2015/08/22

ネコはキウイで陶酔するか

今が時期の果物はいろいろあるけど、よくテレビCMでも見かけるのはキウイフルーツ。
鮮やかな緑色と、「君たちキウイ、パパイヤ、マンゴーだね♪」のフレーズでついつい南国産と思っているけど、東アジア原産なのだ!
マタタビの近縁種で、中国原産のオニマタタビを英国人が持ち帰り、英連邦のニュージーランドで品種改良されたものなのだ。
もとのオニマタタビに比べると大きさも少し大きくなっているけど、マタタビは生食するとえぐみがあるので、そこが改良されているんだろうね。
で、東アジア原産なので、温帯~亜熱帯にかけて栽培されている果物で、熱帯地方にはないのだ。
日本でも普通に木になるんだよね、甘くするのは難しいみたいだけど。

ボクはてっきりその形状がニュージーランドの国鳥であるキーウィに似ているのでその名前がついたと思っていたんだけど、そうではないんだって。
 ニュージーランドから米国に輸出する際、ニュージーランド産であることをアピールするためにキーウィにちなんで命名されたんだって。
それが1954年(昭和29年)だよ。
似てるっちゃ似てるけど、そこまでじゃないのかもね(笑)
ちなみに、米国ではオーストラリア産でも区別せずにキウイと呼んだので、それが一般名称化してsまったようなのだ・・・。
○○マタタビとかそういう名前よりはよかったよね。

全世界での生産量を見ると、なんと第一位はイタリア!
ニュージーランドではないのだ・・・。
第二位は原産国の中国。
ニュージーランドは第三位だって。
それぞれ、50万t弱、30数万t、30万t程度という生産量で、日本の3万t弱と比べて10倍以上。
なので、輸入物が多いのだ。

キウイの特徴といえばその酸味だけど、同時に下がぴりぴりする感じもするよね。
その正体がタンパク質分解酵素のアクチニジンというもの。
生の果肉を肉料理に使うと肉を軟らかくしてくれる作用もあるんだ。
酸味もあるから、豚肉とか鴨肉なんかには合うし、色合いも緑色できれいだよね。
でも、この酵素のせいで、パイナップルやパパイヤと同様にゼラチンでは固められず、生の果肉はゼリーに使えないのだ。
寒天で固めるか、一度シロップに煮にする必要があるんだよね。
あと、注意として、お弁当のデザートにキウイを入れる際は、かまぼこやちくわから離す必要があるんだ。
そうでないと、キウイの消化酵素で練り物はとろけちゃうんだよね・・・。

キウイは栄養密度が高いと言われていて、それで朝食にどうぞ、という広告が打たれているんだよね。
各栄養素の含有量は実はたいしたことないんだけど、ビタミンや食物繊維、ミネラルがバランスよく含まれていて、栄養が「濃い」のだ。
緑のキウイよりはゴールデンキウイの方がさらによいみたい。
そう聞くと、俄然キウイが食べたくなるなぁ。
ちなみに、マタタビの仲間なので、キウイの若木や芽はネコを引きつける作用があって、キウイ農家にはネコ被害もあるんだとか。
家でキウイを栽培するときは注意だね!

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