2019/10/05

そのまままるごとどうぞ

おエラいさんのもらいもののおすそわけで、超高級シャインマスカットをいただいたのだ。
粒がものすごく大きくて立派!
そして、甘くておいしい♪
これは本格的にうれしかった。
スーパーで売っているのとは違うぜ。

かつて、マスカットと言えば、高級なのはマスカット・オブ・アレクサンドリア、庶民でも食べられるのがネオマスカットだった記憶があるんだよね。
シャインマスカットは最近のものだよね、と思っていたら、確かにそうで、品種登録されたのは2006年。
登録番号は、ぶどう農林21号だそうだよ(笑)
この名前だと高級感がないなぁ。
ま、農林水産省の果樹試験場で育種されたものはこういう連番になるんだろうけど。

やっぱり高級マスカットと言えば、マスカット・オブ・アレクサンドリアで、食味・食感が優れているんだけど、雨の多い日本では実が割れたり、病気になったりと、あまり栽培に適していないようなのだ。
そのため、日本では完全温室栽培みたい。
そこで、病害に強く、日本の気候にも耐えるブドウを、と思うと、あまりおいしくない、香りがよくないブドウになるんだとか。
そこで、この二つを掛け合わせ、いいとこ取りできないか、という試行錯誤の末にできたのがシャインマスカットなのだ。

シャインマスカットは、マスカット・オブ・アレキサンドリアほどは栽培が難しくないので、ちょっとだけリーズナブル。
それでいて高級なマスカットの味を味わえるので、コスパが高いって言われているんだって。
実際、最高級のマスカット・オブ・アレクサンドリアだと万円だけど、シャインマスカットだと1万円しないことが多いから、なんとか庶民の手にも届く高級品なのかも。
一回おいしいのを食べてしまうと、自分への御褒美とかでまた食べたくなるよ。

マスカット(muscat)の「musc」の部分は「麝香(ジャコウ=ムスク=musk)」のことで、甘いよい香りがするのでその名があるのだ。
で、掛け合わせると、このマスカット特有のよい香りが失われることが多いのだそうだけど、食味もよく、香りもよい、というのがついに発見されたんだよね。
しかも、粒も巨峰並に大きく、さらに、時部鈴という薬品で処理することで種なしに作れるのもポイント。
もともと皮が固くないこと、皮ぎしにも酸味が少ないことから、種がなければそのまま丸ごと食べられるんだよね。
これが現在高級品として流通しているシャインマスカットなのだ。
日本人のおいしいブドウを求める執念が実現したものだよ。

ちなみに、ボクはマスカットというのは白ブドウの品種のことだと思っていたんだけど、増すかとには緑色だけでなく、黒いものもあるそうなのだ。
全くその意識はなかったけど、赤い粒の「甲斐路」もマスカットなんだって。
ようは、欧州の部度品種でよい方向を持つものがマスカットみたい。
古くから地中海地方で栽培品種として確立されていたそうなのだ。
生食用にかなり広まっていたみたいだよ。

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