2014/01/18

暑さ寒さも風次第

東京が寒波で冷え込んでいる!
北米で死者まで出した寒波が日本にも降りてきているんだよね。
なんでも、温暖化の影響でジェット気流が弱くなっていて、通常ならそこまで南下してこない寒波が降りてきているんだとか。
温暖化なのに逆に寒くなるとは・・・。

で、この寒波で特に寒く感じるのは「風」なんだよね。
冷たい、乾いた来たよりの風が吹くと、芯から冷えるのだ(>o<)
天気予報で気温だけ見ていてもダメで、風とか湿度とかを気にしないと、この時期の寒さ対策はできないよね。
いわゆる、体感温度というやつなのだ。
夏に話題になる不快指数も同じような考え方だよ。

気温は文字どおり大気の温度、すなわち、大気中の空気分子が持つ熱エネルギーなわけだけど、同じ気温でも暑く感じたり、寒く感じたりするんだよね。
これが体感温度というもので、これはもともと人間が体温をほぼ一定に保つ機能を持っていることに由来するのだ。
例えば、暑いときも寒いときも影響してくるのが湿度。
人間の体の表面からは常に水蒸気と熱が発散されているんだけど、その水蒸気のもとは体表面の水分=汗。
湿度が高い状態だと汗が蒸発していかないので、気化熱により体から失われていく熱が減るのだ。
逆に湿度が低いと蒸発しやすくなるので、気化熱でどんどん熱が奪われていくよ。

高温多湿がねっとりした暑さなのはこのためで、いくら汗をかいても流れ落ちるだけで蒸発していかないから、大して熱が発散できないのだ。
ここにうちわや扇風機で風を当ててあげると、汗が蒸発しやすくなって気化熱で熱が奪われていくので涼しく感じるよ。
夏の不快指数は湿度の影響を見ているものなのだ。

上州名物のからっ風のような乾燥した風は、汗の蒸発を促すので体から熱を奪っていくのだ。
また、人間の体は常に体温を保つようにできているけど、それによって自分のまわりの空気をあたためているんだよね。
ダウンジャケットなどはこの体表面のあたたかくなった空気と外の冷たい空気の間を遮断して保温するんだけど、風が吹くと、せっかく体のまわりにできていたあたたかい空気の層が崩されるので、冷たい外気に直接触れることになるのだ!
これもあって風が吹くと寒く感じるんだよね・・・。
一般には、風速毎秒1mの風で体感温度は1度下がると言われているくらい。
ウィンドブレーカーのように薄手の生地でも風を防ぐだけであたたかく感じる理由はここにあるのだ。

冬の寒くて風の強い日に、ちょっと風が防げるだけの場所に避難してもだいぶあたたかく感じるんだよね。
さらに、実は頭部からは多くの熱を発散しているので、帽子をかぶるとかなりの防寒対策になるんだって。
街中にいるときはそんなに問題にならないけど、冬山登山なんかの場合は大きくきいてくるらしいよ。
帽子の着用は必須で、あまりに強い風が吹いてきたら風が防げるところに避難するのが大事なのだ。
そうしないとどんどん体温を奪われ、体力が低下していってしまうよ。

もう一つの要素は日射。
夏の直射日光はとにかくじりじりと熱いし、冬の日射しはぽかぽかとあたたかいよね。
まさにこの効果で、太陽光に含まれる赤外線の効果なのだ。
気温の場合は、太陽光により地面があたためられ、その地面からの放射熱であたためられるので、タイムラグが生じるんだよね。
地面があたたまるのに1時間、そこから空気があたためられるのに1時間で、約2時間の遅れ。
なので、もっとも太陽光が強い南中時から2時間遅れで気温がピークになるのが普通なのだ。
人間の体の場合は直接赤外線から熱を受け取れるので、その地面をあたためるのと同じタイミングで熱を感じるわけ。
日射の強さは気温に影響していないわけじゃないけど、タイムラグがあるので体感温度としては先取りすることになるのだ。

実際に体感温度は計算する式はいくつかあるみたいだけど、感覚的な部分もあるのでなかなあ数値で表すのは難しいみたい。
不快指数のように数値化せずに、体感温度として2~3度低く感じる、なんて表現するのもそのためだろうね。
とにかく、空気が乾燥していたり、風が強いときはより寒く感じるし、さらにくもりで日射が少ないとそれが加速されるので、防寒対策を強化しないといけないのだ。
ま、それだけわかっていれば、実行上はこまらないよね(笑)

