2019/10/12

Rowing a Boat

気温も少し下がってきて、過ごしやすいよう気になってきたのだ。
こうなると、とたんに眠気が襲ってくるよね・・・・。
暑すぎず、寒すぎずだと、心地いいからね。
居眠りは油断大敵。
お仕事中もそうだけど、電車に乗っているときなんかは乗り過ごしのリスクがあるのだ。

もともと「居眠り」の「居」=「居(ゐ)る」は、古語においては「存在する(exist)」よりも「座っている(sit)」の方が第一義なんだよね。
「居酒屋」は立ち飲み屋に対して座って飲むから、立居振舞は立ったり座ったりする動作を言うのだ。
つまり、座った状態で横にならずに寝ているのが「居眠り」なのだ。
これはどうも西洋世界では信じられないことのようで、しばしば日本の「ワーカホリック」体質のシンボルのようにとらえられるとか。
っていうか、欧米の学校では生徒が居眠りすることはないのかなぁ?

この状態では「うつらうつら」して、体が前後に揺れることが多いんだよね。
このため、居眠りをすることをその動きから「舟をこぐ」なんて言い方もするのだ。
少しおしゃれだよね。
学生時代はオリンピック強化選手並みに「舟をこいで」いる人がいたっけ(笑)
これがまた気持ちいいんだよなぁ。

「居眠り」自体はたいていは悪いこととして認識されるわけで、寝てません、なんて言い訳もするのだけど、最近の研究では、日中の短時間の睡眠はむしろ頭のリフレッシュによいとも言われているんだよね。
よく徹夜で勉強したりして試験に臨むけど、実はこれはよくないんだって。
まったく寝ずに試験に臨むと集中力も途切れがちになるし、実は、勉強したことも頭に入っていないのだ。
一方で、1時間でも寝ると、頭がすっきりして、記憶も定着することが知られているのだ。
寝ている間に見ている夢は記憶の整理のためじゃないか、なんて言われているけど、どうも寝ている間に記憶の整理や定着が起こっているようなんだよね。

昼寝の場合もそうで、ワーキングメモリの効率が高まるというのだ。
ワーキングメモリはいわゆる短期的な記憶で、容量には限界があるんだよね。
長時間作業し続けたり、疲れたりすると、このワーキングメモリの容量がさらに減ってきて、複雑な並列作業がしにくくなってくるのだ。
ここでいったん短時間睡眠を挟むとそれが改善されるというわけ。
フリーズしたパソコンを再起動するのに似ているかも。
一度睡眠を挟んでクリアにした方がよいということなのだ。

なので、最近は昼寝を推奨する職場も多いというよね。
でも、その場合は自席でそのまま寝るのではなく、たいていは睡眠スペースがあるのだ。
座ったまま無理に寝ると体を痛めることもあるし、けっきょく寝づらくて睡眠の質も高くないから、寝るならネルでちゃんと寝た方がよいというわけ。
そう割り切って、たまに眠くてたまらないときは昼寝するか(_o_)zzZ

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