2008/05/11

魚とは虫類では違うのだ!

魚とは虫類の共通点と言えばウロコがあること。
でも、魚とは虫類では同じウロコと言われていても、まったく違うものなのだ。
確かに、ワニ皮やヘビ側はハンドバックやベルトになるけど、魚のウロコのついた皮では革製品は作らないよね。
魚のウロコはせいぜい素揚げしておつまみになる程度なのだ(笑)

魚のウロコは真皮の内部に発達した骨格で、ようは骨の一種なのだ。
なので、主成分は骨と同じリン酸カルシウム。
その表面に粘膜性の表皮が覆っているのだ。
ウロコは歯と同じような構造で、コラーゲンなどの繊維質からなる繊維層に骨質層が重なっていて、古い魚類ではその間に象牙質やエナメル質があるんだって。
新しい魚ではその部分は退化していて、より軽くてやわらかいウロコに変化しているそうだよ。
ハリセンボンのハリはこのウロコが発達したものなんだけど、あのハリの方が骨っぽい感じがするよね。
ちなみに、ほ乳類のヤマアラシやハリネズミのハリは毛が太くなったものなので、普通の毛と同じように抜けるのだ!

一方、は虫類のウロコは表皮が硬くなったもので、主成分はケラチンなどのタンパク質からなる角質。
なので、ツメなんかと同じようなものなんだ。
魚類のウロコは皮膚の表層に板状のウロコが埋め込まれた構造になっているので、ウロコ取りで逆側からなでてやる塘路湖が歯が得るんだよね。
でも、は虫類のウロコは皮膚の表面がかたい角質になって、動きやすいように小片化しているものなので、はがれることはないのだ。
ヘビが脱皮してもそのままウロコは離れずにくっついたままになっているのはこのためだよ。

この角質のウロコは鳥類やほ乳類でも一部見られるのだ。
鳥の足の部分やネズミのしっぽの部分なんかがそうだよ。
あれはは虫類のウロコと同じようなものなのだ。
センザンコウなんかだと全身がウロコに覆われているよね。

というわけで、同じウロコといわれているものでも、魚とは虫類ではまったく違うものなのだ。
でも、体の表面をかたくして守っているという点では機能は似たようなものなんだよね。
こういうもともとは違うものから進化していて似たような機能を持つことを相似性(analogy)というのだ。
コウモリの翼手と昆虫の羽なんかがそうだけど、同じ飛ぶという目的に使われるものでもまったく進化の過程で別のルートからできているんだよね。
ウロコの場合もそれと同じということだよ。

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