2013/03/23

かりっとさくっとおいしい○○

ボクの好きなお菓子のひとつにかりんとうがあるのだ。
かりっさくっとした食感、黒蜜の甘さがなつかしい味がするよね。
あればあるだけ食べたくなっちゃうんだけど、油で揚げてあるだけあってカロリーも高いんだよね・・・。
というわけで、そんなに頻繁には食べていないのだ(笑)
それでも、時々食べたくなるんだよねぇ。

このかりんとう、実は由来がよくわかっていないみたい。
江戸時代に砂糖が庶民の口にも入るようになった頃にできたお菓子で、駄菓子のひとつとして定着したようなのだ。
「花林糖」と書いたりもするけど、由来がよくわからないのでおそらく当て字。
もともとは何か意味があったのかな?
意外と、かりっとした糖蜜味のお菓子、というくらいなのかもだけど。

一般に言われている起源はつあって、ひとつは奈良時代に遣唐使によりもたらされた「唐菓子(とうがし)」がもとになったというもの。
唐菓子というのは、小麦粉や米粉、その他穀類の粉を練って生地を作って油で揚げたものがあるのだ。
今でも中国風の揚げパンとして「油条」というのがあるよね。
古来「菓子」と言えば果物かドライフルーツなどの果物の加工品を指していた言葉で、中国由来の新しいお菓子が「唐菓子」と呼ばれるようになったのだ。
すでに中国には砂糖があったので、果物にはない甘さをつけることもかのうだったんだ。
でもでも、当時の日本ではサトウキビの栽培ができていないので、砂糖は中国から来る超高級品。
砂糖を使うような唐菓子ももちろん高級品で、貴族の間で行事や神事・仏事の際に食べられていたようなのだ。
ちなみに、このときうどんのような小麦を使った麺類も同時に伝来しているよ。
せんべいの前身もこのころできたようなのだ。

もうひとつは、南蛮渡来の菓子が普及したというもの。
カステラや金平糖・有平糖などと同様に、南蛮人が伝えたという説なのだ。
実際にスペインにはペスティーニョというかりんとうに似たお菓子があって、やっぱり小麦粉を練って作った生地を上げてから蜜でからめるのだ。
クリスマスなんかに食べるお菓子みたい。
でも、そういうイベント系のお菓子だとすると、南蛮人から伝わるというのも不思議な感じがするけど、どうなんだろ?
もともと中国にも油で生地を揚げる油菓子があるから、たまたま蜜にからめる、というところが一致しただけのような気がするけど。
中国の油菓子がシルクロードを通じてローマに伝わり、それが欧州に根付いたんだったらおもしろいけどね(笑)

かりんとうと言えば食感が特徴的なお菓子だけど、なんでも、関東のものはふわっと感が強く、関西のものはより堅いんだって。
播州駄菓子として知られているかりんとうは堅いようなのだ。
これは上げる前の生地の状態によるんだよね。
かりんとうは小麦粉で練っただけの生地を揚げているわけではなくて、発酵させたり、重曹を加えたりしているようなのだ。
こうすることで生地の中に適度に炭酸ガスが分散し、ふわっさくっとした食感が出てくるのだ。
練っただけの生地を揚げると芋けんぴのように堅くなるだろうから、細長く揚げないと食べられないだろうね。
ボクはふんわり感のある太めのかりんとうが好き(^o^)/

揚げた生地に蜜をからめて乾燥させるとかりんとうになるんだけど、駄菓子としてのかりんとうは黒糖を使った黒蜜をからめるのだ。
一般的(?)な黒いかりんとうだよね。
上品なものでは、上白糖を使った白蜜でからめ、あとからさらにザラメをふったりするよね。
でも、黒蜜の方がコクがあるというか、うまみがあると思うんだけどなぁ。
確かに、白蜜の方がすっきりした甘さにはなるけど。
この辺は好みだね。

ちなみに、最近コンビニなんかでも見かけるようになったかりんとうまんじゅうは、もともとは福島のお菓子なんだって。
黒糖を練り込んだ薄い生地で甘さをひかえたこしあんを包み、油で揚げたものだそうなのだ。
東京で見かける揚げ饅頭はまんじゅうに衣をつけて天ぷらのように揚げたものだけど、こっちはそのまま揚げるタイプなのだ。
揚げることで生地がかりっとした食感になり、黒糖の甘さもあるので、かりんとうに似た風味になるんだよね。
コンビニで見たときにやけにカロリーが高いなぁ、と思っていたんだけど、生地にも黒糖が入っていて、さらに揚げてあるんじゃあねぇ(笑)

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