2009/06/20

緑のすっぱいやつ

この前、みんなで飲みに行ったときに話題になったんだけど、よく焼き魚なんかについている緑色のすっぱい柑橘類はカボスなのか、スダチなのかがわからなかったのだ(>_<)
同じく緑色のすっぱい柑橘類としてはライムもあって、いまいちよく区別がつかないんだよね。
というわけで、今回は緑色のすっぱいやつを調べてみたのだ。

まずはカボス。
これは大分の名産で、ゆるキャラのカボたんなんてのもいて、これがけっこう人気なのだ。
ユズの近縁種で、熟してくると黄色くなるんだけど通常は酸味の強い緑色のうちに収穫するんだって。
もともと花がついていた果頂部(いわゆる「へた」のところ)がドーナツ状に盛り上がっているのが特徴。
デコポンのようにちょっとふくらんでいるのだ。
独特の香りと強い酸味で薬味に使われるんだけど、果実がけっこう大きいので、通常は果汁がし織られた状態で使われることが多いのだ。
汁気が多くて果汁が多めなので、カボスの絞り汁をお酢の代わりに使って酢の物やポン酢にしたりもするよね。

これに対してスダチはもっと小ぶりなまるい果実で、こっちは四国は徳島の名産。
こちらもユズの近縁種で熟すと黄色くなってくるんだけど、緑色のうちに収穫すると独特の香りと酸味を楽しめるのだ。
特に香りが強くて、さわやかな香りをつけたいときに使われることが多いみたい。
スダチはカボスに比べて小さいので、櫛形に切って薬味として添えてあることが多いのだ。
直接焼き魚なんかにしぼるのは多くの場合スダチだよ。
というわけで、事の発端の答えは「スダチ」だったのだ。
スダチは薄い果皮も薬味として使われることが多く、細かく刻んだり、おろしたりして汁物に入れられたりするのも特徴なのだ。

最後はライム。
こちらはもちろん外国から来たもので、熱帯産。
よく緑色のレモンがライムと思われているけど(笑)、ライムはレモンよりはまるみが強くてあんまり紡錘形ではないのだ。
しかも、レモンよりひとまわり小さいものが多いみたい。
ライムも熟すと黄色みを帯びてくるらしいけど、黄色くなると酸味がなくなるので緑色のうちに収穫して使うんだって。
レモンの酸味に比べると独特の苦みがあると言われていて、それがライム特有のさわやかさにつながるのだ。
グレープフルーツの苦みによるさわやかさと同じだよね。
で、自然な酸味を加えたいときにお酢の代わりに使われることもあるけど、ライムを一番よく見かけるのはなんと言ってもカクテルだよね。
さわやかさのある酸味で、甘みの少ないすっきり系のカクテルによく使われるのだ。
なんでも、大航海時代にはビタミンC欠乏による壊血病を防ぐため、ドイツの伝統料理のザワークラウト(塩漬けして乳酸発酵させたキャベツ)とともにライムが食べられていたみたい。
それで世界的に広まったようだよ。

というわけで、似ているようでそれぞれ特徴があって、使い道も違うのだ。
すっぱくて緑色で、熟すと黄色くなる柑橘類というところは共通なんだけどね。
とは言え、大きさも形も違うので、一度知れば区別は容易につくのだ!
これからは違いのわかる男になれるよ♪

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