2018/06/16

街路樹に新鮮な空気を

東京にいたときから気になっていたんだけど、街路樹の根元に竹筒みたいのが刺さっているんだよね。
で、ずっと何かなぁ、と疑問に思っていたのだ。
パリに来てみると、街路樹の根元にホースが刺さってる・・・。
東京と同じようなもののように見えるのだ。
いよいよ気になって、ネットで検索しまくってしまったよ。

結論から言うと、空気を送り込むための通気の筒なんだって。
街路樹の場合、舗装された道路に穴を開け、そこに土を入れて植えられていることが多いのだ。
その土の入っている部分を植枡というらしいんだけど、これは気の高さに比べるとそんなに体積がないので、放っておくと土壌の質が悪くなるんだって。
pHなんかの問題もあるし、水はけの問題もあるみたい。
街路樹の根元が踏まれやすい場合には、徐々に土が硬くなってしまう、なんてことも。

で、通気の確保もその一つ。
土の中ではわりと空気は移動していて、好気性の土壌細菌や木の根による呼吸で酸素が消費され、 二酸化炭素が増えるんだって。
濃度が高くなった二酸化炭素は拡散によって広がり、代わりに外から酸素含有量の大きな空気が入ってくるのだ。
これで土壌中に空気が循環するわけ。

ところが、土が硬くなって本来あるはずの隙間が埋まってしまったり、水はけが悪くて空気が通るべき隙間に常に水があったりとかすると、通気が悪くなるのだ。
その結果、嫌気性の土壌細菌が増えて土壌の性質が変わったり、根が十分に呼吸できなくなったりして、根腐れを起こしたりするらしいのだ。
それを防ぐために、通気を確保する必要があるらしいよ。

対処法としてわかりやすいのは、根元の土を耕すこと。
土を耕すというのはもともと硬くなった土を掘り返して再び柔らかくすると言うことだからね。
でも、街路樹が生えたままはできないので、植え替えの時しかできないのだ。
なので、植える前から水はけをよくする小石を敷き詰めた上に土をのせて排水性をよくしたり、土の中に他校生のパーライトというのを入れて土が踏まれても通気性が損なわれないようにしたりするのだ。
でも、これって最初から計画しないとできないので、今ある街路樹を救うことができないんだよね。

ところが、街路樹の根元に筒をある程度の深さまで刺して、その筒の中に通気性・排水性のよい材料を詰めておくと、そこを通して水と空気の交換ができるので、かなり土壌の質が改善されるらしいのだ!
まさにそれが行われているのをボクは見ていたわけ。
調べてみるとそんなものか、と思うけど、ここにたどり着くまでけっこう大変だったよ・・・。
ま、当たっていないかもしれないけど(笑)

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