2008/08/30

夏にぐったりんこ

今日のお散歩中、江戸川区自然動物園で見た大きなオタリアは夏バテしていたらしいのだ。
ボクは夏の生まれで暑さに強いこともあって、夏バテすることはほとんどないんだけど、けっこう夏になるとさっぱりしたものしか食べたくないとか、言う人が出てくるよね。
それで冷たいものばかり飲んだり、あっさり系のものを少ししか食べなくてさらに体力がなくなっていくんだよね。
そんな夏バテについてちょこっと調べてみたのだ。

夏バテは「夏にバテる」の略で、夏の暑さによる体力低下・食欲不振というのが古典的な夏バテなのだ。
こえは古い時代からあって、江戸時代にも夏バテを防ぐために「土用の丑の日にウナギを食べよう」なんてキャッチコピーを平賀源内さんが発明したりしたんだよね。
今では温めて飲む甘酒も、むかしは冷やして夏バテ防止用に夏に飲んだらしいよ。
九州のよいブドウ糖もたっぷり入っていて栄養豊富で、飲みやすいので重宝したみたい。
江戸時代の栄養ドリンクのようなものだったのだ!

この原因は、汗をかいたりして体温調節するのに多大なエネルギーを使ってしまってしまうことによるエネルギー不足なのだ。
何かハードなことをしたわけじゃないけど、まさに疲労困憊な状態と同じで、着かれすぎたときと同じように食欲不振になってしまい、それでさらに体力が低下するというデフレ・スパイラルに陥るのだ。
なので、無理してでも栄養のあるものを食べて、たっぷり休養をとるのが大事なんだよね。
あっさり系のそうめんとか冷やしそばとかでは不足しがちなビタミンやタンパク質を摂取するのが重要みたい。
そういう意味では冷やしとろろそばとか、蒸し緑黄色野菜のマリネなんかはよいのかもね。
お酢を使ってあれば即栄養源になるクエン酸もとれてよいのだ。
それと、大量に汗をかくので、脱水にならないようにイオン濃度にも配慮しながら水分を適切にとることも大事なのだ。

でも、今の夏バテはこの古典的な夏バテとは少し違ってきているみたい。
それは冷房の存在のせいで、単に暑さで体力を消耗しすぎているのではなく、屋内と屋外で気温が大きく地会うことにより、体の体温調節機構のバランスがおかしくなる、という風になってきているらしいのだ。
対応調節を司る自律神経の不調によるものなんだって。
なので、体力低下というよりは倦怠感や思考力低下などの症状が出てくるのだ。
これは急激な気温差に体が着いていかないということで、季節の変わり目に体調を崩すのと同じだよ。
季節の変わり目なら日単位だけど、冷房のあるなしは時間・分単位の話だから、急激度も桁違いなわけだよね。

こっちの改善方法は、まず一番目に冷房をきかせすぎないこと。
外気温との差がそんなにないように冷房の設定温度を高めにしておくのがいいみたい。
自分で温度を調節できないときは、室内にいるときはちょっと上に羽織るとかするとよいみたい。
それと、普段から規則正しい生活をして、そもそも体調を整えておくことも大事なのだ。
体が冷えるときには熱いものをとることもいいみたいだよ。
冷房で冷えすぎた体を熱いもので温めるというわけなのだ。

熱帯夜などで暑くて寝苦しいと古典的な夏バテはさらに悪化してしまうわけだけど、現代風の自律神経の不調による夏バテは熱帯夜とかにかかわらず体の調節がおかしくなっているのでそもそも睡眠不調になるのだ。
寝苦しいだけならちょっと涼しくすれば解決なんだけど、自律神経が不調だとちょっと対処法は難しいんだよね。
昼間よく太陽を浴びて、あまり冷房に当たりすぎないようにして、と体調を整えるのがいいみたいだけど、それでもダメなら睡眠導入剤とかの薬も使うことになるのだ。
なので、単に夏バテで睡眠不足といっても、まずは原因を特定しておかないとダメなのだ。
自律神経が不調なときに冷房をつけて寝ても、かえって悪化するだけだからね。

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