2017/11/18

千葉来た!

新たに「千葉時代(チバニアン)」が生まれそうなのだ!
これは、千葉県市原市で発見された地層で、地球の地磁気が逆転した痕跡が明確に残っていることから、国立極地研究所ほかが申請していたものが通りそう、とううことみたい。
イタリアからは、イオニア海近くの地層をもとに「イオニアン」という名称が申請されているらしいんだけど、日本の方が証拠が決定的なものだそうで、一次審査では有利だったんだって。
こうなると、地質学に「チバ」の名前が残ることになるよ。

地磁気が逆転するなんてすごいことだけど、過去360万年の間に11回起こっているとわかっていて、その最後が約77万年前。
で、その痕跡が千葉で見つかったというのだ。
その地層の中で見つかった鉱石などでそれがわかるんだって。
ちなみに、国際地質学連合に各時代の境界となる代表的な地層として「国際標準模式地」に選ばれると、地質年代の命名権が獲得できるとともに、その地層の場所にそれを示す「黄金の杭」が打たれるらしいよ。
観光資源になるかも。

この時代は、中期更新世と呼ばれる時代で、78万1000年~12万6000年前までの期間。
当時は気候が温暖で、海水面が高かったので、まだ日本列島が大陸と地続きで日本海が大きな湖だったころ。
千葉を含む関東平野にはかなり海が入り込んでいたみたいだよ。
東京23区なんかはほとんど海なんじゃないかな?

中期更新世のはじめの頃は原人(ホモ・エレクトゥス)の時代。
その後ネアンデルタール人が出てきて、中頃から現生人類(ホモ・サピエンス)も現れてくるのだ。
原人やネアンデルタール人は更新世の末期にはいなくなって、現生人類の世界になったみたい。
当時はいろんなヒト属が共存していたんだね。
やりとりとかはあったんだろうか?

動物の世界では、まだ巨大ほ乳類が跋扈している頃。
更新世末期から次の完新世にかけて大型ほ乳類が次々と絶滅して言ってしまうんだけど、これは更新世の後記に寒冷期に入ったためと考えられているよ。
大型のほ乳類は燃費が悪いので、寒い時代を生き残れなかった、ということなのだ。
でも、この時代の中頃には現生人類はすでに出てきているので、ギャートルズのように、マンモスを狩っていたいたかもしれないんだよね。
巨大ナマケモノのメガテリウムも狩りの対象だったようなのだ。

すでに恐竜はいない時代だけど、現生人類が現れる一方でまだ他のヒト属がいたり、大型ほ乳類が消えていったりと大きな変革の時だったんだね。
そんな時代の名前が「千葉時代」になるかもというのはなんかうれしいのだ。
それと、こういう機会があると調べて勉強になるから、いいよね。
教科書とかでも取り上げるのかな?

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