2012/08/18

光のスピードで

最近のネットは高速化・大容量化したよね。
むかしは電話線をモデムにつないで、ネットにつなぐときに「ぴ~ひゃらひゃら・・」なんて音がしたものなのに(笑)
その後、ADSLが来て、そして、光回線が来たのだ!
電話線モデムだと54kbpsとかいう速度だったのに、一気に100Mbpsの世界だからね。
約2,000倍なのだ!
ネットで動画がさくさく見られるわけだよ。

この光回線は、光ファイバーを使った光通信。
かつてはランプの光でモールス信号なんかをしていたわけだけど、そんなのとはわけが違うよ(笑)
従来の伝染や電波を使った通信に比べ、傍聴されにくい(秘密保持しやすい)、電磁誘導ノイズの影響を受けず安定した通信が実現(逆に、伝染や電波は強地場が近くにあったりすると影響を受けて信号にノイズが入るのだ。)など。
さらに、レーザー光を使えば高速に長距離の伝送ができるのだ!
といいことずくめ。

ところが、そんなメリットばかりではないんだよね。
今でも電線であるところのLANケーブルは普通に使うし、無線LANやWiFiといった電波による通信もむしろ伸びているよね。
これは光通信にとって比すような光ファイバーの特徴によるところが大きいのだ。
光ファイバーは高速・長距離・大容量通信が得意だけど、電線や電波に比べてデメリットもある、ということ。

まず、最大のデメリットは、光ファイバーは硬いので、曲げに弱い、ということ。
光ファイバーは、コアとクラッドと呼ばれる透明な光を伝送する部分が軸なのだ。
コアとクラッドでは微妙に屈折率が違うので、コアの中を通る光はクラッドと接するところで全反射又は屈折をして、ジグザグにコアの中を進んでいくことになるんだ。
コアやクラッドの透明度が高く、不純物が少ないほど、減衰も少なく、きれいに遠くまで情報が伝えられるという仕組み。
で、そうなると、その素材が問題で、一般的に使われているのは石英ガラス(シリカ・ガラス)。
ようはガラスの細い線なので、大きな曲率では曲げられるけど、電線のように自由自在に曲げられるわけではないのだ(>o<)
これが配線の自由度を狭めていて、長距離を結ぶなら問題ないけど、近距離を結ぶときには制約になるんだよね。
実際、光回線のルーターに来ている光ファイバーは強く曲げるとおれてしまうので曲げないように、と言われるのだ。
最近はプラスチック製の光ファイバーもあるので、ある程度融通が利くようになってはきているんだけど、プラスチックはガラスに比べて赤外線や紫外線を吸収する性質があるため、伝送損失が大きくなるのだ。
ガラスに比べると、軽く、安価で、曲げられるので使いやすくはあるけど、限界はあるんだよね。

電線だとかなり自由に曲げられる、というのもあるけど、つなぐのも比較的簡単。
素人でもできるのだ。
光ファイバーも熱で端を溶かしてつなぐことはできるけど、専用の工具がいるのだ。
プラスチック製ならわりと簡単らしいけど、ガラス製の場合はコアの軸を合わせるのが難しいみたい。
ちゃんとつなげないと結合部分でロスが大きくなるので、なかなか素人にできるものではないみたい。

上でもちょっと触れたけど、次に大きな原因は光ファイバー自体が高価なこと。
しかも、自由に曲げられないので、どうしても通信網の敷設にはコストがかかるのだ。
最近はそれで無線が増えてきているんだよね。
もともと携帯電話用の基地局があって、スマホの普及でその通信料の増強を図っているので、それを使おうというわけなのだ。
三大携帯キャリアもそれぞれその部分を強化しようとしているし、e-mobileなんかもがんばっているよね。
当然光通信に比べれば遅いけど、電波が入れば通信が可能になるので、自由度が高いのだ。
壁に穴を開けたりしなくてもすむしね。

我が家で光回線を選んだ理由は、ネットも電話もテレビも全部まとめてできること。
テレビアンテナを設置するのも大変だし、高層建築も多いから都内では電波が入りづらかったりするんだよね。
反射電波による干渉もあるのだ。
光電話も電話回線に比べると安いし(停電時は使えないなどの制約はあるけど)、まとめればお得、という判断さ。
家では光回線の開通まで不便していたけど、むかしはこんなのなかったんだよなぁ、と思うと、一度教授した文明はなかなか捨てられないんだなぁ、と思うよね。

2012/08/11

赤い惑星を捜索せよ

8月6日に米国の火星探査ミッション「マーズ・サイエンス・ラボラトリー(MSL)」のローバー「キュリオシティ」が無事に火星表面に軟着陸したのだ!
今回は中継なんかもあって、宇宙大好きな米国人は大興奮。
日本でもそれなりに報道されていたよね。
火星に生物の痕跡を見つける、という重要な任務を持っているのだ。