2014/01/11

内側からぬくもりを

年が明けてますます寒くなってきた!
例年関東では1~2ガツに雪が降るけど、やっぱり寒さのピークは年が明けてからなんだろうね。
で、この時期活躍するのがユニクロのヒートテックを始めとしたあったかインナー♪
生地は薄いけど、確かにあたたかい。
セーターやダウンだとどうしても厚みがあって、さらに重ね着すると雪だるまのように着ぶくれしてしまうけど、これがあるとそこまでいかなくて動きやすいのだ。

これらは吸湿発熱素材と呼ばれる特殊な化学繊維でできていて、ユニクロのヒートテックの場合は、ポリエステル、アクリル、レーヨン、ポリウレタンの混紡。
東レが開発した繊維が使われているみたい。
複数の繊維が混ざっているので染色ムラが大きな課題だったようで、それが解決されて今のような多彩なカラーバリエーションができたとか。
あたたかいという快適性だけでなく、ファッション性が犠牲になっていなかったというのが成功のもとかな?

いろんな繊維メーカーが作っているけど、吸湿発熱素材の特長は3つ。
一つ目は、繊維中に空気を多く取り込み断熱層を作ることで実現している保温効果。
これはセーターやダウンと同じで、空気は熱伝導率が低いので、外気と体の間に空気が挟まると断熱効果が高いのだ。
セーターだと大きな目の編み込み、ダウンだと羽毛の起毛によって空気をとりこんでいるわけだけど、ヒートテックの場合は中空の糸が使われていたりするらしいよ。

二つ目は、少し奇異に感じるけど、ドライ効果。
汗を素早く吸収し、表面積の大きな繊維ですぐに拡散させるのだ。
これは夏に売られているシルキードライなんかも同じだよね。
冬に体が冷える原因としてるのは、重ね着をして動くと最初は暑いくらいなんだけど、その後汗をかくとそこから気化熱で体温を奪われて体が冷えていくというもの。
冬山登山でももっとも危険視されることでもあるのだ。
これを防ぐため、汗は素早く吸収し、体表から気化熱が奪われないようにしているというわけ。
フリースなんかだと密な編み込みで風を通さずあたたかいけど、まったく汗を吸わないから、いったん汗をかいてしまうと着心地が悪くなり、しまいには体が冷えてしまうんだよね・・・。

三つ目が最大の特長である発熱効果。
体から出る水蒸気を繊維が吸着するときに発熱するそうなのだ。
水蒸気の運動エネルギーが繊維へ吸着したときに熱エネルギーに変換される、とかいうと熱交換器的な機能を想定してしまうけど、なんのことはない、水蒸気の凝縮熱のことを言っているのだ。
水が蒸発するときに熱を奪っていく気化熱の逆で、水蒸気が凝縮して水滴になるときに発熱するのだ。
その熱量は2,258kJ/kg(539.4kcal/kg)くらい。
体からは何もしてなくても毎日約800mlほどの水蒸気が発散されているらしいので、すべてが捕捉されると1,806.4kJ(431.5kcal)だから、うどん一杯分くらいの熱量を再利用できたことになるね。

問題はここから。
体から出た水蒸気を繊維が吸着して発熱するのはよいのだけど、その繊維に吸着された水分が外に蒸発していくときには今度は気化熱を奪っていくので、本来的にはエネルギー保存の法則で熱収支はゼロのはずなんだよね。
それなのにあたたかく感じているのは、水分が蒸発していくのは布地の外側、空気の断熱層の向こう側だから。
布地の表と裏で温度差が生じているのだ。
ちなみに、ある程度水分が蒸発していかないと吸湿効果も低くなるので、あったかインナーの外側にはある程度空気の出入りがあるようにするとよいのだ。
ということは、フリースとの組み合わせはあまりおすすめではない?

