2008/08/23

まっとりんこのぷ~

職場で話題になったんだけど、おならって臭い人とそうでない人がいるよね。
日によっても違うけど、傾向としてはあるような気がするんだよね。
で、よく言われるのは食べ物の違いで、野菜やこんにゃくなどの繊維質(食もと背に)をよく食べている人はそんなに臭くないけど、肉や魚などのタンパク質の多いものばかり食べている人は臭いというのだ。
で、せっかくなので、おならについてちょっと調べてみたのだ。

実は、おならのほとんどは口や鼻から入ったガスで、食べているときに食べ物と一緒におなかの中に入ってしまうようなものなんだって!
なんとそれは9割にも及ぶとか。
それが胃に入った段階で口から出るとげっぷだけど、腸まで行ってしまうとおならとして排出されるのだ。
早食いの人はゆっくり食べる人より多く空気を巻き込んで食べ物を胃腸に送ってしまうので、それだけおならが多く出るようなのだ。

1日に出るおならの量は成人だと0.5~1.5リットルで、それが5~20回くらいにわけて放出されているんだって。
「ぶ~」と音がして意識的にするものもあるけど、「す~」と無音で気づかないうちに出ているようなものまであるのだ。
ちなみに、意識して出すときは、ガスが出る分だけちょっとだけ肛門を開くんだけど、便が出るほどじゃないからガスだけが出るんだって。
かなり微妙な調節で、便がゆるいとそれが漏れてしまうという事態になるみたい・・・。

口や鼻から取り込んだもの以外は、腸管、主に大腸で未消化のものや消化できなかったものを腸内細菌が分解・発酵させるときに出てくるものなんだよ。
特に食物繊維の主成分であるセルロースなんかは消化酵素がなくて分解できないのでここで細菌によって分解されるのだ。
細菌による分解・発酵で出てきた栄養成分の一部は大腸から吸収され、大腸の栄養源にもなっているんだよ。
草食動物の場合はそうやって栄養をとっているのだ!
だからたくさん栄養をとるためにじっくり時間をかけて体の中で発酵させるのだ。

この時出てくるガスの主成分はメタン。
おならに火をつけるとぼぉっと燃えるのはメタンが燃えるからだよ(危ないから試さない方がよいけど・・・。)。
草食動物のげっぷが地球温暖化に関係しているというのも、反芻しているときにこのメタンが口からげっぷとして出るからなのだ。
で、メタン自体は無臭なので、これは臭くはないのだ。

臭いのは未消化のタンパク質なんかが分解されたときに出てくる硫化水素や二酸化硫黄、酪酸、尿素、スカトールなどなど。
ゴボウやイモのような食物背にの多い食べ物はガスがたくさん発生するもとにはなるんだけど、出てくるのは無臭のメタンなのでさほど臭くならないのだ。
一方、肉や魚はタンパク質が多いので、上にあげたもののような臭い成分が出てくるので、おならの量はともかく臭くなるのだ!
卵のように硫黄を含むアミノ酸のメチオニンを多く含むタンパク質に富んでいるは特におならが臭くなるよ!
臭い成分はたいてい窒素や硫黄を分子式に含んでいるんだよね。

でもでも、腸内で発生したガスも全部がおならとして排出されるわけじゃなくて、かなりの部分は腸管から吸収されるんだって。
吸収されないものがおならとして出てくるのだ。
おならとしてでないからといっても安心できなくて、腸管から吸収されたガスは血中に入るんだけど、これが肺でのガス交換の時に呼気中に排出されることがあって、そうすると口臭がくさくなるらしいのだ!
便秘だとそうなることがあるらしいので注意が必要だよ。
これはにんにくによる臭みと一緒で、にんにくの臭みは歯を磨いただけじゃ不十分で、消化の最中に血中に取り込まれたにおい成分が同じように肺から出てくることがあるのだ。

というわけで、普段の食生活がおならのにおいには大きく影響してくるみたい。
もともと人によって腸内細菌の種類は違うので、それによっても変わってくるけど、大事なのは食べ物なのだ!
肉や魚を控え、野菜を多く食べる健康的な生活をすれば、おならも臭くならず、家庭も円満なのだ(^o^)/

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