2016/08/13

パリの発酵乳事情

日本にいたときは毎朝ヨーグルトを食べていたので、パリでも朝食に食べようと思ってスーパーを見に行ったのだ。
そうしたら、おどろいたことに、ものすごい数のフレーバーがある!
米国に留学したときもおびただしいフレーバーがあったけど、欧米の人はこういうのが好きなのかな?
でも、ボクがほしいのは、砂糖も入っていない「プレーン」。
フランス語がわからないから、これを探すのに苦労したのだ・・・。

結果的には、「Yaourts Nature」というのを選べばよいようなのだ。
いろんなフレーバーも気になるんだけど、そこはジャムを入れれば味は変えられるしね。
でも、さらにまたこまったのだ。
ただのプレーン・ヨーグルトとおぼしきものと、「Brassé」と書いたもののがあって、こっちが高いんだよね。
で、全く違いがわからないので調べてみたところ、製法に違いがあることがわかったのだ。

フランスで販売されているカップに入ったプレーン・ヨーグルトは、一般的にはカップに入れてから発酵させるんだって。
たしかに、こっちで買ったヨーグルトには上澄みのホエーがあるね。
で、この「Brassé」というのは、タンクなどの大きな容器で発酵させたものをカップにつめたもの。
このため、通常のプレーン・ヨーグルトはがしっと堅めなんだけど、「Brassé」はなめらかでクリーミーなんだとか。
それでちょっと高いわけか。
日本でもそういう製法の違いってあるのかな?

フランスでさらにややこしいのは、ヤギ乳やヒツジ乳で作ったヨーグルトもあること。
ボクはまだ意識して見かけたことはないけど、チーズだと普通にヤギ乳・ヒツジ乳はあるから、そうなんだろうね。
そして、もっとややこしいことに、ヨーグルトと見た目がそっくりなチーズがあるのだ。
その名も「フロマージュ・ブラン」。
あっさりしているチーズで、デザートとしてフルーツのソースをかけて食べられたりするみたい。

フロマージュブランは、温めた乳に乳酸菌を加えて発酵させ、少量のレンネットを入れて固めてから水分を絞ったもの。
通常、チーズに使う乳は、脂肪分が多いものを使うのだけど、フロマージュ・ブランの場合は比較的脂肪分の少ない乳を使うようで、そのためにあっさりとしているんだとか。
っていうか、製法だけ見るとあまりヨーグルトと変わらないような・・・。
発酵させる乳酸菌の種類が違うのかな?
ものとしては、生クリームより質感が軽く、ヨーグルトより酸味がまろやかで、フレッシュチーズよりあっさりなんだって。
これだけ聞くといいとこ取りだ(笑)

このフロマージュ・ブランがヨーグルトのすぐとなりにおいてあるので紛らわしいんだよね。
しかも、ヨーグルトと同じように、様々なフレーバーのものが出ているし。
小型のスーパーでは、むしろヨーグルトよりフロマージュ・ブランの方が多いんじゃないかなぁ。
ひょっとしたら、パリで食べたそれは、ヨーグルトじゃなくて、フロマージュ・ブランかも。

0 件のコメント: