手軽に使えるのはお酢。
食用酢に含まれる酢酸と炭酸カルシウムが反応して、水溶性の酢酸カルシウムと炭酸になるので、石灰を溶かすことができるよ。
酸性雨が石灰岩やコンクリートを溶かしていくのと同じ。
でも、反応はそんなに早くないし、強くもないので、できれば熱を加えた方がよいのだ。
少量の酢を溶かした水をケトルに入れて、沸騰させてからしばらく放っておくわけ。
においは酸っぱいけど、けっこう落ちるよ。

炭酸水素イオンを添加する簡単な方法は重曹(炭酸水素ナトリウム=NaHCO3)を使う方法。
こちらの場合、あまり熱をかけると炭酸水素イオンが二酸化炭素として抜けていってしまうので、ぬるま湯程度がおすすめ。
ぬるま湯にたっぷりの重曹を溶かしたものを入れて、がしがしと振るとよいのだ。
これは、小学校の理科の実験で、石灰水に息を吹き込むと最初は白く濁るけど、さらに息を吹き込み続けると又透明になるのと同じ原理だよ。
石灰水は水酸化カルシウムの水溶液で、ここに息を吹き込むと呼気中の少量の二酸化炭素が水に溶け込み、炭酸カルシウムが析出して、白濁するのだ。
さらに二酸化炭素を加えると、水に不溶の炭酸カルシウムが水に可溶の炭酸水素ナトリウムになるので、濁りが消えるわけ。

実は、この方法は水垢だけでなく、茶渋にも有効なんだよ。
茶渋は茶に含まれるポリフェノール類とカルシウムが反応して固まったもの(カルシウムを中心にポリフェロールがキレートで重合するのだ。)。
なので、ここからカルシウムをはがしてやればよいわけ。
やっぱりカルシウムイオンが水により溶けやすい状況を作ればいいので、お酢や重曹が有効だよ。
がっつりと茶渋がついてからだとなかなか落ちないけど、初期の段階でケアしてあげればかなりきれいに落とせるみたい。
やっぱり早め早めの対応が大切だよね。

2017/09/09

ひょっとすると北よりこわい?

日本時間の9月6日夜、太陽表面で大規模なフレアが観測されたのだ!
太陽の表面で起こっている爆発現象で、水爆の10万~1億倍の威力と考えられているよ。
大きな爆発が起きると、それに伴って大量の電磁波や放射線が発生し、それが地球に届くと様々な影響があるのだ。
まずは光である電磁波が数分で届くんだけど、通信障害などが起こるのだ。
数時間のレベルでは放射線(ガンマ線を除く粒子線)が届き、数日後には荷電粒子が届くのだ。

放射線や荷電粒子の影響は、フレアの規模によって変わってくるんだけど、通常は驚くほどのものではなくて、オーロラの原因になったりするくらい。
ところが、今回くらいの大規模なフレアが発生すると、その影響は無視できないレベルになることも考えられて、ニュースになっているのだ。
こういうことがあるから、日本や米国は太陽観測衛星を飛ばしているし、地上からも常に太陽の活動を観測しているんだよね。

実際には、放射線や荷電粒子が来ると、空気中の分子と反応して「電磁パルス」が発生するのだ。
そう、最近北朝鮮が攻撃に使おうとしているやつだよ!
「電磁パルス」というのは、ごく短時間で発生する大規模な電磁気のことで、自然界で言えば雷がそれに当たるよ。
雲の中で分子が衝突したりして静電気が発生し、電位差(電圧)が一定以上になったところで短絡(ショート)し、瞬間的な大容量の電流が流れるのだ。
太陽フレアによる「電磁パルス」はそれが静電気ではなく、外から来る放射せにゃ荷電粒子により引き起こされるものだよ。
太陽表面の爆発で瞬間的に大量に放出された放射線や荷電粒子が地球に届き、届いた瞬間に周りの空気分子と反応し、電磁場の大きな乱れが発生するというわけ。

雷による電子機器の被害もわりと知られているけど、これは、雷が落ちた瞬間、そこに瞬間的に大きな電位差が生まれ(まさに「パルス」)、本来流れないような量の電流が発生するため。
これは「サージ電流」と呼ぶのだ。
通常電子機器の中野半導体や電子回路には、電流が流せる上限というのが決まっているので(これは材料的に大量に電気を流すとジュール熱で溶けてしまうなどの理由だよ。)、それを越える電流が流れると、壊れたり、壊れなかったとしても誤作動が起きたりするんだよね。
これを防ぐため、家電でも冷蔵庫や電子レンジにはアースをつけて設置し、過剰電流が流れる場合は、電子機器の中に入らないようにしているのだ。

フレアによる「電磁パルス」も全く同じで、空中で異常な電磁場が発生し、それが地上の電子機器等に影響を及ぼすわけ。
しかも、太陽は地球よりはるかに大きいので、雷のような局所的な話ではなく、地球全体の話になってくるのだ・・・。
すると、ここの電子機器にももちろん影響が出るんだけど、送電線などの電気系統にも影響が出てくるよ。
下手すると、送電線に異常電流が流れ、系統が落ちて大規模停電になるのだ。
現代はいろんなものが電気で制御されているから、広範囲で大規模な停電というのはしゃれにならない話なんだよね。
そして、地球のまわりを回っている人工衛星も壊れる可能性があって、そうなると、気象や通信・放送、測位(GPS)で障害が発生しかねないのだ。
そう、軍事目的に偵察衛星や早期警戒衛星もダメになるので、ミサイル防衛とかにも影響が出てくるよ・・・。

