2020/12/12

冬に到来

来週は、寒波が来るらしいのだ。
東京でも最高気温が10度くらいで、かなり冷え込むとか・・・。
さすがに12月も中盤に入るし、冬本番か。
ただでさえ寒くなってきているのに、さらに冷えるんだよねぇ。

この寒波の正体は、極圏にある非常に冷たい空気の塊(北極気団)が膨らんで中緯度地域まで下がってくる現象。
この北極回りの冷たい気団はもともと膨らんだり、縮んだりしていて、それが寒気の南下、北上という現象になっているのだ。
もともと地球上の空気は均一に混ざることはなく、いくつかの大きな空気の塊に分かれていて、それぞれの塊の中で対流が起こっているんだよね。
で、空気の塊(=気団)の境界のところに、湿度の違いや気圧の違いで様々な気象現象が発生するのだ、。
有名なものでは、寒気団と暖気団の間に発生する前線。
多くの場合、暖気団は赤道付近で暖められた空気なので湿っていて、それが北から来る乾いた寒気団と出会うのだけど、空気は温度が高いほど密度が低い=気圧が低くなるので、寒気団から暖気団の方に風が吹くんだよね。
そうすると、湿った暖気団が寒気団からの風に冷やされて、雨が降るのだ。
露なんて現象はこれが季節的に大きな規模で日本上空で起こっているわけ。

で、この寒波の場合は、北極回りの非常に冷たい気団が、中緯度地域の冷たい気団とセ氏いているところで起きるんだよね。
北極気団の周りには寒帯ジェット気流というのが流れていて、そこが中緯度地域の気団との境界になっているんだけど、双方の気団の気圧差が小さくなると、このジェット気流が弱まって、北極気団が広がりやすくなるのだ。
この気圧差は、数週間~数十年レベルの様々な周期で変動することが知られていて、その周期がいろんな気象現象を起こすことになるんだ。
冬に寒波が到来するのも、冬のこの時期に気圧差が想定的に小さくなって、北極木だが膨らんで中緯度地域まで降りてくる(=なんかしてくる)から。
で、毎年のパターンもあるのだけど、もっと長期的なパターンもあって、特に気圧差が小さくなるようなときは、大きな損害をもたらす大寒波になるのだ・・・。

現象としては冷たい空気が来るだけなんだけど、それで気温が下がると、大雪や地面の凍結につながったり、時に強風が吹くこともあるのだ。
大きなブリザードになったりもするよ。
普段から雪の多い地域はさらに積雪が増えてそれはそれで大変なんだけど、寒波が到来すると、普段あまり雪gは降らない地域で積雪するから大変なのだ、。
東京なんかはちょっと積雪下だけで交通が麻痺するよね(>_<)
九州などの普段雪が全く降らない地域はたまに降ると売れr恣意かもしれないけど、東京や大阪など、毎年それなりに降るけど数cmレベルの積雪しかないようなところで、10cmを超えるような積雪があって、さらにその後路面凍結とかが起こると大変なことになるのだ。
このあたりは、大きな気団の動きなどの地球規模の気象観測であらかた予想はできるんだよね。
どれくらいの規模の風谷行き化まで詳細はわからないけど、寒波の到来はわかるので、備えましょう、というアラートは発することができるわけ。

ボクが気になっているのは、最近はあまり「平年並み」の気候が少なくなってきている、ということ。
これが地球温暖化の影響かどうかはよくわからないけど、確かに極域での平均気温は上がっているので、北極気団の形成にはなんらかの変化が起きているはずなのだ。
そうすると、その北極気団のなんかによる寒波の到来も何か変わってしかるべし。
それがひどくなる方向なのか、緩くなる方向なのかわからないけど。
気象で言う「平年値」は、過去30年間の平均なので、将来はその「平年並み」というもの自体が代わっていくことになるんだよね。
遠い未来の世代には当時は損寒波なんて現象があったのか、ということになっているのかも。

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