2022/01/08

雪だるま作ろう♪

 東京でもひさびさに大雪になったのだ。
都心部でも積雪10cmだって。
これくらい積もると、雪だるまも作れるね。
小学生なら大喜びだけど、オトナになってしまうと交通麻痺のこととかを考えてしまってちょっといやな気にもなるのだ。
とはいえ、雪が舞っていると楽しい気分にはなるけどね。

で、気になっていたのが、報道でよく言われる「積雪○cm」というのをどうやって測っているのか、ということ。
テレビのニュースだと、物差しを普通に雪に突っ込んでいるよね。
それが基本なんだろうけど、気象台の人がいろんなところに出向いて雪に物差しを突っ込んでいるわけでもないだろうし。
というわけで、ちょっと調べてみたのだ。

そしてわかったのは、驚くべきことに、今でも「雪尺」と呼ばれる物差しで測定する方法も認められてはいるものの、基本はすべて自動測定になっているということ。
積雪計という装置があって、ポールの先端に超音波またはレーザーを用いた測距計がついていて、ポールの先端と地表面の距離を計測することで、雪がある状態とない状態の高さの違いを検出しているんだって。
雪が積もると地表面がそれだけ高くなって、超音波なりレーザーがいつもよりは早く反射して帰ってくるのだ。
そのときの時間差と既知である音速や光速をの値を使えば、距離の差が出てくるというわけ。
実際には直下の距離を測ることはできないので、斜め方向の距離差になるから、さらに三平方の定理で垂直方向の距離に直す必要があるけどね。

でもでも、実は「積雪」には定義があって、地表面の半分以上が覆われた状態を指しているのだ。
つまり、ほぼほぼ雪が積もっていなくてもうっすらと地表面が雪で覆われていれば「積雪0cm」になるんだって。
逆に、けっこう積もっている部分があっても、地表面の半分未満しか雪で覆われていない場合は「積雪なし」になるのだ。
ちなみに、登記に雪が降った場合だけ「積雪」と呼んでいて、夏などの夕立でヒョウやあられが降って積もったとしても、それは「積雪」とは呼ばないそうだよ。

で、そんなルールがあるので、単純に地表面との距離がどれだけ変わったかだけを自動で計測するだけではどうしても「測定誤り」が発生してしまうんだよね。
ほかにも、あまたま超音波やレーザーが当たる先に枯れ葉などの障害物があると誤差が出るようだよ。
超音波だと±3cmくらい、レーザーだと±1cmくらいの誤差が出るのが普通のようなのだ。
東京のようなほとんど積もらない場所だとこれはつらいよね。
なので、人が常駐している観測所などの場合は、人力で確かめて誤差を補正するそうだよ。
都心部の積雪の場合は大手町の気象庁で測定しているんだろうけど、それなら完全に補正できるよね。

一方で、山間部などの人が普段はいない観測点の場合、これはもうあきらめるしかないのだ・・・。
特に雪が降っているような状態でわざわざ確認しに行くわけにもいかないしね。
そして、そういうところは雪深いので、それくらいの誤差はあんまり問題にならないのだ(笑)
でも、たまたま超音波やレーザーが当たる部分をウサギなどの動物が踏んづけてへこましたらけっこうな誤差が出そうだよね。
確率的には非常に低いだろうけど。

0 件のコメント: