2013/11/16

下からほんわか

今週は一気に寒くなってびっくり!
部屋も冷え切ってしまって、暖房を入れる季節になったのだ(>o<)
でも、エアコンの暖房って上からあたためられるからちょっと気持ち悪くなるというか、頭がぼーっとしちゃうんだよね・・・。
でも、我が家は床暖房装備なので、下からぽかぽかなのだ♪
まだ今季は使っていないけど。

あたたかい空気は空気が膨張するので密度が低くなり軽くなるのだ。
なので、基本的には上に行こうとするわけ。
ストーブのように床に設置している器具なら、そこから出た熱が上昇していくんだけど、エアコンだと最初から上から温風が出るので、いくら下向きに風を出しても、なかなか床表面はあたたまらないんだよね。
それで部屋の空気の上はあたたまるけど、下は冷たいままになるのだ。
なので、なんだかあたたかいような気はするけど、足下が寒いままなのであんまり「あたたかい」と感じないんだよね。

こたつや石油ストーブなんかは下からあたためる器具なのである程度解消されるんだけど、やっぱり熱はどんどん上に上昇していくので、床すれすれのあたりはあまりあたためられないのだ。
オイルヒーターは別にしても、ストーブは火事の危険があって小さい子供や老人だけだと危ないし、こたつも中はあたたかいけど、外はあたたかくならないんだよね。
そこで、床から直接あたためる方法が考案されるわけなのだ。
まず広がっているのはホットカーペット。
電熱器が編み込まれたじゅうたんで、カーペット自体があたたかいので、下からあたたまるよ。
最近ではホットカーペットの上にふとんをかけたテーブルを載せてこたつ代わりにすることもあるよね。

でも、あたたかくて気持ちいいからとホットカーペットの上でうとうとすると低温やけどのおそれがあるのだ・・・。
ホットカーペットの上にさらにカバーを掛ければかなり安心だけど、そうなると今度は暖房効率が落ちるんだよね(>o<)
そこで、最近新築やリフォームではやっているのが床暖房。
工事が必要なので初期費用はかかるんだけど、省エネタイプのものも多いし、エアコンの暖房をがんがんつけ続けるよりはコストはかからないみたい。

朝鮮半島や中国東北部(満州地方)では古くから床下に台所の竈の煙(熱)を通して、床下からあたためるオンドルがあったのだ。
日本にも仏教の伝来とともに伝わったみたいだけど、その後普及はしなかったみたい。
そこまで冬の寒さが厳しくないからか、オンドルだと家屋の構造に制限がかかるから、木造平家建てが基本の日本には合わなかったのか。
平安時代になると今とあまり変わらない畳が普及するようなんだけど、畳があると、夏は蒸れず、冬は熱(床の冷たさ)を遮断してあたたかいので、そういうので足りていたのかもね。
でも、現代になって、やっぱり床下からあたためる手法がとられるようになったのだ!
畳敷きの和室が減ってフローリングの洋間が増えてこともかんけいあるんだろうなぁ。

床暖房の主な様式は、温水式、電気式、温風式。
温水式というのは床下にパイプラインを張り巡らせて温水を循環させるタイプ。
電気式は電熱器を床下に置いておいて、その熱であたためるもの。
ともに、深夜電力を活用して夜間に蓄熱しておいて昼間に使ったりすると省エネになるのだ。
小型ヒートポンプ(高効率エアコンと同じ熱交換機)を使って、少ない電力で大気から熱を取り出すのもあるよ。
太陽光発電で熱を作るタイプもあるし、最近がガス式で、ガス給湯器と一体的になっているものもあるよね。
温風式はオンドルがまさにそうだけど、家庭用だとあまり使わない方式なのだ。
大きなビルとかだとパイプラインに熱蒸気を循環させる蒸気ヒーターがわりと効率よく使えるので、全体の熱供給システムに組み込むのはやりやすいんだよね。

床暖房は床下から直接床をあたためて、そこからの輻射熱で部屋をあたためるのだ。
あまり熱伝導がよい床材だとすぐに低温やけどになってしまうので、通常は木やセラミックが使われるんだよね。
セラミックだと床暖房を切っている間にひんやりと冷たくなってしまうんだけど、あたためると遠赤外線が出るメリットもあるのだ。
ともにまず床材をあたためなくてはならないので、あたたまるのに時間がかかるんだよね。
そこはすぐに温風が出るエアコンやストーブに比べると弱いところ。
ただ、徐々にあたためていくので、体にはやさしいのだ。

床暖房が普及した重要な点のひとつに、浴室やトイレが寒いと心臓が弱い人は温度差でヒートショックを起こすリスクがあるんだよね。
そこで高齢者対応住宅では床暖房が普及していったのだ。
法要に参加してびっくりしたけど、最近ではお寺の本堂にも導入されているんだよ!
確かにお寺って寒々しいからね・・・。
床暖房が入っているとかなり快適なのだ。

今冬がどこまで寒くなるかはわからないけど、床暖房があるから安心。
雪がしんしんと降るような日だと、芯から冷えてくるから、そういうときにこそ床暖房が活躍するんだよね。
いやあ、よい時代に生まれたなぁ。

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