火星探査車といえば、今でも稼働しているオポチュニティが有名だよね。
これは双子の探査車で、「マーズ・エクスプロレーション・ローバー(MER)」というミッションで、1ヶ月弱を挟んで二つの探査車を送り込んだ計画の片割れなのだ。
火星の離れた場所に二つのローバーを下ろして、広範囲を探索しようというものだよ。
相方のスプリットも実は長持ちで、2010年1月までは元気に動き回っていて、その後動けなくなってから2011年4月にミッション終了が宣言されたんだ。
史上もっとも長く稼働し続けた惑星探査車じゃないかな?
何より、丈夫に作っているよね。
今回のキュリオシティにもそれくらいの活躍をしてほしいし、できれば、2台が出会うなんてのも夢があるよね(笑)

人類による火星探査の歴史は古くて、1960年の冷戦下で米ソによる宇宙開発競争が活発化している時代、付の次の目標として設定されたのが火星だったのだ。
ソ連も1970年代前半までに何機も探査機を送っているんだけど、たどり着けなかったり、探査車が着陸してもすぐに通信途絶になったりとうまくいかなかったのだ・・・。
その後も何度かトライしているけど、やはり運がないのかうまくいかないのだ(>o<)
月の探査も地球からは見えない裏側の探査がメインだし、このあたりではどうしても米国の一人勝ちなんだよね。

一方、米国は1960年代中盤から惑星探査を本格化し(ちょうど有人月面探査が軌道に乗り始めたところだから、次の目標ということだろうね。)、マリナー計画が始まったのだ。
マリナー計画は地球のおとなりの惑星を探査する計画で、金星と火星が対象なんだ。
最終的には太陽系外に出て行くボイジャー計画につながったんだよ。
このマリナー計画の3号・4号、6号~9号が火星探査に当てられているんだけど、最初の3号は失敗するものの、4号は火星の近傍(それでも9600km地点)を通過して、接近撮影に成功しているのだ。
さらに、5号・6号は3550kmまで近づき、表面写真を撮ることに成功したんだ。
8号の打上げ失敗をはさみ、9号では初めて火星の周回軌道へ入れることに成功し、火星表面の約70%を撮影したのだ。
これが1971年のできごとで、有人月面探査のアポロ計画ももう終盤にさしかかっているころだね。
で、この周回探査の成功を踏まえ、今度は火星表面へ探査機を送ろう、ということになったのだ。

その最初がバイキング計画。
小型の探査車(ランダー)をパラシュートと逆噴射ロケットで火星表面に軟着陸ことに成功し、世界で初めて火星表面の鮮明な写真を送ってきたのだ!
バイキングは1号も2号も1976年に軟着陸してから5年間ほど活躍したのだ。
火星の周回軌道に残ったオービターもトンデモ系で有名な「火星の人面岩」の写真を撮っているよね。
これは大成功を収めた探査だったのだ。

その後しばらくはスペースシャトルの開発に集中していたので火星探査はとぎれるんだけど、1990年代に再開。
火星探査の場合、地球と惑星の公転周期の違いから780日(約2.135年)の間隔で打上げの良タイミング’少ないエネルギーで火星に到達できるタイミング)が訪れるんだ。
ここからNASAは本気になって、このタイミングごとに火星ミッションを送ろうと計画することになるよ。
国際宇宙ステーションは着々と進んでいったけど、やはり地球の重力圏外に出たいという欲求が強いんだろうね。
ところが、1992年打上げのマーズ・オブザーバーは失敗orz
それを挽回したのは1996年に打ち上げられたマーズ・グローバル・サーベイヤーで、翌年に火星に到達し、詳細な地図の作成に成功したのだ。

これと対となる火星探査車ミッションもあるのだ。
マーズ・グローバル・サーベイヤーの1ヶ月遅れで、けっこう有名なマーズ・パス・ファインダーが打ち上げられ、なぜかマーズ・グローバル・サーベイヤーより4ヶ月早く火星に到達し、ローバーを軟着陸させたんだよね。
マーズ・グローバル・サーベイヤーはきれいに周回軌道に入れる必要があるけど、こっちはローバーを届けるだけだからかな?
マーズ・パス・ファインダーが有名になったのは、パラシュートとロケット噴射で減速した後、エアバッグをふくらませて火星表面で弾ませて衝撃を抑える、という着陸方法だよね。
すごいことを考えるものなのだ。
ローバーは1ヶ月程度の寿命の小型のもの(10.6kgと大きなラジコンくらい!)で、けっきょく3ヶ月弱にわたって探査したのだ。
火星にかつて水が存在した証拠を発見したことが功績だよ。
ちょうどこのころのNASAの長官はゴールディンさんで、「Faster, Better, Cheaper」の方針を提示し、バイキング計画の1/5の資金で、3年という短い開発期間で達成されたミッションだよ。

