2019/05/18

粒入り紅茶

なんでも、パリにもタピオカ・ミルクティーの店ができて繁盛しているらしいのだ。
やっぱり台湾系のお店のようだよ。
テレビでも見たんだけど、繁体字の感じでもメニューが書いてあったのだ。
パリの中華はベトナム系の人たちが経営しているものが一番多く、次いで、中国本土から戦前に安価な労働力として移民してきた人たちのもの。
中国人がやっているお店は四川料理とか山東料理とか地域色がしっかり出ているのが特徴。
でも、ニセ寿司店を経営している場合のが多いけどね(笑)
で、台湾系は正直あんまり見ないのだけど、進出してきているのかな?

純粋にタピオカという食材だけで言えば、中華とかベトナム料理のお店には「タピオカ・ココナッツミルク」が「Perles de Coco」という名前であるのだ。
小粒の透明タピオカが甘くしたココナッツミルクに入っているやつだよ。
日本でもよく見るよね。
なので、おそらく存在は知られていたんだよね。

タピオカは、ブラジル原産のキャッサバの根茎からとられるデンプンのこと。
キャッサバ自体には皮などにシアン化合物が含まれていて有毒なので、むかしからデンプンだけをとりだして食べていたようなのだ。
コンニャクみたいなものかな?
で、その製造法のことを現地語で「トピオカ」と言うらしく、そこから名前がついたみたい。
デンプンを抽出した後に回転させながら乾燥させると粒状のタピオカ(タピオカパール)になるんだって。
おそらく回転速度とか乾燥時間で粒の大きさが変わるんだろうね。

タピオカの特徴は、グルテン・フリーで、タンパク質もほとんど含んでいないこと。
非常にもちもちした食感が出せるので、グルテン・フリーの麺類に練り込まれたりもするみたい。
ポン・デ・リングのようなもちもち系ドーナツの生地にも入っているよ。
一時期はやった白たい焼きの生地にも。
タピオカ入りのもちもちワッフルなんてのもあるよね。

デザートやミルクティーに入れる場合は、乾燥している粒状タピオカを水につけた後で煮てもどすよ。
温かい状態では表面がねばねばしているんだけど、これを水で「しめる」とぷりっとした食感の粒になるのだ。
粒の大きさで戻す時間は変わるらしいけど、ミルクティーに入れるような大きな粒はかなり時間がかかるみたい。
ゆでるときのお湯が少ないと粒同士がくっついてしまうんだけど、逆にこれを利用して、型に入れてつぶつぶの食感があるゼリー状に加工されることもあるのだ。
それがタピオカ・プディング。

タピオカ・ミルクティーと言えば、タピオカの粒をそのまま吸える太いストローが特徴だけど、EU地域ではプラスチック・ストローを廃絶する方向だから、今後どうするんだろう?
さすがにあの太さの紙ストローというわけにもいかないと思うけど。
意外とストローのせいで欧州では消えてしまうかもしれないね・・・。
どうなることやら。

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