この保温・発熱効果をさらに高めるために、繊維の伸縮性にも工夫があるんだよね。
体にしっかりフィットさせることで、体から出る水蒸気を素早く吸着して発熱するとともに、体表に近い位置で発熱することができるのだ。
インナーが体にフィットしていればしているほど、その外側の衣服との間には隙間もできるので、さっきの風通しの問題もある程度解決できるというわけ。
なおかつ、ごわごわせず動きやすいというおまけつき。
よく考えられて作られているんだねぇ。

ちなみに、吸湿発熱効果はどんな繊維にもあるもので、それを強化した素材ということみたい。
綿の肌着が着心地がよくてあたたかいのは、天然に保温、速乾、発熱のバランスがとれているからなんだろうね。
とにもかくにも、寒いのが苦手なボクにはありがたいものができたよ。
これからしばらく恩恵にあずかりますか(^o^)/

2014/01/04

年の初めのラッキー

もうもらえなくなってひさしいけど、お正月の楽しみといえばお年玉だよね♪
半分以上は貯金させられたけど、子どもとしては大きな臨時収入だから、うれしい限り。
おもちゃ屋さんも必ず元日開店していたもんだよね。
今でもお年玉をもらった子どもがわんさかやってくる、なんてことがあるのかな?

今のお年玉は目上の人が目下の人にお正月のお祝いとしてあげるもので、通常は金銭だよね。
目下の人がお世話になった目上の人にあげるお歳暮とは逆。
お金をポチ袋に包んで渡すのが一般的かな。
縦社会が厳しいところ(某男性アイドル事務所とか某刑事ドラマを得意とする軍団とか)だと、先輩が後輩に渡すのもあるけど、通常は大人が親戚や知り合いの子どもに渡すのだ。
最近では子どもが引退した親にお小遣いとして渡すようなものもあるようだけど。

ところが、もともとお年玉はお金じゃないんだよね。
お年玉の習慣は中世までさかのぼれるらしいんだけど、そのときは金銭だけじゃなく、「金品」だったようなのだ。
室町時代には茶碗や扇子を贈っていたのが確認されていて、江戸時代だと、武士なら太刀、医者なら丸薬と、今で言うお年玉とはかけ離れたようなものが贈られていたみたい。
お金だと「御祝儀」的な色彩が強いけど、やっぱりもともとは贈答品だったんだろうね。

その語源にはいくつか説があるんだけど、一般に 言われているのは、年神様に供え物として捧げていたお餅を払い下げたもの、いう説。
お正月を迎えるに当たっては、門口に門松を立て、家の中に鏡餅を用意して、年神様を迎えたのだ。
鏡餅は名前のとおり「鏡」の代わりで、年神様の依り代になるのだ。
なので丸く作るわけ。
民俗学的には、「お年玉」の「たま」は「たましい」のことで、年神様の分霊が宿るお餅をいただくことで、新年に神と一体化し、力をみなぎらせるんだとか。
今でも神社の奉納品を氏子に配ったりするよね。

でも、これだと、お正月になってすぐにもらえるものではなくて、鏡割りなりをしないともらえないような・・・?
そこでもう一つの説があって、それは、「年の賜物」で「年玉」というもの。
1年で最初の賜物だとすると、お正月早々にもらえるのもうなづけるよね。
中背にはすでに金品を贈っていたとなると、無理に年神信仰につなげなくても、新年を寿いで贈り物をした、ということでもよいような。
ま、もらえれば何でもよいんだけど(笑)

ちなみに、他の東アジア諸国でも旧正月に大人が子どもに金銭などを与える習慣があるんだとか。
おとなりの中国では、「圧歳銭」と呼ばれるものを日本と同じようにポチ袋に入れてあげるみたい。
中国では、「歳」と「祟」が同じ音なので、年始に大人が子どもに金銭を与えることで、子どもを襲う祟りを抑え、無事に1年を過ごさせようという民間信仰なんだって。
でも、新年を迎えるときに何かを贈答するという行為はアジアでは一般的なのかもね。
新年を祝って気前よく目下の人にものをあげる習慣があって、それになにやらあとづけで理由をつけているだけなのかも(笑)

2013/12/28

大追跡

今年もサンタさんが世界中を飛び回る様子がネットで流れたのだ。
これは、北米航空宇宙防衛司令部(North American Aerospace Defense Command)こと、通称NORADが毎年恒例でやっているイベントなんだよね。
これまで、googleやmicrosoftが協力して、地図情報にサンタさんの位置情報を貼り付け、そこに画像や動画を配置して、今世界のどこを回っているかを視覚化しているんだ。
眺めているだけでも楽しいよ。
今年は去年と同じくmicrosoftの協力でやっていて、googleは独自に追跡サイトを立ち上げているみたい。
12月いっぱい追跡の様子は公開されるのだ。

