2008/07/19

サタデーでない「どよう」

今日から土用に突入。
次の木曜日にはさっそく土用の丑の日が来るよ。
今年の夏の土用の丑の日は2回で、なんと2回目はボクの誕生日でもある8月5日なのだ。
いやぁ、みんなに気にしてもらってまいったなぁ(謎)

土用というとどうしても夏のイメージで、しかも、夏の一番暑い時期が思い浮かぶけど、実は夏だけじゃなくて、各季節の変わり目ごとにあるのだ。
むかしはそれぞれの季節の終わりに当たる立春、立夏、立秋、立冬の前の約18日間ずつだったんだけど、今では太陽の黄道上の位置(地球を止めてみた場合に太陽が1年かけて動く見かけ上の軌道)の角度を国立天文台が計測してて、それで決めているのだ。
ちなみに、日本の季節の考え方では、立春はこれからあたたかくなるところ、立夏はこれから暑くなるところ、・・・という決め方なので、立秋の前の夏の土用はまさに暑さの真っ盛りということになるのだ。
それで一番暑い季節というイメージがつくわけ。

もともとは陰陽五行説から来ていて、春夏秋冬はそれぞれ青赤白黒にあてはめ、青春、朱夏、白秋、玄冬というんだけど、そうすると5にひとつ足らないんだよね。
そこで、それぞれの季節から少しずつとって、黄色の色を当てはめたのが土用という考え方なのだ。
春は青だから東、夏は赤だから南、秋は白だから西、冬は黒だから北と方角も当てはめているんだけど、土用は黄色で中心なのだ。
ちなみに、大相撲の土俵も四隅の4つの柱はこの色に対応していて、中心には黄色が配置されているのだ。

話はもどって、夏の土用の丑の日にはウナギを食べること、この由来はよく知られている平賀源内さんが考案したキャッチコピーというものなど諸説があるんだよね。
もともと土用は季節の変わり目に当たるので体長を崩しやすかったりするわけだけど、夏の土用の場合は暑さの真っ盛りでもあって夏バテしやすいというのもあって、スタミナ色のウナギを食べるのが広まったようなんだよね。
ウナギは脂ものっているし、ビタミンも豊富なので夏バテに効果てきめんなのだ。
油っぽいと夏の暑い時期はちょっと敬遠しちゃうけど、「土用の丑の日」みたいなキャッチコピーがあると食べやすくなるよね(笑)
で、成分的には別に豚肉でもよいし、今なら冷しゃぶサラダなんかでもいいわけだけど、江戸時代は基本的に四つ足の動物は食べなかったので、ウナギが一番合っていたということなのだ。

もともとは「う」のつくものを食べるとよい、というものだったので、梅干しやウリなんかも食べられたようだけど、今ではウナギ一辺倒なんだよね。
梅干しもクエン酸がたっぷりだし、酸味でさっぱりと食べられるから夏の暑い時期にはよいし、ウリ(当時はマクワウリが主流だったと思うよ。)も水分が多くて暑い時期でも食べられて、かつ、ビタミンもそこそこあるからそれなりに弘化はあるはずなのだ。
でも、あんまり商業的なキャンペーンには結びつかないから廃れていってしまったのかもね。

0 件のコメント: