2011/03/05

おっと転んで大分県

先日、道を歩いていたらもともと街路樹があったと思われるくぼみに足を取られてしまったのだ(ToT)
ぐきっと足を痛めてしまったんだけど、歩けないほどではなかったので、そのまま歩いていたんだよね。
そうしたら、案の定、腫れもひどくなってきて熱も帯びてきたのだ!
で、そこから湿布をし、あまり動かさないように気をつけることにしたんだ。
しばらく安静にしていると、ウソのように腫れも引いてきて、痛みも緩和されるからやっぱり無理をしないことが大事なんだね。
というわけで、きちんと治すためにも、ちょっと調べてみたのだ。

転んだときにするけがは大きく分けると3種類で、筋肉が損傷して内出血なども起こる打ち身(打撲)、骨が損傷する骨折(ひびが入るだけでも骨折なのだ。)、そして、靱帯や関節包など関節の軟組織が損傷する捻挫の3つだよ。
今回のボクのけがの場合は軽くひねっただけだけど、どうも軽度の捻挫と思われるのだ。

打ち身は筋肉に過剰な負荷がかかって筋繊維が断裂して起こるんだけど、そのとき、筋肉中に走っている細い血管が切れるので内出血を伴うことが多いのだ。
ヴェニスの商人でおなじみのように、血を出さずに肉を切ることはできないわけ。
すると、それが局所で黒く固まって、外から見ると青から紫に変色して見えるんだよね。
これがいわゆる「青あざ」だよ。
見た目にも痛そうだよね。

骨折はそのままで骨が折れてしまったり、骨にひびが入ってしまうことだけど、骨折した場合の特徴としては「気持ち悪くなる」というのが知られているのだ。
また、とにかく痛くて痛みが持続するのも特徴。
骨の表面の骨膜には神経が多く走っているので、その神経ごと損傷するとそうなるみたい。
ちなみに、骨が折れて皮膚を突き破ると複雑骨折・・・。
考えただけで痛そうで背中がぞくぞくするよ(>o<)

捻挫のは関節が可動域を超えて動いたことにより回りの組織に損傷が起こった状態。
ひどいのはアキレス腱が切れた、というような靱帯断裂の状態。
軽いものでは関節の部分の軟骨がちょっと損傷したり、靱帯が少し伸びたり、という程度。
それでも侮れないのは、痛くなくなったと思っていて動かすと、そのまま関節の可動域がおかしくなってしまって、「捻挫ぐせ」がついてしまうのだ!
動かさないように安静にしてきちんと治すことが大事なんだって。
ボクも気をつけないと・・・。

どれも運動障害が特徴的だけど、損傷している箇所が違うので治る期間も変わってくるのだ。
筋肉は割と回復が早いのでよほどのけがでない限りはだいたい1週間以内で治るよね。
突き指程度の軽い捻挫もそれくらい。
でも、骨折だと1ヵ月以上はかかるし、捻挫でも靱帯が損傷している場合なんかはそれより時間がかかることがあるのだ。
骨のひびとか捻挫とかだとある程度のところで動かせるようにはなるけど、下手にそこで動かすと関節が変形したりすることもあるので、重大なけがの場合はしっかり固定して安静にすることが必要みたい。
で、ギブスや添え木で固定して動かないようにするのだ。
固定できない部分の骨折(代表的な例は肋骨)なんかだと、コルセットを着けたりはするけど、自分で気をつけないといけないんだよね。
これは苦しいそうだよ。

で、それぞれのけがで共通なのが炎症反応。
発赤、熱感、腫脹、疼痛が4大症状が出てくるのだ。
発赤は損傷部位の回りの血管が拡張するために赤く見えるんだけど、これは炎症が起こっている部位に炎症性細胞(白血球やマクロファージ)を集合させるために血管が太くなるんだ。
同時に、これらの細胞が炎症が起こっている損傷部位に行きやすいように血管の内皮細胞の結合がゆるくなって隙間が大きくなるのだ。
血管の透過性の亢進と言われる現象だけど、これにより血液中の水分が損傷部位の周辺の間質に移動して起こるのだ。
炎症部位に水分がたまるのでふくれるわけ。
ともに、ケモカインやインターロイキンなどのサイトカインと呼ばれるアレルギー反応の伝達物質によって引き起こされる反応なのだ。

熱感も同じで、免疫反応は体温が高い方が効率がよいので、炎症部位周辺で発熱をさせる必要があるのだ。
このためにも血液の流入量を増やすことが重要なんだ。
特に手足の先などの末端組織の場合はあまり血流が良くなくて冷えていることが多いからね。
最後の疼痛はそれこそ筋肉や関節、骨といった組織と一緒に神経が損傷しているから起きているもの。
自分で経験してみると、それぞれ痛みの特徴も違うことに気づくよ。
よく汚した後にお医者さんに言って、どんな痛みですか?、って聞かれるのはそのため。
ズキズキだったらどこがあやしい、じーんだったらどこがあやしい、ということ。
それに関節を少し動かしてみて痛みの発生の違いを見ると、筋肉を痛めたか、関節を痛めたか、骨を痛めたかの見極めがつくのだ。

こういう症状が出た場合の対処法だけど、なんといっても炎症が起きていて熱があって腫れている間は冷やすのが肝心。
本来この炎症反応は良かれ、ということで起きているはずなんだけど、筋肉や関節、骨の物理的な損傷の場合はそんなにアレルギー反応は役に立たないのだ(笑)
同時に、固定をしてあまり動かさないようにすることで、損傷が広がるのを食い止め、自然に治癒するのを待つことなのだ。
ここでがまんがきかないと、骨が変形してくっついたり、関節がおかしくなったりするので要注意。
腫れも引いて痛みもとれてもう大丈夫だな、となったらリハビリも重要。
ずっと動かさないと筋肉も落ちているし、関節の可動域も少し狭まっているので、前と同じように動かすためには違和感がなくなるまでリハビリをする必要があるのだ。

というわけで、ボクもまずは静養して、後でゆっくりとリハビリしないと。
けがをしないのが一番だけど、どうしても避けられないから、こういうことを学んでおくのも大事だよね。
これこそ「けがの功名」?

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