NORADは米国とカナダが共同で運営している軍事組織で、もともとは人工衛星、核ミサイル、戦略爆撃機などの上空~宇宙の監視を行っているもの。
冷戦下には米空軍に中央防衛航空軍基地(CONAD)というのがあって、そこでソ連からの核ミサイルや爆撃機の上空監視をレーダーで行っていたのだ。
1956年の米加合同軍事会議で、北米大陸上空を両国協働で監視することに合意が得られ、1957年に米国統合参謀本部で了承されて発足したのだ。
その後、アイゼンハワー政権下で実際に人工衛星が打ち上げられるようになると宇宙の監視も加わって、さらに、最近の重要な任務としては、宇宙デブリの監視もあるのだ。

時々国際宇宙ステーションにデブリがかすったなんてニュースがあるけど、宇宙デブリは地球のまわりを音速の何倍もの早さで回っているので、人工衛星などにぶつかると人工衛星を破壊してしまうのだ!
通信・放送衛星、気象衛星のような生活に関わる衛星もあるし、軍事衛星もあるから、衝突が起きないように避けないといけないんだよね。
しかも、衝突が起きて人工衛星が破壊されると、またそれがデブリになるので、大変なのだ(>o<)
中国が2007年に衛星破壊実験をしてデブリを増やしたことが各国から非難されたけど、今や宇宙はゴミにあふれていて、よけるのが大変なんだそうだよ。
それを監視しているのが米空軍で整備している宇宙フェンスというレーダー群で、その情報を各国に提供し、デブリと人工衛星の衝突が起きないようにしているのだ。
もちろん、軍事機密情報は秘匿した上で、情報提供しているんだけどね。

そんなNORADが一般に知られているのが、毎年クリスマスに行っている「NORAD Tracks SANTA」というもの。
NORADの対空レーダーがサンタさんの位置を補足し、今どの辺にいるのかを公開するともに、スクランブルをかけて航空機で追跡しているというのだ(笑)
もともとはそういう情報だけだったんだけど、インターネットの普及で視覚化されるようになったんだよね。
そのおかげで米国内のみならず、斉会中で認識されるようになったのだ。
こういうお茶目なところがあるのが米軍の余裕かな?

もともとは、冷戦下の1955年のCONADで始まったものなんだって。
コロラド州にあるスーパーのシアーズが、子供向けに「サンタ・ホットライン」というのを開設したらしいんだけど、電話番号を間違えて記載していたらしいのだ・・・。
しかも、その番号はCONADの司令長官へのホットラインの番号!
子供から当時の司令長官のシャウプ大佐に「サンタはどこにいるの?」との問い合わせに、「レーダーで調べた結果、サンタが北極から南に向かった形跡がある」と回答して以来、60年近くも続けているのだ。
で、実際に「追跡」してみると、24時間で世界中を駆け回るので、新幹線のおよそ100倍くらいのスピードで飛び回っているみたい(日本地域での移動速度からの推測)。
それでも戸別訪問はできなくて、空中からプレゼントをまく感じだけど(笑)

それにしても、カナダと共同運営になったNORADでも引き継いだのがすごいよね。
カナダもノリがよいことで。
今では人口精製なんかも活用して、サンタさんを24時間ばっちり追跡するのだ。
追跡結果をもとに、自分の家にはいつくらいに来たのかを検証しよう♪

2013/12/21

ぴりりとさっぱり

夕ごはんのおかずにマグロの赤身の刺身を買っていたんだけど、ついつい食べ忘れちゃったんだよね。
仕方がないので、翌日に漬け丼にしていただいたのだ。
付け汁に少しショウガを入れると、臭みもなくなるし、アクセントにもなるよね。
おいしくいただいたのだ。

よくよく考えてみると、日本の食卓にはよくショウガがあるよね。
薬味として冷や奴や刺身に使うだけでなく、豚肉のショウガ焼きなんてのもあるし。
煮魚や焼き魚にははじかみショウガがついてくるよ。
お寿司にはショウガの甘酢漬けのガリがつきもので、牛丼や焼きそば、たこ焼き、お好み焼き、豚骨ラーメンには紅ショウガ。
甘酒に少しショウガを入れることもあるのだ。
この場合、ショウガは臭み消しや、辛みのアクセント、殺菌作用なんかが期待されて使われているんだよね。

