2018/06/23

学生のみかた

パリ在住の日本人なら誰でも知っている情報誌のOvni。
そのOvniに、パリの学食に関する記事が載っていたのだ。
学生だけじゃなく、誰でも利用できるんだそう。
ちょっと試してみたくなるよね。

ボクも学生時代はけっこう学食を利用した方なのだ。
外で食べた方がおいしいのだけど、学食は安いし、早いから。
ちょうどファストフードの低価格化が進行していたけど、それでも、野菜もとれるような定食については学食の方が安かったのだ。
量は多いけどおいしくない、と言われる学食も多いけど、最近では、有名なレストランとコラボしたり、朝食を100円で提供したりと、いろんなことをしているみたいだね。

で、パリの学食だけど、やっぱり量が多くて安い、でも、そんなにおいしくない、というものみたい(笑)
Ovniの記事によれば、スタンダードな定食は前菜+主菜+デザートのセットで3.25ユーロ!
500円くらい。
日本だと500円ランチは割とあるけど、パリではカフェでごはんを食べると15ユーロは超えるので、これは破格なのだ。
マックの一番リーズナブルなセットで5ユーロ弱、庶民の味方ケバブサンドで6ユーロくらいだから、ファストフードよりも安いのだ。
学生以外の人が食べるときは7.5ユーロだって。
それでも1,000円くらいか。

パリの学食は、大学のキャンパス内にあるわけではなく、大学のキャンパスの近くの街中にあるんだって。
これも不思議な感じ。
定食に更にプラスして追加メニューも食べることができて、それも軒並み安いので、学生さんはお昼に学食でしこたま食べて、夜はサンドイッチなどで軽く済ます、みたいな伝統があるみたい。
学食は昼のみの営業のようなのだ。

米国に留学していた時代に米国の大学の学食も利用したことがあるんだけど、そっちは完全なカフェテリア形式。
いろんな料理が並んでいて、取った分だけお金を払うシステムだよ。
一方、パリの学食は、セルフサービスなんだけど、各ブースに行って前菜、主菜、デザートのそれぞれを選んでトレーにとって、必要なら他のもの(飲み物、果物、サラダ等々)を追加で取る、というもの。
これは日本の学食や社食に近い気がするけど、前菜、主菜、デザートのそれぞれが選べて組み合わせられるというのが特徴だね。
この3つのセットで食べるというのは小学校の給食の時から変わらないらしいから、フランス人の食生活と切っても切り離せないものとなっているみたい。

でも、フランスには社食はあまりないみたい。
代わりに、チケ・レスト(英語風に言うとレストラン/チケット)というのが支給されることがあって、これは会社が昼食代の一部を負担してくれるシステムなのだ。
割安で買ったチケットで、カフェやレストランで食事ができるんだよ。
使える店は限られるんだけどね。
さすがに日本の会社だとここまでの制度はないかな?

とにかく外食の価格が高いパリ。
このままで学生さんなんかは暮らしづらいだろう、と思っていたんだけど、それなりの救済措置はあるんだね。
学生じゃなくても使えるみたいだから、機会があったらトライしてみるかな。

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