2008/05/05

境目は?

今日はこどもの日。
むかしでいうところの端午の節句なのだ。
「国民の祝日に関する法律」では「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」日とされているんだよ。
で、気になったのが、「子ども」と「青少年」の違い。
なんだか「青少年」だと「子ども」よりちょっと年長の気がするものの、中学生くらいだと重複しそうな気もするよね。

で、調べてみると、どっちもきちんとした定義はないのだ・・・(>_<)
「子ども」の場合、通常は未成年なので20歳未満を指すことが多いけど、選挙権やお酒・タバコが20歳を境にしているのに対して、自動車普通免許なんかは18歳からとれたりするので微妙なのだ。
今度成人年齢を18歳に引き下げようなんて議論もあるしね。
さらに、電車やバスの料金だと、小学生までが子ども料金で、中学生からは大人料金になってしまうよね。
つまりは、通常は20歳未満の未成年を指すことが多いけど、場合によって範囲はまちまちということなのだ。

さらに「青少年」になるともっと複雑。
どうもはっきりしないんだけど、かなり下の年齢から、20代前半までを指すようなのだ。
そういう意味では、成人も含むので「子ども」より範囲は広めみたい。
似た言葉に「青年」というのがあるけど、これは厚生労働省の資料なんかでは15歳から24歳までを指すみたい。
どうも「子ども」と「青年」を足すと「青少年」になるようなのだ。
でもでも、その一方で、有名な各自治体の青少年育成保護条例では18歳未満とされていることが多くて、その意味では「子ども」と変わらないのだ。

一方で、児童や幼児、乳児という定義ははっきりしているのだ。
児童は小学校就学から18歳未満まで。
いわゆる学校教育法にいう生徒の概念とかぶっているんだけど、留年や休学の場合もあるので必ずしも一致しないのだ。
幼児はその下で満1歳から小学校未就学まで。
乳児は生後から満1歳までなのだ。
乳幼児というと小学校未就学の子どもを指すんだよ。

というわけで、なんだか複雑なんだよねぇ。
どうも法律的な権利が与えられる年齢と、社会通念條大人の仲間入りが許される年齢、肉体的・精神的に一人前になる年齢などなど、様々な面で区切りを入れているので錯綜しているようなのだ。
確かに、そのときどきの局面で適切な分け方をしようとするとそうなるんだよね。
むかしから変だと思っているけど、中学校を卒業して働いて自ら税金を納めるようになっても、選挙権も認められないんだよね。
このあたりは社会システムとしてちょっと矛盾しているのかも。

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