お寿司のガリは、ショウガを薄切りにしたものを甘酢に漬けたもので、食感ががりがりするから、或いは、ショウガを薄切りにするときにがりがり音がするから、という理由で、寿司業界の符牒としてそう呼ばれるようになったのだ。
醤油をムラサキ、お茶をアガリというのと同じ。
でも、ガリはショウガの甘酢漬けということはほとんどなくなっていて、ほとんど一般名詞化しているよね。
それだけ浸透しているのだ。

もともとは生魚を使った寿司を食べるに当たって、口の中に残る生臭さを解消するとともに、その殺菌作用で食中毒を防ぐ役割があったのだ。
通の人はガリでネタに醤油を塗って食べたりもするよね。
普通の人でも、ネタとネタの間にガリを挟むと、前のネタの味が残らないので、それぞれをおいしく食べられるのだ。
特に、脂ののった青魚やトロなんかを食べた後は、ガリを挟むとさっぱりするよね。
お寿司屋さんで熱いお茶が出るのも、それで口の中に残る魚臭のもとの不飽和脂肪酸を洗い流すためで、むかしからお寿司をおいしく食べる工夫が続けられてきたということなのだ!

一般にガリはうすいピンク色だけど、これは着色しているのではなくて、ショウガの中に含まれるアントシアニン系の色素がお酢に反応して色づいているため。
新ショウガの甘酢漬けも薄いピンク色だよね。
収穫してからしばらく保存・乾燥させているひねショウガを使うと、その色素が少なくなっているのであまり色がつかないのだ。
黄色いガリはひねショウガを使ったものだよ。
ただし、スーパーで売っているようなお寿司についている工業的に作っているガリはおいしく見えるように着色している場合もあるよ。

一方、赤い色が鮮やかな紅ショウガ。
こちらはショウガをまるごと梅酢に漬け、その後細切りにするんだって。
漬けるときに紫蘇を一緒に加えると真っ赤になるのだ(赤い梅干しと同じ。)。
これが本来の色なんだけど、市販品の多くは、細切りにしてから酢と着色料の入った調味液につけたものなんだそうだよ。
無着色をうたっている紅ショウガもほんのり赤いのは、ガリと同じでショウガ中に含まれるアントシアニン系色素によるもの。
やっぱり紅ショウガだから、赤くないととは思うんだけど、着色料はちょっとね、という声が大きいのか、最近は色がおとなしめのものが増えてきたような・・・。

日本で栽培されているショウガは3種類で、大中小の3つ。
小ショウガは名前のとおり小さいもので、谷中ショウガとして生で食べたり、やはじかみなんかに使ったりするもの。
葉と茎がついた形で八百屋さんに並ぶものだよ。
早生で辛みが強いのが特長なのだ。
一方、大ショウガは一株が1kgくらいにもなうようなもの。
手のひらのような大きなショウガの塊根がそれなのだ。
主に貯蔵されてひねショウガになり、根ショウガとして店頭に並ぶよ。
おろしショウガにしたり、漬け物にするのはこれが多いみたい。
大きくなるのに時間がかかるので、晩生なのだ。
間の中ショウガは中生から晩生で、大ショウガに比べて小ぶりで、辛みが強いのだ。
また、貯蔵しておくと繊維質が形成されてかたくなるので、貯蔵せずに加工品や漬け物に使われるんだそうだよ。

小ショウガを貯蔵せずに食べるのが新ショウガ。
ショウガ自体の色も白~薄いピンクで、鮮烈な辛さがあるのだ。
大ショウガを貯蔵したものがひねショウガで、色もショウガらしい黄土色になり、繊維質ができていわゆるショウガらしいショウガになるよ。
通常は2ヶ月くらい貯蔵して、水分を飛ばし、長期保存できるようにしているのだ。
水分が飛ぶので辛みも強くなるよ。
中ショウガは薄めの黄土色のもので、あまりかたくない状態で使ってしまうのだ。
八百屋さんとかではあんまり見かけないけど、水分が多めで色が薄めのショウガあれば中ショウガかも。

自宅でガリや紅ショウガを作る場合は、どのショウガを使うか気をつけないといけないのだ。
ガリを作るなら、新ショウガを薄くスライスして甘酢に漬けるのがベスト。
紅ショウガなら、根ショウガを買ってきて、塩漬けしてから梅酢に漬け直して作るのだ。
紅ショウガだと大変だけど、ガリくらいなら作れそうな気も・・・。
でも、漬け物って意外と作るのが大変なんだよね。
駆った方が安くておいしいことも多いし(笑)

2013/12/14

転げ回る草のように

ナショナル・グラフィックスの写真記事を見て知ったんだけど、西部劇とかでよく見かけるころころと転がっていく草の塊は、「回転草(tumble weed:転がる雑草)」というものらしいのだ。
てっきり積んでおいた干し草の山が一部崩れて転げ回っていると思っていたんだけど、あれはああいう生態のようなのだ。
不思議なものだよね。
でも、転げ回るのにも理由があるみたい。

「回転草」は、オカヒジキ属の植物で、日本でもときどき食べられるオカヒジキの仲間。
西部劇でおなじみだけど、実は150年ほど前にロシアから飼料用の草と一緒にタネが米大陸に運ばれてきて、繁殖したみたい。
もともとはウラル山脈東部の草原を転げ回っていた草なんだって。
なんとなく、米国西部のフロンティアのイメージがつきまとうけど、本来は騎馬民族が馬を駆っている間を一緒に転がっていたのかも。
1870年又は1874年に米国に来たと考えられていて、最初に発見されたのはサウスダコタ州とのこと。
そこから一気に広がったらしいよ。

その広がった何よりの理由はその繁殖力の高さ。
もともとユーラシア大陸の乾燥した草原のステップ気候で生きてきた植物なので、北米の乾燥した気候にも適応できたのだ。
しかも、最低気温が零度を越えれば発芽し、少しでも土が軟らかくなっていれば根を下ろし、ちょっとでも水分があれば成長するんだって。
回転草の吸水力は目を見張るものがあって、これが生えてしまうと周りの植物から水を奪ってしまうのだとか。
小麦畑の近くに来ようものなら小麦の生育に悪影響が出るのだ(>o<)

回転草には小さなとげとげがあって、もとはこれが葉なんだって。
で、そのとげの中に小さな花をつけ、実をつけるのだ。
1年草なので秋口になると枯れて茶色くなるんだけど、タネの準備が整うと目元からぽっきりと折れて、米国の秋によく吹く強風にあおられて転がっていくのだ。
このとき、ただ転がるだけでなくて、転がりながらあちらこちらにタネをまいていくんだ。
鳥に実を食べさせてタネを運んでもらったり、グライダーやパラシュートのように風を使ってタネを遠くまで運んだりする植物はあるけど、これは自ら転がりながらタネをまいていくのだ。
数kmころがることもあるようで、相当遠くまで運べるよね。
広い米大陸にはびこるわけだ・・・。

家畜の飼料になるかもしれないとカンザス州などでは栽培も試みられているんだけど、どうもうまくいかないみたい。
むしろ、転がってくる草の塊で民家が埋もれることになったり、非常に乾燥したよく燃える塊なので火事のもとになったりと、けっこう迷惑な存在なのだ。
場合によっては軽自動車くらいの大きさになるものもあるそうで、そんなのが転がってきたら大変だよね。
動画サイトには巨大な回転草におそわれそうになる(?)自動車なんてのもあるみたい。
西部劇のように小さいのがピューと風に吹かれてころがっているだけならよいけど。

で、これをなんとかしようと、米国農商務省では、もともとの生育地のロシア、ウズベキスタン、トルコの研究なんかと協力して、原産地でこの回転草をえさとしていたダニ、ゾウムシ、ガ、菌類などで駆逐できないか研究しているようなのだ。
ただし、この回転草の天敵もやっぱり外来種になるので、野外に放つようなことはしていないのだ。
日本でも食用ガエルとしてのウシガエルのえさとしてアメリカザリガニが導入されたけど、在来種を駆逐する勢いで広がったことなんかがあるしね。
米国政府も根絶やしにしたいわけじゃなくて、被害を小さくしたいということのようなので、なかなか難しいかもしれないのだ。

それにしても、西部劇で見かけたあのころころ転がるやつがそんなものだったなんて!
ボクも米国には1年ほどいたけど、東側だから知らなかったよ。
一度荒野を転げ回る回転草を見てみたかったなぁ。
もちろん、日本に持ってくる気はないけどね(笑)

