2014/12/13

燃やさないであたためよう!

東京でも一気に寒くなってきた!
我が家でもいよいよエアコンの暖房モードがフル活動。
床暖房もあって、ものすごくあたたまるんだけど、電気代がかかるんだよねぇ。
ここぞという寒さの時にしか使えないのだ(笑)
そんな中、ちょっとほしいのがオイルヒーター。
やっぱり電気代はかかるけど、持っている人に聞くと、いいらしいんだよね。

人類の伝統的な暖房器具はなんと言っても火が基本。
燃焼の熱であたたまるのだ。
たき火から始まって、暖炉、石炭ストーブ、石油ストーブ、ガスストーブと燃料は変わっても現在まで連綿と続いているのだ。
でも、燃焼系の暖房器具の最大の欠点は換気が必要なこと。
部屋の中の酸素をどんどん消費していくので、換気が不十分だと一酸化炭素中毒になるおそれがあるのだ(>o<)
なので、せっかく部屋があたたまっても、定期的に換気する必要があって、窓を開けて冷たい空気を部屋に入れないとダメなんだよね・・・。

その欠点がないのが非燃焼系の暖房器具。
例えば、電気こたつや電気ストーブなんかは電気を熱エネルギーに変換するものなので、二酸化炭素は発生しないのだ。
ただし、燃焼系のものに比べるとコストが高めなんだよね。
日本の場合はそもそも電気料金が高いし、高温多湿な夏に備えて住宅は密閉性は低めで通気性が高めに設計されているので、あたたまりにくいというのもあるのだ。
転倒したとき、必要以上に加熱したときなどに自動的に電源が落ちるようになったので安全性は向上しているけど、それでも事故の原因としては電気ストーブが一番多いんだって。
本来は1mくらい離れないといけないんだけど、近づきすぎてやけどしたり、火がついたりということみたい。
燃焼させているストーブに比べて油断しやすいってことなのかな?

欧米のセントラルヒーティングで伝統的に使われているのは、温水又は熱い水蒸気をパイプラインで各部屋のラジエーターに通す方式。
ラジエーターからの輻射熱と空気の対流で部屋をあたためるのだ。
石造りで密閉性の高い欧米式住宅では効果的なんだよね。
各部屋の調整はラジエーターのところにある調節弁で温水又は水蒸気が入ってくる量でやるんだけど、そんなに調整がきくわけではないので、ほぼオン・オフのみだよね。
さらに、やっぱり部屋があたたまるのに時間がかかるのもあるのだ。
通常はボイラー室で重油なんかの安めの燃料で熱を発生させ、その熱を温水又は水蒸気として配分するという仕組みだよ。
日本でも古いホテルとか公共施設で見かけることもあるかな。

で、ボクが気になっているオイルヒーターは、電気によって密閉容器内の難燃性の油をあたため、その輻射熱と空気の対流で部屋をあたためるもの。
センタらルヒーティングの方式を部屋別に導入するに当たっての課題は、ラジエーターと一体型の本体でこの泊とにできることと、ボイラー室のような熱発生部もくっついていないといけないことの2つ。
なので、水を使うと蒸気が発生して密閉容器内では扱いにくいので、そこを油に代えるとともに、熱源も燃焼熱ではなく、電熱変換にしてあるのだ。
部屋の中での効果はセントラルヒーティングと同じ、じんわりとゆっくりあたたまってくる感じ。
ラジエーター自体もさほど高温にはならないので、老人や子供にも比較的安全だと言われているのだ。
でも、やっぱり密閉性が高くないと全然あたたまらないんだよね(笑)

調べてみてはじめて知ったんだけど、あたたまりにくい、ランニングコストが高いというほかにもデメリットがあったのだ。
それは、廃棄が大変ということ・・・。
中の油は交換の必要がないんだけど、そのために、油を抜くような構造になっていないのだ!
その油のために粗大ゴミとしての回収を断られるケースもあるそうだよ。
この理由もあって、単に捨てられるのではなく、リサイクルショップに出回ることが多いそうなのだ。
こうなると、やっぱり導入はもっとよく考えないとね、と思ってしまって、いつの間にか冬が終わるんだよね(笑)

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