この成果をもとに、今度はもっと大きな探査車を送って大々的に探査しよう♪、と出てきたのが先ほどのスピリットとオポチュニティ。
その前にも1回探査機を送っているんだけど、それは着陸に失敗しているんだ・・・。
で、このスピリットとオポチュニティでもエアバッグ方式を採用。
今でも動いているオポチュニティは平坦な場所でなく、クレーターの中心付近に着陸したんだけど、なんとか抜け出したんだ。
着陸したときは「ホールインワン」とか言って喜んで、そのクレーターを「イーグルクレーター」なんて名付けたらしいけど・・・。
これらは火星の広範囲にわたって土壌と岩石の分析をし、火星に水があった証拠集めをしていたのだ。
今では火星に水が存在したことはほぼ定説なんだけど、液体の状態で水があったかどうかが焦点なんだよね。
地球型生命の場合、液体の水が存在することが重要なので。

そして、さらに大型の分析を行うべき開発されたのがマーズ・サイエンス・ラボラトリー。
名前が示すとおり、火星の表面で岩石や土砂をすくい、そのままそれをサンプルとして科学分析をしてしまおうという計画。
探査車のクリオシティも巨大で900kgくらいあるのだ(スピリットとオポチュニティは174kgなので約5倍!)。
軽自動車ほどの大きさかな?
過去と現在の火星で地球型生命が保持できるかどうかを確かめるのがミッションの目的なのだ。
コスト超過、計画遅延で打上げが危ぶまれたけど、去年の11月に打ち上げられ、つい先日ローバーが火星に降り立ったのだ。
さすがにこの大きさだとエアバッグは無理なので、パラシュートと逆噴射で軟着陸するんだけど、探査車を火星表面に送り届ける機構がまた複雑なんだ。
はやぶさで使われたような耐熱シールドのエアロシェルの中に入って火星の大気圏に突入。
その後パラシュートを開いて耐熱シールドを分離するのだ。
さらに、ローバー自体が逆噴射するんじゃなくて、逆噴射する降下ステージというのがあって、ローバーはそこにクレーンでぶら下げられているんだよ。
地表すれすれまできたところでクレーンからローバーを分離、降下ステージはそのまま逆噴射して別のところまで行ってから落ちるので、ローバーを傷つけないのだ!
よくこんなのを成功させたものだよ。

でも、これはいわばやっと目的地にたどり着いたところ。
ここから1火星年(約2.2年)は探査をすることになるのだ。
今度はどんな成果が出るのかな?
楽しみだよね。

2012/08/04

いつまでも続けられると思うなよ?

最近は家庭菜園をやっていたり、ベランダでプランター農業をやっていたりするけど、肥料をやっているのに育ちが悪くことがあるのだ(>o<)
1年目はしっかり収穫できたのに、2年目、3年目とできが悪くなってくる・・・、ということも。
でも、これって実は農業としては当たり前のことかもしれないんだよ。
それは「連絡障害」というやつなのだ。

農業の素人であるボクらは、それこそ農家の人は同じ田・畑で同じものを作り続けていると思っているけど、さにあらず。
同じ作物を育て続けると、土壌に変化が起こったり、病害が蔓延したりして収穫量ががくんと落ちるのだ。
これを連絡障害と言って、むかしから対策が講じられてきているんだよ。
日本の主要作物である水稲の場合は、湛水(たんすい)していることもあって連絡障害を起こしづらく、たまに休耕田はあっても常に同じ稲を作り続けているからそのイメージが薄いんだよね。
でも、畑作の作物なんかは同じものを作らず、複数の作物を循環させて作ったりするんだよ(これを「輪作」と言うのだ。)。

連作障害の主な原因は、作物を生育させることに起因する土壌の変化と、土壌における病害の蔓延。
例えば、土壌の変化でいうと、作物によって吸収しやすい栄養素が違ったりするので、特定の微量元素やミネラルが不足したり、過剰に余ったりするのだ。
これが適切に生育する範囲を越えると生育不良が発生し、連作障害となるわけ。
病害の方は、細菌や虫、ウイルスなど原因はいろいろとあるけど、同じ作物を育て続けるとその作物につく病害の原因が土壌に蔓延しやすくなり、病気にかかりやすい土壌となってしまうのだorz
これは灌漑用水や農具・農業機械で伝播するおそれもあって、けっこう危険なんだよ。
こうなるともう消毒しかないので、燻蒸したり、黒いビニールで表面を覆って太陽熱を集めて土壌温度を高くしたり(これってけっこう見かけるよね。)、熱湯をかけたりといろいろ方法があるみたい。

で、病害の方はなんとか防ぐとしても、土壌の変化は作物を育てる以上避けられないのだ。
稲も水稲だと連絡障害は起こりにくいけど、陸稲だとダメなのだ。
これは水をはっているかどうかの違いで、水が張られている田んぼは多様な生物が生息していてひとつの生態系が構築されているので、天然に有機物が供給されるシステムになっているのだ。
冬の間に水を抜いても、そこにはミミズなどが繁殖し、土をよくかき混ぜてくれるんだよね。
そう考えると、水田というのは実によくできた農業システムで、まさに米ばかり食べていた日本を支えていたのだ。

水田のようなシステムを持っていない場合は、他から土を持ってきて入れ替えたり、深く掘り返して土壌の室改善をしたりもするよ。
もっと極端なものだと、南米で問題になっているような焼き畑農業になるのだ。
もともと栄養分に乏しい赤土の層が薄くしかないのが熱帯雨林の特徴で、その上にシダやこけ、下草が生えることで保水性が維持され、ジャングルを支えているのだ。
でも、そのまま開墾したのでは農業には適していないので、それらを焼き払って一時的に有機物を添加し、農業に使うんだよね。
とは言え、すぐにその有機物は枯渇してしまうので、連絡障害が起こり、次の農地を獲得するためにまた火をつける、ということで森林がどんどんなくなっていくんだ・・・。

そのような消耗戦をし続けるわけにもいかないので、古来からローテーションで作る作物を変える、ということが行われてきたんだ。
これが輪作。
例えば、コムギ、オオムギなどの穀物は土壌の窒素分をよく吸収するので、土壌がやせ衰えていくのだ。
そこで、空気中の窒素を固定する根粒菌と共生するマメ科の植物を途中で栽培すると、土壌中の窒素が増え、地力が復活するわけ。
家畜用飼料作物であるクローバーやダイズ、白インゲンなどの豆類が栽培されるのはこのためだよ。
キャベツや白菜などのアブラナ科の結球する野菜は、連作するとまるまらなくなるので、同じアブラナ科であるダイコンやカブ、コマツナなどもダメなんだ。
セリ科のニンジン、ナス科のピーマン、ナス、トマト、ジャガイモ、ウリ科のキュウリ、シロウリ、マメ科のダイズ、エンドウマメ、ソラマメなどに変える必要があるよ。
おそらく、家庭菜園でうまくいかないのはこの辺なのだ。
アブラナ科は栽培しやすいからついつい連作になってしまうのだ。
その場合は、ウリ科のゴーヤや、マメ科のダイズやエンドウマメなんかを栽培したらいいんじゃないかな?

欧州で中世から行われてきたのは三圃式農業。
コムギのような冬穀(春に収穫する穀物)、オオムギ、ライムギのような夏穀(秋に収穫する穀物)、休耕地でローテーションを回すのだ。
には家畜(ウシ、ヒツジ、ヤギ)を放牧し、その排泄物で土壌を回復させるんだよ。
これがさらに発展したのが、農業革命とも言われた英国のノーフォーク農法。
夏穀=>クローバー=>冬穀=>カブの4周期で回すんだけど、これだと休耕地がいらないし(クローバーは家畜の飼料にもなるし、蜂蜜もとれるのだ。)、カブは不足しがちな冬季の家畜用飼料になるんだ。
これで一気に農業生産力が上がったんだって。

連作障害を防ぐには肥料や有機堆肥をどんどん追加していくっていう方法もあるんだけど、どうしても余計なものが残ったりして土地がやせていくことになるので、やっぱりむかしながらの輪作が持続可能な形態みたい。
今ではそれこそいろんな栽培用植物があるから、うまく回せればもともと土地がやせている場所でも農業が可能になっているのだ。
どこまで人口が増えるのか、増やしていいのかはよくわからないけど、現に食糧難は存在しているから、ローテクでもこういう技術がもっと発展して広がっていけばいいんだけどね。
持続発展型農業というのはこれからの課題なのだ。

2012/07/28

つーるりつーるりぴーかぴかぴか

小学生だったころ、学期の終わりの大掃除の時には床のワックスがけをさせられたものなのだ。
床をいつも以上にきれいに掃いてから、いっせいにモップで白い液体を塗っていくんだよね。
乾くまでは立入禁止になって、塗った直後はつるつるでおもしろかったのだ。
体育館なんかは長期休みの間に業者さんがやっていたみたいだけどね。
で、最近知ったんだけど、この床の「ワックス」も進化していて、今ではコーティングと言う方が普通のようなのだ。

いわゆるむかしながらのワックスは文字どおり床の表面に固形状の脂の層をコーティングするもので、それこそ最初はスキー板の裏側のように蝋などを塗っていたんだろうけど、今ではアクリル樹脂を使うのが一般的なんだって。
床の表面に薄いプラスチックの膜を作るイメージなのだ。
もの自体は安いんだけど、すぐにはがれてしまうので1年に1回塗り直すなどのメンテナンスが欠かせないことと、塗るときに有機溶媒を使わないといけないので、くさいことがデメリットなのだ(>o<)
特有のワックス臭ってあるよね?
耐薬品性や撥水性もないので、床表面に光沢を与え、軽微な傷から保護する程度のものだよ。
塗り直しはめんどくさいけど、すぐにはがせるのはメリットで、見た目をきれいに保つにはよいのだ。

