2015/06/20

すーすー系

職場の新人君が、ときどきオリジナルドリンクを持ってくるのだ。
中身は、レモンスライスとミントを水に入れたもの。
ほのかな酸味とミントの風味でさっぱりするんだって。
近頃の若者はしゃれおつなものを飲むんだねぇ、と関心。

ミントの葉には揮発性油のメントールが多量に含まれていて、そのすーすーする感じが爽快感や清涼感を与えるのだ。
それで食べ物・飲み物に入れられたり、シャンプーや歯磨き粉に使われたりするのだ。
この精油成分の了でミントは大きく2つに分かれるんだって。
すなわち、ペパーミントとスペアミント。
そういえば、アイスやガムのフレーバーでペパーミントだったり、スペアミントだったりするけど、そういうことだったのか!

ペパーミントはメントールが多めで香りも強いのだ。
なので、生のままの葉っぱを飾りに使うというよりも、精油成分を水蒸気蒸留で抽出して、香料として使うことが多いみたい。
例えば、アイスやガム、キャンディーなど。
我が国のハッカ油なんかに使われるニホンハッカもこのペパーミントの一種。
ちなみに、水蒸気蒸留をするときは、釜の中に隙間なくミントの葉っぱを充填して、そこに高圧水蒸気を吹き込むことで抽出する方法。
ミントの「フィルター」をくぐった水蒸気を冷却すると、水の上に少し精油成分が浮いていて、それを集めるのだ。

スペアミントはメントールは少なめだけど、代わりにカルボンという甘い香り成分を持つのだ。
こっちはすーすー感もマイルドで、甘い香りもあるので、生のままの葉っぱを使うこともあるのだ。
こじゃれたお菓子についてくるミントの葉っぱはたいていこっちだよ。
もちろん、精油成分を抽出して使うこともあって、甘い香りのもとのカルボンも精油に含まれるので、そこにペパーミントとはまた違った需要があるのだ。
ガムの中でもすーすー感が弱いのはスペアミント系であることが多いよ。
ボクはあんまりすーすーするのが好きではないので、スペアミントの方がよいのだ。
ただし、葉っぱのまま飾るのはスペアミントの方がよいわけだけど、モヒートのようなカクテルに使うにはそれだとミント感が弱いので、ペパーミントが基本みたい。
もちろん、モヒートにはそれこそ無数にレシピがあるので、あまり清涼感が出すぎないようにスペアミントを使う場合もあるんだけど。

このミント、繁殖力が強いことでも知られているのだ。
ミントは水さえあればすぐに種が発芽し、なおかつ、地下茎で栄養繁殖もするので、一度生えると他の植物を押しのけてはびこってしまうのだ・・・。
下手に家庭菜園で植えると、他のハーブを全て押さえ込んでミントだけになってしまうので、個別に育てないと大変なことになるんだって。
匿名掲示板でも、「いやがらせ」として大事に育てている花壇にミントを混ぜるというのがあるけど、植物テロになるくらいの破壊力なのだ。
しかも、ミントに含まれるメントールには防虫効果もあるので、虫にも強く、仮に虫がついても地上部を切り取ってしまえばまたすぐに地下茎から新しい芽が出てくるんだって。
ハーブとして使い道はあるけど、そこらの雑草よりはるかに生命力旺盛なので注意が必要だよ。

0 件のコメント: