2008/09/13

何の最中?

ボクはけっこうお菓子の最中が好きなんだよね。
栗は食感が変わるのでない方がよいのだけど、おもち(求肥)は大歓迎なのだ(笑)
アイス最中もけっこう好きで、その場合はさくさくぱりぱりよりは、少し湿っている方が好きだったりするんだよね。
もちろん、ふにゃふにゃはダメだけどね。
で、そんな最中について調べてみたのだ。

最中はもち米の粉を水で練って蒸してから薄くのばして焼いた皮の中にあんこを詰めたものだけど、もともとは薄くのばした後に円形に切りそろえ、砂糖をまぶした干菓子の一種だったんだって。
江戸時代になると間にあんこをはさむバージョンが考案され、そこから今の最中ができてきたそうなのだ。
現在よく見かける形になったのは明治以降ということなので、けっこう新しいお菓子みたい。

名前の由来は、拾遺和歌集にある源順(みなもとのしたごう)さんの「池の面に 照る月なみを 数ふれば 今宵ぞ秋の もなかなりける」という歌だそうで、この歌を知っていたお公家さんたちが、月見で出された円形の干菓子を見て「もなかの月」と名付けたんだそうだよ。
江戸時代に考案されたあんこをはさんだものもこれを引き継いで「もなかの月」と呼ばれていたそうだけど、今の形に近づくにつれて円形ではなくなっていったので、「月」がはずれて単に「もなか」になったようなのだ。

今の最中はもち米の粉を練って蒸したものをローラーを使って数mmの薄さにまで伸ばし、それを型に入れて両面から焼くんだって。
この方の形で四角かったり丸かったりいろいろな形になるし、表面に字や絵なども入れられるのだ。
最近では伸ばさずに練ったものをそのまま焼き型に流し込む製法もあるんだって。
で、この皮を焼いていくと、型からはみ出るまでふくらんで、それで独特のさくさく感が出るのだ。
これはおもちが焼くとふくらむのと同じで、中の水分が水蒸気になって体積が急激に膨張し、それでウェハース上の泡が入った構造になるのだ。
これがさくさく感の正体。
で、最中の場合はこのさくさく感が失われないように、他のお菓子に比べてあんこの水分量を少なくしているんだって。
確かに、どら焼きなんかだととろけるようなあんこを使うけど、最中はもっとねっとりしたものが多いよね。
お菓子屋さんの中には目の前で皮にあんこを入れてくれるところもあるのだ。

西洋でもバニラアイスをコーンやウェハースに載せたりするけど、これを和風にアレンジしたのがアイス最中。
あんこの代わりにアイスをはさんだだけだけど、アイスの場合は冷やしておく限りは水分が氷としてかたまっているので、最中の皮のさくさく感が保てるのだ。
これはなかなかのアイデアだよね♪
でも、ずっとそれを維持できるわけでもなくて、流通経路で外に出したときなんかは少しアイスの表面が溶けて、その水分が皮にしみてやわらかくなってしまうのだ。
買ってから時間がたつとそれがさらにひどくなるよね(>_<)
ま、ボクの場合は少しふにゃふにゃなくらいで、ギリギリでさくっと割れるくらいの感じが好きだけど(笑)

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