2014/10/04

冬に咲く花

家の前の花壇にチューリップの球根を植えたのだ。
はじめて知ったんだけど、チューリップの球根って、秋のうちに植えて、しっかり値を張らせておくんだね。
で、春になると芽が出て、ということみたい。
でも、秋から冬にかけては地中でじっとしているので、水やりを忘れがちになるおそれがあるのだ!
見た目が変わらないから。
そこで、園芸の手引きを見ると、冬に咲くパンジーなんかの種をまいておくと、水りゃりを忘れないし、チューリップの芽が出るまでの間に花も楽しめる、と書いてあったのだ。

というわけで、さっそくパンジーとパンジーよりも少し花が小ぶりなビオラの種を買ってきてまいたんだ。
こちらは秋に芽が出て冬に咲くんだよね。
冬の寒い時期に咲く花は貴重なので、これからの季節は街中の花壇でもよく見かけるようになるのだ。
もともと発芽の適温が低くて、ある程度気温が下がってからでないと芽が出ないみたい。
これも棲み分け戦略なんだろうね。
寒い時期に咲く花は少ないので、虫に花粉を運んでもらう上で競合相手が少ないのだ。
冬に活動する虫が少ないのでは、という懸念があるけど・・・。
ちなみに、日本では夏が暑すぎるので夏に枯れてしまうことが多いけど、寒冷地では多年草で、1年目に葉を茂らせ、2年目に種を作ってから枯死するんだそうだよ。

パンジーは園芸品種のスミレ属の植物で、より花が小ぶりなものがビオラと呼ばれているんだ。
どちらも様々な色があって、花壇が賑わうのだ。
特に花が少ない時期に咲くので、園芸をする上で便利なんだよね。
もともとは、1800年代の北欧で、アマチュアの園芸家が交配で作り出したんだとか。
野生のサンシキスミレや野生のスミレ、近東のスミレなんかを交配して現在のような大きな花をつける品種になっていったのだ。
すでに19世紀前半にはかなり園芸品種として欧州に広まっていたみたい。
その後も現在に至るまで品種改良は進められていて、色が増えたり、さらに花が大きくなったり、ますます広がりが大きくなってきているのだ。
もともと寒冷な地方では春に咲く花なんだけど、温暖な地域では冬に咲くので、このあたりも園芸をする上で使い勝手がよかったんだよね。

パンジーが我が国に入ってきたのは江戸時代。
当時は「遊蝶花」や「胡蝶草」などと呼ばれていたんだって。
これは花の形から来ている名前なんだろうなぁ。
蝶が羽を開いたように見えるからね。
パンジーという名称は仏語の「パンセ(思慮)」から来ていて、8月末に花をつけたとき、深く思索にふけるように前に傾くことから来ているとか。
日本と欧米ではとらえ方が違うんだねぇ。
ちなみに、日本で一般的に栽培されるようになったのは戦後からなので、なかなか雅な名前だと思うけど、江戸時代の名称は引き継がれていないのだ(>o<)

ボクが買ってきたのは100均の種だし、植え替えをせずに球根を植えた花壇に直まきなのでどうなるか不明だけど、きれいに咲いてくれるといいなぁ。
わりとまだあたたかい時期に巻いたので、うまく行けば年内から花が咲くはずなんだけど。
せっかくだからきれいに咲かせたいものだよ。

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