ここから少し進化しているのがウレタン樹脂を使ったもの。
アクリルは炭素、酸素、水素のみからなるけど、ウレタンはそこに窒素も加わるのだ。
アクリルがエステル結合(アルコール基の-OHとカルボン酸基の-COOHの間の結合)であるのに対し、ウレタンはアミド結合(アミノ基の-NHとカルボン酸基の-COOHの間の結合)だよ。
ウレタンの場合は耐摩耗性・耐油性に優れているので、油をはじくようになる=表面に油汚れがついてもすぐに拭き取れる、ということなのだ。
ただし、アクリル樹脂とは違って空気中の酸素や水分と反応して徐々に分解していく性質があるので、耐候性という観点では劣るんだよ。
ウレタンの場合は、高濃度に濃縮したものを塗るか、固める際にUV照射をするのだ。
UVの場合は、低分子のウレタン分子を有機溶媒に溶かした塗料を床面に塗布し、そこにUVを当てることでウレタンの低分子を重合させ、床表面でポリウレタンにするから。
アクリル樹脂の場合はもともと液体状に重合させることができるので(アクリル絵の具はまさにこれで、床に塗るワックスは透明なアクリル絵の具なのだ。)、塗って自然乾燥させるだけだよ。

UVで固めるウレタン樹脂の最大のメリットは、その場で重合させるので、分厚く、丈夫にできること。
耐用年数は一番長いみたい。
(耐用年数は皮膜がはがれない期間であって、その間中床がぴかぴかで保護されているとは限らないよ・・・。)
とは言え、あまり厚くしすぎると硬くなりすぎて引っ張り力に弱くなるので、ひび割れたりするんだって。
高濃度のウレタンを塗る場合はアクリル樹脂ほど簡単とは言えないまでもはがせるからいいとして、UVで固めるものははがせないので、適度に厚く、というのが重要なのだ。
体育館なんかはウレタン樹脂でコーティングするのが主流みたいだけど、はがせる方の高濃度のウレタン樹脂で、2年に1回とか定期的にメンテナンスするみたい。

これよりさらに強度が強くなるのはシリコン樹脂。
二酸化ケイ素(-O-Si-O-)の長い鎖状の分子に様々な有機官能基がついたものだよ(官能基の種類で性質が変わってくるのだ!)。
今ではいろんなところに使われているよね。
硬さもありながら弾力性もあって、水と油をはじき、薬剤などにも強いのだ。
しかも、10~15年はもつみたい。
ただし、はがすことはできないので、それ以上経つと床の張り替えになってしまうのだ・・・。
それはUVのウレタンも似たようなものだけどね。
とは言え、シリコンの場合は多少のでこぼこを気にせず塗れるので、塗り直しはある程度できるみたい(見た目の問題があるんだろうけど。)
時に光沢が強く、ぴかぴかてらてらになるみたいなのだ。

このシリコンよりさらに硬くなるのがガラスコーティング。
まさに二酸化ケイ素(SiO)だけでコーティングするんだ。
むかしは技術的にできなかったけど、今はナノコンポジット技術というのを使って、ナノメートルのオーダーの微少なガラスの粒子を液体の中に均一に分散させ、それを塗布して液体部分を乾燥して飛ばしてコーティングするようなのだ。
弾力性はシリコン樹脂に比べて落ちるけど、ガラスなので硬さは抜群。
耐用年数も20年以上と長期間持つのだ。
こっちは塗り直しがきかないので、原則張り替え。
でも、長い間持つし、表面に傷もつきづらいのだ。
光沢も抑えめにすることができて、床が適度なてかりになるみたいだよ。

というわけで、何度も塗るワックスから様々なコーティングと時代は進化しているのだ。
シリコン樹脂やガラスだと、薬剤にも強いので、子どもがマジックやクレヨンで床にいたずらがきをしても、除光液やベンジンで拭き取ることも可能なんだ!
防汚特性と言って汚れがこびりつきにくい特性もあるので、お掃除も楽々。
こうなると、つるつるの床はどんなコーティングになっているのか知りたくなるよね。

2012/07/21

きのこの名は?

スーパーで安売りをしていたので、白いブナシメジのブナピーを買ったのだ。
なんだかとっても人工的だよね。
しゃきしゃきしているし、味もいいんだけど、やっぱり白いといかにも人工栽培っぽいからちょっと人気ないのかな、と思ったり。
真っ白だから料理の彩りに使ったりするにはよいし、それなりに評判がよいから商品として売られているんだけど。
同じ値段なら普通の茶色いブナシメジを買ってしまうのだ(笑)

このブナピーは紫外線による品種改良をしたブナシメジで、「♪きのこのこのこげんきのこ」でおなじみのホクトの商品。
品種の登録名は「ホクト白1号菌」というらしいよ。
発売日が7月10日だったので、同日を「ブナピーの日」に設定しているんだとか。
一般的(?))には「納豆の日」だよね(笑)

ボクが子どものころは、ブナシメジという名称は一般的ではなくて、普通に「シメジ」だとか「ホンシメジ」という名前で売られていたのだ。
でも、「香りマツタケ、味シメジ」の天然のシメジは非常に貴重なきのこで、そうそう流通に乗るものではなかったんだ。
というのも、ホンシメジは外生菌生菌という種類のきのこで、植物の根の細胞の間に菌糸を伸ばし、植物と共生しているきのこなので、人工栽培が難しかったんだよね。
土中からリン酸や窒素などを吸い上げてある代わりに植物から光合成でできた炭化水素をもらって成長するのだ。
むかしから味がいいと言われるだけあって、グアニル酸、アスパラギン酸、グルタミン酸などのうまみ成分に富んでいるんだって。
今では技術が向上したので、菌床栽培もできるようになっているのだ。
ときどきスーパーで見かける「ホンシメジ」はこの人工栽培のホンシメジで、むかしみたいにブナシメジではないのだ。
ただし、やっぱり人工栽培だと天然物とは違うみたい・・・。

で、ホンシメジは人工栽培できないので、似たような食感、味を持っている、人工栽培できるきのことして普及したのがブナシメジ。
こっちはもともと木材腐朽菌で、倒木や切り株に生えるきのこなので、シイタケと同じようにわりと簡単に原木栽培できたのだ。
今は菌床栽培が多いみたいだけどね。
20世紀までは「ホンシメジ」の名称で売られていたんだけど、もともと違う種類のきのこでまぎらわしい、ということで、21世紀からは「ブナシメジ」として売られるようになったのだ。
今では「ブナシメジ」の名前もかなり一般化したよね。
ブナシメジにも天然ものはもちろんあって、写真で見る限り、スーパーで並んでいるものとが違うよ。
カサが大きく広がっているのだ!

ブナシメジとは別にスーパーで見かけることがあるのはハタケシメジ。
畑地などでも生えているのでこの名前があるみたい。
形状や食味はホンシメジにかなり似ていて、そもそも系統上はブナシメジよりホンシメジに近縁なのだ。
ホンシメジ・ハタケシメジがシメジ科シメジ属なのに対して、ブナシメジはシメジ科シロタモギタケ属だよ。
ホンシメジに近くても、菌生菌ではなく、腐生菌なので、落ち葉や埋もれ木に生えるのだ。
それで畑地や路傍なんかにもあるわけ。
堆肥による菌床栽培が可能なので、人工栽培されたものが流通しているのだ。
ブナシメジと比べると子実体(いわゆる「きのこ」の部分)が大きいんだよね。

これらシメジ類とはまったく関係ないのに、かつてはヒラタケ(ヒラタケ科ヒラタケ属)も「シメジ」として栽培品が流通していたことがあるんだって。
味にも香りにもくせがなく、どんな料理にも合うので人気だったのだ。
「信州シメジ」などの名前で今もあるらしいけど、ブナシメジの人気が高まっているのでほぼ見かけないね。
そう言えば、子どものころによく食べたカサの部分が黒いシメジはこれだったんだ!
きのこの種類的にはむしろエリンギなんかが近縁みたいだよ。
ヒラタケなんかはそれこそむかしから食べられていたんだから、わざわざシメジの名称を使わなくてもよかったような気もするんだけど。

というわけで、以外と商品としてのシメジの世界は奥が深いのだ。
ぷりっとしたくせのないきのこ、ということでは共通なんだけどね。
食べちゃえば同じ、ではなくて、ちょっと気にしてみるとおもしろいのだ♪

2012/07/14

つぶさずにすぱっと解決

朝ごはん用のパンを切っていたら、パン切り包丁で指を切ってしまったのだ(ToT)
意外にぐっさりやっていて、しばらく血も止まらなかったからびっくりしたよ!
それにしても、よく切れるものだねぇ。
パンみたいにやわらかいものを切るから、そんなに切れ味はよくないんだろうと勝手に想像して油断していたのかも・・・。

このパン切り包丁。
独特の形状なのだ。
主な特徴は、刃が波形であることと、片刃であること。
これによりパンやスポンジのような空隙があってやわららかいものをつぶさずに切ることができるのだ。
普通の包丁で切ろうとするとどうしてもつぶれてしまうよね。
どんなに切れ味がよくてもダメなのだ(>o<)
いったん冷凍させたりすればなんとかなるけど。

秘密その1は波形刃。
刃がぎざぎざの波形になることで、刀身あたりの刃の長さが長くなるのだ。
なんでそんなことをするかというと、刃にかかる力を分散するため。
刃が長ければ、それだけ切ろうとかけた力が分散されることになるので、やわららかいパンでもつぶれにくいというわけ。
切られる方から見ると、力がかかっていないように見えても切られているわけ。
このせいでボクも指をやられたような気がするんだよねorz
指に刃が当たってるな、くらいでもずばっときれてしまうのだ!

