2008/11/15

キャベツにクリームをつめこめ

ボクの好きな洋菓子のひとつにシュークリームがあるのだ。
最近ではコンビニでも売っているから手に入りやすいよねぇ。
しかも、カスタードクリームだけじゃなく、生クリームやチョコクリームなど種類も増えてきているし、アイス入りのものもあるのだ。
ちなみに、ボクの好みはビターチョコクリームだよ。

そこで、ちょっとシュークリームについて調べてみたのだ。
シュークリームという言葉は和製英語の代表選手で、「シュー」は仏語でキャベツや白菜などのまるまる野菜の総称、「クリーム」は英語だよね。
仏語では「シュー・ア・ラ・クレーム(chou à la crème)」で、英語だと「クリームパフ(cream puff)」というんだそうだよ。
仏語がその名前の由来だけど、キャベツ状のシュー生地の中にクリームを入れたもの、ということなのだ。
ちなみに、よく英語で「シュークリーム」というと靴磨き用のクリームと間違えられると言うけど、それもあんまり正しくなくて、靴磨き用のクリームは「シュー・ポリッシュ(shoe polish)」と言うことが多いので、単に意味が通じないだけみたい(笑)

むかしはカスタードクリームの保存がむずかしかったので、冬場のお菓子だったんだそうだよ。
粉糖なんかを雪みたいにふっているのもそのせいかな?
でも、冷蔵庫が普及してクリームが保存できるようになると、1年中食べられるようになったとか。
とは言え、あんまり長時間保存するとシュー生地のさくさく感が失われてべっちゃりするから、やっぱりできたてを食べるのがふんわりサクサクでおいしいかも。
コンビニとかで売っているやつは時間がたってもべっちゃりしないように工夫がしてあるんだろうね。
ま、さくさく感はないけど。

シュー生地を細長くして、チョコでコーティングするとエクレアだけど、これは仏語で「エクレール・オ・ショコラ(éclair au chocolat)」と言うそうなのだ。
エクレールというのは「稲妻」という意味らしいんだけど、名前の由来にはいくつか説があるだって。
ひとつは細長いシュー生地を焼いたときに表面にできる割れ目が稲妻状だというもの。
確かにその割れ目にクリームを入れたのが始まりと考えると納得いくよね。
そのほかには、コーティングしたチョコクリームがぎらぎら光るからとか、チョコが溶けたり、中身のクリームが飛び出さないようにさっと瞬間的に食べる必要があるから、というのもあるんだけど、なんだかあんまり説得力ないよね。

シュークリームやエクレアの醍醐味はシュー生地なわけだけど、これが自分で焼くとなるとけっこうむずかしいんだよね。
スポンジケーキなんかはベーキングパウダー(主に重曹)でふくらませるのでよいんだけど、シュー生地の場合は、水分が多い生地をプレートの上にしぼって、あらかじめ温めておいたオーブンでさっと焼いて、ふくらんだところで取り出すのだ。
このシュー生地の材料は、薄力粉、無塩バター、卵、塩、水といった単純なもので、シュー生地をふくらませるのは焼いたときに出てくる水蒸気なのだ。
なので、とろっとした生地を焼くわけだけど、あんまり焼きすぎると今度はしぼんでくるから、ふくらんだところで取り出す必要があるんだよ。

さらに、ふわふわ感とともにさっくり感を出すためには混ぜすぎてもいけないのだ。
だから薄力粉を使うわけだけど、これは天ぷらの衣も同じで、タンパク質のグルテンが多いともっちりした食感になるので、グルテンの含有量が少ない薄力粉を使うのだ。
そして、混ぜ方も重要で、冷たい状態でさっくりと混ぜるのが重要で、そうでないとデンプンがのり状にかたまって粘ってしまうので、うまくふっくら・さくさくにならないそうなのだ。
材料が単純なわりには難しいと言われるのはこういうのが原因なのだ。
やっぱり、買って食べる方がよいのかもね。
うちにはオーブンがないから買うしかないけど(笑)

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