2018/05/12

実はチャリンコ

フランスの名物お菓子といえば、マカロンやミルフィーユだよね。
でも、玄人は、パリブレストをあげるのだ。
リング上のシュー生地の間にプラリネクリークが挟まっているお菓子だよ。
日本ではそんなに見かけなかったけど、パリではどこにでもあるのだ。

実はこのお菓子、自転車の車輪をイメージしたものなんだって。
リング上のシュー生地はタイヤなのだ!
で、パリブレストというのは、パリとブレストという二つの都市の名前をくっつけたもので、パリとブレストの間を往復する世界最古の自転車レース「パリ・ブレスト・パリ」の開催を記念して作られたものが広がったんだそうだよ。
このレースの開催は1891年で、なんと130年近く前。
けっこう歴史があるお菓子なんだね。

ブレストは、ブルターニュ半島の西端にある港湾都市で、フランスの最西端。
よくフランスの国の形は六角形にたとえられるけど、その左上の角にあたるところ(笑)
パリとの往復で1,200km。
その昔はプロのためのロードレースだったらしいけど、今では一般参加型になっていて、しかも、自転車と呼べるものなら、ロードレーサーでなくても、リカンベント(寝そべってこぐタイプの自転車)や三輪車、タンデムの二人乗り自転車なんかでもよいんだって!
日本からも年々参加者が増えているみたい。

ちなみに、パリブレストというお菓子は、リング上のシュー生地を使っていればほかには特に決まりはなく、大きさも自由、間に挟むものも自由なんだって。
確かに、めちゃくちゃ大きいのを切り分けているのもあるし、小さなわっかをそのまま出すのもあるよ。
中のクリームはナッツの風味のきいたプラリネが基本だけど、カスタードや生クリームも入っていることがあるし、フルーツを挟んでもよいのだ。

さらに、パリブラストからの発想で、お店によってパリ○○と似たようなお菓子を出す場合もあるよ。
ボクが行ったことのあるお店にあったのは、パリ・カルカッソンヌ。
そこは南仏料理のお店なので、フランス南端のカルカッソンヌの地名を使っているみたい。
リングじゃなくて、団子が3つくっついたようなくびれのあるシュー生地。
これもなんかイメージするものがあるのかな?
ちなみに、ヘーゼルナッツはカルカッソンヌの名物だって。

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