秘密その2は片刃の刃。
よく日本刀は片刃、西洋の剣は両刃、とかいうけど、ここで言う「片刃」・「両刃」とは意味が違うよ。
こっちの「片刃」というのは刀身の片側だけに刃がついているという意味で、両刃は逆に刀身の両側が刃になっているという意味。
あまり意識していないとわからなくなっちゃうので紛らわしいんだよね(>_<)

パン切り包丁の「片刃」というのは刃の作り方。
刀身を片側のみからといで片側だけに刃ができるのが片刃。
この場合、刃の裏面は平面で、表面は斜めになっていて、断面は「∠」の形なのだ。
逆に、刀身を両側からといで中心線に沿って刃をつけるのが両刃。
刃の断面は両面から斜めに削られているので「<」の形だよ。
出刃包丁や刺身包丁などの和包丁では片刃が多くて、鉈や文化包丁、ペティナイフのような牛刀や洋包丁なんかは両刃だよ。

刃のつけ方が違うと切れ方も違ってきて、両刃の場合は対象物を押し開きながら切るので、まさに「切断する」とか「切り裂く」というイメージ。
斧や鉈のように「たたき切る」ということなんだよね。
硬いものを切るのには向いているけど、切り口はちょっとつぶれてしまうのが難点。
ただし、誰でも使いやすく、とりあえず力を入れれば切れるのだ。

一方、片刃は滑らせながら対象物を片側にだけ押しながら(=ずらしながら)切るので、「削ぐ」、「削ぎきる」というイメージ。
カンナが木材の表面を削る、彫刻刀で板を削る、というのと同じなのだ。
薄くきれいに切ることが得意で、だからこそ獣肉よりやわらかい魚を切ることが多い和包丁は片刃が多いのだ。
パンもやわらかいので片刃がよくて、同じくハムやチーズも片刃の方がきれいに切れるのだ。
ひげを剃るカミソリなんかも肌の表面の毛を突起物を削るように切るので片刃だよね。
そぎ切りにするので断面はなめらかで、うまくやればつぶれることもないよ。
まさにパンを切るのと一緒だね。

ただし、この片刃は使うのにある程度の熟練が必要で、滑らせながら切らなくちゃいけないし(日本ではよく「引きながら切る」と言うよね。)、刃のついている側の差で、右利き用・左利き用の別があるよ。
さらに、あんまりぎこぎことのこぎりのように往復させると断面がずたずたになるので、さっと退いたら切れてる、というのが理想的なのだ。
それと、どうしても刃のつけ方の差から、片刃の方がより鋭利になるので、切れ味が増すのだ。
ということは、ボクみたいに指を切ったりすると大変、ということ。
カミソリの切れ味がよいのはそのためだよ。

パンを切る場合も、できれば何回も往復させるよりは、1~2回往復させるだけで切るときれいなのだ。
特にケーキのようなよりやわらかいものだと、1回ですっと切らないとクリームや上に載っているフルーツも崩れちゃうよね。
ただし、切れ味が悪くなってくるとすっときれなくなるので、何回も往復することになって、それだけパンくずも多く出るのだ。
よく切れるパン切り包丁だとあんまりパンくずが出ないんだよ(波形の刃の形状を工夫しているのもあるのだ。)。
なので、パンくずが出始めたら切れ味が落ちてきた証拠。
特殊なとぎ方が必要なので、専門の人に任せるか、新しいものを買うのがよいかもね。

こういうので一番まずいのはちょっと切れづらくなってきた包丁。
切れないなぁ、と思いつつ余計な力を入れたり、ちょっと往復運動を増やしたりするので指をけがしやすいのだ。
でも、まったく切れないわけではないから傷はできてしまって、かつ、そんなに切れ味がよくないから傷口はぎざぎざでなかなか傷がくっつかないで血が出るのだ・・・。
ボクはそのパターンにはまったのかなぁ?
まだほとんどパンくずは出ないから、単に切り方がまずかっただけ、と思うんだけど。

2012/07/07

茶をしばけ!

年齢を重ねてくると気になるのが脂肪。
そもそもあまりに脂っこいものは受け付けなくなっては来るけど、やっぱり脂ものはおいしいよね(笑)
揚げ物なんかは無性に食べたくなるときがあるのだ。
でも、若いときならいざ知らず、代謝も下がってくるから、食べた分だけ脂肪を蓄積してしまうのだ・・・orz
で、最近では、脂肪の吸収を抑えるとか、脂肪の燃焼を高めるとかの効果があると言われる特定保健用食品が注目されているよね。
ボクも、有効性には多少の疑問を持ちつつも、自分へのいいわけ程度に摂取しているのだ。

代表的なのは黒烏龍茶。
これは脂肪の吸収を抑制すると言われているよね。
その有効成分と考えられているのはウーロン茶重合ポリフェノール(OTPP)と呼ばれる成分。
メカニズムとして想定されているのは、このOTPPが脂肪を分解するリパーゼという酵素を阻害することで吸収しづらくする、というものだよ。

脂肪は通常トリアシルグリセロールの形で、グリセリンの3つのアルコール性水酸基(-OH)に3つの脂肪酸がくっついている物質なのだ。
リパーゼは、このグリセリンと脂肪酸の間のエステル結合を切り離す作用を持っているんだよ。
実際には、3つとも切り離されるわけではなくて、グリセリンに1つだけ脂肪酸が結合したモノグリセリドと2つの脂肪酸に分解されるんだ。
これが界面活性作用(=油脂を分離させず、水中に細かく分散させる作用)を持つ胆汁酸がにより乳化され(まさにマヨネーズのような状態)、小腸の表面から細胞内に取り込まれるのだ。
乳化されたミセルの状態(中心に脂溶性・疎水性の脂肪酸とモノグリセリドがあって、そのまわりを界面活性剤の胆汁酸が囲んでいる状態)だと、細胞膜(リン脂質二重膜)を通過して細胞内に入り込めるのだ(脂肪のままだと水中で分離しているので、うまく吸収できないよ!)。
で、細胞内で再びモノグリセリドと2つの脂肪酸が結合して脂肪(トリグリセリド)の状態になって血中に取り込まれるのだ。

胆汁酸は、大きな脂肪のかたまりをほぐして小さくしてリパーゼが分解しやすくするとともに、分解した後のモノグリセリドと脂肪酸を小腸の上皮細胞に吸収させるのに役立っているんだけど、OTPPは、脂肪をからめとって、大きなかたまりにしてしまう作用があるのだ。
すると、リパーゼがうまく反応できないので脂肪は分解されないまま排出されることになるんだ。
これで脂肪の吸収が抑制されるわけ。
ちなみに、あまりに多くの脂を食べると下痢することがあるけど、それはリパーゼの分解が追いつかずに脂肪排出されるため。
OTPPはそんな状況を擬似的に作っているんだけど、そのため、場合によってはちょっとおなかがゆるくなる可能性があるよ!

ちなみに、脂っこいモノを食べた後に烏龍茶を飲むと口の中がすっきりするけど、これは口の中の脂肪を大きなかたまりにしてしまって洗い流してくれるからだよ。
中国でフィンガーボウルの中に烏龍茶を入れることがあるのも同じなのだ。
かたまりが大きい方が落としやすいんだよね。
油べっとりの皿洗いに烏龍茶を使うときれいに落ちたりするのかな?
とは言え、唾液中にもリパーゼが含まれるので、時間が経てば口の中の脂肪は適宜分解・吸収されていくので、いつまでも油まみれなわけじゃないけど。

もうひとつメジャーなのは茶カテキン。
こっちは脂肪の代謝を活性化する、と言われているのだ。
さっきのOTPPとは違ってなぜ脂肪代謝が上がるのか、メカニズムはよくわかっていないんだって(>o<)
ただし、カテキンと胆汁酸にの立体構造の違い(カテキンは芳香環なので平面的だけど、胆汁酸は環状飽和脂肪酸なので立体的にうねっている。)がヒントになるんじゃないのかなぁ、とは個人的に思うのだ。
似たような構造の部分があるけど全体として構造が違うことで、酵素を阻害・活性化したりするのはよくあることだからね。
よくわからないながら、脂肪分解酵素を活性化させるとか、胆汁酸の排出を促進するとかいくつか仮説はあるようなのだ。

カテキンというと緑茶が思い浮かぶけど、もちろん烏龍茶にも含まれているのだ。
なので、烏龍茶の場合は、OTPPで吸収を抑えるとともに、カテキンで脂肪の燃焼も活性化することになるよ。
これはすごい!
だったら烏龍茶だけ飲み続ければいいじゃない?、ってことだけど、烏龍茶はカフェインも含んでいるから、飲み過ぎるのもあんまりよくないんだよね。
それに、確かに作用は認められるけど、それがどれくらいインパクトがあるのか、というのも問題なのだ。
多少吸収を抑えたり、燃焼を上げたりしても、実際にはあまり意味がない可能性もあるんだよね・・・。
そういう意味では、気休め程度のものと思って飲むことも大事だよ。
これがあるからいくらでも脂肪を摂っても大丈夫ということではないので、過信は禁物!