2018/07/21

カをさけろ

最近蚊の話題をよく見るのだ。
一番人間を殺している生物は「蚊」だとか(二番目は人間・・・)、足の裏を拭くと蚊にさされにくくなるとか、蚊は35度以上では活動しなくなるとか。
日本の蚊の場合は、さされてもかゆくなるだけなんだけど、とはいえ、やっぱりみんな不快なんだよね。
なので、関心が高いのだ。
そこで、そんな蚊にまつわる情報を少し調べてみたよ。

まず気になるのは、蚊の活動の限界。
日本では猛暑が続いているけど、そのせいか、蚊をはじめとする昆虫を見かけなくなっている、というのだ。
で、実際蚊にもさされない!
そんな中で出てきたのが、蚊は35度以上になると活動しなくなる、という話。
どうも、そのもとは、ネッタイシマカという日本で翌みっれるヒトスジシマカの近縁種を使った実験。
いろいろな温度・湿度条件で蚊の活動を観察したところ、蚊が飛んだのは気温が10度~35度のときだった、という論文らしいよ。
すなわち、蚊もあまりにも熱いと活動が抑制されるというわけなのだ。

蚊が活動できる温度範囲はいろんな説があって一概に言えないらしいけど、基本的に、蚊の生態として、常に飛び回っているわけではなく、草陰などに隠れていて、標的となる動物が来たときにさっとさしに行くんだって。
なので、もとから活発に行動しているわけでもないそうなんだけど、あまりにも暑いと、近くに動物が来てもさしに行かなくなるのだ。
蚊が快適に(?)行動できるのは26度~32度と考えられていて、その気温になるあたりが危ないらしいよ。
確かに、自分の記憶と照らしてみても、真っ昼間の炎天下でさされたことってあまりなくて、少し涼しい日陰や、朝夕のちょっと涼しい時間にさされていたような気がする・・・。
それは蚊の行動と合致していたんだね。

次に気になるのは、誰がさされやすいか。
巷間よく言われているのは、血液型がO型の人。
確かに、実験してみるとO型の人がさされやすい、なんて結果も出るようなんだけど、なぜなのかはよくわかっていないみたい・・・。
むしろ、科学的にわかっているのは、蚊がどうやって世界を認識しているか、から来る考察だよ。

蚊が動物の存在を認識するのに3つのセンサーを使っているのだ。
一つは温度センサー。
どうも赤外線を見ているらしく、代謝が活発で体温が高い人、運動直後の人なんかがさされやすいのはこのため。
次に二酸化炭素センサー。
ごく微量の二酸化炭素濃度の差を検出できるようで、呼気中に含まれる二酸化炭素の存在をキャッチするんだって。
息を止めていると認識されない?
最後ににおいのセンサー。
これは汗に含まれる乳酸や脂肪酸なんかを認識していると考えられているのだ。
足の裏を拭くとさされにくくなる、というのはまさにこれで、足裏は汗腺が集中していてにおいのもとなので、そこをきれいにしてにおいを少なくすれば蚊に認識されにくくなる、ということなのだ。
特に、蚊は普段は草陰なんかに隠れているので、比較的低いところにあるにおいのもとは重要なんだ。
総合して考えると、太っている人、汗っかきの人がさされやすい、というのはもっともなのだ。

ちなみに、気温が高くなればもともと日本に生息している蚊は活動しづらくなるんだけど、今度はマラリアなどのやばい病気を媒介するハマダラカなんかのもっと暑い地方に住んでいる蚊が繁殖するようになるのだ。
幸い日本国内にはほとんどマラリア感染者がいないので、ハマダラカが来てもすぐに汗腺が広まるわけではないんだけど、怖いのは怖いよね。
なので、まずは自衛手段としてさされないように気をつけるのが重要。
炎天下の日向を歩くのは確かに効果的なんだろうだけど、むしろ、汗はきちんと拭いて体臭に気をつける、みたいな清潔感を保つ、という方がやりやすそうだね。
あと、蚊の近くでは息を殺す(笑)

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