2009/10/17

ひしゃげた菜

昨日、スーパーで買い物をしていて、たまたま見かけて「タアサイ」という菜っ葉を買ったのだ。
緑の野菜で葉っぱ系がほしいな、と思って、コマツナやチンゲンサイなどを物色していたところで見つけたんだ。
意外と新しもの好きなので、ついつい購入。
アクも出ないし、煮物、炒め物、おひたしなんでも合うよ、という説明も気に入ったんだよね。
とは言え、素性がわからないと気になるので、少し調べてみたよ。

タアサイは日本では如月菜、瓢児(ひさご)菜、縮み雪菜などとも呼ばれる野菜で、白菜やコマツナと同様に冬野菜の菜っ葉。
アブラナ科アブラナ属で、白菜、コマツナ、チンゲンサイ、野沢菜、・・・といった他の菜っ葉と同様にカブの変種なんだそうだよ。
原産地は不明だけど、長江流域で栽培がはじまり、霜や寒さに強いので中国の華中・華北でよく栽培されているんだとか。
寒さの中、地をはうようにひしゃげて生えるのだそうで、「タア」はそういう意味なんだって。
白菜と同様に霜が降りてから冷え込むと甘みが増すので年を越えてからの方が旬のようだけど、今はその出始めのようだよ。

日本には白菜なんかと一緒に一度戦前に入ってきたようなんだけど、あまり定着せず、戦後は一度栽培も廃れてしまったようなのだ。
それが、1972年に日中の国交が正常化すると再上陸して栽培が再開されるようになったんだって。
そこから徐々に普及して、東京でも見かけるようになったのだ。
実は耐暑性も強いということで周年栽培が可能で、一年中作れて、しかも、株間をそんなにあけなくても栽培できるので、コマツナ同様に作りやすい作物みたい。
プランターなんかでもわりと簡単に栽培できるようだよ。
あたかかいうちは葉っぱが立っていて、それが寒くなると徐々に広がってくるらしいのだ。
花は菜の花(アブラナ)と同じような黄色い花が咲くようだよ。

クセがなく、アクも出ない上に、葉が厚いのにやわらかくて煮くずれしないので、煮物、炒め物、おひたし、スープとなんでも合うと言われているのだ。
火の通りが早いのでさっと料理するのがよいようなのだ。
しかも、コマツナと同様にβ-カロテン(β-カロチンのもと)、ビタミンC、鉄分が豊富で、栄養面でもばっちりのようなのだ。
これは冬にはうれしい野菜だねぇ♪
ただし、鮮度が落ちるのが早いので、浅漬けにしてもあまり長期保存には向かず、早めに使い切ることが重要なようだよ。
ここは白菜とは違うね。

おいしいタアサイは葉に光沢がつやがあるもので、もちろん、葉先がしおれていなくてみずみずしいのが重要。
さらに、霜が降りてから甘みが増したものは葉が紫がかった濃い緑色になるそうなので、そこもチェックなのだ。
高温や乾燥に弱いので、買ったらすぐに調理した方がよいということなので、食べるときに買うのがよいわけだね。
というわけで、今晩ボクも料理に使ってみよう!

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