2013/12/07

Eがいいらしい

寒さと乾燥が本格的になってきた!
指先がかさかさになって、ハンドクリームが欠かせない季節だよ・・・。
気温が低くなるとどうしても手を洗ったりするのにお湯を使うんだけど、どうすると、皮膚の表面の油脂分を余計に洗い流してしまうので、適度な油脂が確保できずにかさかさになるのだ。
原因はわかっていても、この時期に冷水を使うのはためらわれるよね。

しかも、冷水を使うともっと気になるのは、あかぎれ。
皮膚の表面が角質化して、さけたところから血がにじむのだ。
これは、しもやけの状態になっている手足が、乾燥により皮膚表面がかさかさに硬くなると、ぱっくり割れて細かい傷になってしまうのだ(>o<)
ひびが入り始めた状態が「ひびわれ」で、皮下に達して血が出るとあかぎれなのだ。
で、これを防ぐには、手の保湿を大事にするとともに、まずはしもやけを防止することだよね。

しもやけは、体の末梢が寒さによって血行不良になり起こる炎症で、手足のほか、ほほ、鼻先、耳たぶなんかもなることがあるよ。
ジンジンと脈動に応じてむずがゆい、或いは、痛い、熱いと感じるのだ。
寒さによって熱傷様の炎症が起こるので「しもやけ」と言うんだよね。
てっきり寒ければ寒いほどなりやすいかと思いきや、一番しもやけになりやすいのは、気温が5度前後で、昼夜の温度差が大きい時期なんだとか。
ということは、秋から冬に変わるこの時期や、春先のまだ寒い時期ということだよね。
雪がしんしんと降るような寒い時期は思ったより多くないようなのだ。

手足をぬれたまま放っておくと気化熱により皮膚表面の温度が下がるので、しもやけをおこしやすくなるのだ。
水で濡れたらすぐふくのは当然なんだけど、靴の中に「あたたかくなる中敷き」みたいのを入れておいて、靴の中が暖まって足が汗をかいたとき、すぐに靴下を交換しないとその汗が気化熱で足先を冷やしていくこともあるのだ。
もともと汗をかきやすい人や、代謝が高い子供は気をつけないといけないんだよ。
先が細っている靴だと、もともと血行不良になりやすいので、これも気をつけないといけないのだ。

血行不良でしもやけが起こることはわかっているんだけど、なんで炎症になるかはあまりはっきりしたことが書かれていないのだ。
でも、5度前後の気温で寒暖差が激しい時期に起こりやすいこと、しもやけの予防にはビタミンE(酢酸トコフェロール)が効果的であることが知られていることを考え合わせると、おそらく、活性酸素が悪さをしていると考えられるんだよね。
血行が悪くなったところに急激に血流が再開すると、そこで活性酸素(フリーラジカル)が生まれて、炎症を誘発すると言われているのだ。
「床ずれ」も同様で、ずっと同じ姿勢で寝ていて血行が悪くなったところで、体位が変わって血行が回復すると、そこで炎症が発生するのだ。
やっぱりビタミンEが効くと言われているよ。
ビタミンEは抗酸化剤なので、発生した活性酸素とさっと反応して消してくれるのだ。

しもやけの場合も寒さにより血管が収縮し、血行が悪くなった状態であたたかい場所に入ると血液が急に流れ込んできて、活性酸素が発生している可能性があるのだ。
そのままにしておくと、その場に活性酸素がとどまって、まわりに悪さをするので、この活性酸素を消すか、血流中に散らす必要があるのだ。、
ひどいしもやけの治療だと、お湯と冷水を用意して、ゆっくりと交互に手をつけていくんだよね。
これをやると、血管が収縮・拡張をゆっくり繰り返し、血行が改善するんだよね。
しもやけの場合は、血流は一時的に回復するんだけど血行は悪いままなので、そこに血液が滞りがちなのだ。
これをきちんと流してやることが大事なわけ。

というわけで、この季節はビタミンEを摂取するように心がけて、手足の保湿に気をつけ、ぬれたまま放っておかないようにすることが大事なのだ。
それと、血行不良が原因だから、手をもんだりして軽くマッサージしながら血行をよくしてあげるのも大事だよね。
シャワーで済ませず、ゆっくり浴槽につかると全身の血行もよくなるから、そういうところにも気をつけないと。