今回は大規模なフレアなので、一般の人でも影響を感じる可能性があるよ、ということで大きく報道されたんだよね。
特に、GPSなんかも狂うので、飛行機や船舶の運航にも支障が出るおそれがあるので、その影響はあるかもしれないのだ。
持っている電子機器hが壊れることはないんだろうけど。
しかし、太陽がめちゃくちゃ大きいこともあって、フレアが発生すれば、必ず地球に影響があるわけでもないんだよね。
地球に電磁波や放射線が届くような場所で爆発が起これば影響は出るけど、関係ない場所なら心配する必要はないわけ。
一方で、太陽活動の指標にはなるし、どこで爆発が起きるかなんてわからないので、常時太陽の活動を観測しておく必要はあるのだ。

2017/09/02

カナブンはなに持ち?

夏休みが終わった・・・。
ま、社会人だから関係ないけど(笑)
でも、この季節になるとちょっとせつない気持ちになるよね。
やはり子ども時代にすり込まれた感情かな?
こんなときに思い返すのは、やはり自由研究。
ドリルなんかはどうにかなるけど、自由研究だけはどうしても時間がかかるもの。
自由研究の王道と言えば、適当に捕まえてきた昆虫をとりあえず標本にする昆虫採集だよね。

で、そんなときにあるニュースに目がとまったのだ!
日本のコガネムシが海外で外来種として農作物に深刻なダメージを与えていると。
ああ、あの緑のやつか、昆虫採集では雑魚だよな、と思ったんだけど・・・。
あれ?、コガネムシとカナブンってなんか違うんだっけ?、と気になりだしたのだ。
これが、当たり前のことなんだけど、調べてみると違うんだよね。

コガネムシは甲虫目コガネムシ科の昆虫で、カナブンは甲虫目コガネムシ科ハナムグリ亜科の昆虫。
種としては同じ経統だけど、けっこう離れているのだ。
見た目も似ているようだけど、コガネムシが玉虫と同じような緑を基調とした虹色に輝く金属光沢なのに対し、カナブンは地味な緑褐色の金属光沢。
どちらかというと、カナブンの方が黄色くて、黄金色に見えるんだって。
ボクは緑の方がカナブンとばかり思ってた!
形状も、カナブンが扁平で頭も角張っているのに対し、コガネムシは全体に丸みを帯びていて、頭の形状も丸いのだ。
というわけで、よく見れば写真でも十分に見分けがつくみたい。

実際に外で見たときに注目すべきは、飛ぶ姿。
コガネムシはカブトムシなんかと一緒で、固い前翅を広げて中にある透明な後翅を広げないと飛べないのだけど、カナブンは前翅を折りたたんだまま、隙間から後翅を広げて飛ぶことができるのだ。
なので、飛んでいるときに、固い羽が開いていたらコガネムシ、閉じていたらカナブンだよ。
一般にカナブンの方が飛行能力が高く、足場がないところからも離陸できるんだとか。

食性も大きく違って、コガネムシが葉を食べるのに対し、カナブンはカブトムシと同様に木の樹液を吸うのだ。
なので、カナブンは脚には鋭い爪がついていて引っかかるようになっているよ。
無理矢理木からはがそうとすると脚がとれるんじゃないかというくらいの強いグリップ力。
昆虫採集でカナブンが雑魚扱いされるのは、夜のうちに樹液に糖液などを塗っておいて早朝に見に行ったとき、カナブンもそこにいるからなのだ。
子どもだったら角があるカブトムシの方がいいよね(笑)
カナブンの幼虫についてはよくわかっていないらしいのだけど、カブトムシやクワガタ同様に腐植物を食べているみたい。

一方、葉を食べるコガネムシは、害虫なんだよね。
しかも、幼虫は根を食い荒らすらしいのだ。
幼虫でも成虫でも農作物にダメージを与えるというわけ。
コガネムシはそういう性質もあって、けっこう研究が進んでいるみたい。
駆除するのは大変みたいだけど。
たちが悪いのは、固くておいしくないらしく、あまり鳥も食べたがらないみたい。
特に、海外に渡った場合は天敵がおらず、すぐに繁殖するようなのだ!
家にブドウの木なんかがあるとよく葉や実を食い荒らしていく虫が来るけど、あれはカナブンではなく、コガネムシなのだ。

童謡では「コガネムシは金持ちだぁ♪」なんて歌われるし、カナブンは昆虫採集での雑魚という認識なので、むしろコガネムシにいいイメージを持っていたんだけど、悪い奴らだったんだね・・・。
むしろ、カナブンはなにも悪くなくて、フォルムがカブトムシやクワガタに比べてださい、というだけなのだ(笑)
これからは認識を改めて、カナブンを必要以上にさげすまないようにしないと!
カナブンは地味だけど、悪いやつじゃないのだ。