2021/02/20

コロチュウ

いよいよ医療関係者への新型コロナワクチンの接種が始まったのだ!
特殊な注射器を使えない場合は摂取可能な人数が減るなどの問題も出てきているから一般向けの接種開始は見通せないけど、大きな一歩ではあるのだ。
すでに海外ではけっこう使われているから、効果や副反応はそっちを参照できるし、多少遅れているくらいの方が実は有利だと思うけどね。
早く早く、という勢力と、怖いから摂取したくないという勢力がなぜかネットで争っているけど、本当に効果があるなら、この異常な状況を収束するために有効に使いたいよね。

さて、そんな新型コロナワクチンだけど、摂取方法にも注目が集まっているのだ。
テレビなんかの映像を見ていてもわかるんだけど、普通に想像するものと違うんだよね。
インフルエンザの予防接種の場合は腕に対して角度をつけて斜めに針をさすけど、コロナの場合はかなり垂直に近い形でぶすりと刺しているんだよね。
なんだか痛そう・・・。
実際はそんなにいたくないと言うけど。
これは、今回のワクチンは筋肉注射で接種されるからなのだ。

海外では、多くの不活化ワクチン(病原体を弱毒化した「生ワクチン」に対し、抗体反応を惹起するために病原性を持たないように加工されたもの)の接種は筋肉注射で行われるんだよね。
これは筋肉組織のまわりの方が毛細血管も多く、有効成分が血液中に吸収されるのが早いので、免疫効果が高いと言われているため。
日本では、過去に小児への各種ワクチンの筋肉注射によって「大腿四頭筋拘縮症」という筋肉組織がダメージを上家手壊死してしまう副反応が多く報告されたため、皮下注射が主流になっているのだ。
これが斜めに刺すやつで、筋肉組織の手前の皮下組織に注入する方法。
じわじわと有効成分が吸収されていくので、筋肉注射よりさらに遅効性になるのだ。
インスリンなんかは徐々に効かせる必要があるので、わざと皮下注射にするんだよね。
手術時の昇圧剤とか鎮痛剤とかすぐに効かせる必要があるものは、直接血流に入れる静脈注射になるよ。
今回はワクチン接種だけど、とにかく効かさないといけないから筋肉注射にしているのかも。
海外の接種事例もみんな筋肉注射だしね。


さらに手前で止める注射もあって、それは皮内注射。
表皮と真皮の間に入れるのだ。
ちょうど入れ墨の色素を入れるところ。
ツベルクリンやアレルギーテストのなんかの場合に使うよ。
治療と言うよりは検査目的で使うことが多くて、真皮の手前なので皮膚の色が変わった(赤変など)のがよくわかるから。
さらに、結核の生ワクチンであるBCGのハンコ注射は経皮接種という方法で、皮内注射よりも手前。
皮膚表面に細かい傷をつけ、そこから吸収させるという方法だよ。
ただし、この場合はどうしても傷跡が残るんだよね・・・。

で、ワクチン接種にはいろいろと方法があるわけだけど、ひそかに注目を集めているのは、痛いのかどうか。
効果の有無や副反応の方がはるかに重要なんだけど、実際に接種するとなると、ここが気になるよね(笑)
むかしは日本脳炎のワクチンも筋肉注射で行われていて、特に痛い予防接種と言われていたのだ。
確かに奥深くまで刺すので痛い可能性はあるのだけど、どうも垂直に近い確度で刺すことで恐怖心が増しているという心理的効果もあるみたい。
慣れているはずのインフルエンザの予防接種とも注射の仕方が違うので、どうしても構えちゃうよね。
そこまで痛くないという話は出てきているけど、どうなんだろう?
きっと夏前には一般向けの接種も始まるから、そこでわかるんだろうけど。

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