2018/04/14

フランスの花粉事情

多くの人は、フランスに来ると花粉症がなくて楽、というのだ。
ボク自身は花粉症ではないのでよくわからないけど(笑)
でも、調べてみると、フランスに花粉症がないわけではないんだね。
日本と花粉の種類が異なっているし、飛散している量も違うので症状が軽減されている、ということみたい。
それでも、実は職場にフランスで花粉症に悩んでいる人がいるんだよね・・・。

パリは大気汚染がひどくて、それこそ、なんか空気に色がついているような、透明度の低い空なんだよね。
実際に大気汚染は深刻化していて、排ガス規制なども厳しくなってきているのだ。
日本ではPM2.5が話題だけど、フランスではPM10というものが増えているのが問題なんだって。
日本では浮遊粒子状物質などとよばれるもので、粒子径が概ね10ミクロン以下のもの。
ちなみに、PM2.5はそのまま粒子径が概ね2.5ミクロン以下のものだよ。

PM2.5の方がさらに小さいの肺の奥の奥まで入り込むんだけど、PM10でも肺や気管支に沈着し、呼吸器に影響を及ぼすことが知られているのだ。
ぜんそくの原因にもなるし、慢性的に肺や気管支に炎症が発生するので、花粉症のようなアレルギー疾患のリスクも高まるんだよね。
で、フランスでも、大気汚染の深刻化に伴い、花粉症が増えてきているんだって!
4人に一人は症状を抱えていると言われているそうだよ。
ただし、日本での、涙や鼻水が止まらない、くしゃみをし続ける、というようなひどいものではなくて、鼻が詰まる、くしゃみをする、目がうるうるするといった軽い症状も含めてのようだけど。

フランスでは、イトスギ(セイヨウヒノキ)、ハシバミ、ハンノキ、ミモザ、マロニエ、プラタナスなんかの花粉が飛散するみたい。
街路樹としてよく植えられていることも多いので、都市部でも花粉は舞っているということなのだ。
それでも、日本のニュース映像にあるような、風が黄色く見えるほど花粉が飛んでいるわけではないので、症状は出たとしても軽めなんだそうだよ。
これからひどくなる可能性はあるけど、日本のようにどこにでもスギを植えまくった、というような事情はないから、そこまでには至らないかな?
大気汚染の影響の方が大きいだろうね。

フランス、というか、欧米では日本と違ってマスクをする習慣がないのだ。
日本だと軽いものでもカゼをひくと他の人にうつさないようにマスクをするけど、こっちでは平気で人前でくしゃみや咳をするんだ。
っていうか、これじゃ飛沫感染が広がる・・・。
でも、こっちでマスクをしていると、よほど深刻な伝染病にかかっている、と受け取られるらしいので、注意が必要。
いきなりパンデミックの要注意人物に見られてしまうのだ!

フランスでは症状がそこまでひどくないこともあり、日本のように抗アレルギー剤で抑えるというのはまれみたい。
対症療法が多くて、カモミールティーなどのハーブティーを飲む、ハーブ系のアロマを焚く、こまめに掃除する、蜂蜜・プロポリスを摂取する、などなど。
軽めの症状の緩和対策は日本とさして変わらないのが面白いね。
多少症状がひどくなると薬局に行くようだけど、そこでも出てくるのは炎症やかゆみを抑える薬だって。

日本だと春の心地よい季節に外出できないというひどい状況だけど、こっちでは症状もそんなに出ないので、普通にアウトドアを楽しんでいるみたい。
フランス人は陽気がよいとすぐに外に出て食事したり、昼寝したりするからね。
これから花粉症がひどくなっていったら、こういうライフスタイルも変更せざるを得ないのかな?
くしゃみしながらもやってそうな気はするけど(笑)

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