2022/02/12

バチッと決めて還付金チャンス

確定申告の時期になったのだ。
基本的に勤め人は源泉徴収と年末調整だけど、最近は確定申告する人も増えているんだよね。
ボクもその一人。
今回は、その仕組みを調べたのだ。

まず、税を取る側からすると、すべての国民一人一人の収入と支出を見て所得税を徴収する、というのは大変なのだ。
なので、勤め人で給与を受け取っているような人に対しては、給与支払者が給与からあらかじめ納税相当額を「天引き」して支給し、それをまとめて税として納める、という仕組みがとられているんだ。
これが源泉徴収の基本的考え方。
ただし、所得税はその年の所得に応じて課税されるので、実際には年末になるまで確定しないんだよね・・・。
そこで、前年の所得を参照に「だいたいこのくらいだろう」という額であらかじめ納めておいて、年末に給与所得の総額が確定した段階で前年の所得との差分を考慮して帳尻を合わせるのだ。
これが年末調整。
ちょうど年間所得額が確定するので年末にやるわけ。
(なぜか課税対象所得は年度ではなく、暦年で計算するんだよね。)

所得税は、給与所得にそのまま税率をかけるというシンプルなものではなくて、所得の多寡に応じて税率が変動するし、さらに、さまざまな控除があって、課税対象所得は実際の所得より小さくなるのだ。
例えば、扶養家族が多いと控除が増えるし、生命保険等に入っている場合、その支払額に応じて控除があるのだ。
それに誰にでも適用される基礎控除が加わって、課税所得が計算され、それに対して税率をかけて納付すべき所得税が決まるよ。
で、勤め人の場合は、自分でこれを計算する必要がなくて、雇い主側が給与支払い事務の一環として処理してくれるのだ。
自分で納税しているという意識は薄くなるという問題点は指摘されているけど、納める方にしても面倒な手続はないし、徴収する方も取りはぐれがないのだ。

でもでも、勤め人といえど、給与所得以外の所得がある人がいるんだよね。
例えば、ダブルワークで2カ所から給与をもらっている人。
或いは、贈与やら不動産売買、退職金の受け取りやらで一定額以上の給与所得以外の所得を得た人。
こういう人の総所得は給与支払者の方では完全に補足できないので、各個人が確定申告をする必要があるのだ。
これは、自分の総所得額を確定し、税務署に申告することだよ。
もちろん、個人事業主や農林水産業などの場合は、もともと給与の支払いを受けていないので、自分で総収入と総支出を帳簿にまとめて課税対象額を確定し、申告する必要があるのだ。
なかなか個人ではやりきれないところもあるので、そこは税理士さんに依頼したりするわけ。
ちなみに、最近では「闇副業」をしていて、その副業の収入をまるっと確定申告していなくて、後で税務署に見つかって多大な追徴課税を払う目に遭っている人も多いようなのだ。
むかしは昼間企業で働いていた女性が夜にスナックや風俗店で働いていて、その夜の分の収入を未申告、というのが多かったのだけど、最近では、いわゆる「転売ヤー」としての収入やすき間時間の副業としてのUber収入なんかの未申告があるようで、国税庁はその取り立てに力を入れていると言われているよ。
つい最近では、「パパ活」斡旋事業者が税務署に登録していた女性の名簿を提出した、なんてのもあって、おそらくその「パパ活」収入も未申告なので、サラ金、ヤミ金よりひどい利子のついた追徴課税を払わされることになりそうなのだ・・・。

この確定申告の際には、源泉徴収と年末調整では考慮されなかった控除があるので、該当する人は計算して申告すれば、払いすぎていた税金が還付金として戻ってくるのだ。
昔からあるのは医療費控除。
10万円以上医療費がかかった人は、10万円を超える分は200万円まで控除対象になるのだ。
これは世帯分まとめてなので、配偶者、子供、扶養している親等々の分を合算できるよ。
虫歯の治療で歯医者になんてかかるとわりとすぐ達するし、風邪薬や湿布などの一般医薬品も医療費に計上していいので、ちゃんと計算してみると還付金があることが多いみたい。
それと、家を買った人は住宅ローン特別控除があるのだ。
2年目以降は源泉徴収・年末調整で処理できるんだけど、初年度だけは自分で確定申告しないといけないんだよね。
そして、最近多くなっているのは寄付金控除。
「ふるさと納税」をした場合は、きちんと確定申告しないと得にならないよ。
そのためのガイドなんかも充実しているので、これで一気に確定申告人口が増えた気がするね。

ボクの場合は、歯医者に通った分でわりと医療費があるので、それで確定申告をしようと思っているのだ。
昨年はスマホとマイナンバーカードを使って電子申請(e-Tax)したんだけど、インターフェイスが劇的に使いづらいという難点はあるものの、手続自体は簡単だったのだ。
また1年ぶりなのでそう簡単にはいかないとは思うけど、一度できてるから大丈夫でしょう。

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