2008/06/15

タルトとガトー

こじゃれた店だと、ケーキと言わずにタルトとかガトーとか言うよね。
どっちもフランス語なのだ。
なんとなくスイーツ(笑)の雰囲気もあるけど、フルーツ・タルトやガトー・ショコラなんかはかなり浸透している名前なのだ。
ボクが子どものころはケーキと言えばショートケーキで、それ以外のものを見ることはまれだったけど、時代はだいぶ変わったのだ。

そこで気になったのが、タルトとガトーの違い。
調べてみると、タルトはサクサクしたパイ生地(本当はタルト生地)にクリームやフルーツを載せたもので、ガトーはスポンジ生地をベースにクリームなどをぬったものだそうなのだ。
タルトの起源は古くて、古代ギリシアや古代エジプトにあると言われているそうだよ。
クリームやジャムを食べるとき、そのままでは液状で食べにくいので、一緒に食べられる台の上にのせて食べたのがはじまりなんだとか。
なので、主役は上に乗っているもので、下の生地はそれを支えるためのものということになるのだ。
確かに、タルトと呼ばれるのはそういうものが多いよね。
でも、ボクなんかはあのサクサクの生地がわりと好きだったりするけど(笑)

ガトーはいわゆる家気で思い浮かべるものだけど、スポンジケーキにクリームをぬった単純なものよりは、チョコレートを練り込んだしっとり感のあるスポンジケーキをつかったものや、スポンジケーキの中に何層もクリームや果物がはさんであったりという手の込んだものを想像するよね(笑)
さらに、ケーキというと広い意味でタルトやロールケーキなども含む広義の西洋菓子を指すので、そこもちょっと違うのかも。
これは日本語のケーキという言葉の使い方が特殊なのかもしれないけど。
今で言うスイーツみたいな感じで使っているからね。

ケーキはスポンジケーキに様々な装飾をしていくわけで、このスポンジケーキが主体なのだ。
なので、スポンジケーキの作り方にも気を遣うわけで、シフォンケーキのようなものすごくふんわりさせたものや、しっとりしたもの、サクサクした食感のものなどいろいろ種類があるよ。
これはtくりかたの違いで、イーストで発酵させたり、重曹でふくらませたりと作り方がかなり違うのだ。
卵を入れるのにもメレンゲにして泡立ててから混ぜればふんわりするし、バターをたっぷり入れると重い感じになるのだ。
ボクはふんわり系も好きだけど、しっとり系のねっとりした感じのケーキが好きかも。

ちなみに、愛媛の名物の「たると」は薄いスポンジケーキに餡を巻き込んだものなのだ。
語源はトルテで、もともとはジャムをまいたロールケーキ名ようなものが南蛮渡来で伝わって、それを和風にアレンジしたものみたい。
トルテはタルトと語源は同じなんだけど、今ではすっかり違うものになってしまったよね。
今では同じ「タルト」だからややこしいのだ。
ま、四国の人以外なら話が混乱することはないけどね(笑)

0 件のコメント: