2009/05/09

誰がためにマスクする?

新型インフルエンザ対策でますます街中にマスクをした人が増えたねぇ。
花粉症の時期やインフルエンザがはやる時期には相当売れるみたい。
今回もほぼ24時間態勢でマスクを生産しているそうだよ。
一方、海外ではマスクは一般的ではないんだよね。
IC工場や食品加工でつけることはあっても、街中でつけている人はほとんどいないのだ。
どうも、マスクをした人が行き交うというのは日本独特の光景みたい。

でも、ボクはちょっとこれに疑問なんだよね。
花粉症対策は理解できるんだけど、インフルエンザやカゼの予防にマスクをつけるというのがよくわからいのだ。
本来は、咳やくしゃみをしてウイルスの福荒れた唾液を飛散させないようにするのであって、まわりの人に感染を拡大しないのが目的だったはずなのだ。
なので、ちょっとマスクについて調べてみたんだよね。

今、世間でよく使われているマスクはいわゆる不織布というやつで、熱や化学的な方法で繊維をランダムにからませてプレスして固めたものなのだ。
繊維を織ってしまうと縦糸と横糸が交差する折り目に必ず穴ができて、その穴は布が引っ張られると大きくなってしまうのだ。
そうすると、その穴からものが出入りしてしまうというわけ。
不織布の場合も繊維の間にすき間はあるけど、ランダムに繊維がからまっていて広がらないという特徴があるのだ。
ガーゼは布なのでこの点が弱いし、最近はやりの立体マスクを作るには不織布の方が適しているのもあって、そっちが主流になったのだ。
ちなみに、立体マスクは女性がマスクをしても口紅などが落ちない、ということで広まっていったんだって。
口が直接押さえられないので圧迫感が少なく、息苦しくないというのもあるんだよね。

でも、この不織布のマスクでも、ウイルスは通してしまう可能性があるのだ。
中から外へ出るときは唾液と一緒で、水滴の中にウイルスが入っている感じなので防げるんだけど、ウイルスが乾燥した状態で空気中にただよっている場合は、繊維のすき間から入ってきてしまう可能性があるのだ!
SARS(重傷急性呼吸器症候群)が流行したときに使われたN95という規格のマスクだと、ウイルスよりちょっと小さい試験粒子を95%の確率でトラップできるというすぐれもので、これなら感染予防に意味があるのだ。
これは不織布を何枚も重ね合わせたものなんだよ。

ところが一般にされているマスクが必ずしもそんなに優秀なものではないので、多少なりとも防ぐ効果はあってもそれですむようなものではないのだ。
さらに鼻が出ていたり、ほほのところにすき間があって口が見えていたりするとまったく意味がないんだよね(>_<)
つけ方にも気をつけないといけないのだ。
でもでも、感染予防という観点では、手洗い・うがいの方が効果があるんだよ。
手にはけっこうウイルスがついている可能性があって、それが直接口に触れるので危険なのだ。
もちろん、マスクをしていて、そのマスクの外側を手で触ってから口に触れるのもアウト。
まったくマスクをしていた意味がなくなるよ。
とにかく、口に触れるので手に気をつけるのが大事なんだ。

一方で、感染予防の効果でマスクにも注目されている点もあるんだって。
それは保湿効果。
マスクをすることでのどの乾燥が防げるので、それ予防につながるんだって。
この点では、ガーゼのマスクも見直されているんだ。
一時期はやったぬれマスクというやつがそれだよ。

というわけで、感染予防にもマスクをすればいいというものでもないのだ。
意味がないとは言えないにしても、家臣はできないし、つけ方にも気をつける必要があるということだよ。
それに、他に手洗いなど、もっとやるべきことがあるということも忘れてはいけないのだ。

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